観戦記2771 IBFミニマム級王座戦 重岡銀次朗vsジェイク・アンパロ | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

1952年5月に、初の日本人ボクシング世界チャンピオンに白井義男さんがなる。その後25年の間に日本人世界王者は26人だが、1987年に最軽量級のミニマム級が創設され井岡弘樹さんが初代WBCミニマム級王者~それから25年後の2012年までには、日本人世界王者は46人誕生しミニマム級王者は7人誕生している(イーグル京和含む)ミニマム級のリミットは105ポンド(47.627kg)ライトフライ級のリミットが108ポンド(48.988kg)さらに1つ上のフライ級が112ポンド(50.802kg)スーパーフライ級が115ポンド(52.163kg)わずか4.536kgの間に4階級あり、日本人世界王者の多くがこの4階級で栄冠している。

どうでもいいことだが、2013年にIBFとWBOが日本で認可され(その前にも高山勝成さんがIBFミニマム級を栄冠)田中恒成選手がWBOミニマム級、福原辰弥選手もWBOミニマム級、京口紘人選手がIBFミニマム級、山中竜也選手がWBOミニマム級、谷口将隆選手moWBOミニマム級王座を獲得。その間に従来のWBAミニマム級&WBCミニマム級王座を獲得したのは、2023年にWBCミニマム級暫定王座を獲得した重岡優大選手のみ。そして、優大選手の実弟である重岡銀次朗選手もIBFミニマム級王座を獲得している。

 

1999年10月生まれ熊本県熊本市出身の重岡銀次朗選手は、幼稚園から空手をしていて小学校4年からはボクシングも始める~中学生からはボクシング1本に絞り、地元の開新高校に進学~2016年度高校選抜ピン級優勝~2016年度インターハイピン級優勝~2016年度国体少年の部ピン級優勝~2017年度高校選抜ピン級優勝~2017年度インターハイピン級優勝と高校5を達成。~アマチュア戦績56勝17RCS1敗、唯一の1敗は兄の重岡優大選手とインターハイ熊本予選の決勝で当たりゴングと同時に棄権敗け。

高校卒業後に上京して、ワタナベジムに兄の重岡優大選手と所属する~19歳になる寸前の2018年8月にデビューし、タイのサンチャイ・ヨップンに3RでTKO勝ち~2019年2月にギアッティポン・グムサワットを1RにTKOで降す~4月には、前年に谷口将隆選手とWBOアジア太平洋王座を争ったフィリピンのジョエル・リノに判定勝利~そして7月に、わずかデビュー4戦目でWBOアジアパシフィックミニマム級王座決定戦出場してWBOアジアパシフィック4位のクライデ・アザルゴンを1R72秒でKOし王座栄冠 『観戦記1952』

大晦日には、元IBOライトフライ級王者のレイ・ロリトを5RにKOして初防衛に成功~2021年7月に、WBOアジア3位の川満俊輝選手を2RにTKOで降し2度目の防衛に成功~WBOアジア王座は返上して、2022年3月に日本ミニマム級2位の仲島辰郎選手との日本ミニマム級王座決定戦に判定勝ちして王座獲得~7月にも、日本1位の春口直也選手を4RにTKOで降し初防衛に成功。

そして日本王座を返上して、2023年1月に具志堅陽高さんと同じデビュー9戦目でIBFミニマム級王者のダニエル・バラダレスに挑戦も3Rバッティングで無効試合 『観戦記2515』

 

当然、再戦となるはずだがダニエル・バラダレスが負傷が癒えなく・・・・2023年4月に、IBF3位のレネ・マーク・クアルトとのIBF暫定王者決定戦を9RにKO勝ちして暫定王座を獲得 『観戦記2578』

 

10月に、因縁のIBF正規王者ダニエル・バラダレスとの王座統一戦を5RにTKO勝ち 『観戦記2671』

 

そして、2度目の防衛戦にIBF9位のアルアル・アンダレスと防衛戦予定もアンダレスにドクターストップがかかり・・・・5日前に、亀田ファウンダーが探してきたのはIBF6位のジェイク・アンパロ!

 

1997年8月にフィリピンのボホール州グィンドゥルマンで生まれた‘El Bambino(少年)‘クリスチャン・イブラシン・アンパロは、2016年9月にフィリピンのボホール島でデビューしてローラン・ササンに判定勝ち~その後は6勝2KO3敗1分で、2022年4月にロルダン・ササンを判定で降しWBFアジアミニマム級王座を獲得。

王座を返上して4勝1敗~2023年5月に、クライデ・アザルゴンを4RにKOしてGABフィリピンミニマム級王座を獲得~8月には来日して、小林豪己選手を判定で降しWBOアジア太平洋ミニマム級王座を獲得。

 

12月にIBFミニマム級王座挑戦者決定戦で、IBF3位としてIBF4位のペドロ・タドゥランと対戦も判定敗け。

 

一時は防衛戦が無くなる危機だったが、急遽の変更も予定よりも上位ランカーが挑戦者となった銀次朗選手は 『正直どうなるかと思った。生きた心地がしなかった。去年よりさらに強くなったところを見せたい。影響は何もない。いろんな選手とスパーリングを積んできたし、アンダレス対策も特にやっていなかった。あくまで自分はKOを狙う。その時その時に対応して自分らしいボクシングをできたらいい』 と話す!

 

2024年3月31日 IBFミニマム級王座戦 重岡銀次朗vsジェイク・アンパロ

 

重岡銀次朗 10勝8KO1無効試合 2度目の防衛戦

 

ジェイク・アンパロ 14勝3KO5敗1分 IBF6位

 

1R、銀次朗選手が前に出て、前手でアンバロの前手をポンポン弾く

 

銀次朗選手が入っていこうとするところに、アンバロは左フックを合わせる!

 

銀次朗選手が前に出ていくも、アンパロも下がりながら振ってくる

 

銀次朗選手はサウスポーだが、インに入ってジャブを当てていく

 

2R、リズムよくジャブを出す銀次朗選手に、アンバロは右を振ってくる~銀次朗選手も踏み込んで左!

 

アンバロも長い右を打つが、銀次朗選手はバックステップでかわして直ぐにボディーを返す

 

銀次朗選手が中から外からジャブを伸ばして、ガードを固めるアンバロに左ボディー!

 

アンバロは堪えるも、悶絶しうずくまる!全く動けずKO!

 

なんとボディー1発で、重岡銀次朗選手が2RにKO勝ちでIBFミニマム級王座2度目の防衛に成功!こういう代役の挑戦者に足元をすくわれることはよくある事だが、銀次朗選手は 『自分の心境がブレブレだった時もありました。ボディーは狙ってはいなかったです。自然に出て。ワンパンで倒せるとは思っていませんでした。相手はパンチもあったし冷静にやれたのがよかったと思います』 と話す。

アンパロは急遽での挑戦だったが、減量はできたが調整はできなかったのだろう・・・そしてメインの重岡優大選手のセコンドに付いたが、優大選手はメルヴィン・ジェルサレムに1-2の判定敗けで王座陥落。銀次朗選手は 『僕だったらもっとひどく倒されて負けていたかもしれない。試合前はむしろ兄ちゃんの方が調子がいいぐらいだった。もっと修業しないといけない。兄ちゃんと一緒にはい上がります』 と話す。

優大選手はライトフライ級への階級アップの可能性もあるようだが、銀次朗選手は具志堅用高さんの13度防衛を口にしていたがWBC王者のジェルサレムとの統一戦はどうなのか!?IBFミニマム級1位はフィリピンのペドロ・タドゥランだがどうなるか!?

 

★優大選手は銀次朗選手より8cm身長が高いみたいだ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村