《本日のＤＶＤ鑑賞》
エキシビションマッチに出場したと思ったら、ＲＩＺＩＮのリングで出場の意思を宣言し、今度はプロ解禁となったパリオリンピックの出場を目指す！と言い始めた元６階級制覇王者のマニー・パッキャオ。しかし、国際オリンピック委員会は４０歳までの年齢制限変更をしないと発表し４５歳のパッキャオの出場は挑戦前に途絶えた。初のプロ解禁となったリオデジャネイロ五輪では、元ＷＢＡミドル級王者のアッサン・エンダムや元ＩＢＦフライ級王者のアムナット・ルエンロンなどの元世界王者も出場したがメダルに絡むような活躍はならず。参加時に無敗の世界ランカーだったカルミネ・トマゾーネもメダルには届かず、プロで１番実績が無かったマチュー・ボーダリーキ（マチュー・ボーデリク）がライトヘビー級で銅メダルに輝いた。
オリンピック後にプロ転向したマチュー・ボーダリーキは、ライトヘビー級で地域タイトルを獲得後の２０２２年８月にはＷＢＣライトヘビー級王座挑戦者決定戦でカラム・スミスと対戦も４ＲにＫＯ敗け。そして、リオデジャネイロ五輪でイギリス勢唯一のメダリストとなったジョシュア・ブアッツィもライトヘビー級もう１人の銅メダリストからプロへ転向！
１９９３年３月生まれ西アフリカのガーナ共和国出身のブアッツィは、早くから家族でイギリスに移住してセントマリー大学を卒業～２０１４年度＆２０１５年度のＡＢＡ英国選手権ライトヘビー級で優勝～２０１６年のリオデジャネイロ五輪では、銅メダルを獲得してプロへ転向。
２０１７年７月にデビューして、スペインのカルロス・メナを２ＲにＴＫＯで降す～９月には、フランスのバティスト・カステーニャロを５ＲにＴＫＯで降す～１０月にも、フランスのサイード・サルを判定で降す～２０１８年２月に、イギリスのヨルダン・ヨセフを２ＲにＴＫＯで降す～３月には、ポーランドのバートロミエ・グラフカを判定で降す～早くも５月の６戦目で、フランスのステファン・クエバスを５ＲにＴＫＯで降す 『観戦記２０８５』
７月に、アンドレアス・ポークメイコを１ＲにＴＫＯで降しＷＢＡインターナショナルライトヘビー級王座を獲得～１０月にも、トニー・アヴェラントを１ＲにＴＫＯで降しＷＢＡインターナショナル王座初防衛に成功～１２月に、レノルド・キンランを１ＲにＴＫＯで降しＷＢＡインターナショナル王座２度目の防衛に成功～２０１９年３月には、リアム・コンロイを１０ＲにＴＫＯで降しＢＢＢｏｆｃ英国ライトヘビー級王座を獲得～６月に、元ＮＡＢＦスーパーミドル級王者のマルコ・アントニオ・ペリバンを４ＲにＴＫＯで降しＷＢＡインターナショナル王座３度目の防衛に成功 『観戦記２５８５』
そして、４度目の防衛で迎えるのはＭＭＡでも実績があるライアン・フォード！
１９８２年３月にカナダのアルバート州エドモントで生まれた‘Ｔｈｅ Ｒｅａｌ ＤｅａＩ（本物）‘ライアン・カーチス・アラン・フォードは、父親もボクシングしていてカナダライト級王者のアル・フォード。しかし、２００３年には武装強盗傷害で捕まり４年間服役する。
出所後、２００７年６月にＭＭＡデビューしＭＦＣ.１２でアーロン・ギャラントに２ＲでＴＫＯ勝ち～さらに５連勝するも、２００８年７月にＭＦＣウェルター級王座決定戦でパット・ヒーリーに３Ｒで１本敗け～直ぐに再起して２連勝も、２００９年２月のＭＦＣ.２０でパット・ヒーリーのＭＦＣウェルター級王座に挑戦も判定敗け～１２月には、ジョシュ・ウォルシュを１ＲにＫＯしてＴＦＣウェルター級王座を獲得～２０１３年７月には、ＡＦＣ.１９でマイケル・ヒルを５Ｒに１本で降しＡＦＣウェルター級王座を獲得～２０１４年２月にも、ジョエル・パウエルを１ＲにＫＯしてＷＳＯＦカナダウェルター級王座を獲得～１２月には、ジョシュ・ウォルシュを１ＲにＫＯしてＴＦＣウェルター級王座を獲得。
そして、ＭＭＡと並行して２０１０年２月にボクシングでもデビューしてウィラード・ルイスに判定勝ち～３月にはＭＭＡに戻り、トム・スピアーを１Ｒに１本で降しＴＦＣウェルター級王座防衛に成功～さらに５連勝も、２０１１年９月にデビッド・ヒューレットとＡＭＭＡウェルター級王座決定戦で対戦も１Ｒに１本敗け～それでもＭＭＡで４連勝して、２０１３年７月にマイケル・ヒルを５Ｒに１本で降しＡＦＣウェルター級王座を獲得～２０１４年２月にも、ジョエル・パウエルを１ＲにＫＯしてＷＳＯＦカナダウェルター級王座を獲得～１０月に、元修斗ウェルター級＆ＳｔｒｉｋｅＦｏｒｔｈミドル級王者のジェイク・シールズに１Ｒで１本敗け。
２０１５年９月からはボクシングに戻り８連勝５ＫＯして、２０１７年２月にサム・ラビラを９ＲにＫＯしてＵＢＯライトヘビー級王座を獲得～さらに２連勝２ＫＯして、２０１７年１２月にヒョードル・チュディノフとＷＢＡインターナショナルスーパーミドル級王座決定戦で対戦も判定敗け～２０１８年３月にも、アンドレイ・シロトキンとＷＢＡインターコンチネンタルスーパーミドル級王座決定戦で対戦も判定敗け～５月に、アブニ・イリディリムのＷＢＣインターナショナルスーパーミドル級王座に挑戦も判定敗け～１２月にジョヴィカ・ココットに２ＲでＫＯ勝ち～２０１９年２月に、ニック・ハニックとＷＢＣインターナショナルスーパーミドル級王座決定戦で対戦も判定敗け～４月には、セルジュ・ミシェルを８ＲにＫＯしてＷＢＣインターナショナルライトヘビー級王座を獲得。
ＷＢＡインターナショナル王座栄冠から３度防衛まで、全てＫＯ勝ちでデビュー以来のＫＯ率は８１．８％の元オリンピック銅メダリストのブアッツィが７連続ＫＯを魅せるか！？ＭＭＡでも王者歴がある歴戦のつわものであるライアン・フォードだが、ここ５戦は２勝３敗と厳しい闘いが続くもＫＯ敗けは無いタフネスで立ち向かう！
２０１９年８月３１日 ＷＢＡインターナショナルライトヘビー級王座戦 ジョシュア・ブアッツィｖｓライアン・フォード
ジョシュア・ブアッツィ １１勝９ＫＯ無敗 ４度目の防衛戦
ライアン・フォード １６勝１１ＫＯ４敗 元ＷＢＣインターナショナル王者
１Ｒ、フォードがガード高く、身体を振りながら低く入ってくる～ブアッツィは綺麗な左を伸ばす
ジャブを当てながら距離を取るブァツィに、フォードは飛び上がって左フックを振る
２Ｒ、低く構えて狙うフォードに、ブアッツィは左右のフックを振り降ろす～フォードはガードで耐えて、打ち終わりに右オーバーフック！
手数はブアッツィも、フォードは打ち終わりに強振する～ブアッツィは長い左でフォードに振らせない
３Ｒ、フォードが低く入ってボディー連打～ブアッツィはアッパー！右ストレートを打ち降ろす！
フォード効いた！ブアッツィ連打も、フォードは亀になって耐える～ブアッツィは大振りになるも、フォードへ返せない
４Ｒ、フォードが動き廻りながら、まだまだ右を伸ばしてくる
ブアッツィは、距離を取りながらガードをブチ壊すワン・ツー！
５Ｒ、ガードを固め身体を振りながら前に出るフォードに、ブアッツィは距離を取りながらもワン・ツー連発で突き放す
ガード固いフォードに、ブアッツィは焦らずジャブを突きながら廻りボディー！
６Ｒ、ブアッツィのジャブでは、フォードは全く止まらずに振り回す！
ブアッツィは、まだ距離をキープしながら攻める～低く入ってくるフォードに、右をショートで叩きつける！
フォード効いた！ズルズル下がるフォードにブアッツィが右ストレート連打！
７Ｒ、ブアッツィは焦らずに、左右のボディーから入っていく
フォードも返してはいるが、ブアッツィがボディー～アッパーで押す！揉み合いから左フック！効いた！
必死にクリンチするフォードも、ブレイク後も打たれる！
さらにブアッツィがボディーから、後頭部気味の右を打ち降ろしてフォード崩れる！
意識朦朧のフォードは、全く立ち上がれずにカウントアウト！
見事にジョシュア・ブアッツイが７ＲにＫＯ勝ちで、ＷＢＡインターナショナルライトヘビー級王座４度目の防衛に成功！この２０１９年８月時点では、ライㇳヘビー級王者はＷＢＡ王者が無敗のドミトリー・ビボル、ＷＢＣも無敗のオレクサンダー・グボジーク、ＩＢＦも無敗のアルツール・ベテルビエフ、ＷＢＯは通算１０度防衛しているセルゲイ・コバレフ。プロモーションの問題もあり、ブアッツィの王座挑戦は話にもでていない状態。
そして、この試合の２ヵ月後にランキングなんて関係ない！と、ライトヘビー級初戦にてＷＢＯ王者のセルゲイ・コバレフにＷＢＡミドル級スーパー王座、ＷＢＡ＆ＷＢＣスーパーミドル級フランチャイズ王者を保持したままのサウル・アルバレスが３階級同時制覇という無茶苦茶な挑戦をする。
世界戦が遠いブアッツィは、１ヶ月と４日後にＷＢＡインターナショナルライトヘビー級王座５度目の防衛戦でマルコ・カリックと対戦。壮絶なＫＯ敗けをしたライアン・フォードは、わずか３ヶ月と１週間後の１２月にオルランド・バスケスと対戦し６ＲにＴＫＯ勝ちしている。
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