観戦記2757 IBFライトフライ級王座挑戦者決定戦 矢吹正道vsロナルド・チャコン | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

今週末の3150Fightは、IBFフェザー級2位のレラト・ドラミニとIBFフェザー級5位の亀田和毅選手の再戦はキャンセルされ・・・・WBCスーパーバンタム級ユース王者のケビン・ビジャヌエバと対戦する。当初はIBFフェザー級2位決定戦となっていたが、IBFはフェザー級1位の阿部麗也選手が3月2日にIBFフェザー級王者のルイス・アルベルト・ロペスに8RにTKO敗け。1位が空位になったので、IBF2位のレラト・ドラミニとIBF3位のアーノルド・ケガイに挑戦者決定戦(IBF1位)を指令しドラミニはダイレクトリマッチより指名挑戦者決定戦に鞍替えした・・・・

Ameba.TVでのPPV予定も無料に切り替わり嬉しいような寂しいような複雑な気持ちだが、IBFは4団体ウェルター級王者テレンス・クロフォードから指名試合をしないと王座を剥奪するぐらい暫定王者やスーパー王者をつくる他団体とは違う気概が好きだ。

スーパーバンタム級で4団体王者の井上尚弥選手も、5月のルイス・ネリとのWBC指名防衛戦に勝つと次戦は12月にIBF指名挑戦者決定戦に勝利しているサム・グッドマンと防衛戦と言われている。

日本では、なかなか認可されなかったIBFだが興行的にも2位決定戦(次の次の指名挑戦者?)などは観ているほうとしても楽しいが、プロモーターやお金が絡む興行で簡単にはいかないみたいだ。大手プロモーターや人気選手だけにチャンスが行かない為にも、他の団体ももっと2位決定戦や指名挑戦者決定戦を開催してほしい。そして、明日(3月23日)早朝にWBCスーパーフェザー級王座挑戦者決定戦に挑む力石政法選手の兄である矢吹正道選手も2023年1月にIBFライトフライ級王座挑戦者決定戦に挑んでいる!

 

1992年7月生まれ三重県鈴鹿市出身の矢吹正道選手は、本名は佐藤正道で漫画「明日のジョー」から名前を取り、弟のリングネームは‘力石政則‘かなりの不良だったらしいが、高校時代にボクシングを始めてインターハイに出場~17歳で父親になるも、2016年3月に名古屋の薬師寺ジムからデビューして堀井翔平選手に1RでTKO勝ち~8月に、中村潔選手を1RにTKOで降し中日本新人王を獲得~12月の全日本新人王では、東軍代表の後のWBCフライ級王者になる中谷潤人選手に判定負け。

2017年に入り3連勝3KOするが、同じ名古屋の緑ジムに移籍~2018年4月に、ユーリ阿久井政悟選手に1RでTKO負け~しかし6月に、2017年末に拳四朗選手のWBCライトフライ級王座に挑んだ 『観戦記1412』 ヒルベルト・ペドロサの再起戦で対戦し、2RにKO勝ちする~そして9月に、WBAライトフライ級9位のダニエル・マテリョンにと対戦も1-2の判定負け~2019年に入り再起2連勝2KOして、12月に日本ライトフライ級1位として日本2位の芝力人選手に4RでTKO勝ちして日本王座挑戦権を獲得~2020年3月に高橋悠斗選手の日本ライトフライ級王座に挑戦予定も、コロナウィルスの影響で延期が続く・・・・そして高橋選手が、王座を返上して引退してしまう。

7月に日本2位の佐藤剛選手と日本ライトフライ級王座決定戦で対戦し、1RにKO勝ちし日本王座獲得~12月にも、日本1位の大内淳雅選手を大差判定で降し初防衛に成功~そして、WBC1位として当初は9月10日に拳四朗選手に挑戦予定も、8月26日に拳四朗選手がコロナウィルスの陽性反応が出て延期~防衛戦は再セットされるかと思われたが、9月22日に開催され10RにTKO勝ちして念願の世界王座奪取 『観戦記2238』

 

海外でのビックマッチの話もあったようだが、2022年3月に寺地拳四朗と再戦となり3RにTKO敗けで王座陥落 『観戦記2343』

 

引退を考えた矢吹選手だったが、2022年9月に地元の四日市での再起戦で元タイライトフライ級王者のタノンサック・シムスーを7RにTKOで降す。

 

そして、IBFライトフライ級王座挑戦者決定戦のチャンスが来る!対戦するのは、IBFライトフライ級7位のロナルド・チャコン!

 

1991年8月にベネズエラのマラカイで生まれたロナルド・オマール・チャコン・レオンは、アマチュアでのの戦績は多いらしい。2016年4月のデビュー戦も判定敗け~しかし、その後は13勝6KO無敗1分。

2018年7月に、初の10回戦でアントニオ・メディナに判定勝ち~その後もベネズエラ国内でベネズエラ人に15連勝13KO無敗で、IBFライトフライ級ランキングを7位まで上げる。

 

国内王座など王座獲得歴もなく、負け越しの相手が多いがチャコンは無敗のKO率66%。しかし、矢吹選手はライトフライ級では破格のKO率を誇る勝利した試合は92%のKO率!試合直前までスパーリングで遠征したらしく 『地元でやれる選手がいなかったのもあるが、出稽古はプラス。家だと子供のお菓子があったりするけれどホテルなら自分で購入したものだけなので。あと2回勝たないといけない』 と世界王座返り咲きを見据える!

 

2023年1月28日 IBFライトフライ級王座挑戦者決定戦 矢吹正道vsロナルド・チャコン

 

矢吹正道 14勝13KO4敗 IBF8位

 

ロナルド・チャコン 28勝20KO1敗1分 IBF7位

 

1R、矢吹選手が、タイミングいいジャブを入れる~右を伸ばしていく!

 

チャコンが振り回す~矢吹選手の、背中に当てながらも左フック!

 

2R、ジャブを当てながら廻る矢吹選手だが、チャコンは右を被せてラフに振り回す!

 

矢吹選手のジャブに、右クロスを狙うチャコン~さらに突っ込むチャコンに、矢吹選手も右フック!

 

3R、矢吹選手が遠い間合いから、長いジャブを踏み込んで当てていく

 

さらに右ストレートも伸ばす矢吹選手だが、チャコンも潜ってかわして右を叩きつける!

 

4R、チャコンの出際に右を狙う矢吹選手~打ち込んできても、バックステップでかわす

 

矢吹選手は廻りながらも、逆ワン・ツーで飛び込む~焦らず着実に左を当てていく

 

5R、やはり矢吹選手のジャブが綺麗にチャコンを捕らえるも、チャコンも右を被せようと狙っている

 

警戒して左を打ちながら距離をキープする矢吹選手も、チャコンはボディー~右を振り回していく

 

6R、振り回してくるチャコンを見切りながら、矢吹選手はカウンターを狙っているか!?

 

距離をキープしながら動く矢吹選手が、狙い済ました右を打ち込んでいく!

 

矢吹選手からも仕掛ける~右から入って左!

 

7R、さらに突っ込んでくるチャコンに、矢吹選手は距離を取りながら右を被せていく

 

矢吹選手がジリジリ詰めていき、下がるチャコンを追い詰める

 

矢吹選手が追う~ワン・ツー!さらに右を叩きつけダウンを奪う!

 

チャコンが立ち上がったところでラウンド終了

 

8R、ダメージあるチャコンに、矢吹選手がラウンド開始直ぐに追い詰める!

 

チャコンも返してはいるが、矢吹選手のワン・ツーからなぎ倒すような右フックでダウン!

 

立ち上がったチャコンに矢吹選手が連打も、粘るチャコンに打ち疲れてしまいラウンド終了

 

9R、やはり、矢吹選手のタイミングのいいジャブがチャコンを捕らえて入らせない

 

それでもチャコンは、ラフに振り回してくる~矢吹選手は、かわしながら左アッパー!

 

10R、矢吹選手がジャブを入れるが、チャコンは前に出て振り回す~矢吹選手は足を使いながら、かわしては細かく当てる

 

矢吹選手が出ていく~チャコンの打ち際に左を突き刺す!

 

11R、飛び込んでくるチャコンも、スピードは無くなり矢吹選手はアッパーを合わせる!

 

それでも出てくるチャコンのパンチを、矢吹選手はかわしながらボディー!チャコン効いた!

 

矢吹選手が出る~アッパー!必死に打ってくるチャコンに、矢吹選手がカウンターの右!

 

フラフラと後方によろめくチャコン~一気に矢吹選手が極めにいく!

 

ガードもままならないチャコンに、レフリーが割って入る!

 

見事に矢吹正道選手が、11RにTKO勝ちでIBFライトフライ級挑戦権を獲得!しかし、矢吹選手のジャブはカッコいいなぁ~。畑山隆則vsリック吉村を観ていらい左の使い方が上手い選手が大好きになった私としては、右の強打もある矢吹選手だが左が好みだ!矢吹選手は 『ホッとしました。途中から両手を痛めて、判定かなと思ったけど、良い形で終われて良かったです。タフな選手でなかなか仕留められなかったけど、最後はチャンスがあったのでまとめた。目標は世界チャンピオンになること。そこからはもう1回、自分の道を決めて、歩んでいきたい』しかし 『打ちにいったら向こうが頭を下げてくる。かなり腫れてる。折れていたりひびだったら時間がかかる。指は動くので折れていないとは思いますが』 と話す。
緑ジムの松尾敏郎会長は 『力石と兄弟で取らせたい。チャンスを作りたい』と話すが・・・4ヶ月後のスパーリング最中にアキレス腱を断絶する大怪我をしてしまう。

 

★矢吹選手がIBF王座を獲得すれば拳四朗選手とラバーマッチ!? 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村