《本日のＤＶＤ観賞》
東京ドームでの井上尚弥ｖｓルイス・ネリも終わり、次なるビックマッチは７月７日に両国国技館でＷＢＡスーパーフライ級王者井岡一翔ｖｓＩＢＦスーパーフライ級王者フェルナンド・マルチネスの王座統一戦！ＷＢＡスーパーフライ級１位だったジョン・ラミレスとの指名挑戦試合は、王座統一戦で後回しの許可を得たが・・・・ジョン・ラミレスは暫定王座決定戦で１階級下のＷＢＣフライ級１位のデビッド・ヒメナスに判定敗け。ＷＢＣスーパーフライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダも、ＩＢＦ＆ＷＢＯフライ級王者のジェシー・ロドリゲスと対戦するような記事も出ている。ファン・フランシスコ・エストラーダもフライ級で（５０．８０２ｋｇ）デビュー～ローマン・ゴンサレスのＷＢＡライトフライ級王座に（４８．９８８ｋｇ）挑戦する為に初のライトフライ級に落とすも判定敗け 『観戦記２７０６』
現ＷＢＯスーパーフライ級王者の田中恒成選手は元ミニマム級の世界王者で、ＷＢＡスーパーフライ級王者の井岡一翔選手も元ミニマム級の２団体王者。バンタム級となると（５３．５２４ｋｇ）新ＩＢＦバンタム級王者の西田選手凌佑選手や、新ＷＢＯバンタム級王者の武居由樹選手、ＷＢＣバンタム級王者の中谷潤人選手は１回りも２回りも大きくなる。スーパーフライ級までが多くの日本人王者が誕生しているが、下から上げて来てもスーパーフライ級ぐらいで１つの壁ができバンタム級となると層もあつくなるのだろう。「ＳＵＰＥＲ ＦＬＹ」という大会が開催するぐらい盛り上がったスーパーフライ級だが、デビューからスーパーフライ級でローマン・ゴンサレスにＷＢＣスーパーフライ級王座を奪われ、ファン・フランシスコ・エストラーダとのＷＢＣスーパーフライ級王者決定戦に敗けて２敗目を喫したのが帝拳プロモーションのカルロス・クアドラス！
１９８８年８月にメキシコのシナロア州で生まれたカルロス・ロベルト・クアドラス・キロアは、１７歳の時２００５年にジュニアオリンピックで金メダル～１９歳時にパンアメリカ大会では金メダルだが、同年の世界選手権では２回戦負けもアマチュアで１４０勝２０敗の成績を積む。
２００８年５月にデビューし、マルコ・トゥーリサに１ＲでＫＯ勝ち～その後も３連勝３ＫＯで、１０月に来日しチーム帝拳と契約しで又吉康幸選手に２ＲでＫＯ勝ち～その後も９連勝８ＫＯで、２０１０年２月にオスワルド・ロドリゲスとＷＢＣインターナショナルフライ級ユース王座決定戦を５ＲにＴＫＯ勝ちして王座獲得。その後も５連勝４ＫＯして、２０１１年６月にアルマンド・サントスに５ＲでＴＫＯ勝ちしてＷＢＣインターナショナルフライ級ユース王座の初防衛に成功～９月にＷＢＯスーパーフライ級１０位のジョニー・ガルシアと、ＷＢＣアメリカ大陸スーパーフライ級王座決定戦を２ＲにＴＫＯで降し王座獲得～２連勝１ＫＯ後の２０１２年６月に、ハビエル・フランコを５ＲにＫＯしてＷＢＣアメリカ大陸王座の初防衛に成功～９月にはロナルド・バレラを７ＲにＴＫＯで降し、ＷＢＣスーパーフライ級シルバー王座を獲得～１１月にフェルナンド・ルマカドを判定で降し、ＷＢＣシルバー王座の初防衛に成功～２０１３年３月に、ビクトル・セラタを７ＲにＴＫＯで降しＷＢＣシルバー王座の２度目の防衛に成功～１２月のノンタイトル戦を２ＲにＴＫＯで勝利して、２０１４年５月に佐藤洋太さんからＫＯで王座奪取した 『観戦記４６８』 シーサケット・ソー・ルンピサイに挑戦し８Ｒ負傷判定で王座栄冠 『観戦記８４２』
２０１４年９月に、ＷＢＣ３位のホセ・サルガドに４Ｒ負傷引き分けで初防衛に成功～いよいよアメリカでのデビューとなった２度目の防衛戦は、２０１４年１１月にＷＢＣ１５位のマービン・マバイトを６ＲにＴＫＯ勝ち～２０１５年４月の３度目の防衛戦は、元ＷＢＡフライ級王者のルイス・コンセプシオンに判定勝ちし３度目防衛成功～８月に、ＷＢＣ１３位のディクソン・フローレスを５ＲにＴＫＯで降し４度目の防衛成功～５度目の防衛戦は日本で、２０１５年１１月にＷＢＣ２位の江藤光喜選手に判定勝ち～２０１６年４月にはＷＢＣ１４位のリッチー・メプラナムを、８Ｒ終了時にＴＫＯで降し６度目の防衛に成功～そして９月に４階級制覇を狙って、ＷＢＣフライ級王座を保持したままスーパーフライ級に上げてきたローマン・ゴンサレスの挑戦を受け判定負けで王座陥落。
２０１７年３月に、前年に井上尚弥選手のＷＢＯスーパーフライ級に挑戦し 『観戦記１１２１』 判定負けしたデビッド・カルモアに判定勝ち～ＷＢＣ２位として、２０１７年９月のＳＵＰＥＲ ＦＬＹでＷＢＣ３位のファン・フランシスコ・エストラーダと挑戦者決定戦で対戦するも判定負け 『観戦記１７８５』
２０１８年２月のＳＵＰＥＲ ＦＬＹ.２で、マックウィリアムス・アローヨとＷＢＣスーパーフライ級シルバー王座決定戦で対戦も判定敗け。
まさかの連敗となってしまったクアドラスだが、ＷＢＣ２位にとどまり王座再挑戦を目指し対戦するのは同じくメキシカンのホセ・マリア・カルデナス！
メキシコのバハカリフォルニア州ティファナで生まれたホセ・マリア・カルデナスは、２０１４年９月に地元ティファナでデビューしてアレクシス・ケサダに判定勝ち～さらに６連勝５ＫＯも、２０１６年４月にヘスス・ジョバンニ・サンチェスに判定敗けし初黒星。
直ぐに再起し３連勝３ＫＯも、２０１７年３月にブライアン・モシノスに判定敗け～やはり、直ぐに再起して６連勝６ＫＯし、２０１８年８月にメルビン・ロペスとＮＡＢＡ北米バンタム級王座決定戦も判定敗け～２０１９年３月に、ゲイリー・アントニオ・ラッセルに６ＲでＴＫＯ敗け～５月に、アントニオ・バルガスに１ＲでＫＯ勝ち。
デビューから数戦はバンタム級も長年スーパーフライ級で闘いＷＢＣ王者になり、ローマン・ゴンサレスに初黒星を喫し王座陥落。さらにファン・フランシスコ・エストラーダにも敗け、まさかのマックウィリアムス・アローヨにも敗け後がないクアドラス！ＷＢＣ王者ファン・フランシスコ・エストラーダへの挑戦が内定している中でバンタム級が主戦場のカルデナスとバンタム級契約で世界前哨戦！
２０１９年９月１４日 世界前哨戦 カルロス・クアドラスｖｓホセ・マリア・カルデナス
カルロス・クアドラス ３８勝２７ＫＯ３敗１分 ＷＢＣバンタム級２位
ホセ・マリア・カルデナス １７勝１４ＫＯ４敗
１Ｒ、クアドラスが、軽快なステップから左を上下に伸ばす
カルデナスも長いリーチを生かして攻める～クアドラスが入ってくるところにアッパー！
２Ｒ、カルデナスが打ち込んでいくが、クアドラスは足を使いかわす
クアドラスは、しつこく薄いカルデナスのボディーを打つ
３Ｒ、手数多いクアドラスも、カルデナスは大振りで返してくる
とにかく動くクアドラスは、出入り速くボディーを当てていく
４Ｒ、カルデナスが１発長いパンチ出すと、クアドラスは打ち終わりに入ってボディーをまとめる
しかし、ボディーには当て続けるクアドラスも顔面にはクリーンヒットしない
５Ｒ、やはり、軽快に動きながらクアドラスが出入り速く当てていく
カルデナスが踏み込んできても、サイドステップしながら左フック！
６Ｒ、カルデナスが出てきて強震するが、クアドラスは廻りながら左を上下に当てる
前には出るカルデナスだが、当てているのはリーチが短いクアドラス
７Ｒ、クアドラスが、ボディージャブをフェイントに右ストレート！
振り回して追いかけるカルデナスが左フック！クアドラスは貰いながらも流す
それでもカルデナスは振りまくるが、クアドラスは動き廻りながら避けては当てる
８Ｒ、クアドラスのボディーに対して、カルデナスが右アッパーを合わせる！
さらにカルデナスが攻める～下がるクアドラスに、カルデナスが連打から左フック！
９Ｒ、ジャブだけのクアドラスに、カルデナスはコンビネーションから振り回し追いかける
追い回されボディージャブばかりのクアドラスが、ボディーから左フックで飛び込むもヒットしない
１０Ｒ、クアドラスは拳を痛めたのか！？ボディージャブばかりのクアドラスに、カルデナスは右ストレートを合わせる！
廻るばかりのクアドラスに、カルデナスが振り回す～クアドラスも左フックを合わせるが、カルデナスの方が深く入る
判定は、９５－９５ ９６－９４ ９６－９４ ２－０でカルロス・クアドラスが判定勝利！
大きいカルデナスに大苦戦も、クアドラスが逃げ切り世界前哨戦を制する。クアドラスはＷＢＣバンタム級２位に付けているが、この時点のＷＢＣバンタム級１位はルイス・ネリ。この時期のバンタム級はＷＢＳＳバンタム級トーナメント真っ盛りも、ＷＢＣ王者は不参加で２０１９年１月にノルディーヌ・ウバーリがラウシー・ウォーレンを判定で降しＷＢＣバンタム級王座を栄冠 『観戦記２３６４』
コロナ禍にもなり、クアドラスの次戦は１年1ヶ月後の２０２０年１０月にメキシコでテレビアステカのスタジオ内でＷＢＣスーパーフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダに挑戦。ホセ・マリア・カルデナスは、わずか２ヶ月半後の１１月に元ＩＢＦ＆ＷＢミニマム級王者のフランシスコ・ロドリゲスＪｒとスーパーフライ級契約で対戦も６ＲにＴＫＯ敗けしそれ以降は試合をしていないみたいだ。
★以前クアドラスに会場で握手してもらったが陽気でいい人だった 格闘技ｂｌｏｇランキングをクリック⇒
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