観戦記2769 IBFバンタム級王座挑戦者決定戦 西田凌佑vsクリスチャン・メディーナ | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

大谷翔平選手の通訳だったが、まもなく水原一平容疑者がロサンゼルスにある連邦地裁に出廷するみたいだ。それでも大谷選手は大リーグで活躍していて、本当に精神力の強さには感服する。選手と通訳という仲ではなく注文された2人だが、今シーズン前に大谷選手が結婚して余計なお世話だが良かったなと思う。ましてや、トップアスリートだった夫人だけに大谷選手のパフォーマンスにこれ以上影響が出ないように願わずにはいられない。

アスリートの中には奥さんには全く競技の事は知らなくていいと思うタイプもいるが、食生活なども含めてアスリート出身で余計な事などはないだろう。格闘家でもジムで知り合ったり、ファンだった女性と結婚する選手も多く、中村K太郎選手と杉山しずか選手のように夫婦でRIZINに出場する強者カップルもいる。

ジムでの先生と生徒でのカップルなどは分かりやすいい例だが、元2階級制覇王者の亀田和毅選手はメキシコ修行中の15歳で知り合い奥さんもボクシングをしていたらしい。日本人ボクサーで奥さんもボクサーというのは少ないだろうが、近畿大学ボクシング部同期で大学時代は奥さんの実績の方が上だったのはWBOアジアパシフィックバンタム級王者の西田凌佑選手!

 

1996年8月に奈良県香芝市に生まれた西田凌佑選手は、中学生の時は陸上部に所属し奈良県立王寺工業高校時代にボクシングを始める~2014年度国体少年の部フライ級で優勝。近畿大学に進学し、元WBAスーパーフライ級王者の名城信男さんの指導を受ける。

大学を卒業し、2019年10月にタイでデビューしてサコン・ケークンに1RでTKO勝ち~12月には日本でパブリト・カナダに判定勝ち~2020年12月には、元日本王者バンタム級王者の大森将平選手と123ポンド(スーパーバンタム級122ポンド)契約の1戦を判定勝ちして日本スーパーバンタム級&WBOアジア5位にランクされる。2021年4月に、比嘉大吾選手のWBOアジアパシフィックバンタム級王座に挑戦し大差判定勝ちで王座獲得 『観戦記2251』

 

2021年12月に、WBOアジア11位の大橋哲朗選手を大差判定で降しWBOアジア王座初防衛に成功~2022年10月にも、WBOアジア14位のアルジュム・ペレシオをフルマークの判定で降し2度目の防衛に成功~2023年4月に、WBOアジア3位のソンセン・ポーヤムをフルマークの判定で降しWBCアジアパシフィックバンタム級王座2度目の防衛に成功 『観戦記2734』

 

そして、IBFバンタム級王座挑戦者決定戦に挑む!対戦するのは、IBFバンタム級6位のクリスチャン・メディーナ!

 

2000年4月にメキシコのハリスコ州グアダラハラで生まれた‘Chispa(煌めき・火花)‘クリスチャン・メディーナ・ガルシア・ヒメナスは、17歳の2017年12月に地元グアダラハラでデビューしモイセス・コロナに1RでTKO勝ち~さらに2連勝2KOするも、2018年3月にマリオ・ビクトリーノ・ベガに判定敗け。

4月には再起し6連勝4KOして、2019年2月にベニト・サンチェス・ガルシアとWBCメキシコバンタム級王座決定戦で対戦も判定敗け~6月にも判定敗けをするが、その後は8連勝5KO~2021年11月に、エディンソ・トーレスを1RにKOしてWBCバンタム級ユース王座を獲得~さらに3連勝2KOして、IBFバンタム級6位につける。

 

この試合の翌日には(8月12日)IBFバンタム級2位のエマニュエル・ロドリゲスと、IBF3位のメルビン・ロペスが(1位は空位)アメリカのメリーランド州でIBFバンタム級王座決定戦を行う!西田選手とメディーナの勝者がIBF1位にランキングされる事が濃厚の中、わずかプロ8戦目の西田選手がIBF王座挑戦権を獲得なるか!?

 

2023年8月11日 IBFバンタム級王座挑戦者決定戦 西田凌佑vsクリスチャン・メディーナ

 

西田凌佑 7勝1KO無敗 IBFバンタム級5位

 

クリスチャン・メディーナ 21勝14KO3敗 IBFバンタム級6位

 

1R、サウスポーの西田選手に対し、メディーナは最初から踏み込んでいく

 

西田選手はジャブを打ちながら、バックステップでパンチをかわす~距離感よくジャブを当てる

 

西田選手が出ていき、ボディーに散らしながら右フックから左!

 

2R、西田選手が、細かくジャブを打つ~メディーナが入ってきても、バックステップからカウンターを狙う

 

メディーナは、ダイレクトの右を伸ばす~西田選手のジャブを潜って入っていく!

 

3R、メディーナは、西田選手のジャブに慣れてきたか!?入っていき振っていく

 

西田選手も前に出ていく~メディーナをロープに追い込むが、お互いにクリーンヒットは無い

 

4R、手数多く上下に打ってくるメディーナも、懐深い西田選手に当たらない

 

西田選手も押し返していく~メディーナをロープに追い込み左ストレート!

 

5R、ラウンド開始と同時に、西田選手が走ってリング中央へ~クリーンヒットはしていが、左ストレートを打ち込んでいく!

 

素晴らしい距離感で、西田選手が左ストレートを当てて動く~メディーナが左フックで飛び込んでくるところに、西田選手はショートの左カウンター!

 

6R、メディーナの左フックからの飛び込みに、西田選手は左カウンターを狙うが効かせられない

 

西田選手はボディーにも左を合わせるが、メディーナの突進は止まらない

 

7R、西田選手のジャブに、飛び込むタイミングを計るメディーナ~西田選手もカウンターを狙っている

 

メディーナも手数を増していくが、西田選手は距離をキープしつつカウンター!

 

しかし、メディーナは身体ごと当たって接近戦に持ち込み右!

 

8R、突っ込んでガチャガチャに打つメディーナに、西田選手はジャブを打ちながら上下に左ストレート

 

お互いに動きが落ちない~飛び込むメディーナに、カウンターを狙う西田選手の展開が続く

 

9R、西田選手は右手を伸ばしメディーナを入れさせないようにして動くが、メディーナは2段3段と踏み込んで右を打ってくる

 

しかし、メディーナが緩慢に入っていくと西田選手の左が待ち受ける!

 

10R、カウンターを狙う西田選手に、メディーナも手数が減る~それでも右を振っていったメディーナだが、西田選手は距離をキープし外す

 

西田選手は確実にジャブを当て、廻りながらも上下に当てていく

 

11R、ポイントでは厳しいだろうメディーナが突っ込み打つも、西田選手は冷静に廻りながら距離をキープし上下に右を伸ばす

 

メディーナの入り際に、左を伸ばす西田選手~それでもメディーナ出るが、西田選手のジャブがメディーナを止める

 

12R、倒すしかないメディーナが、頭から突っ込む~クリンチする西田選手に、メディーナは左右のアッパー!

 

西田選手も、廻りながらも細かく返す~カウンターの左ストレート!

 

判定は、116-112 117-111 118-110 3-0で西田凌佑選手の判定勝ち!

 

見事に大差判定勝ちで、西田凌佑選手がIBFバンタム級王座挑戦権を獲得!素晴らしい距離感とジャブで、派手さは無いがボクシングがただの殴り合いじゃないと分からせる技術を魅せた西田選手。採点表を見ると、西田選手に116を付けたジャッジは3R、4R、9R、12Rをメディーナ、西田選手に117を付けたジャッジは1R、5R、12Rをメディーナ、西田選手に118を付けたジャッジは5R、12Rをメディーナに付けている。

西田選手は試合後 『強い相手で、ジャブに合わせられて、あまりジャブも出せなかった。まずは勝って挑戦権獲得できて嬉しい。相手は世界ランカーで、想像通りに身体もパンチも強かった。もっとスピードもパワーも必要妻がいないと』 そして、隣に座る奥さんに 『練習で調子が上がらない時にも相談にのってもらう。大切な存在です。ここまで来られなかった。王者になるために切り替えて頑張りたい』 と、隣に座る元アマチュアボクサーの奥さんへの感謝を口にする。奥さんも 『今までで一番強い相手で緊張感があった。無事終わって良かった』 と話す。

そして翌日の2023年8月12日に、IBF2位のエマニュエル・ロドリゲスがIBF3位のメルビン・ロペスを判定で降し、井上尚弥選手が返上したIBFバンタム級王者に返り咲く。しかし・・・・ロドリゲスは試合の3日後に突然引退宣言をする。後に、この発言はロドリゲスは取り消され、理由はWBCバンタム級王者のアレハンドロ・サンティアゴと統一戦を望んだが、IBFから閣下され指名挑戦者の西田選手との防衛戦を指令されたからだとか!?しかも、入札では亀田興毅さんの3150Fightに敗けて・・・・5月4日に大坂で西田選手が挑戦する!

 

★いろいろ批判もあるが3150Fightのおかげで挑戦者決定戦も生配信された 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村