観戦記2753 NABO北米スーパーライト級王座戦 ヨマール・アラモvsサルバドール・ブリセーニ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

ドジャースの大谷翔平選手が韓国に到着し、韓国全体から歓迎されていて 『韓国と日本の架け橋』 と韓国人がインタビューに答えている姿を見てライバル関係とはいえ「アジアの仲間」なのだなと嬉しく思った。野球やサッカーでは今も熱い闘いを繰り広げている日韓対決だが、悲しいかなボクシングではかつてのライバル関係はなくなった。大橋秀行会長と元WBCライトフライ級王者張正九との大激闘など日本と韓国のタイトルマッチは常に激闘な想いでが残っている。1984年の替え玉世界戦~韓国ボクシング委員会の内紛などで衰退してしまったと言われているが、大橋会長がフェニックスバトルを韓国で開催するなどしていくので盛り上がってほしい。

世界的には、ボクシングの国と国のライバル関係というとメキシコとプエルトリコだろうか!?両国ともスペイン語圏内で体格的にも似ているので数々の激戦を繰り広げたが、あの17連続KO防衛のウィルフレド・ゴメスに初黒星を与えたのもメキシコ人のサルバドル・サンチェスだった。

やはりプエルトリコ出身で、無敗のまま凄まじいKO率でアメリカマットで初のメキシカンとNABO北米王座防衛戦を迎えるのがヨマール・アラモ!

 

1995年3月にプエルトリコのカグアスで生まれた‘The Magic‘ヨマール・アラモ・デ・ヘススは、2013年4月に地元カグアスでデビューしてカルロス・アセベドに1RでTKO勝ち~さらに9連勝6KOして、2016年8月にWBC中央アメリカスーパーライト級王座決定戦でエドガルド・リベラを2RにTKOで降し王座栄冠。

10月にも。エドウィン・ロペスを1RにTKOで降しWBC中央アメリカ王座初防衛に成功~2017年2月に、ファン・カルロス・コントレラスを1RにTKOで降す~8月に、シグモント・ヴァスを1RにKOしてWBCスーパーライト級ユース王座を獲得~2018年7月には、ウィルフレド・ブエルバスを4RにKO~2019年2月に、マヌエル・メンデスとのNABO北米スーパーライト級王座決定戦を判定勝ちし王座栄冠。

 

そして初防衛戦も3戦連続のアメリカで、挑戦者は初のメキシカンとなるサルバドール・ブリセーニョ!

 

メキシコのハリスコ州グアダラハラで生まれた‘Chavita Bufon‘ホセ・サルバドール・ブリセーニョ・エスケダは、2013年5月にデビューしてボリクア・ガルシアに2RでKO勝ち~5月にも3RにKO勝ちするも、8月にランディ・ロザノに5RでTKO敗け~直ぐに再起し10連勝4KOして、2017年5月にミハイル・アレクセーエフのWBCスーパーフェザー級ユース王座に挑戦も判定敗け。

8月に再起し、ビクトル・ゴンザレス・ロドリゲスに5RKO勝ち~10月には、WBOラテンアメリカライト級王者のアントニオ・モランに挑戦も2RにKO敗け~2018年3月に再起し2連勝2KOも、6月にガブリエル・フローレスJrに判定敗け

 

7月に、カルロス・アルベルト・バヌエロスを5RにTKOで降す。

 

無敗のプエルトリカンNABO王者ヨマール・アラモが、3戦連続のアメリカのフロリダ州キシミーでNABO北米王座初防衛戦!4敗しているとはいえ、メキシカンらしい勇敢なファイトを魅せるサルバドール・ブリセーニョがデビュー戦以来のプエルトリカン相手に燃えないはずがない!?

 

2019年8月2日 NABO北米スーパーライト級王座戦 ヨマール・アラモvsサルバドール・ブリセーニョ

 

ヨマール・アラモ 16勝12KO無敗 初防衛戦

 

サルバドール・ブリセーニョ 16勝10KO4敗

 

1R、L字ガードのサルバドールに、アラモが振っていくもかわされる

 

サルダールはジックリ見て手数少ないも、突然右を振りかぶって打ち込む!

 

2R、アラモは手数多いが、左フックはサルダールに見切られている

 

お互いにジャブから左フック~右ストレート!拳が交差する!

 

3R、ラウンド開始と同時にサルダールが突進して、アラモをロープに追い込む~アラモは廻りこみ、追いかけるサルダールに細かく当てる

 

足を使うアラモに、サルダールが振り回すが当たらない

 

4R、前には出て振り回すサルダール~左右のフックはかわされるが、返しのボディー!

 

サルダールが出る~アラモは廻りながら手は出すが、サルダールがフルスウィングしていく!

 

しかし、打ち合いになるとアルモが手数で押し込む~コーナーにサルダールを追い込み右!

 

5R、サルダールが強引に突っ込んで打つも、アルモは身体を入れ替えパンチをまとめる

 

足を使い廻るアルモに、サルダールは前には出る~アラモは下がりながらもスイッチして左!

 

6R、足を使うアラモに、サルダールはイラつくようにパンチを振り回す

 

アラモは軽快に廻りながら、サルダールの打ち終わりにコンパクトなワン・ツー!

 

サルダールは、アラモを止めようと追いかけボディー!

 

7R、アラモから出ていく~サルダールは、下がりながらもカウンターを狙う!

 

手数が落ちたサルダールに、アラモが打ちまくる!右ストレート~左!

 

8R、アラモが足を使い、サルダールのパンチをかわしながらジャブを当てていく

 

サルダールの手数が止まると、アラモは足を止めてパンチをまとめる!

 

9R、突進が止まったサルダールだが、アラモが出てくれば上下に打って止めていく

 

しかし、まだまだ余裕あるアラモが連打でサルダールをコーナーに追い込む!

 

10R、ポイントはリードしているだろうアラモだが、自分から出ていき打ちまくる!

 

アラモが追い回して極めにいくも、サルダールも最後まで必死に打ち返し試合終了

 

判定は、98-92 96-94 98-92 3-0でヨマール・アラモが判定勝ち!

 

見事に大差判定勝ちで、ヨマール・アラモがNABO北米スーパーライト級王座初防衛に成功!とにかく前に出て打ちまくったブリセーニョだが、アラモは手数多く動き回りボクシングの上手さを魅せた。ライバル国対決で、かわしていく相手を追い回すという好対照で観ているほうとしては楽しい展開だがパンチの的確性が違った。

無敗を守ったヨマール・アラモの次戦は、わずか2ヶ月後の2019年10月に前戦でWBAインターナショナルライト級王座決定戦にてデビン・ヘイニ―に7RTKO敗けをした 『観戦記2577』 アントニオ・モランとNABO北米スーパーライト級王座2度目の防衛戦。5敗目となってしまったサルバドール・ブリセーニョは、3ヶ月後の11月にメキシコでエディ・グスマンに2RでTKO勝ちしている。

 

★プエルトリコとメキシコと言えばトリニダードとデラホーヤ(アメリカ国籍だが)だな 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村