《本日のＴＶ鑑賞》
いよいよＲＩＺＩＮ.４７が近づいてきたが（６月９日）メインは、堀口恭司選手と元Ｂｅｌｌａｔｏｒバンタム級王者のセルジオ・ペティスと対戦する。２０２１年２月に、セルジオ・ペティスのＢｅｌｌａｔｏｒバンタム級王座に堀口選手が挑戦するも４Ｒに大逆転のバックブローでＫＯされたリベンジ戦。バンタム級（６１.２ｋｇ）で闘うが、Ｂｅｌｌａｔｏｒにも吸収したＰＦＬにもフライ級は無く、堀口選手も「ＵＦＣのベルトを獲らずには終われない」と話していたので、最終的には日本人初のＵＦＣ王者になって欲しい。ＵＦＣフライ級（５６．７ｋｇ）も消滅の危機があったが、ＵＦＣ３０１ではＰＰＶのメインで開催されるまで復活している。フィジカルの差などがあるが、堀口選手はバンタム級でのＵＦＣ参戦はないのだろうか！？噂される朝倉海選手は、バンタム級でのＵＦＣ参戦が叶うのだろうか！？
ＵＦＣのバンタム級は、２０１０年１０月のＷＥＣ（Ｗｏｒｌｄ Ｅｘｔｒｅａｍ ＣａｇｅＦｉｇｈｔｉｎｇ）吸収により創設された。初代王者にはＷＥＣバンタム級王者のドミニク・クルーズが制定され、アメリカ人を中心に歴代の王者が並ぶ。そのＵＦＣバンタム級王座に、４度挑むも王座栄冠ならないのが元ＷＥＣバンタム級王者で軽量級きってのスターであるユライア・フェイバー！
１９７９年５月にアメリカのカリフォルニア州アイラビスタで生まれた‘Ｔｈｅ Ｃａｌｉｆｏｒｎｉａ Ｋｉｄ‘ユライア・フェイバーは、大学時代にＮＣＡＡディビジョン１で活躍～２００３年１１月にＧｌａｄｉａｔｏｒ Ｃｈａｒｅｎｇｅ.２０デビューし、ジェイ・ヴァレンシアに１Ｒで１本勝ち～２月にもジョージ・アトキンスに１本勝ちし、６月にはデビッド・ヴェラスケス判定で降しＧｌａｄｉａｔｏｒ Ｃｈａｒｅｎｇｅバンタム級王座を獲得。
８月にも初防衛に成功し、９月にはＫＯＴＣ.４１でラミ・ボウカイに判定勝ち～１１月のＫＯＴＣ.４４で、イーベン・カネシロを３Ｒに１本で降しＫＯＴＣバンタム級王座を獲得～２００５年３月にも、ダヴィド・グラナドスに１Ｒで１本勝ち～５月には、阿部裕幸選手を３ＲにＴＫＯで降しＫＯＴＣ王座の初防衛に成功～しかし、９月にタイソン・グリフィンに３ＲでＴＫＯ敗けしＧｌａｄｉａｔｏｒ Ｃｈａｒｅｎｇｅ王座陥落。
それでも１０月に、ショーン・バイアスを１Ｒに１本で降しＫＯＴＣ王座２度目の防衛に成功～１２月にも、チャールズ・ベネットを１Ｒに１本で降しＫＯＴＣ王座３度目の防衛に成功～２００６年１月には、アイヴァン・メンジバーに１Ｒで反則勝ち～３月のＷＥＣ.１９で、コール・エスコヴィードを２Ｒ終了時ＴＫＯで降しＷＥＣバンタム級王座を獲得。
５月にはＫＯＴＣで、チャーリー・ヴァレンシアを１Ｒに１本で降しＫＯＴＣ王座３度目の防衛に成功～７月にはＧｌａｄｉａｔｏｒ Ｃｈａｒｅｎｇｅ.５１で、植松直哉選手を２ＲにＴＫＯで降しＧｌａｄｉａｔｏｒ Ｃｈａｒｅｎｇｅ.バンタム級王座を獲得～９月にＦＣＰで、エノック・ウィルソンを２ＲにＴＫＯで降す～１０月には、ビビアーノ・フェルナンデスを１ＲでＴＫＯで降しＫＯＴＣバンタム級王座４度目の防衛に成功～２００７年１月のＷＥＣ２５で、ジョー・ピアソンを１Ｒに１本で降しＷＥＣ王座初防衛に成功～３月のＷＥＣ２６で、ドミニク・クルーズを１Ｒに１本で降し２度目の防衛に成功～６月のＷＥＣ２８で、チャンス・ファーラーに１Ｒで１本勝ちし３度目の防衛に成功～１２月のＷＥＣ３１でも、ジェフ・カランを２Ｒに１本勝ちして４度目の防衛に成功～２００８年６月のＷＥＣ３４で、ジェンス・パルバーに判定勝ちして５度目の防衛に成功～しかし、１１月のＷＥＣ３６でマイク・トーマス・ブラウン１ＲでＴＫＯ敗けし王座陥落。
２００９年１月のＷＥＣ３８で、ジェンス・パルバーとの再戦を１Ｒに１本勝ち～６月のＷＥＣ４１では、マイク・トーマス・ブラウンのＷＥＣフェザー級王座に挑戦も判定敗け～２０１０年１月のＷＥＣ４６で、ハファエル・アスンソンを３Ｒに１本で降す～４月のＷＥＣ４８で、ジョゼ・アルドのＷＥＣフェザー級王座に挑戦も判定敗け～１１月のＷＥＣ５２では、水垣偉弥選手に１Ｒで１本勝ち。
ＷＥＣがＵＦＣに吸収され、２０１１年３月のＵＦＣ１２８で初参戦してエディ・ワインランドに判定勝ち～７月のＵＦＣ１３２で、ＵＦＣバンタム級王者のドミニク・クルーズに挑戦も判定敗け～１１月のＵＦＣ１３９で、ブライアン・ボウルズに２Ｒで１本勝ち～２０１２年７月のＵＦＣ１４９で、ＵＦＣバンタム級暫定王座決定戦でヘナン・バラオンと対戦も判定敗け 『観戦記２３４』 ２０１３年２月のＵＦＣ１５７で、アイヴァン・メンジバーに１Ｒで１本勝ち 『観戦記４０９』 ４月のＴＵＦ.１７で、スケット・ヨルゲンセンに４Ｒで１本勝ち～８月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.２６で、ユーリ・アルカンタナに判定勝ち～１２月のＵＦＣ ｏｎ ＦＯＸ.９で、マイケル・マクドナルドに２Ｒで１本勝ち～２０１４年２月のＵＦＣ１６９で、ヘナン・バラオンのＵＦＣバンタム級王座に挑戦も１ＲにＴＫＯ敗け 『観戦記６９９』
７月のＵＦＣ１７５で再起し、アレックス・カサレスに３Ｒで１本勝ち～１２月のＵＦＣ１８１でバンタム級１１位のフランシスコ・リベラに２Ｒで１本勝ち～２０１５年５月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.６６では、フランク・エドガーに判定敗け～１２月のＵＦＣ１９４で、バンタム級１３位のフランキー・サエンズに判定勝ち～２０１６年６月にバンタム級王者のドミニク・クルーズとのラバーマッチで判定敗けして王座獲得ならず。
バンタム級１１位のフランシスコ・リベラに２Ｒで１本勝ち～２０１５年５月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.６６では、フランク・エドガーに判定敗け～１２月のＵＦＣ１９４で、バンタム級１３位のフランキー・サエンズに判定勝ち～２０１６年６月にバンタム級王者のドミニク・クルーズとのラバーマッチで判定敗けして王座獲得ならず 『観戦記１１４４』 さらに９月のＵＦＣ２０３で、バンタム級１２位のジミー・リベラに判定敗け 『観戦記１２２２』
引退を宣言し、１２月のＵＦＣ ｏｎ ＦＯＸ.２２でブラッド・ピケットに判定勝ち～地元カルフォルニア州サクラメントで有終の美を飾ったと思われたフェイバーだが、なんと２２０１９年７月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１５５で２年７ヶ月振りに復帰！バンタム級１５位のリッキー・シモンを、１ＲにＴＫＯで降しバンタム級１２位にランクされる 『観戦記２５５６』
バンタム級１２位にもランクされ、復帰２戦目で対戦するのはＵＦＣバンタム級４位のピョートル・ヤン！
１９９３年２月にロシアのクラスノクラスノヤルスク地方で生まれた‘ノーマーシー‘ピョートル・エフゲニエヴィチ・ヤンは、中国人の父親とロシア人の母親を持ち小学６年生からテコンドーを始める～かなりの暴れん坊だったらしいが、兄の影響で１３歳からボクシングを始める～シベリア連邦大学に通いながら２０歳でＭＭＡを始める～２０１４年１２月に２１歳でＥｕｒａｓｉａｎ Ｆｉｇｈｔｉｎｇ Ｃｈａｍｐｉｏｎｓｈｉｐでデビューしてムラド・バキエフに３ＲＫＯ勝ち～２０１５年２月に、Ａｂｓｏｌｕｔｅ Ｃｈａｍｐｉｏｎｓｈｉｐ Ａｋｈｍａｔバンタム級グランプリに参加しヘナト・べラメに判定勝ち～５月の準決勝も、ヘナト・べラメに判定勝ち～７月にはＰＣＳで、アルツール・ミルサハニャンに１ＲでＫＯ勝ち～１０月の決勝では、ムラド・カラモフに判定勝ちして優勝。
２０１６年３月に、ＡＣＡバンタム級王座決定戦でマゴメド・マゴメドフと対戦も１－２の判定負け～７月のＡＣＢ.４１でエド・アーサーに判定勝ちし、２０１７年４月のＡＣＢ５７でマゴメド・マゴメドフとの再戦を判定勝ちしてＡＣＡバンタム級王座を獲得～９月のＡＣＢ７１で、マテウス・マットスを３ＲにＫＯしてＡＣＡ王座の初防衛に成功。
２０１８年にＵＦＣと契約し、６月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１３２で石原夜叉坊選手に１ＲでＴＫＯ勝ち 『観戦記１８４４』
９月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１３６で、ソン・ジンスに判定勝ち～１２月のＵＦＣ２３２で、バンタム級１４位のダグラス・ジ・アンドラーデに２ＲにＴＫＯ勝ち
バンタム級１４位にランクされ、２０１９年２月のＵＦＣ Ｆｉｇｈｔ Ｎｉｇｈｔ.１４５でバンタム級９位のジョン・ドッドソンに判定勝ち 『観戦記２１７４』
６月のＵＦＣ２３８で、バンタム級７位のジミー・リベラを判定で降す 『観戦記２４５２』
ユライア・フェイバーは、敗ければ５度目の王座挑戦どころか４０歳も過ぎ進退も話に出てくる重要な１戦！ＵＦＣでは敗けなしで王座挑戦へ突き進むピョートル・ヤンは、殿堂入りもしたフェイバーを倒し初の王座戦へ進めるか！？オッズはピョードル・ヤン１．２０倍でユライア・フェイバーは５．３５倍
２０１９年１２月１４日 ＵＦＣ２４５ ピョートル・ヤンｖｓユライア・フェイバー
ピョートル・ヤン １３勝１敗 バンタム級４位
ユライア・フェイバー ３５勝１０敗 バンタム級１２位
１Ｒ、ヤンが前に出ていき、フェイバーの威嚇の蹴りも見切る
お互いに細かくフェイントも、手数は出ない～ヤンがローキック！
フェイバーはサイドに廻る～踏み込んでいきヒザ！
お互いに打撃も、なかなか当たらない～ヤンはスイッチして左ハイキック！
ヤンはスイッチを繰り返しながら、フェイバーに踏み込ませずに攻める
ヤンが前に出て左ミドルも、フェイバーはキャッチする
フェイバーは投げようとするも、ヤンも踏ん張る～お互いによく動きながらヒザ！ヒジ！組んで離れ際にヤンの左！
２Ｒ、やはり、ヤンが前に出ていく～フェイバーは廻りながら細かく打撃を当てていく
ヤンがパンチから組み付くが、フェイバーが脇を差して押し込む
離れてパンチを打ち合う～フェイバーから組みにいくが、ヤンが離れ際にヒジ！
ヤンがパンチで出るが、フェイバーはタックルから足を取る
しかし、足を抜いたヤンがワン・ツー！そのままヤンは、スイッチして左ストレート！フェイバー吹っ飛ぶ！
ヤンが殴りにいく～フェイバー必死に逃げる
なんとか立ち上がったフェイバー～顔面血だらけだが、パンチから組み付く
しかし、ヤンはヒジを振り抜く！崩れたフェイバーに、ヤンは殴る！殴る！
１度は立ち上がるフェイバーも、直ぐにヤンに崩され上を取られる～レフリー止めたか！？フェイバーの左目下の腫れにドクターチェック
同じ体勢から再開も、フェイバーは直ぐに立つ～しかし、ダメージもありヤンの打撃にフラつく
ヤンが組み付き崩す～パウンドにいこうとするもラウンド終了
３Ｒ、フェイバーの傷をドクターが見るが、ストップはかからない～ヤンが出ていき左ミドル！
ヤンが出る～フェイバーの死角から右ハイキック！
打撃戦は避けたいフェイバーが組み付きにいく～しかし、ヤンは足払いからパンチで切って左ハイキック！
吹っ飛んだフェイバーに、レフリーは直ぐにストップをかける！
見事に３ＲにＫＯ勝ちで、ピョートル・ヤンがＵＦＣ６連勝を飾る！ヤンが打撃で圧倒し、見事なＫＯで復帰２戦目のユライア・フェイバーに厳しい現実を突きつける。４０歳になったフェイバーだが、正式には２度目の引退宣言はしていないが翌年にはコロナウィルスでＵＦＣも大会を中止～無観客開催で、ユライアは 『まだ答えは出ていない。唯一言えることは無観客の時はどんな試合もやる気はなかったということだ。僕にとっては経験が重要だ。試合をすれば良いお金がもらえるけど、それが全てじゃない。年齢的なこともあるし、理由が必要だ。１度は引退してるし子供もできたし色々あった。そういうことがないと戦うつもりはない。だけど（新型コロナウイルスの）状況が好転してきているし、可能性は出てきた。ただ、体調を万全にして最高の状態で臨まないといけない。もちろん、今は右手の小指をケガしているので拳が握れるようにならないといけない。８人～９人ぐらいから対戦をアピールされた。ケイシー・ケニーがソン・ヤードンに勝った後にアピールしてきたし、マルロン・ヴェラもＳＮＳで投稿していたと聞いている。良い試合になると思うし、良い相手はたくさんいる２ヶ月以上のトレーニングキャンプが必要だろう。前回引退した時もそうだった。エンジンを掛けて柔術の大会に出たりしてコンディションを整えた後に２ヶ月以上のトレーニングキャンプをした。中途半端なことはしたくない』 と話す。
ＵＦＣ参戦後敗け無しのピョートル・ヤンは、ランキングを１ランクアップし３位。ファイトマネー６６,０００＄（約７２６万円）＋パファーマンス・ボーナス５万＄（５５０万円）も獲得。敗けたとはいえ大スターのユライア・フェイバーは２５万＄（約２７５０万円）を稼ぐ。
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