観戦記2763 IBFインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦 アダム・コウナツキvsクリス・ア | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

日曜日に(3月31日)但馬ミツロ選手が、悪名高きブリッジャー級に落としての第1戦で大差判定敗けし、やはり重量級の世界は日本人にはまだまだ遠いのか!?と思わせられた。ブリッジャー級リミット101.6kgに減量して、WBCブリッジャー級29位のアレクサンドル・ジェールとの8回戦だったが病院送りとなってしまった。但馬ミツロ選手は180cmなのでブリッジャー級でもずんぐりむっくりの体型だが、やはり38歳とはいえアレクサンドル・ジュールはブリッジャー級で世界ランカーだけにキャリアの差を魅せつけた内容となった。

3団体統一ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシクは、元4団体統一クルーザー級王者(90.719kg)だけに肉体改造してのヘビー級3団体王者になった。それに対し、WBCヘビー級王者のタイソン・フューリーは206cmで120kgありスピードもそれなりにある。

ウラジミール・クリチコが全盛時の3団体統一ヘビー級王者だった2011年7月に、クルーザー級3団体王者から213cmのニコライ・ワルーエフをスピードとテクニックで降しWBAヘビー級王者になったデビッド・ヘイは爽快だった。

ヘビー級が2m超えが普通になっても、ヘビー級らしい‘ポッチャリ体型‘のアンディ・ルイスJrが7RにTKO勝ちし3団体統一ヘビー級王座を奪った1戦は全世界を驚かせた 『観戦記2589』

スピードが無くスタミナが無い‘ポッチャリ体型‘は観ていてウンザリくるが、悪口ではなく「動けるデブ」は愛嬌もありヘビー級の魅力。

 

1981年3月にアメリカのカルフォルシア州で生まれた‘The Nightamre(悪夢)‘クリストバル・アレオーラは、父はメキシコ生まれの元ボクサーで、しかもフリオ・セサール・チャベスと交流があるらしく!アレオーラは何度もチャベス家に行ったことがあるらしい~アメリカで8歳からボクシングを始め一旦は16歳でボクシングを辞めるが2001年の20歳から再開~2001年のナショナル・ゴールデングローブでライトヘビー級で優勝、全米選手権にライトヘビー級は1回戦負け。

2003年9月にデビューし、ルーズベルト・パーカーを2RにTKOで降す~さらに21連勝19KOで、2007年9月にWBC米大陸ヘビー級王座決定戦でWBC10位のトーマス・ヘイズと争い3RにKOし王座栄冠~ノンタ イトル戦 を1RでKOし、2008年6月にチャズ・ウィザースプーンに3R失格勝ちでWBC米大陸ヘビー級王座の初防衛に成功~2008年9月に、イスラエル・カルロス・ガルシアを3RにTKO勝ちで2度目の防衛に成功~11月には、NABF北米ヘビー級王者でWBA5位のトラビス・ウォーカーを3RにTKO勝ちしWBC米大陸ヘビー級王座の3度目の防衛と、NABF北米ヘビー級王者を獲得~2009年4月に、ジャミール・マクラインを4RでKOしWBC米大陸ヘビー級王座の4度目の防衛とNABF北米ヘビー級王座の初防衛に成功~そして9月に、念願の世界初挑戦で当時WBCヘビー級王者のビタリ・クリチコに挑戦するも10R終了時棄権で初黒星。

しかし、直ぐに再起し12月にWBC30位のブライアン・ミントを4RでTKO勝利~2010年4月に、元WBCライトヘビー&元IBFクルーザー級王者のトマッシュ・アダメグとIBFインターコンチネンタルヘビー級&NABFヘビー級王座決定戦で争い判定負けで栄冠ならず~8月に、マヌエル・ケサダとFLECOMBOXメキシコヘビー級王座決定戦で戦いダウンを3度奪うも判定勝ちで王座栄冠~2011に入り3連勝も、7月にライデイ・アシュナニャとの試合も判定勝ちするが、試合後のドーピング検査でアレオーラからマリファナの陽性反応が検出されて失格・・・・・試合結果もノーコンテストに変更される~2012年2月に、後にデオンテイ・ワイルダー 『観戦記934』 アンソニー・ジョシュアの世界王座に挑戦するエリック・モリナのUSNBC全米ヘビー級王座に挑戦し1RでKOし王座獲得~そして2013年4月に、WBCヘビー級シルバー王者のバーメイン・スティバーンに挑戦も判定負けで王座獲得ならず~9月にセス・ミッチェルのWBCインターナショナルヘビー級王座に挑戦し、1RにKOして王座を獲得~2014年5月に、WBC1位のバーメイン・スティバーンとWBC2位のクリス・アレオーラでWBC王者のビタリ・クリチコが政界に進出の為に返上した王者の決定戦で対戦するも、6RにTKO負けでまたも王座獲得ならず 『観戦記826』 さらに、左ヒジの手術で10ヶ月のブランクをつくる~2015年3月にフレッド・カッシと再起戦もドロー~7月に、フレッド・カッシとドロー~12月にトラビス・カウフマンを2-1の判定勝ちも、試合後のドーピング検査でまたもアレオーラからマリファナの陽性反応が出て無効試合・・・・

それでも、何故か35歳のアレオーラに3度目の世界挑戦が来る!2016年7月に、WBCヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダーに挑戦も8R終了時TKO敗け 『観戦記1374』

 

負傷もありブランクをつくるが、2018年12月に2年半振りの再起戦でマウレンソ・スミスを6RTKO勝ち~2019年3月に、ジャン・ピエール・オーキュスタンを3RにTKOで降す。

 

そして、再び世界挑戦へ繋げる為に世界上位ランカーのアダム・コウナツキと対戦!

 

1989年3月にポーランドの北東部に位置するウォムジャに生まれたアダム・コウナツキ(アダム・コウナッキ)は、7歳の時に家族でアメリカのブルックリンに移住する~バスケットや野球などをするが、太ったポーランド訛りの英語でイジメにもあう。さらに、同郷のアンドリュー・ゴロタの世界王座挑戦などに刺激を受けて15歳の時にグリーソンジムでボクシングを始める。17歳の2006年に、ニューヨーク・ゴールデングローブヘビー級トーナメントで優勝~2007年と2008年は準優勝、2009年には2度目の優勝。

10月にニューヨークでデビューして、カロッシー・アポンテに1RでTKO勝ち~さらに14連勝11KOして、2017年7月にはデオンテイ・ワイルダーのWBCヘビー級王座超挑戦失敗後の復帰戦となるアルツール・スピルカを4RにTKOで降す

 

2018年1月にも、イアーゴ・キラッツェを6RにKOする~9月には、元IBFヘビー級王者のチャールズ・マーティンを判定で降す~2019年1月には、世界王座挑戦経験のあるジェラルド・ワシントンを2RにTKOで降す 『観戦記2340』

 

元3団体統一ヘビー級王者ウラジミール・クリチコのスパーリングパートナーとして、実力をつけ全勝で世界ランキングを駆け上がってきたアダム・コウナツキ!3度の世界王座挑戦も跳ね返されたクリス・アレオーラを降し初の世界王座挑戦なるか!?アレオーラがホープを降し4度目の世界挑戦に継なげるのか!?

 

2019年8月3日 IBFインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦 アダム・コウナツキvsクリス・アレオーラ

 

アダム・コウナツキ 19勝15KO無敗 WBA7位、WBC6位、IBF4位

 

クリス・アレオーラ 38勝33KO5敗2無効試合 元WBCインターナショナル王者

 

1R、コウナツキがグイグイ前に出ていく~下がりながらも左を伸ばすアレオーラに、コウナツキは右クロス!

 

さらにコウナツキが押し込むも、アレオーラは廻り込む~コウナツキがコンビネーションで打つも、手数はアレオーラか!?

 

2R、やはり、コウナツキが出ていく~下がりながらも手を出すアレオーラに、コウナツキはボディーからアッパー!

 

コウナツキが、凄まじい手数でアレオーラを押し込む~アレオーラは必死に廻り込み返す

 

3R、ジャブを突きながら廻るアレオーラに、コウナツキはグイグイ前に出ていきボディー~アッパー!

 

アレオーラがのし掛かるように押し返すが、パンチを当てているのはコウナツキ

 

4R、やはり、コウナツキが手数多くアレオーラを追い込んでいく

 

アレオーラも、頭を付けて回転を上げ連打~ショートの連打でコウナツキを下げる!右カウンターは相打ちか!?

 

5R、ゴングと同時に、アレオーラが頭から突っ込み打ちまくる~コウナツキは下がりながらも、左を突き上げアレオーラを起こす

 

コウナツキの回転が上がると、アレオーラはクリンチ~距離が出来ると、コウナツキがワン・ツーで飛び込む!

 

距離を取りながら攻めるコウナツキに、アレオーラは豪快に突っ込み右!

 

6R、コウナツキが出る~細かい連打から右!右!

 

しかし、アレオーラも手数で押し返す~右ストレート!

 

7R、アレオーラは左拳を痛めたか!?左拳を気にしながらも、右のショートで攻める

 

お互いに、接近戦から手数多く打ち合う~アレオーラが強烈なボディー連打!

 

8R、アレオーラが止まらない~低く入ってボディーで押しながら、左右のアッパーを突き上げる!

 

しかし、コウナツキが距離を作るとジャブから細かく当てる~右ストレート!

 

9R、アレオーラが低く入っていくが、コウナツキは廻りこんで右を打ち降ろす!アレオーラ効いた!

 

コウナツキがラッシュ~痛めた左拳をかばうアレオーラも、コウナツキが連打で追いかける!

 

10R、ガードを固めながら前に出るアレオーラも、コウナツキは廻りながら速いコンビネーション!

 

アレオーラも返してはいるが、コウナツキがカウンターで追い込む

 

11R、アレオーラにドクターチェックが入る~再開後は、止められてたまるかとアレオーラは右!

 

コウナツキは、距離を取りながら小さく当てる~アレオーラが疲れてきたところに、コウナツキが長いワン・ツー!

 

12R、最終ラウンドも、アレオーラは打たれながらだが正面から打ち合う!

 

下がりながらも、当てているのはコウナツキ~アレオーラも最後まで手数は落ちない

 

判定は、118―110 117-111 117-111 3-0でアダム・コウナツキの判定勝ち!

 

見事に判定でアダム・コウナツキが勝利だが、なんと!この試合でコウナツキは1047発のパンチ、アレオーラは1125発のパンチを打ち、34年間統計を取っている中でヘビー級で1番パンチ数が多い試合となった。

見事に全勝を守ったコウナツキは、とにかく打たれ強く前進~アレオーラがのしかかってきても、アッパーで起こして連打を続けた。そしてコウナツキの次戦は、WBAヘビー級王座挑戦者決定戦という名のWBAヘビー級ゴールド王者決定戦でWBA7位のロバート・ヘリニウスと対戦。6敗目となってしまったクリス・アレオーラは、コロナ禍もあり1年9ヶ月空いて2021年5月にポッチャリボクサーのヒーローであるアンディ・ルイスJrと対戦!

 

★まさにド迫力の殴り合いの1戦に両者とも身体は大丈夫なのか!? 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村