観戦記2786 IBFミドル級王座決定戦 ゲンナディ・ゴロフキンvsセルゲイ・デレビヤンチェンコ | 人生マイペンライ

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5月6日の井上尚弥選手のプロ初ダウンが話題になるぐらい圧勝だった東京ドームでの4団体統一スーパーバンタム級王座戦だったが、いままでダウンを1回もしないで引退となると薬師寺保栄さんを想い出す。あの辰吉丈一郎さんとの伝説の一戦も、ジャブと鉄壁のガードで勝利した。あのフロイド・メイウェザーでもダウンをしたことはあるが、2敗はしているが元WBAヘビー級王者のビタリ・クリチコはプロ&アマ通じてダウンはないらしい。ダウンが無いというとディフェンシブなのかと思われてしまうが、井上選手のように打たせないで倒してしまう選手はほんの一握りの神に選ばれた人間のみで大抵の選手はダメージを蓄積させて引退していく。

そんな太く短い格闘技人生で、怪物揃いのミドル級(72.575kg)で18連続KOを含むミドル級3団体王座統一王者。初黒星をサウル・アルバレスに微妙な判定0-2の判定敗けを喫するも、プロ41戦&アマチュアキャリア300戦でダウンを喫したことがないのがカザフスタンのゲンナディ・ゴロフキン!

 

1984年4月生まれのゲンナディ・ゲンナディヴィッチ・ゴロフキンは、旧ソ連のカザフスタンのカラガンダでロシア系の父と高麗人(ソビエト連邦崩壊後の独立国家国籍を持つ朝鮮民族)との間に生まれ、14歳の時に兄に連れられてボクシングジムに行ったらしい~2002年、20歳の時にキングス・カップにライトミドル級(71kg)で出場し、後に魔裟斗さんともタイで闘うスリンヤー・プルンチットに判定負けで銀メダル獲得~しかし、10月のアジア選手権ではスリンヤーに雪辱し金メダル獲得~2003年7月の世界選手権では、後のWBOミドル級王者の‘逆転男‘アンディー・リー、決勝で後のIBFスーパーミドル級王者のルシアン・ビュテ  を破り金メダル~2004年8月のアテネ五輪では、後のIBFスーパーミドル級王者のアンドレ・ディレルに勝利も決勝で負けて銀メダル。2005年11月に中国で開催された世界選手権は3回戦で敗退し、アマ350戦し25歳でプロ転向。

2006年5月のデビュー戦は、ガボル・バログを1RにKO~その後8連勝8KOも、2007年9月のメディ・ブアドアに初の判定まで持ち込まれる~7連勝5KO後の、2009年7月にジョン・カルバリョとWBOインターコンチネンタルミドル級王座決定戦で対戦し2RにKOし王座獲得~11月にミハイル・マカロフを2RでKOし、2010年8月に18戦15KO無敗でWBA13位のミルトン・ヌネスとWBAミドル級暫定王座決定戦を1RでKOし暫定王座獲得⇒正規王座(フェリックス・シュトルムがスーパー王者のWBAのダメさ)

防衛戦も壮絶なKOショーで、12月の初防衛戦は、ニルソン・タピアを3RにKO~2012年6月の2度目の防衛戦は、カシム・オウマを10RにTKO~12月の3度目の防衛戦は、WBA14位のラジュアン・サイモンを1RにKOしIBO王座も獲得~2012年5月の4度目の防衛戦は、WBA8位の淵上誠さんを3RにTKOで降す 『観戦記190』 9月の5度目の防衛戦は、WBA3位のグルツェ・ゴルツ・プロクサを5RにTKOで降す 『観戦記305』

 

2013年1月の6度目の防衛戦は、WBA15位のガブリエル・ロサドを7RにTKO 『観戦記414』 3月の7度目の防衛戦は、WBA15位の石田順裕さんを3Rにエプロンまで吹っ飛ばす痛烈なKO 『観戦記441』 6月の8度目の防衛戦は、WBA11位のマシュー・マックリンを3RにKO 『観戦記553』 11月の9度目の防衛戦はWBA13位のカーティス・スティーブンスを8RにTKO 『観戦記651』 2014年2月の10度目の防衛戦は、WBA14位のオスマヌ・アダマを7RにKO 『観戦記747』 7月の11度目の防衛戦は、元WBA&IBF王者で3位のダニエル・ギールを3RにTKO。この試合の前にゴロフキンはWBAスーパー王者に認定される・・・10月の12度目の防衛戦は、WBCミドル級暫定王者のマルコ・アントニオ・ルビオに2RでKO(ルビオは体重超過で王座剝奪されゴロフキンが勝った時のみWBC暫定王座)

2015年2月のWBA13度目、WBC暫定の初防衛戦はマーティン・マレーを11RにTKOで降す~5月のWBA14度&WBC2度目の防衛戦は、ウイリー・モンローJrを6RにTKO 『観戦記881』 10月に、IBFミドル級王者のデビット・レミューとの統一戦も8RにTKOで 『観戦記987』 WBA15度&WBC暫定を3度目の防衛に成功しIBF王座も獲得。

 

2016年4月に、WBA6位、WBC8位、IBF3位のドミニク・ウェイドを2RにKOし 『観戦記1112』 WBA16度目、WBC暫定を4度目(その後WBCはアルバレスが返上した為に正規王者に昇格)、IBFの初の防衛に成功~2016年9月に、当時IBFウェルター級王者のケル・ブルックとWBC5度目、IBF2度目の(WBAはブルックを挑戦者と認めず)防衛戦も5RにTKO勝利 『観戦記1197』 WBAは賭けられなかったが、34年ぶりにウィルフレド・ゴメスの17連続KO防衛の記録に並ぶ2017年3月に、WBAミドル級正規?王者のダニエル・ジェイコブスとWBA&WBC&IBFミドル級王座統一戦で 『観戦記1307』 タイに並んでいた、ウィルフレド・ゴメスの17連続KO防衛の記録を更新できず115-112 115-112 114-113 3-0でゴロフキンの判定勝ち

そして・・・5月のメキシコ対決となった、サウル・アルバレスvsフリオ・セサール・チャベスJrに判定勝ちした 『観戦記1341』 アルバレスがゴロフキンを呼び出し映画のような展開で対決が決定!何度か噂が上がっては消えていた夢の対決が実現し、PPVも130万件売れるメガ興業だったが判定は微妙なドロー 『観戦記1370』

当然、両者の再戦への話となり2018年5月にラスベガスで開催とるが・・・・2月にアルバレスへの抜き打ちドーピング検査で陽性反応が出る!アルバレスは汚染肉の影響を訴え、6ヶ月間のライセンス停止~ゴロフキンはIBFからセルゲイ・デレフヤンチェンコとの指名試合を要求されるが、WBCスーパーウェルター級1位でWBAミドル級1位のバーネス・マーティロスヤンと5月に対戦し2RにKO勝ち 『観戦記1452』 しかし、IBFはマーティロスヤンのミドル級での実績不足から防衛戦を認定せずにWBA19度目、WBC8度目の防衛に成功 『観戦記1452』

 

6月に入り、セルゲイ・デレフヤンチェンコとの指名戦が合意せずにIBF王座は剥奪~サウル・アルバレスとの再戦も、ファイトマネーの配分を巡り決裂寸前も9月に再戦で合意。1年振りの再戦は、0-2の微妙な判定敗けで王座陥落 『観戦記2140』

 

37歳になり引退も囁かれたゴロフキンだが、2019年6月に9ヶ月振りの再起戦で元USBAミドル級王者のスティーブ・ロールスを4RにKOする 『観戦記2629』

 

3団体統一ミドル級王者のサウル・アルバレスが、IBFミドル級1位のセルゲイ・デレフヤンチェンコとの指名挑戦を行わずIBF王座は剥奪~IBF3位のゲンナディ・ゴロフキンとIBFミドル級王者決定戦!

 

1985年10月にウクライナのフォドシアで生まれたセルゲイ・ブヤチェスラボヴィッチ・デレビヤンチェンコ(セルゲイ・デレフヤンチェンコ)は、やはりトップアマで鳴らし2007年世界選手権ミドル級で出場~後の世界ランカーマット・コロボフに準決勝で敗れ銅メダル~2008年8月に北京オリンピックに出場するが2回戦負け~2009年の世界選手権はベスト8。2009年から2014年は世界ボクシング協会(AIBA)主催のワールド・シリーズ・オブ・ボクシング(WSB)に参戦し、後のWBA&WBOスーパーウェルター級王者になるブライアン・カルロス・カスターノに敗けた1敗のみの23勝ち1敗。

アメリカのディベラ・エンターテイメントと契約し、2014年7月にニューヨーク州でデビューしてクロムウェル・ゴードンを2Rに棄権に追い込む~さらにハイペースで試合をこなし、7連勝5KO~2016年7月に、元IBFミドル級王者のサム・ソリマンとのIBF2位決定戦を2RにTKO勝ちする。2017年8月に、IBF1位のトレアノ・ジョンソンとのIBFスーパーミドル級王座挑戦者決定戦を12RにTKO勝ち 『観戦記2204』

 

しかし、IBF王者のゲンナディ・ゴロフキンはサウル・アルバレスとの世紀の再戦へと向かいIBF王座は剝奪~そして、こちらもIBF王座の挑戦権を持つIBF3位のダニエル・ジェイコブスと王座決定戦も1-2の判定負け 『観戦記2247』

 

2019年4月に、ジャック・クルカイとのWBAミドル級王座挑戦者決定戦を判定勝ち 『観戦記2458』

 

ゴロフキンとしてはサウル・アルバレスとの3戦目も望んでいるが、アルバレスは1ヶ月後に何と!WBOライトヘビー級(79.379kg)王者のセルゲイ・コバレフに挑戦する。カネロ戦は政治的な問題で敗けていないと話すゴロフキンが、ミドル級最強照明の為に王者に復権するか!?前回のIBFミドル級王座決定戦では、僅差の1-2の判定敗けも再び挑戦者決定戦を勝ち抜いたデレフヤンチェンコが影の実力者振りを発揮するか!?

 

2019年10月5日 IBFミドル級王座決定戦 ゲンナディ・ゴロフキンvsセルゲイ・デレビヤンチェンコ

 

ゲンナディ・ゴロフキン 39勝35KO1敗1分 IBF3位

 

セルゲイ・デレビヤンチェンコ 13勝10KO1敗 IBF1位

 

1R、ドッシリ構えるゴロフキンに、デレビヤンチェンコが動きながら左を伸ばす

 

ゴロフキンが出ていき、固そうな拳を振っていく~必死に上体を振るデレビヤンチェンコに、ゴロフキンの右が頭に当たるもダウンを奪う!

 

立ち上がったデレビヤンチェンコに、ゴロフキンは得意の角度があるフックを振るがデレビヤンチェンコも何とか逃れラウンド終了

 

2R、デレビヤンチェンコは、ダメージは感じさせずに前に出て打ってくる

 

動き廻るデレビヤンチェンコに、ゴロフキンはじっくり見ながらボディー

 

3R、デレビヤンチェンコが飛び上がるように打ち、連打でゴロフキンを下げロープに追い込む!

 

ゴロフキンも返してはいるが、デレビヤンチェンコのボディーを嫌がっているか!?

 

4R、ゴロフキンから出ていく~細かい連打から左フックも、デレビヤンチェンコは打ち終わりに右!

 

手数はデレビヤンチェンコも、ゴロフキンのプレスはキツク気がつくとロープを背負う

 

5R、ラウンド開始前に、右目上の傷にドクターチェックが入ったデレビヤンチェンコが出ていく!

 

手数で、デレビヤンチェンコがゴロフキンを下げる~それでもゴロフキンは、細かい連打からアッパー!

 

デレビヤンチェンコは手数減らず、コンビネーションから左ボディー!ゴロフキン効いた!

 

6R、ボディーが効いているゴロフキンは、手数は出すも腰が引き気味

 

デレビヤンチェンコが攻める~ゴロフキンはボディーを守りながら下がる

 

7R、ゴロフキンが手数多く攻めるも、デレビヤンチェンコのボディーで一瞬止まる

 

それでもゴロフキンが攻めまくる~デレビヤンチェンコも動き廻るが、ゴロフキンのパンチが追いかけ当てていく

 

8R、手数多く攻めるゴロフキンも、デレビヤンチェンコのボディーからワン・ツーで下がる~デレビヤンチェンコがコンビネーションから左ボディー!

 

ゴロフキンはボディーは効いてないと首を振り、逆にデレビヤンチェンコのボディーを攻める

 

9R、ゴロフキンが、ラウンド開始と同時に出ていき右アッパー~連打!デレビヤンチェンコはボディー!

 

ゴロフキンが下がる~デレビヤンチェンコは出血が激しくなるも、低く頭から入りボディー!

 

10R、デレビヤンチェンコが出る~ゴロフキンも返し激しい打ち合いも、デレビヤンチェンコのボディーでゴロフキン下がる

 

手数出ず、止まるゴロフキン~デレビヤンチェンコは、左右のボディーを打ちまくる!

 

ゴロフキンも打ち返し押し返すが、デレビヤンチェンコがボディーで止めて右ストレート!

 

11R、お互いに、手数は出すがヒットしない~しかし、ボディーならとデレビヤンチェンコが効かせる

 

デレビヤンチェンコが、手数でゴロフキンを下げさせていく

 

12R、デレビヤンチェンコはポイントをリードと読んでいるのか、ボディーとクリンチ~ゴロフキンは振るがクリーンヒットしない

 

最後はデレビヤンチェンコも、身体ごと当たって押し込んでいき試合終了

 

判定は、114-113 115-112 115-112 3-0でゲンナディ・ゴロフキンがIBFミドル級王座を栄冠!初回のダウンが勝敗を分けた感じだが、ゴロフキンはボディーを効かされ後半は大ピンチに陥った。ゴロフキンもデレビヤンチェンコに対し 『タフな男だった』 と話す。採点表を見ると、ゴロフキンに115のジャッジは3R、4R、5R、9R、10Rをデレビヤンチェンコに10点。もう1人のゴロフキンに115のジャッジは、3R、4R、5R、8R、10Rにデレビヤンチェンコに10点。ゴロフキンに114のジャッジは、2R、5R、6R、9R、10R、11Rをデレビヤンチェンコに10点。

このボディーが効いたゴロフキンを観て、村田諒太さんはゴロフキンとの対戦に勝機を見たという。そしてサウル・アルバレスと3戦目を組みたい配信するDAZNがアルバレスを口説くが、ゴロフキンが2度に渡ってアルバレスに拒否されたのでアルバレスの都合に合わせたくないと拒否~指名挑戦に厳格なIBFが、IBF3位のカミル・シェレミタ(シェルミタ)と防衛戦予定も・・・・2020年に入り、世界中にコロナウィルスが流行し1年2ヵ月後の2020年12月にフロリダ州で初防衛戦。

またもIBFミドル級王者決定戦に敗れたセルゲイ・デレビヤンチェンコは、11ヶ月後の2020年9月にジャーマル・チャーロのWBCミドル級王座に挑戦。

 

 

 

見事にミドル級王座返り咲きを果たしたゴロフキンだが、場内からは若干にブーイングも出ている。初回のダウンが勝敗を分けた感じだが、ゴロフキンはボディーを効かされ後半は大ピンチに陥った。ゴロフキンもデレビヤンチェンコに対し 『タフな男だった』 と話す。採点表を見ると、ゴロフキンに115のジャッジは3R、4R、5R、9R、10Rをデレビヤンチェンコに10点。もう1人のゴロフキンに115のジャッジは、3R、4R、5R、8R、10Rにデレビヤンチェンコに10点。ゴロフキンに114のジャッジは、2R、5R、6R、9R、10R、11Rをデレビヤンチェンコに10点。

このボディーが効いたゴロフキンを観て、村田諒太さんはゴロフキンとの対戦に勝機を見たという。そしてサウル・アルバレスと3戦目を組みたい配信するDAZNがアルバレスを口説くが、ゴロフキンが2度に渡ってアルバレスに拒否されたのでアルバレスの都合に合わせたくないと拒否~指名挑戦に厳格なIBFが、IBF3位のカミル・シェレミタ(シェルミタ)と防衛戦予定も・・・・2020年に入り、世界中にコロナウィルスが流行し1年2ヵ月後の2020年12月にフロリダ州で初防衛戦。

またもIBFミドル級王者決定戦に敗れたセルゲイ・デレビヤンチェンコは、11ヶ月後の2020年9月にジャーマル・チャーロのWBCミドル級王座に挑戦。

 

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