観戦記2751 東洋太平洋スーパーバンタム級王座戦 武居由樹vsブルーノ・タリモ | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD観賞》

 

日曜日に(3月10日)後輩の結婚式に出席させてもらい幸せな気持ちを頂いたが、その結婚式には‘神童‘那須川天心選手も出席されていた。途中で離席したから「忙しいのだろうな」と退出したかと思ったら、新郎とキックボクシングのマススパーリングをする準備で着替えて「止まらないha~ha」で入場してきて会場を大いに盛り上げた。1月のボクシング3戦目から2ヶ月半経ち、身体は大きくなっていたが蹴る那須川選手を久しぶりに見れて得した気分にもなった。

プロテストを58kg、デビュー戦をスーパーバンタム級(55.338kg)『観戦記2570』 2戦目を123ポンド(55,79kg)3戦目はバンタム級に近い120ポンド(54.431kg)で試合をした那須川選手だが、バンタム級での世界を目指す(53.524kg)方針を打ち出してWBAでは世界ランキングで7位ランクされた。井上尚弥選手が統一したバンタム級王座は、WBAは弟の井上拓真選手が獲得 『観戦記2573』 WBCは中谷潤人選手 『観戦記2476』 IBFはエマヌエル・ロドリゲスで、5月4日に西田凌佑選手が挑戦。WBOは5月6日の井上尚弥選手とルイス・ネリが対戦する東京ドーム興行で、那須川選手より先にキックボクシング~ボクシングに転向した武居由樹選手が挑戦するなど日本人独占になるかもしれない!

 

1996年7月に東京都足立区生まれた武居選手は、母子家庭に育ったらしく素行の悪さからわずか10歳の時に住み込みで子供を預かりキックボクシングを教える「パワーオブドリーム」の古川会長の家で育つ~高校時代にはボクシングの主将をするなど格闘技により更生する~2014年11月のKrush.47に18歳でデビューし、たすく選手を1RでKOする~しかし、2015年1月のKrush.49で佐野天馬選手、4月のK-1で西京春馬選手にいずれも0-2の判定負け~8月のWindy Fightで萩原秀斗選手に1RでKOしてWINDY KICKスーパーフライ級王座を獲得~10月のKrush.59で亀本勇翔選手に判定勝ち、12月のKrush.61で勝大選手を1RでKO、2016年2月のKrush.63で軍司泰斗選手に判定勝ち~4月、Krush.65からの53kg初代王座決定トーナメントで隆聖選手を2RにKO~6月のKrush.66で上羽優希選手と決勝戦で闘い1RにKOして王座獲得 『観戦記1147』 10月のGRACHAN&BFCで伊藤佑一郎選手に大差判定勝ち~12月のKrush.71で、隆聖選手を3RにKOして53kg王座の初防衛に成功~2017年4月のK-1 第二代スーパーバンタム級王座決定トーナメントに参戦し、1回戦でアントニオ・オルデンを3RにKO~準決勝で石田圭祐選手を1RでKO~決勝では久保賢司選手に判定勝ちし王座栄冠。

9月のK-1でも英雄伝説57kg級王者の伊澤波人選手を3RでKO~11月のK-1でビクトー・サラビアを1RでKO~2018年4月のKS‘FESTA.1で久保賢司選手との再戦を1Rに豪快にKOしてK-1スーパーバンタム級王座の初防衛に成功 『観戦記1594』 8月のK-1でも、アクラム・ハミディを1RでKOする~12月のK-1では、タイのヨーブアデーン・フェアテックスのミドル&ヒザに大苦戦も延長で判定勝ち~2019年3月のKS‘FESTA.2ではサンドロ・マーティンを1RでKOする~そして、スーパーバンタム級王座(55kg)を保持したまま!6月のK-1スーパーバンタム級トーナメントに参戦!1回戦では、村越優汰選手から勝利しているアレックス・リーバスを1RにKOする~準決勝でも、元NJKFバンタム級王者の玖村修平選手を1RでKOする~決勝戦では、Krushスーパーバンタム級王者の玖村将史選手も2RにKOする 『観戦記2017』 12月のK-1でも、スリヤンレック・オーボート・ガムビーに判定勝ち~2022年3月のK-1では、デンサヤーム・アユタヤファイトジムに判定勝ち。

そして、蹴れないほどの深刻な怪我をしたらしく欠場が続く~K―1退団が発表されてボクシングに転向。

 

2021年3月に、2016年12月のKrush.71以来の後楽園ホールでデビューして2017年中日本新人王の高井一憲選手を1RにKO 『観戦記2386』 9月には、5戦負け無し全KOの竹田梓選手も1RでKOする

 

12月の3戦目では、前戦で辰吉寿以輝選手と引き分けた今村和寛選手に3戦連続の1RKO勝ち 『観戦記2435』

 

2022年4月の4戦目は、日本スーパーバンタム級16位の河村真吾選手を2Rに凄まじいKOをする 『観戦記2607』

 

8月に、東洋太平洋スーパーバンタム級王者のペテ・アポリナルに挑戦し5RにTKO勝ちで王座栄冠 『観戦記2695』

 

そして、早くも12月に初防衛戦となり対戦するのは東洋太平洋10位ブルーノ・タリモ!

 

1995年6月にアフリカ大陸のタンザニアで生まれた‘Vifuraviwili(チェスト)‘ブルーノ・メルコリー・タリモは、18歳の2013年12月にタンザニアのバガマヨでデビューしてアブドゥル・アリを3RにTKOで降す~さらに16勝4KO1敗1分で、2017年9月にアブゥドゥル・ムウェゼンバを判定で降しタンザニアスーパーフェザー級王座を獲得。

10月に、ファラジ・サユニを判定で降し初防衛に成功~12月に、マウリディ・バカリに判定勝ち~オーストラリアに拠点を移し、2018年3月にビレル・ディブを判定で降しWBAオセアニアスーパーフェザー級王座を獲得~8月のビレル・ディブとの再戦は、判定敗けしてWBAオセアニア王者陥落~10月に、ジョシュ・イングリッシュを判定勝ち~2019年3月に、IBF環太平洋スーパーフェザー級王座決定戦でジョエル・ブルンカーを判定で降し王座獲得。

8月にも、セリフ・グルディエルジャックとのIBFインターナショナルスーパーフェザー級王座決定戦を2-1の判定勝ちして王座栄冠~12月に、ナザニエル・マイを判定で降し初防衛に成功~2020年12月には、IBFインターナショナル王座防衛戦でポール・フレミングと対戦も3R負傷判定ドロー~2021年4月に、ケイ・マッケンジーを判定で降しIBFインターナショナル王座3度目の防衛とIBOインターコンチネンタルスーパーフェザー級王座を獲得~12月にイギリスで、IBF4位としてIBFスーパーフェザー級2位決定戦もゼルファ・バレットに判定敗け。

 

キック時代から比較された那須川天心選手がボクシングではKOできずパンチ力が心配されるなか、K-1時代から「鉄球のようなパンチ」と倒しまくっていた武居選手が全勝全KOで東洋太平洋王座初防衛戦!3敗しているものの、KO敗けが無いブルーノ・タリモに対して武居選手の‘鉄球‘が打ち砕くか!?

 

2022年12月13日 東洋太平洋スーパーバンタム級王座戦 武居由樹vsブルーノ・タリモ

 

武居由樹 5勝5KO無敗 初防衛戦

 

ブルーノ・タリモ 26勝5KO3敗2分 OPBF10位

 

1R、前に出てくるタリモに、武居選手は廻りながらジャブを通す

 

武居選手は、距離をキープしながらボディー~左ストレート!

 

しかし、タリモの頭が度々当たり武居選手は額をカット

 

さらに突っ込んでくるタリモに、武居選手は下がりながらもワン・ツー!

 

タリモ効いた!一気に武居選手が攻める~クリーンヒットしないも、タリモは効いていてダウンを奪う!

 

立ち上がったタリモに武居選手が極めにいくも、バッティングもあり極めきれない

 

2R、タリモがガンガン出てくる~武居選手も、パンチを合わせながら廻り左フック!

 

それでもタリモが押し込んでくる~武居選手は廻るが、ロープに押し込まれボディーを打たれる

 

3R、タリモが武居選手を追い回す~武居選手は、足を使いながらもボディー!

 

止まらず低く突っ込んでくるタリモに、武居選手は廻りながら右アッパー~左!タリモ効いた!

 

4R、ダメージを感じさせずに出てくるタリモ~武居選手は、大きく廻りながら左フックを引っかける

 

武居選手が廻る~タリモも追いかけるがパンチが出ないも、ロープに押し込めば削っていく

 

武居選手は足を使い距離を取り、右フックを引っかけてから左ストレート!

 

公開採点、ジャッジ3者とも40-35で武居選手リード

 

5R、タリモがスイッチして、サウスポーから武居選手を追いかける

 

廻る武居選手は、手数少なくなりも右フックを合わせる!

 

追いかけるタリモだがスピードが落ち、武居選手は入ってくるところにパンチを入れていく

 

6R、タリモに簡単に入られてしまい、武居選手がアッパーを出すもボディーを打たれる

 

武居選手は大きく廻り、タリモのパンチをかわしながら左右のフック!

 

7R、下がる武居選手は、ロープを背にしないようにスピード上げ廻る~追いかけてくるタリモにアッパー!

 

しかし、タリモの突進が凄い~距離を潰して、武居選手に打たさず押し込む

 

8R、武居選手からは出れない~タリモに追い回され押し込まれる

 

クリンチが上手くない武居選手は、くっつかれてタリモに打たれる~それでも廻って右アッパーから左!

 

9R、お互いに、スタミナは切れる素振りもなく動く~タリモの突っ込みに、武居選手右フック!

 

 

武居選手大きく廻る~タリモは右構えに戻し、武居選手が前に出るが右カウンターを狙う

 

10R、タリモは突っ込みが緩くなる~武居選手が、廻りながら右フックで飛び込む!

 

右構えのタリモだと、武居選手の飛び込む右フックがタリモの顔面を捕える!タリモの出血が多くなる

 

それでもタリモは、パンチは当たらないが前に出る~武居選手はカウンターでボディー!

 

倒し切りたい武居選手だが、タリモの傷から出血も酷くなりストップが入る!

 

見事に11RにTKO勝ちで、武居由樹選手が東洋太平洋すーぱバンタム級王座初防衛に成功!階級は上だが、身体は小さかったタリモに攻めづらかった武居選手は試合前には 「どの試合よりも早く倒したい」 と話していたが、試合後に 『もっとパッとした試合がしたかったんですけど。欲を言えば倒し切りたかった。11回戦ったのは初めてでした。タリモは気持ちも身体も強いいい選手だった。倒れるパンチを打ったけど、倒れなかった。リスペクトの意味を込めて頭を下げました』 と話す。

それでも、いままでは早いラウンドで倒していた武居選手だけに11Rまで試合をできたのは今後のプラスになる経験。そして武居選手の次戦は、7ヶ月後に今回と同じく井上尚弥選手出場のアンダーカードでバンタム級(118ポンド、53.524kg)より0.75ポンド重い体重でフィリピンのロニー・バルドナドと対戦。

 

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