観戦記2740 UFC244 ケルヴィン・ガステラムvsダレン・ティル | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV観賞》

 

2000年より前は、格闘技修行というとタイにムエタイを習いにいく事が多かった。治安の良さと物価の安さもあり、欧州からも多くの選手が練習~試合、観光などで住み込んでいたイメージ。2000年以降はMMAが世界的に普及し躍進して、ブラジルへブラジリアン柔術への修行に行くのが世界中で増えた。かつては、漫画の「キャプテン翼」のようなサッカー修行の国というイメージだったブラジルだが、桜庭和志選手や石井慧選手も住み込みで行き日本でも流行るか!?と思われたが、距離的な問題や治安などで簡単には行けないようだ。

アメリカでもブラジルからコーチを呼ぶほうが多いようでブラジル修行というのは一般的ではないらしいが、地元でのトラブルでイングランドからポルトガル語も喋れない状態で4年間滞在しMMAの修行~ブラジルでプロデビューしたのがイギリスのリバプール出身のダレン・ティル!

 

1992年12月生まれイングランドのマージ―サイド州出身のダレン・ティルは、12歳からムエタイを始めるが 「人をぶちのめしたい」 と学校も辞めてムエタイ系の試合に出て実績をあげる~17歳の時からMMAに転向して、リバプールのチーム・カオボンで練習をする~19歳の時にパーティーで乱闘をして刺されるなどした為、コーチが練習に集中できるようにブラジルのアストラ・ファイト・チーム行きを勧められる。

2013年2月にブラジルのSpartaMMA.3でデビューして、ルシアーノ・オリベイラ・リベイロに判定勝ち~その後も南米各地のローカル大会で11連勝して、2015年5月にUFCと契約~UFC Fight Night.67で、ウェンデル・オリベイラに2RでKO勝ち~10月のUFC Fight Night.76ではニコラス・ダルビーとドロー~4年間のブラジル就業からイギリスに戻るも、肩の負傷で1年7ヶ月のブランクをつくる~2017年5月のUFC Fight Night.109で、ジェシン・アヤリに判定勝ちも計量を5ポンドオーバーして罰金を喰らう~9月のUFC Fight Night.115でも、ボヤン・ベリチコビッチに判定勝ち~10月のUFC Fight Night.118のメインで、ウェルター級1位のスティーブン・トンプソンを判定で降すが・・・・またもティルが計量オーバーでファイトマネーの30%罰金。

 

ウェルター級王者のタイロン・ウッドリーは、右肩の怪我で関節唇の手術長期を受けて長期欠場明け中~2018年9月のUFC228で、2位のティルが挑戦するも2Rにダースチョークで1本負け王座獲得ならず 『観戦記1919』

 

2019年3月のUFC Fight Night.147で、ウェルター級11位のホルヘ・マスヴィダルと対戦も2RにKO敗けし連敗 『観戦記2232』

 

元々身体も大きいのもあり、階級をミドル級に上げて再起戦!対戦するのは、ミドル級4位のケルヴィン・ガステラム!

 

1991年10月にアメリカのカリフォルニア州で生まれたケルヴィン・ガステラム・エンシーラスは、両親はメキシコからの移民。高校ではアマレスでアリゾナ州王者になる~大学に進むも1年で中退し、働きながらMMAの練習をして2010年12月に19歳でLAF.1でデビューし2RにTKO勝ち~マイナー団体で5連勝して、2013年4月のThe Ultimate Figher(TUF).17でチェール・ソネンのチームに入りミドル級トーナメント優勝。

UFCとの契約を掴み、8月のUFC Fight Night.27でブライアン・メランコンに1Rで1本勝ち~2014年3月のUFC171では、ウェルター級14位のリック・ストーリーに判定勝ち~6月のUFC Fight Night.44ではニコラス・ムサケに判定勝ち~11月のUFC180では、ウェルター級7位のジェイク・エレンバーガーに1本勝ち~しかし、2015年1月のUFC183では体重超過をしたうえにタイロン・ウッドリーに1-2の判定負け~6月のUFC188ではネイサン・マーコートに2R終了時にTKO勝ち~11月のUFC Fight Night.78で初のメインもニール・マグニーに1-2の判定負け 『観戦記1038』 2016年7月のUFC200では、ジョニー・ヘンドリックスに判定勝ち

11月のUFC205でドナルド・セラーニと対戦予定も、ウェルター級リミット(77.1kg)に体重が落とせず試合が中止。12月のUFC206ではミドル級で(83.9kg)10位のティム・ケネディを3RにKOする。2017年3月のUFC Fight Night.106でビクトー・ベウフォートを1RにTKOで降すが 『観戦記1493』 しかし、試合後のドーピング検査で大麻の陽性反応が出た為、ブラジルのコミッション判断でノーコンテストになる。2017年7月のUFC on FOX 25では、元王者でミドル級5位のクリス・ワイドマンと対戦し3Rに肩固めで1本勝ち 『観戦記1517』 2017年3月のUFC Fight Night.106でビクトー・ベウフォートを1RにTKOで降すが 『観戦記1493』 しかし、試合後のドーピング検査で大麻の陽性反応が出た為、ブラジルのコミッション判断でノーコンテストになる。2017年7月のUFC on FOX 25では、元王者でミドル級5位のクリス・ワイドマンと対戦し3Rに肩固めで1本勝ち 『観戦記1517』 さらに11月のUFC Fight Night.122では、元ミドル級王者でミドル級2位のマイケル・ビスピンを1RでKOする!

 

さらに2018年5月のUFC224で、ミドル級1位のホナウド・ジャカレイ・ソウザを2-1の判定で降す 『観戦記1748』

 

そして、2019年5月のUFC234でミドル級王者のロバート・ウィテカーに挑戦予定が・・・・試合当日に、ウィテカーが腸のヘルニアだかで欠場~そして、2019年4月13日 UFC236でミドル級暫定王座戦として5位のイズラエル・アデサニアと対戦も判定敗け 『観戦記2264』

 

前戦でミドル級暫定王座決定戦に出場も、僅差の判定敗けを喫したガステラムがランキングも4位のままで再挑戦を狙う為の再起戦!無敗でウェルター級王座に挑戦したダレン・ティルは、前戦でもホルヘ・マスヴィダルに敗けミドル級で再び王座戦への足掛かりを掴めるか!?

 

2019年11月2日 UFC244 ケルヴィン・ガステラムvsダレン・ティル

 

ケルヴィン・ガステラム 16勝4敗 ミドル級4位

 

ダレン・ティル 17勝2敗1分 ウェルター級10位

 

1R、試合開始と同時に、ガステラムは様子見無しに振っていく!

 

しかし、そのままティルが組み付く~金網に押し込むが、ガステラムが身体を入れ替える~ティルが入れ替え返す

 

離れてスタンドも、ティルから組み付く~しかし、ガステラムが金網に押し込む

 

何度か身体を入れ替えるが離れる~お互いにロー!ティルが左ストレート!

 

ガステラムから組むも、ティルはヒジで突き放す

 

2R、ティルは大きく廻る~ガステラムはプレスをかけていき、ティルはヒジ!ガステラムはヒザ!

 

ティルは動く~ガステラムが近づいてくればロー!

 

ティルから組みにいくが、ガステラムが金網に押し込みヒジ!

 

ガステラムの指がティルの目に入り中断~再開後はガステラムが組んで押し込む

 

離れてティルは廻る~ガステラムがロー!ティルはキャッチできない

 

ティルはガステラムの攻撃は避けるも、自分から攻めることはできない

 

3R、やはり、ガステラムから出ていきローを内外蹴る

 

さらに蹴っていくガステラムも、ティルは蹴り足をキャッチしながら押し込み左!

 

ティルは動きながら蹴る~ガステラムは組んでいくも、ティルは切って左ストレート!

 

とにかく動くティル~ガステラムが左ミドルも、ティルはキャッチする

 

ティルが、ガステラムの足を持ったまま金網に押し込み崩す

 

再び、ガステラムは直ぐに立つ~ガステラムはパンチを振るも当たらないが、タックルからテイクダウンを奪う!

 

バックを奪うガステラムも、ティルは立ち上がる~再びガステラムがタックルからテイクダウンも、時間なく試合終了

 

判定は、30-27 28-29 27-30 なんとも割れた採点は、2-1でダレン・ティルの勝利!

 

見事にミドル級初戦で、ティルがランキング4位のガステラムを降す!並んだ姿を見ると、どちらが元々からミドル級か分からないほどにデカかったティル。ティルは、UIFCでは通常4日前には開催地への到着を要請しているが、ティルはビザの問題で出発できず2日前に到着をした。ティルの不出場に備えて、ミドル級ランカーのジャレッド・キャノニアをスタンバイさせていたらしい。

しかし、ガステラムはこの処置にも 『私にとって2日間の準備期間で戦うのがフェアだとは思わない。もちろん誰とでも戦うが、それはその選手のために準備する時間を私に与えてくれたときだ。私が言ったように、2日前にキャノニアのような選手と戦うことはできない。そのようなエリート選手と戦うためには準備する時間が欲しい。私はダレン・ティルと戦うために準備してきたのであり、その試合のためにここにいるんだ。』 と話していた。

そんな精神状態が影響したか!?判定敗けとなったガステラムは、ランキングを3つ落として7位。そんなアクシデントがあったダレン・ティルだが、ウェルター級ではランキング外から5位にランクイン。

ガステラムはドーピング検査でマリファナの代謝産物カルボキシーTHCの陽性反応が検出され9ヶ月の出場停止処分が出るが、ガステラムが薬物治療プログラムに参加し5ヶ月に短縮される。次戦は、2020年7月のUFC Fight Night.172でジャック・ハーマソンと対戦。5位にランクされたティルは、2020年7月のUFC on ESPN.14でウェルター級1位のロバート・ウィテカーと対戦。

 

★ティルはブラジル修行中にブラジル人パートナーと3人の子供 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村