観戦記2739 NABA北米スーパーライト級王座決定戦 ザブ・ジュダーvsクレタス・セルディン | 人生マイペンライ

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いよいよ今週末には、昔で言う3大世界王座戦興業が開催される!2階級制覇王者の井上拓真選手の防衛戦、中谷潤人選手の3階級制覇を目指すWBCバンタム級王座挑戦、4階級制覇を狙う田中恒成選手のWBOスーパーフライ級王座決定戦。畑中ジム所属の田中恒成選手の4階級制覇を賭けた闘いが、どうやらセミの前というのは切ない話ではあるが・・・・元ミニマム級王者の田中選手が、スピードを生かして4階級制覇成るか!?かつて、井上尚弥選手も田中選手とスパーリングし 『良い緊張感がもらえた。やっぱりスピードが速いですね。やる前からそこは予想はしていたんですけど、自分が今までやった選手の中で一番速いと思います』 と話していた。

かつては‘スピードスター‘という言葉はボクサーによく使われ、その言葉には「スピードはあるがパンチ力は無く打たれ弱い」という意味も含まれていた気がする。スピードが売りのフロイド・メイウェザーも、スーパーフェザー級王座時は王座獲得から返上までの9戦で7KO。2階級目のライト級では世界戦4戦で1KO、スーパーライト級では1戦1KO。後年では考えられないぐらい倒しまくっていた。そして4階級目のウェルター級からは、いわいるメイウェザーらしい試合振りで打たれず‘当て‘判定勝ちを積み重ねた。

そのウェルター級での初戦が、メイウェザーよりもスピードがあると云われたザブ・ジュダーだったのもその後にスタイルチェンジに繋がった可能性も否定できない。そのザブ・ジュダーも、ウェルター級では年齢を重ねたのとパワー不足もあり敗けが込みスーパーライト級に戻している。

 

1977年10月にアメリカのニューヨーク州ブルックリンに生まれた‘THE SUPER‘ザブディエル・ジュダーは、キック&ボクシングの選手だった父親からボクシングを習いアマチュアで115戦110勝らしくニューヨーク・ゴールデングローブを3度制して全米王者には2回~1996年PALナショナル王者。兄は元IBFインターナショナルライトヘビー級王者のダニエル・ジュダーで弟のジョシア・ジュダー、ジョセフ・ジュダーもボクサー。

1996年9月にフロリダ州でデビューして、マイケル・ジョンソンに2RでTKO勝ち~さらに13連勝9KOするも、1998年3月にエステバン・フローレスと3R無効試合。1998年6月に、ミッキー・ワードを判定で降しUSBA全米スーパーライト級暫定王座を獲得~7月にもオティリオ・ビジャレアルを2RにTKOで降し、10月にダリル・タイソンに11RでTKO勝ちしてUSBA全米王座の初防衛に成功~1998年6月に、ミッキー・ワードを判定で降しUSBA全米スーパーライト級暫定王座を獲得~7月にもオティリオ・ビジャレアルを2RにTKOで降し、10月にダリル・タイソンに11RでTKO勝ちしてUSBA全米王座の初防衛に成功~1999年1月に、ウィルフレド・ネグロンを4RにKOしてIBFスーパーライト級暫定王座を獲得。

さらに2連勝2KOして、2000年2月にヤン・ピート・バーグマンとのIBFスーパーライト級王座決定戦を4RにKOしてIBFスーパーライト級正規王座を獲得~6月に、ジュニア・ウイッタ―を判定で降し初防衛に成功~8月にも、テロン・ミレットを4RにTKOで降し2度目の防衛に成功~10月に、エクトル・キロスを8RにTKOで降し3度目の防衛に成功~2001年1月には、レジ―・グリーンを10RにTKOで降し4度目の防衛に成功~6月には、アラン・ベスタ―を3RにKOして5度目の防衛に成功~11月には、WBAスーパー&WBC王者のコンスタンチン・チューと統一戦も2RにTKO敗けし初黒星で王座陥落。

 

2002年7月に再起して、オマール・ガブリエル・ウェイスに判定勝ち~2003年7月に、デマーカス・コーリーを2-1の判定で降しWBOスーパーライト級王座を獲得~12月には、ハイメ・レンゲルを1RにKOして初防衛に成功~2004年4月に、WBAスーパー&WBC&IBFウェルター級王者のコーリー・スピンクスに挑戦も判定敗け。5月に、WBOウェルター級王座挑戦権も兼ねたWBOインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦でラファエル・ピネダを2-1の判定で降しWBOインターコンチネンタル王座とWBO王座の挑戦権を獲得~10月に、ウェイン・マルテルを1RにTKOで降しWBOインターコンチネンタル王座初防衛に成功~2005年2月に、コーリー・スピンクスのWBAスーパー&WBC&IBFウェルター級王座に再挑戦し9RにTKOで降し王座栄冠~5月に、コスメ・リベラを3RにTKOで降し3団体統一ウェルター級王座の初防衛に成功~2006年1月に、カルロス・パルミドールトと3団体統一ウェルター級王座の防衛戦を判定敗けも・・・パルミドールが、王座承認料をWBCしか払わずWBAは剥奪されるもIBF王座はジュダーに戻る。

2006年1月に、カルロス・パルミドールトと3団体統一ウェルター級王座の防衛戦を判定敗けも・・・パルミドールが、王座承認料をWBCしか払わずWBAは剥奪されるもIBF王座はジュダーに戻る。4月にも、4階級目を狙ったフロイド・メイウェザーと対戦も判定敗けしIBF王座からも陥落。

2007年4月に再起も、ルーベン・ガルバンと1Rに無効試合~6月に、ミゲール・コットのWBAウェルター級王座に超挑戦も11RにTKO敗け。

 

9月に、エドゥイン・バスケスに判定勝ち~11月に、ライアン・デービスに判定勝ちしてIBCスーパーライト級王座を獲得~2008年8月に、ジョシュア・クロッティとのIBFウェルター級王座決定戦で9R負傷判定敗け~階級をスーパーライト級に戻し3連勝2KOして、2010年11月にルーカス・マティセとのNABF北米スーパーライト級王座決定戦を2-1の判定勝ちし王座栄冠~2011年3月に、カイザー・マブザとIBFスーパーライト級王座決定戦で対戦し7RにTKO勝ちで王座栄冠~7月に、WBAスーパーライト級王者のアミール・カーンと統一戦も5RにKO敗けし王座陥落~2012年3月に、バーノン・パリスとIBFスーパーライト級王座挑戦者決定戦で対戦し9RTKO勝ちで挑戦権を獲得~2013年4月に、ダニー・ガルシアのWBAスーパー&WBCスーパーライト級王座に挑戦も判定敗け 『観戦記491』

 

さらに、11月にも元2階級制覇王者のポール・マリナッジとNABF北米ウェルター級王座決定戦で対戦も判定敗け 『観戦記703』 その後はマウリシオ・ヘレーラやファン・カルロス・サルガドとの対戦が怪我などで流れる~さらにDVなどで収監されたりし、2017年1月にホルヘ・ルイス・ムンギアに2RでTKO勝ち~またも1年間を明け、2018年1月にノエル・メヒナ・リンコンに判定勝ち。

40歳も超えたが、1年5ヶ月空いて再びリングに戻り対戦するのは元WBCシルバー王者のクレタス・セルディン!

 

1987年にアメリカのニューヨーク州ブルックリンで生まれた‘Hebrew Hammer‘クラテス・セルディン(クレタス・セルディン)は、アマチュアキャリアは少なく2011年7月にデビューしてウィルソン・フェルシアーノに3RでTKO勝ち~さらに13勝10KO無敗1無効試合で、2014年12月にバヤンジャルガル・バヤンムンクを9RにTKOで降しWBCインターナショナルスーパーライト級王座を獲得。

2015年2月に、ジョニー・ガルシアを5RにTKOで降ししWBCインターナショナル王座初防衛に成功~6月にも、ラリー・カノイを4RにTKOで降ししWBCインターナショナル王座2度目の防衛に成功~2016年3月には、オーランド・バスケスを1RにKOしてWBCインターナショナル王座3度目の防衛に成功~王座を返上し3連勝2KOも、2017年12月にイブ・ユリスJrに判定敗け~2018年11月に、ネルソン・ララに1RでKO勝ち~2019年1月にも、アダム・メイトに1RでKO勝ち。

 

連敗から3年1ヶ月空いて、そのまま引退かと思われたが階級を上げて2連勝したザブ・ジュダー。42歳となったジュダーがどんなパフォーマンスを魅せるか!?1敗はあるも、勝利した試合では82%のKO率を誇るクレタス・セルディンが大物ジュダーにヘブライハンマーを叩きつけるか!?

 

2019年6月7日 NABA北米スーパーライト級王座決定戦 ザブ・ジュダーvsクレタス・セルディン

 

ザブ・ジュダー 44勝30KO9敗2無効試合 元2階級制覇王者

 

クレタス・セルディン 23勝19KO1敗1無効試合 元WBCスーパーライト級シルバー王者

 

1R、いきなりセルディンが突っ込む~廻るジュダーも、セルディンは身体ごと押し込む

 

ジュダーは足を使い、セルディンはパンチが届かない~ジュダーがカウンターを狙う!

 

2R、やはり、セルディンがドタバタと突っ込みジュダーかわす

 

ジュダーは牽制のジャブばかりで、手数も少なく廻る

 

3R、ジュダーに動かれたくないセルディンは、ラウンド開始と同時にコーナーへと追い込む

 

しかし、ジュダーは綺麗に廻っていく~カウンターを狙うが、セルディンはボディー連打で突進!

 

ジュダーは軽快に動くも、ラウンド終了際にセルディンがカウンターの右!

 

ジュダー効いた!フラつき、セルディン詰めるもラウンド終了

 

4R、ジュダーのダメージはどうか?セルディンが出ていくも、ジュダーの足は動き左ストレート!

 

しかし、セルディンは多少打たれようとも頭から突っ込んでいきボディー

 

5R、前に出てくるセルディンに、ジュダーは左廻りをしてセルディンの右を貰う

 

離れたいジュダーも、セルディンは詰めて詰めてボディー~左フック!

 

6R、ゴングが鳴ると、セルディンは突っ込みボディー~ジュダーはクリンチも、セルディンはボディーを打ち続ける

 

低く頭から入ってくるセルディンに、ジュダーはカウンターが打ち込めずパンチを貰ってしまう

 

7R、セルディンは、スイッチもしながら入っていく~ジュダーは、止めることができず削られる

 

ジュダーはジャブから右フックで廻そうとするも、重心低く打ってくるセルディンのパンチを貰う

 

ジュダーも、貰いながらアウトを取って左ストレート!

 

8R、必死にジュダーが動き廻るも、セルディンは頭を当てながらボディーで止めにいく

 

ジュダーは突き放せない~右フックは当てるが、直ぐに押し込まれ打たれる

 

セルディンもクリーンヒットは少ない~しかし、手数と前進は凄くジュダーはクリンチで逃れる

 

10、残り3ラウンドだが、ジュダー動けない~セルディンがボディーを打ちまくる!

 

 

完全に止まってしまったジュダー~場内にジュダーコールが響くが、セルディンが打ちまくりコーナーに追い込む

 

11R、スピードを失ったジュダーは、ラウンド開始とともに捕まり打たれる

 

ジュダー必死に廻るも、セルディンはボディーで追いかけ左フック!

 

ジュダー効いた!フラつくジュダーを、セルディン追いかけ右!

 

ジュダーは必死にクリンチ~ブレイク後もセルディンの連打にジュダーは動けない!

 

ガードは上げているものの、動けず打たれるジュダーにレフリーは止めに入る!

 

見事に11RTKO勝ちで、クレタス・セルディンがNABA北米スーパーライト級王座を獲得!なんと試合後にザブ・ジュダーは病院搬送され、ジュダーは軽度の脳内出血で選手生命を断たれた・・・・そしてジュダーは、過去にドーピング違反をしているクレタス・セルディンに弁護士を通じドーピングチェックの開示請求をした。の後ジュダーは無事に退院したが、当然この試合がラストファイトとなる。

サウスポーのスピードスターという魅力ある選手で、23年54戦を闘った歴史に残る2階級制覇王者のザブ・ジュダー。2021年にはスポーツ選手、エンターテイナー、俳優、インフルエンサー、ストリートファイターが参加する、12オンスのグローブを使用する新たなボクシングのエキシビションリーグ「Celebrity Championship Boxing」を立ち上げる。

 

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