観戦記2756 RISE134 スーパーライト級王座決定戦 山田洸誓vs山口侑馬 | 人生マイペンライ

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今日の(3月20日)K-1 MAXでも‘K-1vsRISE‘の対抗戦が5試合組まれるが、17日のRISE ELDORADOでも5試合組まれK-1勢が3勝2敗で勝ち越した。しかし、大注目だったライト級王者対決のRISE 中村寛vsK-1 与座優貴の大将戦は明らかなローブローなのに与座選手のKO勝ちとなってしまい物議をよんだ。与座選手は19歳で極真会館の世界大会軽量級で優勝~2019年3月にINNOVATONでキックボクシングに転向し、REBELS~KNOCK OUTに参戦後、2021年12月のKrush.132からK-1グループに参戦していた。

キックボクシングに極真空手勢が参戦するのも珍しくなくなったが、やはり旧K-1にフランシスコ・フィリオ、グラウべ・フェイトーザ、ニコラス・ペタスが参戦した時の衝撃は凄まじく、1997年7月K-1 DREAMでのフィリオがアンディ・フグを右フック1発KOは忘れられない。正道会館vs極真会館というだけで昭和のファンとしては震えるものがあり、極真会館全国支部長会で芦原英幸さんが言ったという 『ワシが邪魔やと言うんなら、館長これだけの支部長がおりますけん、ここで芦原を殺してくださいよ! このデカいガラス窓を蹴破って一人ひとり窓の外に放り投げてやってもいいんですよ! ほらお前ら、黙っちょらんで向かって来いや!アンタ『牛殺しの大山』と言われちょるんでしょ!破門だ除名だ手回しのいいことせんでも、今ここで決着つけてくださいよ!』 と叫んだ逸話には学生時代に震えた。しかし、喧嘩十段と云われた芦原英幸さんも、大山倍達総裁の1周忌2日前に天に旅立った。

芦原英幸さんが、芦原道場大阪支部を弟子である石井和義さんに立ち上げさせ~K-1をつくり、極真空手をK-1に上げる繋がりには考え深かった。芦原館長とは袂を分かれる石井和義さんは芦原空手発祥の地愛媛県宇和島市の出身だが、同じく愛媛県出身の正道会館所属でRISEにて無敗のまま王座戦に挑むのが山田洸誓選手!

 

1992年11月に愛媛県新居浜市で生まれた‘伊予国の空手モンスター‘山田洸誓選手は、5歳から空手を始める~父親は空手をやっていなかったが、親子で自宅同で猛練習をして正道会館所属でオープントーナメント全関西空手道選手権大会2015優勝、第239回新空手道大阪大会第26回全日本グランプリ・関西予選、第26回全日本新空手道選手大会 K-2 GRAND  PRIX 2015優勝、第32回ウエイト制オープントーナメント全日本拳武道選手権大会優勝、第21回オープントーナメント全関西空手道選手権大会優勝、第21回オープントーナメント全関東空手道選手権大会優勝、第14回ウエイト制オープントーナメント全日本空手道選手権大会2016優勝、第36回全日本空手道選手権大会2017優勝。

2017年3月のRISE116に参戦し、田村亮太郎選手を1RにKOする~5月のRISE117でも、ポッシブルK選手を2RにKO~10月のRISE120で、TAIRA選手を2RにKO~2018年2月のRISE122では、緒方惇選手を1RにKO~5月のRISE124でも、森本一陽選手を3RにKO~9月のRISE127で、憂也選手を判定で降す~11月のRISE128では、川島史也選手を1RにTKOで降す~2019年2月のRISE130で、高橋幸光選手に2-0の判定勝ち~7月のRISE World SeriesからのRISEスーパーライト級王座決定トーナメントでは、タップロン・ハーデスワークアウトを判定で降し決勝に進出。

 

そして、決勝で対戦するのは元INNOVATONライト級王者の山口侑馬選手!

 

1995年6月に大阪府松原市で生まれた‘マッドピエロ‘山口侑馬選手は多田ジム山口道場所属で、17歳の時にK-1甲子園に出場~準決勝で、後のWBCムエタイ日本ライト級王者で元REBELS-MUAY THAIライト級王者の小川翔選手判定で負け3位。

2011年4月にMAキックでデビューし、近藤康二選手を2RにKO~5月には、なぜかACCEL初代ヘビー級王座決定戦を2RでKO勝ち~2012年4月に、DEEP☆KICK.11で前田修選手に判定勝ち~7月に、DEEP☆KICK.12で開催された60kg級関西最強王座決定トーナメント1回戦で辻出優翔選手に判定負けで初黒星~10月には、NJKFに参戦しShoji選手に2RでKO勝ち~さらに、DEEP☆KICKで11月に吉野繁選手に2RでKO~2013年2月には、佐曽利スコーピオン謙太選手に判定勝ち~6月のホーストカップで安田慶二郎選手に3RでKO勝ち~7月に、DEEP☆KICKで17で上杉 文博選手に1RでKO勝ち~11月にRISE.96で、郷州力選手に2RでKO勝ち~2014年1月にホーストカップで、マン☆五郎に判定勝ち~3月に、ホーストカップで不可思選手に2RでKO勝ち~6月に、INNOVATIONで雷田HIROAKI選手に判定負けで王座獲得ならず~8月にREBELS.29で辻出優翔選手とドロー~12月のDEEP☆KICK.23でTARO選手を3RにKO~2015年2月に、上杉文博選手とDEEP☆KICK60kg級王座決定戦で争い判定勝ちで王座栄冠。

4月にホームのINNOVATIONに戻り橋本悟選手を3RでKO~7月にはDEEP☆KICK.30で、60kg級王座の初防衛戦を上杉文博選手に判定勝ち~10月のホーストカップでは、 RISEスーパーフェザー級王者の野辺広大選手に2RでTKO負け~2017年2月にKNOCK OUT.VOL1に参戦し町田光選手を3Rに右ヒジでKO。本来の町田選手の対戦相手はDJ.Taiki選手だったが、怪我で欠場になりわずか1週間前のオファーで参戦してのKO勝ち~4月のINNOVATIONでは、櫻井健選手とドローでINNOVATIONライト級王座の初防衛に成功~6月のKNOCK OUT VOL.3でのライト級トーナメントでは前口太尊選手に2RでTKO負け 『観戦記1383』 9月のHOOST CUPで‘日本人キラー‘マキ・ピンサヤームに判定負け~さらに2018年2月のシュートボクシングでも鈴木博昭選手に2Rチョークで1本負け~5月のKNOCK OUT大阪 1stでは、大月晴明選手に2RでKO敗け 『観戦記1650』 12月のKNOCK OUT両国大会では、不可思選手に判定敗け~2019年7月のRISE133からの第4代RISEスーパーライト級王座決定トーナメントでは、森香津眞選手を4RにTKOで降す。

 

様々な団体からも呼ばれ、打ち合いで会場を沸かせる山口侑馬選手は 『相手の印象は蹴りもできてパンチも上手いし速いし、強いなって感じですかね。おもろい試合ができて結果、勝てたらいいですかね』 と話し、無敗の山田洸誓選手は 『自分今まで9戦無敗でタイトルマッチを迎えます。勝ちもあれば負けもあると思っていた自分でも怖いくらい順調に来ていて、1~6試合目までは連続KOできていたので、原点回帰をしてその勢いで試合をしたい。ここ2戦はいい試合内容じゃないので、そこですね。5R戦うつもりもないですし、KOで魅せたい。山口選手はデビュー前から見ていたし、おもろい試合をする選手だと見ていたので明日はいい試合が出来たらいいなと思います』 と話す!

 

2019年9月29日 RISE134 スーパーライト級王座決定戦 山田洸誓vs山口侑馬

 

山田洸誓 9勝6KO無敗 RISEスーパーライト級1位

 

山口侑馬 19勝11敗 RISEスーパーライト級2位

 

1R、開始と同時に両者リング中央に出ていき、パンチの山口選手に蹴りの山田選手

 

鋭い蹴りを出す山田選手が、山口選手へ顔面前蹴り!

 

山口選手はゆっくり前に出る~山田選手は多彩な蹴りも、山口選手は入っていき右から左ボディー!

 

山田選手が、廻りながら何発も左ミドルを蹴る!

 

山口選手もパンチを振るが届かない~山田選手の左ミドルがレバーを襲う!

 

さらに、山田選手が攻める~右フック!効いた!

 

山田選手が、一気のパンチラッシュでダウンを奪う!

 

立ち上がった山口選手も効いている!山田選手の右フックで再びダウン!

 

立ち上がった山口選手に、山田選手は左ミドルからパンチで薙ぎ倒すも判定はスリップでラウンド終了

 

2R、山口選手のダメージはどうか!?左フックを振っていく~山田選手は顔面前蹴り!

 

さらにパンチの打ち合いでも、山田選手が右フックを叩きつける!

 

しかし、乱打戦になれば山口選手も真骨頂で右を当てる!

 

効いているのは山口選手で、足元が揺れる~山田選手が左フック!

 

山口選手はパンチを打ちながら倒れる!ダウン!

 

立ち上がった山口選手は、ダメージあるも打ち合う!しかし、山田選手が押し込んでくる

 

リング中央に戻り、山田選手が右ミドル~バックスピン!

 

山田選手が右フック~ワン・ツー!右フック!山口選手足が踊る!

 

なんとか立っていようとする山口選手も、崩れる前にレフリーが抱え試合終了!

 

見事に2RにTKO勝ちで山田洸誓選手が、第4代RISEスーパーライト級王者に輝く!4度のダウンを奪った山田選手は、細かくスイッチをしながら蹴りを中心に攻めながらもダウンは全てパンチで奪う。

山田選手はリング上で 『こんな勝ち方は予想していなかったので、何言ったらいいか考えていなかった。ここ2戦KO勝ちからも遠のいていたので、挽回できたかな」と安堵の表情を浮かべた。今後については「戦う前はベルトのことしか考えていなかったので、ベルトの価値を高めていきます。RISEのベルトに恥をかかせないように、いい働きをしたい』 と話し2018年RISEラウンドガールで奥さんの星乃七夕が妊娠中であることを明かす。

地元の愛媛からは60人の応援団は来場していたらしく、次戦は2020年2月のRISE137で中野椋太選手と対戦~2020年11月には、RISE Dead a Liveで北野克樹選手に延長0-2の判定敗けで初黒星。王座獲得ならなかった山口侑馬選手は、2020年1月のRISE136で直樹選手と対戦。

 

★山田選手は2019年3月に愛媛で正道会館支部を開設 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村