観戦記2721 WBAヘビー級ゴールド王座戦 ジョー・ジョイスvsブライアント・ジェニングス | 人生マイペンライ

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昨日、生配信された(現地1月13日)3団体統一ライトヘビー級王者アルツール・ベテルビエフがWBSSスーパーミドル級優勝のカラム・スミスを7RにTKOで降し王座防衛。全勝全KO記録を20の大台に乗せ、WBA王者で無敗のドミトリー・ビボルとの4団体統一戦の実現を2024年中に期待したい!なにせ、あれだけ倒しまくっているベテルビエフなのにパウンド・フォー・パウンドのランキングではBEST.5に入る事もないのは不思議だ。どうしても‘誰と闘った‘が問われるが、そうは言っても全勝全KOで世界戦9戦連続なのでこれ以上ない実績だと思うが・・・・タイプ的なものではあるが、ベテルビエフはアマチュアではAIBA世界選手権で銀メダルはあるがオリンピックでは2008年北京では2回戦で張小平、2012年ロンドンでは準々決勝でオレクサンドル・ウシクに敗れている。

元WBA&WBCスーパーミドル級&元WBA&IBF&WBOライトヘビー級王者のアンドレ・ウォードは、アテネ五輪金メダルを獲得~プロでも無敗のまま引退という完璧さ。リオデジャネイロ五輪のスーパーヘビー級決勝で、1-2の判定敗けで銀メダル~プロに転向し、9連続KO勝ちでWBAゴールド王座を獲得したのがジョー・ジョイス!

 

1985年9月にイギリスのロンドンで生まれた‘JUGGENURUT(圧倒的破壊力)‘ジョセフ・オベイ・ジョイスは、アマチュアで2012年度GB英国アマチュアボクシング選手権スーパーヘビー級優勝~2012年度ABA英国選手権スーパーヘビー級優勝~2014年度コモンウェルスゲームススーパーヘビー級優勝~2015年度欧州選手権スーパーヘビー級優勝などして、2016年8月のリオ五輪にスーパーヘビー級のイングランド代表で出場~決勝に進出も、フランスのトニー・タカに敗北して銀メダルを獲得。

2017年10月にデビューし、イアン・ルイソンを8RにTKO勝ち~2018年2月に、ルドルフ・ジョツィックを1RにKOする~3月にも、ドニー・パーマーを1RにKOする~そして4戦目で早くも地域王座戦決定戦に挑み、レンロイ・トーマスとのコモンウェルス英連邦ヘビー級王座決定戦で2RにKOして王座獲得 『観戦記2074』

さらに6月に、イビカ・バクリンを1RでKO~9月にも、イアゴ・キライザを5RにKOする。そして世界戦を近づけるアルヘイモンと契約して、アメリカでWBAコンチネンタル王座決定戦でジェラルド・ワシントンも候補にあったがジョー・ハンクスと対戦し1RにTKO勝ちで王座獲得 『観戦記2299』

 

2019年2月には、元WBCヘビー級王者のバーメイン・スティーバーンを6RにTKOで降しコモンウェルス英連邦王座の初防衛とWBAゴールド王座を獲得 『観戦記2376』

 

5月にも、元WBAインターナショナル王者のアレクサンドル・ウスティノフを3RにTKOで降す 『観戦記2562』

 

微妙なWBAゴールド王者になっているジョイスの初防衛戦の相手は、2度の世界王座挑戦経験のあるブライアント・ジェニングス!

 

1984年9月にアメリカのペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれた‘By-By‘ブライアント・アントニオ・ジェニングスは、高校時代はアメリカンフットボールやバスケットボール、陸上競技で活躍~フィラデル州の銀行でフルタイムの仕事をしながら、24歳からボクシングを始める~2009年5月のナショナルグランプリで、スーパーヘビー級準優勝など、アマチュアでは13勝4敗。

2010年2月にフィラデルフィア州でデビューし、ゼフェリノ・アルビノに判定勝ち~さらに10連勝5KOして、2012年1月にモーリス・バイアームを判定で降しペンシルバニア州ヘビー級王座を獲得~3月に、セルゲイ・リャコヴィッチに9RでTKO勝ち~6月に、スティーブ・コリンズを判定で降しUSBA全米ヘビー級王座を獲得~9月に、クリス・コバルに1RでTKO勝ち~12月に、ボウイ・トゥポウに5RにTKOで降しUSBA全米王座の初防衛に成功~さらに3連勝2KOして、2015年4月にウラジミール・クリチコのWBA&IBF&WBOヘビー級王座に挑戦も判定敗け 『観戦記911』

2015年12月に、ルイス・オルティスのWBAヘビー級暫定王座に挑戦も7RにTKO敗け~2018年4月に再起し、ジョーイ・ダウェイコを判定で降しペンシルバニア州ヘビー級王座を獲得~8月に、アレクサンドル・ディミトレンコを9RにTKOで降しNABO北米&IBFインターナショナルヘビー級王座を獲得~2019年1月に、NABF北米王者のオスカル・リバスと統一戦を12RにTKO敗け。

 

この時点でヘビー級王者は、WBAスーパー&IBF&WBOが第番狂わせのアンディ・ルイスJrがアンソニー・ジョシュアとリマッチ予定。WBC王者のデオンテイ・ワイルダーは、4ヶ月後に元WBA暫定王者のルイス・オルティスとリマッチ~タイソン・フューリーとのリマッチが待っている。デビュー以来の連続KOを伸ばし、ジョー・ジョイスが正規王者への対戦へ迫れるか!?

 

2019年7月13日 WBAヘビー級ゴールド王座戦 ジョー・ジョイスvsブライアント・ジェニングス

 

ジョー・ジョイス 9勝9KO無敗 WBAゴールド王者

 

ブライアント・ジェニングス 24勝14KO3敗 元IBFインターナショナル王者

 

1R、いきなり引き気味に廻るジェニングスに、ジョイスがドタバタ追いかけ上下に左を伸ばす

 

ジェニングスも出ていきボディー連打~しかし、下がりながらもジョイスの手数多い

 

2R、ジョイスが追い回して打つも、ディフェシブなジェニングスにダメージは与えられない

 

ジェニングスも打ち返してはいるが、ジョイスの圧力と手数が凄い!

 

 

 

4R、ジェニングスがガードを固め、低く入っていく~ボディーから伸び上がるように左フック!

 

しかし、直ぐにジョイスが押し返す~ロープに押し込み、コンビネーションからボディー!

 

5R、ラウンド開始直後は前に出て打つジェニングスも、下がりながらだが手数はジョイスが上

 

口も開いてきて、ジェニングスは厳しいがガードは固い

 

6R、そろそろ極めたいジョイスが、ジェニングスをコーナーに追い込むがジェニングスは必死にガードを固める

 

ジェニングスがガードを固めながら突っ込み、入ればボディー連打~ジョイスはスイッチしながら離れて闘う

 

7R、ジョイスが打ちまくるが、ガードに徹するジェニングスにクリーンヒットしない

 

ロープを背にしながらも、カウンターを狙うジェニングスにジョイスも攻めきれない

 

8R、ラウンド開始と同時にジョイスがラッシュをかけ、ジェニングスロープに追い込むがガードを破れない

 

それでもジョイスが打ちまくる~ジェニングスは、ガードを固めて耐えてから打ち返す!

 

9R、やはり、ラウンド開始からジョイスが押していく~しかし、ジェニングスが振り回してジョイスを下げさせ追う!

 

いくら打たれようと、ジェニングスは前に出る~レバー打ち!

 

10R、ジョイスが攻めるが、攻め疲れしてきたか!?手が止まったところに、ジェニングスが振り回していく!

 

しかし、再びジョイスが手数で押し返す~ジェニングスは、必死にガードを固めながら返す!

 

11R、ロープ際を廻るばかりのジェニングスに、ジョイスはいよいよ打ち込んでいく!

 

しかし、ジェニングスも打ち返してジョイスを下げ連打!

 

12R、なんとか極めきりたいジョイスだが、変わらず身体で押し込んで打つだけでジェニングスも耐える

 

ジョイスは最後まで攻め、レフリーは止めるタイミングも観ているがジェニングスも打ち返してはいく

 

判定は、118-109 117-110 115-112 3-0の判定勝ちで、ジョー・ジョイスがWBAゴールド王座の初防衛に成功!

 

ジョー・ジョイスらしい、あの身体にして振り回さず細かく多彩な角度でパンチを当て続けポイントを奪い完勝。m超えのジェニンスにも押し負けずに、手数と押し込む強さで圧倒したジョイスがゴールド王座のハ坪上に成功も・・・当然、ゴールド王座は世界王座にはカウントされてはいなく何時の間にか立ち消えになる。

ヘビー級王座戦線が渋滞中の時期なので、ジョー・ジョイスの次戦はコロナ禍なのもあり1年後の2020年7月にマイケル・ウォリッシュとイギリスのBTスポーツ局のスタジオで対戦。ブライアント・ジェニングスは、この後は試合をしていないので引退してしまったのだろう。

 

★ジェニングスはイスラム教徒で、あの身体だがビーガンらしい 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村