観戦記2754 WBCフライ級王座戦 チャーリー・エドワーズvsアンヘル・モレノ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

日本に初のボクシング世界王者が誕生したのは、1952年5月に白井義男さんが1団体8階級しかない時代のフライ級王者輝く。2人目の日本人世界王者もフライ級王者に輝いたファイティング原田さんで、3人目の日本人世界王者もフライ級で海老原博幸さん。その後もユーリ阿久井政悟選手まで、17人の日本人フライ級王者が誕生している。まさに伝統のフライ級だが、井上尚弥選手はライトフライ級の後にフライ級を飛ばしてスーパーフライ級を獲得しているが 『観戦記1947』 フライ級王座も獲得しておけばとも思うが・・・・弟の井上拓真選手も、デビュー戦はライトフライ級だったがフライ級付近で闘った後に5戦目はスーパーフライ級で東洋太平洋王座を獲得している 『観戦記942』

兄弟ともにフライ級を飛ばしたのは全くの偶然だろうが、スーパー階級よりもフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の方が世界王者が少ないのは偶然なのだろうか!?亀田兄弟は興毅さんと大毅さんはフライ級王座獲得しているが、イギリスで兄弟揃ってのフライ級王者といえばチャーリーとサニーのエドワーズ兄弟!兄のチャーリーエドワーズは、あのジョンリエル・カシメロに挑戦も、TKO敗けした後にWBCフライ級王座を獲得している。

 

1993年2月にイギリスのサットンで生まれたチャーリー・エドワーズは、弟もボクサで後にIBFフライ級王者になるサニー・エドワーズ。アマチュアでは2011年度ABAライトフライ級王座、2014年度ABAフライ級王座を獲得する~2015年1月に22歳でデビューし、クレイグ・ダービーシャに4RでTKO勝ち~さらに3連勝1KOして、2015年9月にルイ・ノーマンを判定で降しBBBofcイングランドフライ級王座を獲得~11月に、フィル・スミスを6RにTKOで降し初防衛に成功~2016年2月に、ルーク・ウィルトンをフルマークの判定で降す~7月にホセ・アギラールを判定で降し、WBCインターナショナルフライ級シルバー王座獲得~9月に9戦目で、IBFフライ級王者のジョンリエル・カシメロに挑戦も10RにTKO負け 『観戦記1410』

 

11月に再起し、ゲオルギ・ゲオルギエフに3RでTKO勝ち~2017年4月に、イアン・ブッチャーをフルマークの判定で降しBBBofc英国スーパーフライ級王座を獲得~さらに2連勝1KOし、2018年6月にアンソニー・ネルソンを3RにTKOで降しWBAコンチネンタルスーパーフライ級王座を獲得~12月に、WBCフライ級王者のクリストファー・ロサレスに挑戦し判定勝ちで王座獲得 『観戦記2323』

 

そして、王座栄冠からわずか3ヶ月で初防衛戦!挑戦者は、WBC14位のアンヘル・モレノ!

 

1983年11月にスペインのマドリードで生まれた‘Golrlden Boy‘アンヘル・モレノ・ヌメスは、アマチュア戦績は少なく2013年6月に地元マドリードでデビューしてフェルナンド・フアレスに判定勝ち~その後は7勝2KO無敗2分も、2015年7月に初の国外となるウクライナで後のWBAフライ級王者になるアルテム・ダラキヤンに判定敗け。

10月に再起して、ハビエル・ヴェンテオに判定勝ち~12月には、ビオ・アントニオ・ネットゥーノを5RにTKOで降しEBU欧州連合フライ級王座を獲得~しかし、2016年3月にフランスでトーマス・マッソンに判定敗けして王座陥落~直ぐに再起して、9連勝4KOして初の世界王座挑戦!

 

かつて、ジョンリエル・カシメロとのWBOフライ級王座防衛戦前にはエドワーズはモレノをスパーリングパートナーに指名して多くのスパーリングをしている。2敗しているモレノは2つとも海外で試合だが、下位ランカーながら抜擢されたチャンスを掴み敵地イギリスへ乗り込む!

 

2019年3月23日 WBCフライ級王座戦 チャーリー・エドワーズvsアンヘル・モレノ

 

チャーリー・エドワーズ 14勝6KO1敗 初防衛戦

 

アンヘル・モレノ 19勝6KO2敗1分 WBC14位

 

1、低く入ってくるモレノに、エドワーズは左フックを引っかける~それでもモレノは突っ込み左右のボディー!

 

エドワーズは素早く左右に動く~モレノはフックを振り回して追うが、エドワーズかわす

 

2R、正面からただ突っ込もうとするモレノに、エドワーズはバックステップとジャブで捌く

 

モレノは低く低く入ろうとする~ボディーでエドワーズをロープまで追い込むも、身体を入れ替えられ打たれる

 

3R、エドワーズがジャブを連射しながら動く~モレノが左を突いてくると、リターンの右ストレート!

 

打っては動くエドワーズに、モレノのパンチは空振りが多くなる

 

4R、エドワーズが出入り速く、打っては距離を取る

 

モレノは前には出ているが、エドワーズは軽快に回り込み上下に当てていく

 

5R、突進するモレノも、エドワーズは足を使いながら左で止める

 

モレノは左フックを振り回す~ボディー連打も、エドワーズは止まらず軽いながらもパンチを当てて廻る

 

6R、ガードを固めて低く入ってくるモレノを、エドワーズは左右に動きながらボディー!

 

振り回すモレノを、エドワーズはヒラヒラかわしていく~打ち終わりに右!

 

7R、エドワーズが細かくパンチを出しながら動く~モレノは必死に飛び込むが当たらない

 

モレノがボディー連打で押し込む~エドワーズは、左フックで廻しながら、細かく当てていく

 

8R、モレノの突進に、エドワーズは当てているだけのジャブだがヒット数は稼ぐ

 

それでも、モレノは潜り込みボディー~エドワーズはスイッチしながら右!モレノは足を滑らせたがダウンを取られる!

 

9R、エドワーズはロープを背にするも、軽く当てながら抜けていく

 

足を止めないエドワーズに、モレノが打ってこいと挑発~左フックは相打ち!

 

10R、やはり、効かせていないがエドワーズが当ててはいく

 

エドワーズは手数落ちず、モレノに打たせない~モレノは身体ごと当たっていきボディー!

 

11R、モレノがボディーで入っていくも、エドワーズは全く足が止まらず当てては動く

 

捕まえられないモレノは、無茶苦茶に振り回すが当たらない

 

12R、ポイントでは厳しいだろうモレノが、振り回してエドワーズを追いかける

 

我武者羅に追いかけるモレノだが、エドワーズは動き回りながら右アッパー!

 

最後はエドワーズから身体を浴びせて押し込み、連打をモレノに浴びせて試合終了

 

判定は、ジャッジ3者とも120-107でチャーリー・エドワーズが判定勝ち!

 

見事にフルマークの判定で、WBCフライ級王座初防衛に成功したチャーリー・エドワーズ!前へ前へ出てくるアンヘル・モレノに、細かいステップからパンチを当て続けたエドワーズはイングランドらしいテクニシャン振りを魅せた。スパーリングパートナーを務めてくれていた「こともあるモレノに対し、エドワーズは 『彼が頑丈なことは知っていたからフルラウンドの勝負になると思ったけどパーフェクトな出来だった。IBF王者モルティ・ムザラネとの統一戦、スーパーフライ級のカリド・ヤファイ挑戦も希望している』 と話すが、チャーリー・エドアーズの次戦は5ヶ月後の2019年8月にWBC1位のフリオ・セサール・マルチネスの挑戦を受け 『観戦記2715』 ボディーでダウンを奪われるも、マルチネスがダウン後のパンチが反則となり無効試合~減量苦もありWBCフライ級王座を返上。

初の世界王座挑戦に完敗したアンヘル・モレノは、3ヶ月弱の6月1日にEBU欧州フライ級王座決定戦でジェイ・ハリスと対戦も大差判定敗け。

 

★エドワーズが返上したWBC王座は2019年12月にマルチネスとロサレスで争う 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村