観戦記2798 日本ヘビー級王座決定戦 但馬ミツロvs李晟敏  | 人生マイペンライ

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5月18日に、サウジアラビアのリヤドで史上初の4団体統一王者になったオレクサンドル・ウシク。契約事項にもあった再戦条項を、1-2の判定で惜敗したタイソン・フューリーは 『私はあの試合に勝ったと信じている。彼が勝ったラウンドもいくつかあったと思うけど、大半は僕が勝った。ボクシングではそういう判定もある。の国は戦争中だ。みんな戦争中の国の味方をするが、間違いなく私があの試合に勝ったし、また戻ってくる。私には再戦条項がある。スプリット・デシジョンで良い戦いをした小男に敗れたが、あらためて彼に感謝する。私は10月に再戦する。オレクサンドルに幸あれ。よくやった。神の祝福を』 と話していたが・・・・早くも12月21日に、同じくサウジアラビアで再戦と報道があった!

4団体王座が再戦となるとランカーは世界王座挑戦に渋滞となり、6月2日のサウジアラビア開催デオンテイ・ワイルダーvsチャン・ツィーレイ、ダニエル・デュボアvsフィリップ・フルコビッチの世界王座戦でもいいヘビー級のノンタイトル戦がある。

アジア人初のヘビー級世界王者になったチャン・ツィーレイが元WBCヘビー級王者デオンテイ・ワイルダーにどんな闘いを魅せるのか!?神の階級と呼ばれるヘビー級だが、日本ヘビー級王者は誕生しては相手がいなく返上が続いている。そして、再び復活した日本ヘビー級王座を韓国人と争うという変化球で対戦するのが但馬ミツロ選手!

 

1994年11月に愛知県碧南市で生まれた但馬ブランドンミツロは、父親が日本人で母親がブラジル人だが生後2ヶ月の時に父親が亡くなる。日本語をほとんど話せない母親の元で育ち国籍はブラジルで、名古屋の享栄高時代にボクシングを始める~中央大学に進学しライトヘビー級に上げ、2014年度、2015年度と全日本選手権を連覇~国体でも2度優勝、東京オリンピックでの活躍を期待されたが肩の怪我によるブランクで2年半空く~2018年の福井国体の優勝。減量が20kgキロに及ぶことや拳や肩などもあり、ブラジル国籍の但馬選手は日本国籍取得が間に合わなかったことなどもあって五輪を断念。アマチュア戦績42勝20RSC9敗でプロ転向。

日本語が上手でない母親の近くにいてあげたいと、地元に近い名古屋の緑ジムと2020年2月に契約。B級ライセンスを取得し、5月にデビューの話もあったがコロナ禍になり中止。2021年6月に、日本ヘビー級王者の上田龍選手とノンタイトル戦で対戦予定も但馬選手が腰痛で中止~9月に、亀田興毅さん率いる3150Fight(WORLD3)に移籍~12月に、元WBFクルーザー級王者の西島洋介とヘッドギア無しのスパーリングで2RにKOする。

2022年4月に、韓国ヘビー級3位の金相浩と8回戦でデビューして1R56秒でTKO勝ち。

 

そして、わずかデビュー2戦目で韓国ヘビー級王者イ・ソンミンと日本ヘビー級王座を争う!

 

1990年9月に韓国で生まれたイ・ソンミンは、2017年5月に韓国の安城でデビューしてハン・ソンヒョンに3RでTKO勝ち~7月に、オ・インソンには判定敗け。2018年2月に再起して、5連勝1KO~2019年6月に、イ・ホウォンに2-1の判定勝ちし韓国ヘビー級王座を獲得。

 

高校生の時にK-1に出たくて、パンチを覚える為にボクシングを始めた但馬選手。オリンピックを目指していたのとコロナ禍の影響で27歳にだが、日本王座最速栄冠を狙う!日本王座を日本のジム所属でもない韓国人と争うのに違和感は拭えないが・・・・試合前にはアントニオ猪木さんのもとを訪れ、入場曲「炎のファイター」を使用し歌詞に‘ミツロ‘を使うことを承諾を得て最速日本王座獲得なるか!?

 

2022年8月14日 日本ヘビー級王座決定戦 李晟敏vs但馬ミツロ

 

李晟敏 7勝2KO2敗1分 韓国ヘビー級王者

 

但馬ミツロ 1勝1KO無敗 日本ヘビー級1位

 

1R、但馬選手が、ガードを固めて前に出る~ソンミンはガードの上を叩く

 

但馬選手は余裕ある動きで、ソンミンに打たせながらもよく見ている

 

グイグイ前に出てくる但馬選手を、ソンミンは嫌がり左で押すように遠ざける

 

但馬選手は打ってこいよと煽っておいて、スピードある左を外から廻す

 

しかし、ソンミンは構わず打ってくる~連打から右も、但馬選手は柔らかくかわしている

 

但馬選手が打っていく~左フックはガードされるもボディー!

 

但馬選手が、動きながら手数を増していく~ソンミンは全く見えていない

 

ソンミンの大きい右を、但馬選手はかわしてショートの右!

 

但馬選手がソンミンのガードを破る右アッパー!ボディー!

 

ソンミン効いた!一気に但馬選手がラッシュをかけ、レフリーは慌てて止めに入る!

 

見事に1R69秒で但馬ミツロ選手がTKO勝ちで、日本ヘビー級王座を獲得!2戦目で日本王座栄冠に 『記録に過ぎない。これがスタートライン同体格だったら世界一だと思ってますから。全てをボクシングにつなげたい。リングの上が一番、人生が出る。人生をリングの中で表したいですね。いいこと悪いこと、いろいろあるじゃないですか。その中でたくさんの人に助けられてきたから、たくさんの人を助けたい…だけかな』 と話す。

まぁ、日本‘ヘビー級‘王座にどれほどの価値があるかは、ヘビー級選手もいなく韓国人選手と決定戦をしたことが総てなのだがヘビー級には問答無用の説得力がある。

デビュー戦が123kgで、この2戦目が120kgのミツロ選手。身長は180cmとヘビー級ではかなり小さく、解説の元WBAミドル級王者で身長186cmの竹原慎二さんは「もう少し絞らなきゃ・・・」と話していたが、この体型でスピードはある。何故か、この試合にはイ・ソンミンが保持する韓国ヘビー級王座も賭けられ、但馬選手は韓国ヘビー級王座も獲得も獲得したがJBCは関与していないと話し韓国王座は直ぐに返上。

 

★せめて日本のジム所属同士で日本王座戦を・・・・ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村