《本日のDVD観賞》
ファイティング原田さんの時代から(まだ階級が11階級で1団体)3団体級制覇は日本人には高い壁だった。2010年に複数王者問題はあるが、亀田興毅さんが日本人初の3階級制覇を達成した。そして、2019年6月に井岡一翔選手が日本人初の4階級制覇を達成 『観戦記1749』 2023年7月に、井上尚弥選手が無敗で4階級制覇達成 『観戦記2627』 しかも、次戦では4団体制覇を2階級で達成するという漫画の世界 『観戦記2714』 世界的には6階級制覇王者がオスカー・デラ・ホーヤと、マニー・パッキャオ(10階級にまたがる)パッキャオは6階級目のスーパーウェルター級はキャッチウェイトで王座決定戦だが、その他は王者を倒しての世界王座栄冠というとんでもなさ。オスカー・デラ・ホーヤも、2階級制覇目のWBOライト級王座決定戦以外は王者に挑戦しての王座栄冠。
井岡選手も、WBOスーパーフライ級王座戦のみ王座決定戦 『観戦記1749』 井上尚弥選手は、総て王者に挑戦しての4階級制覇。そして、日本人3人目の田中恒成選手はミニマム級、ライトフライ級に続きスーパーフライ級でも王座決定戦で4階級制覇に挑む!
1993年11月に岐阜県多治見市で生まれた田中恒成選手は幼少から空手を習い、打撃強化の為に小学校5年生からボクシングを始める~中京高校に進学し、セレス小林さんとプロ3戦目でセレス小林さんの日本王座に挑んだ 『観戦記281』 石原英康さんにボクシングを教わり高校4冠を達成。井上尚弥選手の弟の拓真選手が高校2冠なのは、高校総合大会決勝などで、田中恒成選手に負けなど同世代だった為。 そして、高校在学中に元WBCスーパーバンタム級王者の畑中清詞さんのSOUL BOX畑中ジムから18歳でデビュー~11月のデビュー戦で、WBOミニマム級6位のオスカー・レクナファに判定勝ちし日本ランキング10位にランクイン~2014年3月の2戦目で、WBAミニマム級12位のロネル・フェレーラスに判定勝ちしWBA14位にランクイン~3戦目に井上尚弥選手のデビュー戦の相手の『観戦記289』クリソン・オヤマオを1RでKOし東洋太平洋ランキング1位~4戦目で原隆二選手を破り、最速記録となる東洋太平洋ミニマム級王者に輝く~そして5戦目でフリアン・イエドラスとのWBOミニマム級王座決定戦を制し 『観戦記888』 日本最速記録で世界王座栄冠。
師匠の畑中会長が果たせなかった世界王座初防衛戦には、WBO5位のビック・サルダールを迎へ5Rに初ダウンを喫するも6RにボディーでKOして王座防衛に成功 『観戦記1040』かなりの減量苦もあり王座を返上し、2016年5月にIBFライトフライ級9位のレネ・パティラノと対戦し6RにボディーでKO!試合後には、WBAライトフライ級王者の田口良一選手に対戦のラブコールを送る⇒WBAは田口選手とWBA1位の宮崎選手の対戦を指令 『観戦記1189』 そしてWBOライトフライ級を9度防衛していたドニー・ニエテスが 『観戦記696』 『観戦記843』 『観戦記908』 ビックマッチを求めてベルトを返上しフライ級に上げアメリカに進出⇒ミニマム級に続きまたも王座決定戦なのが残念だが、大晦日にWBO1位のモイテス・フエンテスとWBO2位の田中選手で王座を争い『観戦記1271』 5RにTKO勝ちし、わずか8戦目での2階級制覇達成!
2017年5月の初防衛戦の挑戦者は、2017年2月にWBO1位のジェフェ・ウトニとの挑戦者決定戦を10RにTKO勝ちし指名挑戦権を獲得したアンヘル・ティト・アコスに3-0の判定勝ち 『観戦記1325』 9月の2度目の防衛戦には、WBO13位、WBA3位のパランポン・CPフレッシュマートと、統一戦が噂されていた当時WBAライト級王者の田口良一選手が解説している前で9RにTKO勝ちしたが目を負傷して統一戦は流れる・・・・田中選手は療養後にはフライ級へ、田口選手もヘッキー・ブドラーに判定負けしライトフライ級王座を失う 『観戦記1467』
そして怪我が癒えた田中選手が、ターゲットであるWBOフライ級王者の木村翔選手をTV解説に迎えて、2018年3月にWBOフライ級13位のロニー・バルドナドを9RにTKOで降す 『観戦記1663』 そして、当時の最速3階級制覇を賭けて9月に木村選手のWBOフライ級王座に挑戦し大激闘の2-0の判定勝ちで3階級制覇を達成 『観戦記1585』
そして2019年3月に、運命の対決となったWBO4位の田口良一選手との防衛戦を大激闘の判定勝ちで初防衛に成功 『観戦記1687』
2019年8月には、WBOフライ級1位のジョナサン・ゴンザレスを7RにTKOで降す 『観戦記1787』2019年大晦日にはウイグル自治区出身のWBO10位ウラン・トロハツを3RにKOする 『観戦記1866』 2020年の大晦日にWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔選手に挑戦し4階級制覇を目指すも、隙の無い井岡選手に8RにTKO負けで初黒星 『観戦記2078』
2021年12月に再起し、IBFスーパーフライ級5位の石田匠選手を2-1の判定勝ち 『観戦記2288』 2022年6月に、WBOアジアパシフィックスーパーフライ級王者の橋詰将義選手に形式的には挑戦し5RにTKO勝ちし王座栄冠 『観戦記2407』12月に、WBOスーパーフライ級4位のヤンガ・シッキボを判定で降す 『観戦記2498』2023年5月に世界前哨戦として、WBOスーパーフライ級13位のパブロ・カリージョを最終ラウンドにTKOで降す 『観戦記2591』
そして、3年2ヶ月振りに4階級制覇を目指しWBOスーパーフライ級王座決定戦に挑む!対戦するのは、WBO2位のクリスチャン・バカセグア!
1997年3月にメキシコで生まれたクリスチャン・バカセグアこと‘Rocky‘クリスチャン・エドゥアルド・バカセグア・ロサレスは、18歳の2015年7月にメキシコのバハカリフォルニア州でデビューもアンドレス・アラニスとドロー~その後は13勝6KO3敗1分で、2019年6月にモイセス・カジェロスとNABO北米フライ級王座決定戦で対戦も0-2の判定敗け。
直ぐに再起して3連勝2KOして、2021年5月にファン・ダニエル・ラミレスを判定で降しWBOラテンアメリカスーパーフライ級王座を獲得~9月に、エリック・ゴンサレス・エルナンデスを大差判定で降し初防衛に成功。
WBO1位にランクされるが、WBO王者の井岡一翔選手は王座を返上してジョシュア・フランコとの決着に向かい勝利 『観戦記2611』 空位の王座の決定戦となり、ディフェンス面を磨いた田中選手だが 『逃げない、下がらない気持ちも忘れていない。KOで4階級制覇をしたい』 と話し、井岡選手との再戦と4団体制覇を目指す為に4階級制覇なるか!?
2024年2月24日 WBOスーパーフライ級王座決定戦 田中恒成vsクリスチャン・バカセグア
田中恒成 19勝11KO1敗 WBO1位
クリスチャン・バカセグア 22勝9KO4敗2分 WBO2位
1R、やはりスピードある田中選手が、当ててはバカセグラのパンチをスッとかわす
バカセグラはボディー~スピードは完全に田中選手でジャブを当てるも、バカセグラは重そうなパンチを振り落とす!
2R、バカセグラが、動き廻らながら振ってくる~しかし、顔面は当たらずボディー!
田中選手も速いジャブを当てながら廻る~上下に打ち分ける
3R、田中選手が打ち合いにさせないように動くも、バカセグラは振り回しながらガンガン詰めてくる
バカセグラの手数が多いも、田中選手はかわす~当たりは浅いも、素晴らしいタイミングのカウンター!
4R、田中選手からプレッシャーをかけていく~それでもバカセグラ振り回すが当たらない
手数はバカセグラも、田中選手がリズムよく動きながらワン・ツー!
5R、低く入ってボディーのバカセグラに、田中選手はクリンチ~入ってくるところにアッパー!
それでも止まらないバカセグラに、田中選手は打ち終わりにボディー!
6R、前に出ながら、左右のフックを振り回すバカセグラ~田中選手も、左フックを被せてバランスを崩させ右アッパー!
田中選手も、足を止めてパンチをまとめる~左ボディー!効いた!
7R、バカセグラが、身体を当てて田中選手を下げさせる~さらに肩でロープに押し込み打つ!
田中選手がボディーを打ちながら抜ける~バカセグラが打ちまくり追いかけるも、田中選手は狙い済ましたボディー!
8R、田中選手が闘牛士のように、バカセグラの突進を捌きながらボディー!
手数出してくるバカセグラも、田中選手はよく見ながらアッパー~ボディー!ボディー!
身体が丸々バカセグラに、田中選手がラッシュ!バカセグラは必死にクリンチも、手がマットに付きダウン!
再開後も田中選手が攻めまくるが、時間無くラウンド終了
9R、まだまだ手を出してくるバカセグラも、田中選手は極めにいっているか!?
しかし、バカセグラが再び振りまくり前進~田中選手がカウンターも、効いた素振りを見せない
10R、いくら打たれようとも、バカセグラは突進していきボディー!
田中選手は、バカセグラに接近され手数が出てこない~それでも右を3発振り落とす!
11R、田中選手が足を使い、距離を取りながら攻める~距離を取られると、何も出来ないバカセグラは強引に押し込む
距離をつくれない田中選手は、顔面では攻め込めずボディー!
12R、最終ラウンドもバカセグラが突っ込む~田中選手はロープに押し込まれるも、身体を入れ替え連打!
タフなバカセグラに田中選手はいい右ストレートを何発も当てるが、バカセグラは倒れることなく試合終了
判定は、116-111 117-110 119-108 3-0で田中恒成選手がWBOスーパーフライ級王座栄冠!
見事に田中恒成選手が4階級制覇達成だが、田中選手はリング上でも満足した気持ちは無く井岡一翔選手との再戦を口にする為にもIBFスーパーフライ級王者フェルナンド・マルチネスとの統一戦を熱望する。しかし、王座決定戦での栄冠なので基本的には決定戦で対戦者以外の最上位ランカーと防衛戦だが!?試合前のWBOスーパーフライ級ランキングは、田中選手とバカセグアの次はアンドリュー・マロニー。マロニーは、2023年5月に中谷潤人選手とWBOスーパーフライ級王座決定戦で闘い壮絶な12RKO敗け 『観戦記2593』 12月に再起して、ジュディ・フローレスに判定勝ちしてWBOグローバルスーパーフライ級王座を獲得している。
オスカー・デラ・ホーヤの24戦目での4階級制覇を抜く21戦目での4階級制覇だが、やはり3階級が王座決定戦なのが古いオヤジ頭な私には・・・・
初の世界戦で完敗したバカセグアは 『今日は良い試合だったと思う。私は持っているものをすべて出し切りました。残っているものは何もない。残念ながら結果はついてきませんでしたが、別のチャンスを探したいと思う。3階級でチャンピオンになっている好戦的な選手。彼のキャリアを尊敬している。私は他のチャンスを探しにいく』 と話す。
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