《本日のTV観賞》
昨日は何かと話題を振りまくBreaking Down.12が開催され、元K-1スーパーライト級王者の安保瑠輝也選手が元関取でRIZINでも活躍するスダリオ剛にキックルールで判定勝ち。体重差44kgという競技とはいえない対戦だったが、視聴者数は凄まじかったみたいだ。そして安保選手は 『MMAをこれからやっていきたいって気持ちも持っているんですけど、キックボクシング自体に自分でしっかりケジメを付けたいと思うんですよ。野杁選手ってONEに行かれたじゃないですか。だから対戦できないんですよ。だから、THE MUTCHで野杁選手にかった海人選手。RIZIN出たりしているので』 と話す。確かに海人選手もRIZINに参戦してキックルールで闘っていたが、いまはGROLYやONEの強豪と闘っているので振り向かせることはできるのか・・・・
海人選手はシュートボクシングのエースになってからは日本人には全勝中だが、2018年9月のチャムアトーン・ファイタームエタイ、2019年4月にチャド・コリンズとムエタイ系の選手には苦杯を喫している。組も投げもあるシュートボクシングなのでムエタイ系が苦手とは思えなかったが、やはり一流のナックモエには組まれると主導権を握られてしまい消耗させられた。
1997年8月に大阪府堺市で生まれた大野海人選手は、小学生の頃から道場に通い小学5年生の時にはプロになりたいと思っていたらしく習い事は格闘技以外にしたことは無いしい。父親に格闘技経験はないが、海人選手が格闘技を始めた後に格闘技を始めテレビやビデオで研究をして今では完全にマン・ツーマンで毎日一緒に練習をし海人選手の苦手なタイプや動きを徹底して対策練習をしたりしてくれる。仕事も父親と一緒に外壁工事の仕事をし、そんな父親に認めてもらいたいと王者を目指す。
デビューは16歳の2014年2月に北川準選手に3RでKO勝ち~4月に萩野裕至選手を3RでKO勝ち~6月に下村哲幸選手を1RでKO勝ち~7月にはJ-NET WORKに乗り込みNext Generation CUP62kg級トーナメントでRS・YUTAKA選手に1RでKO、秀樹選手に判定勝ち、MASATO選手に判定勝ちで優勝。9月に玉川和輝選手に判定勝ち~11月のS-CUPでは総合格闘家の石原夜叉坊選手とワンマッチで判定勝ち~しかし、2015年1月にRISEに乗り込むが野辺広大選手に判定負け~2月にはTASUKU選手に判定勝ちも、4月に池上孝二選手に判定負け~6月に菅原悠次選手、8月に土屋大喜選手に判定勝ちし、10月に地元大阪で安保瑠輝也選手に2RにKO勝ち~2016年2月にはMAキックライト級王者の高橋幸光選手に判定勝ち~6月に大川洋明選手に判定勝ち~9月に潔人選手に2RでKO勝ち~12月に中国でリュウ・ヤに判定勝ち~2017年2月、にYUSHI選手に判定で勝利も体重オーバーで無効試合・・・3月に静岡で岩崎悠斗選手に判定勝ちし、4月にザガリア・ゾウガリーに挑戦し大善戦の0-2の判定負け。そして、2017年6月に、シュートボクシング エース世代交代対決として鈴木博昭選手と闘い1RにヒジでTKO勝ち 『観戦記1333』
2017年9月に、NJKFのライト級エース宮越慶二郎をヒジで切り裂き5RにTKO勝ち 『観戦記1379』 11月のSB日本スーパーライト級王座決定トーナメントで、1回戦を憂也選手に判定勝ち~同日の決勝も、健太選手に判定勝ちして王座獲得~2018年2月に、タップロン・ハーデスワークアウトを4RにKOする~4月には、不可思選手も4RにTKOで降す~6月に、ジャオウェハー・シーリーラックジムを1RにKO~7月にはRIZIN.11で、ウザ強ヨシヤ選手を2RにKOする~8月のRIZIN.12でも、小川翔選手に判定勝ち~しかし、9月にシュートボクシングでチャムアトーン・ファイタームエタイに延長判定敗け~11月のS-CUP65kg世界大会で、1回戦をチェ・ギョンジュに1RでKO勝ち
同日の準決勝では、健太選手を3RにヒジでTKO勝ち
さらに決勝でも、UMA選手を1RにKOして優勝。
12月にはKNOCK OUTに参戦し、水落洋佑選手をヒジで3RにTKOで降す~2019年2月にも、WPMF世界ウェルター級王者のポンシリー・ポーシリポンを判定で降す 『観戦記1715』 4月に、チャド・コリンズには判定負け 『観戦記1784』
6月に、元Krush70kg級王者の中島弘貴選手を4RにTKOで降す 『観戦記1928』
9月には、RISEミドル級王者のイ・ソンヒョンを判定で降す 『観戦記2041』
12月のSB Groud Zeroでは、RISEウェルター級王者の‘ブラックパンサー‘ベイノアを判定で降す 『観戦記2401』
そして、S-CUPイヤーとなる2020年1発目の対戦相手は!2010年のS-CUPを制した、元K-1王者でもあるプアカーオ・バンチャメークからの刺客ピンペット・バンチャメーク!
ブアカーオの愛弟子との触れ込みだが・・・同じジムなだけな気もするが、ルンピニースタジアム・スーパーライト級6位でWPMF世界スーパーライト級王者。2018年6月のREBELS.56で梅野源治選手と対戦し(当時はピンペット・シットジャーディン)0-2の判定敗けをしている。海斗選手は 「蹴りのキレがありますし、組みも強くて上手い印象」 と話す。
68kg契約での試合だが、前日計量でピンペットは3kgアンダー!海人選手は 『2020年、シュートボクシングも格闘技も僕が盛り上げていこうと思っているので、必ず勝って倒して、いいスタートを切りたい。徹底的にムエタイスタイルの選手かなと思っている』 と、ピンペットの印象を話す。 ピンペットは 『ブアカーオから絶対にKOしてこいと言われているので、明日は必ず倒して勝ちます』 と、本当に本人がそう言ったのか怪しい決意!
2020年2月15日 シュートボクシング 海人vsピンペット・バンチャメーク
海人 34勝17KO5敗 S-CUP2018年優勝
ピンペット・バンチャメーク ルンピニースタジアムスーパーライト級6位
1R、海人選手がグローブタッチ後に、サウスポーのピンペットに強烈な右ミドル!
ピンペットも左ミドルを返す~強烈な左ハイキック!
海人選手はカーフキック~ピンペットが蹴ってきても、キャッチしてローを返す!
海人選手もサウスポーになり、カーフキックをバシバシ蹴る
2R、やはり、海人選手から先に先に蹴っていく!
さらにパンチをコンビネーション打つ海人選手も、ピンペットは廻りながら左ミドル!
海人選手がプレスをかける~下がりながら左ミドルのピンペットに、海人選手はキャッチして右ストレート!
ピンペットは廻りながら左ミドルも、海人選手のカーフキックを受け構えをオーソドックスに代える
3R、このラウンドは、グローブタッチ後にピンペットがミドルを蹴る
前に出ていくのは海人選手も、ピンペットは下がりながら左ミドル~しかし、海人選手もピンペットの左ミドルを捌き始める
海人選手も右ミドルを返すが、ピンペットはキャッチして足を払う
さらにピンペットは、廻りながら左ミドルをポンポン蹴っていく
4R、海人選手がローを蹴りながら前に出るも、ピンペットは凄まじい左ミドルで止める
海人選手がローを効かせていくが、ピンペットのミドルは衰えない
海人選手がサウスポーに代えても、ピンペットの右ミドルが飛んでくる!
海人選手の蹴りはキャッチされ、ピンペットの右をまともに貰う
5R、攻撃が当たらない海人選手はロー~ピンペットはミドルハイを返す
さらにピンペットは左ストレート~海人選手は右ストレートもクリーンヒットを奪えない
ピンペットは廻りながら蹴る~流しながらも、当てているのはピンペット
海人選手は、ピンペットの蹴りを掻い潜ってボディー!
判定は、50-48 49-49 49-49 なんと!海人選手に1票入るがドロー
6R、まだまだ元気なピンペットが左ミドルを蹴っていく!
ピンペットは左ミドルを蹴りまくるが、海人選手はパンチを合わせる
海人選手が投げようとするも、流石のピンペットは投げ返す~腕を潰す左ミドル!
海人選手はピンペットに蹴らせないように詰める~ブレイク後も直ぐに踏み込んで右ストレート!
判定は、10-10 10-9 9-10 1-1で再びドロー!
7R、サウスポーに構えた海人選手に、ピンペットは右ミドル!
距離を取りながら蹴るピンペットに、海人選手は入っていけない
組んで投げを狙う海人選手も、ピンペットは腰が重く投げられない~距離が開けば右ミドルが飛んでくる
前には出る海人選手も、パンチは当たらずピンペットに蹴られる
廻りながら蹴るピンペットに、海人選手の攻撃は当たらずラウンド終了
判定は、10-10 10-9 10-10 なんと!海人選手に1者入るがドロー!
8R、海人選手が出ていくも、ピンペットは廻りこんで右ミドル!
さらにピンペットは、パンチから崩しで海人選手に攻めさせない
ピンペットは組んでヒジ~離れるとスイッチを繰り返しながら蹴る!
前には出る海人選手だが、ピンペットの蹴りに止められて入れない
判定は、10-9 9-10 9-10 2-1でピンペット・バンチャメークの判定勝ち!
なんと、8Rに渡る大熱戦はピンペット・バンチャメークが制す。正直、会場からは海人選手に判定の票が入るとザワつく場面もあり・・・・こりゃ海人が勝つまで何ラウンドまでも続くのか!?と思わせたがピンペットが振り切る。本線で海人選手に50が入った時にはビックリしたが、ピンペットはタイ人らしくなく集中が切れずに蹴りまくって勝利を引き寄せた。
判定のポイントをどこに置くかが定まっていないキック系だけに、ミドルをあれだけ蹴ってもダメージ重視の採点ではピンペットにポイントは流れなかった。それでも海人選手の腕は真っ赤で、確実にピンペットの蹴りが海人選手の攻撃を潰していた。
海人選手は判定が出たと同時にリングを降り試合後も正式なコメントは出さなかったが、シーザー会長は 『あれでいいんじゃないか。年末のS-CUPに海人がこれまで負けた選手がみんな出て、海人が勝てば盛り上がる。負けて色々勉強になるんじゃないと』 と話すが・・・・ここからコロナウィルスの猛威が本格化しS-CUPも開催できなくなった。
それでも海人選手の次戦は、6ヵ月後の2020年8月のRIZIN.23でコンゴのロクク・ダリと対戦。
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