観戦記2792 UFC on ESPN.7 アリスター・オーフレイムvsジャルジーニョ・ホーゼン | 人生マイペンライ

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開催まで1ヶ月というのに、6月22日のK-1ニューヨーク大会の対戦カードも会場も発表にならない。6月29日のボスニアヘルツェゴビナでのヘビー級世界予選のカードや会場は発表されているので、ニューヨーク大会は中止でボスニアヘルツェゴビナ大会にカードを集めるのかな!?アメリカでのK-1は旧K-1時代から何度かチャレンジしたが、日本の報道とは別でアメリカで話題になる事はなくブレイクしなかった。GLORYもアメリカ進出は試みたが成功はしなく、日本進出も諦め欧州での開催のみになってきた。

それに比べてMMAの世界的な普及スピードは凄まじく、あのタイのルンピニースタジアムでもMMAの試合が行われるぐらいなので何年後にはとんでもないタイ選手が日本で活躍することになるのだろうか。

ヨーロッパではボクシングが中心だったが、オランダは古くから極真空手~キックボクシング、MMAが盛んに開催してきた格闘技大国。K-1四天王と呼ばれたアンディ・フグ、ピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルド。アーツとホーストだけで7度の優勝、同じオランダのセーム・シュルトが4度優勝とオランダ勢の強さが際立つ。

ピーター・アーツとセーム・シュルトは純粋なオランダ生まれだが、ホーストは南アフリカに位置するオランダ領のスリナム生まれ。スリナム出身や血を引く選手がサッカーでもオランダ代表に多く入るなど、世界中でスリナム人の血を引くスポーツ選手は活躍している。

スリナムでキックボクシングジムがあり欧州で活躍する選手が増えると、やはりMMAに転向する選手も多くなりRIZIN~UFCと駆け上がっていったのが初のスリナム出身UFC選手ジャルジーニョ・ホーゼンストライク!

 

1988年3月にスリナムのパラマリボ地方で生まれた‘Bigi Boy‘ジャルジーニョ・ホーゼンストライクは、両親がサッカーファンでブラジルのサッカー選手から名前を付けたらしい。サッカーとバスケットボールをしていたらしいが、17歳の時にキックボクシングを始める~オランダの名門ボスジムのマイケル・ハブに見いだされてキックボクシングでは85戦76勝64KOだったらしい。

MMAに転向して、2012年6月にロシアのDaraka.7でイフゲニー・ボルドィレフに1RでKO勝ち~11月のDaraka.11でも、イフゲニー・ボルドィレフに1RでKO勝ち~さらに2連勝2KO後、2018年5月にRIZIN10で初来日しアンドレイ・コバレフに判定勝ち~12月にも、Team Yvelで1RにKO勝ち~UFCと契約して、2019年2月のUFC Fight Night.144でジュニオール・アルビニに2RでTKO勝ち~6月のUFC Fight Night.154でも、アレン・クラウダーに1R9秒でKO勝ち

 

11月のUFC244では、元UFCヘビー級王者のアンドレイ・アルロフスキーに1RでKO勝ち。

 

ヘビー級ランキングを14位まで上げ、ついにFight Nightとはいえメインイベントに登場!対戦するのは、同じくオランダでキックでも実績が上のアリスター・オーフレイム!

 

1980年5月に、実はイングランドのハウンズローでジャマイカ人の父とオランダ人の母との間で生まれる~両親の離婚で6歳の時に兄のヴァレンタイン・オーフレイムと母の母国のオランダに移住。15歳の時に兄の影響で、クリス・ドーリマンの道場でMMAを習う~1999年には、RINGSで開催されたKOKトーナメントに19歳で初来日~2002年12月にはPRIDEに参戦するも、2003年のミドル級グランプリではチャック・リデルに1RでKO負け~PRIDE29では、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラに判定負け。2005年のPRIDEミドル級グランプリではビクトー・ベウフォート、イゴール・ボブチャンチンに勝利もマウリシオ・ショーグンに1RにKOされる。その後も、PRIDEでは4連敗するなど印象に残るような活躍はできなかった。

しかし、PRIDEは消滅しHEROSで2007年9月に、セル ゲイ・ハリトーノフに1RでKOされる~11月にStrike Forth王座決定戦ボール・ブエンテロ DREAMになってからは、ミルコ・クロコップ戦でのローブローによるノーコンテス ト以外は総て1Rで1本またはKO勝ちをする。その間には、K-1でトーナメント制覇、Strike Forthで初代のヘビー級王座も獲得。

2011年11月に、いよいよUFCに登場。元ヘビー級王者のブロック・レスナーを、左ミドルキック~パウンドで1RにTKO勝ち 『観戦記70』

 

2012年5月のUFC146で、ヘビー級王者のジュニオール・ドス・サントスに挑戦予定もドーピング検査で引っかかり・・・9ヶ月の出場停止。勝てば、再度ヘビー級王座の挑戦権を与えると、2013年2月のUFC156でアントニオ・シウバと戦うもガス切れもあり3Rに逆転TKO負け 『観戦記391』 再起戦は、2013年8月のUFC Fight Night 26でトラヴィス・ブラウン と戦うも、またも スタミナが切れたところを逆転のTKO負け 『観戦記559』 2014年2月のUFC169で、ヘビー級10位で元王者のフランク・ミアに判定勝ち 『観戦記700』

 

5月の、UFC Fight Night 50でベン・ロズウェルに1Rに右フック~パウンドでTKO負け。しかし、ジャクソンズMMAに移籍した効果が出てきたのか、ステファン・ストルーフを1RでKO~ロイ・ネルソンに判定勝ち~そして、元ヘビー級王者でランキング2位のジュニオール・ドス・サントスを2RでTKO勝ち 『観戦記1032』

 

ランキングも3位にあがり王座戦も目の前まで来て、2016年5月のUFC Fight Night 87で元王者のアンドレイ・アルロフスキーを2RにパウンドでTKO勝ち 『観戦記1129』 そして、9月のUFC203でUFCヘビー級王者のスティーペ・ミオシッチに挑戦しアリスターはPRIDEのテーマ曲で入場し念願のUFC王者を目指したが1RにKO負け 『観戦記1218』 2017年3月のUFC209では、DREAMでも勝利しているマーク・ハントと再戦しヒザ蹴りでKOする 『観戦記1322』

 

7月のUFC213では、元王者でランキング1位のファブリシオ・ヴェウドゥムに微妙な判定も勝利 『観戦記1387』 12月のUFC218では、ヘビー級4位のフランシス・ガヌーに1RでKOされてしまう 『観戦記1485』 さらに2018年6月のUFC225でも、カーティス・ブレイズに3RでTKO負けしてしまう~11月に中国・北京で開催されたUFC Fight Night.141で、無敗のセルゲイ・パブロビッチに1RでTKO勝ち 『観戦記2001』2019年4月のUFC Fight Night.149で、ヘビー級9位のアレクセイ・オレイニクを1RにTKOで降す 『観戦記2353』

 

どうしても上位ランカーには打たれ弱さもあり負けがこむアリスター。念願のUFC王者に向けて、ランキング14位のホーゼンストライクには星を落とせないところ。9戦無敗の快進撃でランキング入りしたホーゼンストライクは、前戦で元UFC王者を飲み込んだように、一気にヘビー級ランカーのアリスターも喰って」しまうのか!?

 

2019年12月7日 UFC on ESPN.7 アリスター・オーフレイムvsジャルジーニョ・ホーゼンストライク

 

アリスター・オーフレイム 45勝17敗1無効試合 ヘビー級6位

 

ジャルジーニョ・ホーゼンストライク 9勝無敗 ヘビー級14位

 

1R、アリスターが関節蹴り~ホーゼンストライクがローも、アリスターは足を掬おうとする

 

廻るばかりのアリスターも、タックルから組み付く!アリスターがヒザ~足をかけテイクダウン

 

アリスターがサイドポジション~上を取り、ヒジを振り落としていく!

 

必死に動くホーゼンストライクも、アリスターは逃さず上をキープしヒジを落とす

 

ホーゼンストライクは一度逃れるも、直ぐにアリスターがバックを取る~サイドポジションからヒジを振る

 

2R、ホーゼンストライクがジャブ~アリスターが組み付いていきヒザ!

 

何度か投げようとするアリスターも、ホーゼンストライク耐えて同じ展開が続く

 

膠着にレフリーがブレイク~再開後、ホーゼンストライクが右!アリスターはハイキック!

 

アリスターのタックルは切られるも、大きく左を振る!

 

3R、アリスターが前に出ていくも、ホーゼンストライクは前蹴りから右!

 

アリスターがタックルから金網に押し込む~離れるも、お互いに手数少ないがアリスター右!

 

スタンドの展開が続き、アリスター左ミドル!ホーゼンストライクはローを返す

 

アリスターが左ストレートも、当たりは浅いか!?

 

アリスターがタックルから金網に押し込む~投げてテイクダウンを奪う~パウンド、ヒジを落とすもラウンド終了

 

4R、アリスターが、フェイントを入れながらパンチを振る~前に出ていき左も遠い

 

ホーゼンストライクも細かく返す~アリスターがタックルも、ホーゼンストライク切る

 

ホーゼンストライクが、パンチのラッシュでアリスターを金網に追い込む!

 

アリスターはガードして耐え、再び前に出て左を伸ばす

 

アリスターがタックルに行くも、ホーゼンストライクはステップでかわす~手数はアリスターも、当たっているのはホーゼンストライク

 

一気にホーゼンストライクが出ると、アリスターはダッシュで廻る~ホーゼンストライクが飛んでハイキック!

 

ホーゼンストライクのラッシュは、ガードを固めて耐えるアリスター

 

アリスターはスタミナが切れたか!?ホーゼンストライクが攻め続ける

 

5R、ホーゼンストライクが、細かく打撃を入れる~アリスターのタックルは完全に防ぐ

 

それでもアリスターは、左を何度も振るもクリーンヒットしない

 

ホーゼンストライクは縦ヒジ~アリスターは組み付いて金網に押し込む

 

アリスターが引き込むが、ホーゼンストライクは直ぐに立つ~ホーゼンストライク手数少なく、アリスターは空振り

 

ホーゼンストライクも前に出るが当たらない~アリスターのタックルも中途半端

 

最後のスタミナを使いきったアリスター~ホーゼンストライクが下がるアリスターに左から右!

 

吹っ飛んだアリスター!ホーゼンストライクは追い討ちはせず、フラフラ立ち上がったアリスターにレフリーが止める

 

試合終了わずか4秒前に、ジャルジーニョ・ホーゼンストライクがKO勝ち!打撃が強いホーゼンストライクに対し、タックルからテイクダウンを奪って優勢に試合を進めていたアリスターだったが・・・・諦めずに、動きが落ちたアリスターに対しヘビー級らしい打撃での逆転劇・ホーゼンストライクは 『俺は絶対に諦めないし必死に頑張るんだ。隙を見つけようとしていた。試合のほとんどで見つけられなかったけど、最後の最後でやっとアリスターの隙を見つけたから行った。彼のゲームプランは特にサプライズじゃなかったし、グラップリングをかなり使ってきた。向こうは賢いファイターだし、戦い方を知っているけど、俺は勝ち方を知っている。彼が上回っていることは分かっていた。だから勝つために必死にやるしかなかった。3月か4月にフランシス・ガヌー(ヘビー級2位)とやりたい。そうなれば完璧だ』 と話す。

唇がパックリ切れたアリスターは 『口は縫い合わせた。今のところ俺の唇はセクシーじゃない。まぁとにかくみんなが戦いを楽しんでくれたことを望むよ』 と話す。そして、アリスターの次戦は5ヶ月後の2020年5月開催のUFC on ESPN8でヘビー級9位のウォルト・ハリスと対戦。MMA10戦無敗でヘビー級6位にランキングを上げたホーゼンストライクも、5ヶ月後の2020年5月UFC249でヘビー級2位のフランシス・ガヌーと対戦。

 

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