観戦記2664 UFC Fight Night.158 ドナルド・セラーニvsジャスティン・ゲイ | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD鑑賞》

 

かつては「日本ムエタイ界の至宝」と呼ばれ、殺気を漂わせて本場タイでも名前を轟かせた元ラジャダムナンライト級王者の梅野源治選手。キャリア終盤に入り、ヒジ&ヒザ無しのRISEでライト級トーナメントに出場も準優勝 『観戦記』 その後はRIZINに参戦して、皇治選手に判定敗けした時のコメント「ヤバイだろ!?」と、素振りが女々しく大いにバズる。その後のRIZINでも入場曲からイジられて、10月のRIZIN LAND MARK.6では奥さんまで入場VTRに登場してイジり倒され本人の意向もあったのだろうが変なブレイクをした。いまや‘YABAY‘Tシャツまで販売し、ニックネームも‘YABAI‘の方が似合うように見えてきた。

ニックネームや愛称がリングネームを超えてしまう事は欧米の選手には多く、その呼び名に改名してしまう選手もいるほど。また、外交人選手だと日本でしか使われないニックネームを付け浸透する事も多くある。特にPRIDE全盛期は正に言い得て妙な呼び名も多かったが、UFC日本放送でのジャスティン・ゲイジーを‘やりすぎゲイジー‘も、アグレッシブルな試合振りを日本のテレビ番組名と合わせたピッタリくるニックネーム。

 

1988年11月にアメリカのコロラド州で生まれた‘The Highlight‘ジャスティン・レイ・ゲイジーは 「やり過ぎゲイジー」 と呼ばれるほどのアグレッシブなファイトスタイルで、なんと1才かレスリング始めたらしく、高校時代は2度州の王者になる~大学ではディビジョン1で活躍しオールアメリカンに選出される。そして、その大学に多くのMMAファイターが出稽古にきていたことからMMAに興味を持ち大学卒業後の2011年8月にRing of Fire41でデビューしケヴィン・クルームを投げでKOする~10月にBTT MMA.2でジョー・ケルソを1RにKO~その後もRing of Fireで5連勝~2013年3月からはWSOFに参戦し、日本で大活躍しHEROS 2006年、2007年ミドル級王者のJZ・カルバンに1RでTKO勝ち~6月にブライアン・コッブを3RにローキックでKO~10月にダン・ローゾンを2RにKO~2014年1月にリチャード・パティシュノックとのWSOFライト級王座決定戦を1RにTKO勝ちし王座獲得~7月にニック・ニューウェルを2RにKOして初防衛に成功~2015年3月にルイス・パロミーノを3RにTKO勝ちし2度目の防衛に成功~9月にもルイス・パロミーノと3度目の防衛戦で対戦し2RにTKO勝ち~12月にはブライアン・フォスターをローキック連打で1RにKO~12月にはPRIDEにも参戦していたルイス・ブスカペ3R終了時にTKO勝ち~2017年7月にThe Ultimate Fighter.25でライト級5位のマイケル・ジョンソンをヒザ蹴りでKOしUFCデビューを飾りランキング入りする~そして12月のUFC218で元ライト級王者のエディ・アルバレスと対戦するも3RにTKO負け 『観戦記1481』

 

2018年4月のUFC on FOX.29で、ライト級5位のダスティン・ポワリエに4RでTKO負け 『観戦記1704』

 

8月のUFC Fight Night.135で、ジェームス・ビックを1RにKOする

 

2019年3月のUFC on ESPN.2では、ライト級8位のエジソン・バルボーザを1RにTKOで降す 『観戦記2283』

 

ライト級ランキングを5位まで上げ、王座戦も見えてきた中で対戦するのはライト級4位のドナルド・セラーニ!

 

1983年3月にコロラド州デンバー出身の‘Cowboy‘ドナルド・アンソニー・セローニ(ドナルド・セラーニ)は、高校時代にキックボクシングを始める~2004年にISKAコロラド州ライト級王座を獲得し、2006年にもS-1全米ライト級王座を獲得~キック戦績は28勝19KO無敗1分の戦績。

さらに、ニックネームの‘カウボーイ‘通りプロの暴れ牛乗り(ブルライダー)だったらしいが2006年にMMAに転向~マイナー団体で6戦無敗の総て1本勝ち~2007年6月にCage Forthで金原泰義選手に三角絞めで1本勝ち~2007年9月にWECに参戦し1本勝ちを魅せ6勝を上げるも、WECライト級王座戦ではジェイミー・ヴァーナー、ベンソン・ヘンダーソンに2度敗北。 WECがUFCに吸収され、2011年2月のUFC126で初参戦しポール・ケリーにチョークで1本勝ち~その後も3連勝するも、2011年12月のUFC141でネート・ディアスに1本負け~その後も1年間に6試合ペースで試合を続け、2012年5月にジェレミー・スティーブンス、8月のUFC150でメルヴィン・ギラードに勝利も、2013年1月のUFC on FOX.6でアンソニー・ペティスに1RでKO負け~5月のUFC160でKJ・ヌーンズに判定勝ちも、8月のUFC Fight Night.27でハファエル・ドス・アンジョスに判定負け~11月のUFC167でエヴァン・バナムに2Rで1本勝ちし、2014年1月のUFC on FOX.10でアドリアーノ・マルチンスに1RでKO勝ち。4月のon FOX.11でエジソン・バルボーザを1RでKOし、7月のUFC Fight Night 45でもジム・ミラー戦でも圧倒して判定勝ち 『観戦記833』

9月のUFC178では、エディ・アルバレスに判定勝ち~2015年1月のUFC182では、マイルス・ジュリーに判定勝ち~2016年はウェルター級に上げて、2月のUFC Fight Night 83ではアレックス・オリベイラを1Rに三角絞めで1本勝ち 『観戦記1114』 6月のUFC Fight Night 89ではパトリック・コーテを3RにTKO勝ち~8月のUFC202では、リック・ストーリーを2RにTKOで降す 『観戦記1191』 2016年2月のUFC206ではマット・ブラウンを3RにハイキックでKO 『観戦記1264』

 

しかし、2017年1月のUFC on FOX.23でホルヘ・マスヴィダルに2RでTKO負けしてしまう。2017年7月のUFC214 でウェルター級3位のロビー・ローラーに判定負けして初の連敗 『観戦記1396』 さらに10月のUFC Fight Night.118でも、ダレン・ティルに1RでTKO負け~しかし、2018年2月のUFC Fight Night.126でヤンシー・メディロスを1RにTKOで降し連敗脱出~6月のUFC Fight Night.132でも、ウェルター級13位のレオン・エドワーズに判定負け 『観戦記1864』11月のUFC Fight Night.139で、マイク・ベリーに1Rで1本勝ち 『観戦記2013』

 

2019年5月のUFC Fight Night.151では、ライト級4位のアル・アイアキンタを判定で降す『観戦記2397』

 

6月のUFC238で、ライト級2位のトニー・ファーガソンに2R終了時TKO敗け 『観戦記2456』

 

4年振りの王座戦まで後一歩というところで、トニー・ファーガソンに敗けたセラーニがランキング5位のジャスティン・ゲイジーと対戦!5試合連続でボーナスを獲得している、新名勝負男のジャスティン・ゲイジーは上位ランカーに3連勝して初のUFC王座挑戦へ向かえるか!?

 

2019年9月14日 UFC Fight Night.158 ドナルド・セラーニvsジャスティン・ゲイジー

 

ドナルド・セラーニ 36勝12敗1無効試合 ライト級4位

 

ジャスティン・ゲイジー 20勝2敗 ライト級5位

 

1R、前へ出てくるゲイジーに、セラーニが前蹴り~ゲイジーはカーフキックを返す

 

ゲイジーが左右に動き廻る~カーフを蹴りながら右ストレートもセラーニかわす

 

ゲイジーは、カーフをしつこく蹴る~セラーニがパンチで出ていくげ、ゲイジーはカウンターの右!

 

ゲイジーが出る~セラーニ組み付くも、ゲイジーがパンチ連打!セラーニもパンチを返す!

 

打撃の展開が続く~セラーニが上手さを魅せるが、ゲイジーはカーフキックを効かせている

 

ゲイジーはステップを踏みながら、自分の距離をキープ~突っ込むセラーニにカウンターを狙う!

 

セラーニが左を大きく振るが、かわしたゲイジーが右ストレート!

 

腰が落ちたセラーニにゲイジーが右!

 

必死に立ち上がろうとするセラーニに、ゲイジーがクリンチアッパー連打!

 

セラーニ効いている!さらにゲイジーの右フックでセラーニ再び崩れる!

 

ゲイジーはストップと思ったのか一瞬止まる~しかし、直ぐに右を連打!

 

動けないセラーニに、ゲイジーは止めないのか!?とレフリーに叫ぶ!

 

やっとレフリーが止めに入り、ゲイジーは金網に上り勝利をアピール!

 

セラーニはレフリーに、何故止めたのか!?と抗議もこれは仕方ない・・・・

 

見事に1RTKO勝ちでジャスティン・ゲイジーの勝利!激闘・名勝負男同士の闘いは、わずかか258秒だったが流石の面白さ。打撃ではセラーニが有利かと思われたが、ゲイジーがカーフキックを効かせてパンチでフィニッシュ。ゲイジーは 『友人と思っている相手と戦うのは難しかった。もう2度とやりたくない。ドナルドはもの凄くタフだ。レフリーは顔が落ちたら終わりだと言っていたし、俺としてはそれが2回あった。ヤツは友達だし、パンチを打ち続けたくない。次がどうなるかまったく分からないけど、毎回、ここを歩いていくときは常にすべてを意識的に疑っていく。相手は俺よりもすごい、俺よりも必死にやってきている、ってね。試合に臨めば必ず何かしら証明するものを持っていないといけないと思っている。自分にがっかりしたくない。自分に期待するのは全力を尽くすこと。アイルランドのヤツは引退したから、本物のファイターとやりたい。トニーとハビブの勝者とやりたい』 と欠場中のコナー・マクレガーを引退扱いして、UFCライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフとライト級1位トニー・ファーガソンの勝者への挑戦を希望する。

しかし、コロナウィルスのバンデミックでロシアからヌルマゴメドフが出国できない~代役でライト級4位のジャスティン・ゲイジーが、2020年4月のUFC249でトニー・ファーガソンとUFCライト級暫定王座決定戦に出場。連敗となって、またも王座戦が遠ざかってしまったドナルド・セラーニは、4ヶ月後のUFC246でコナー・マクレガーの復帰戦の相手に選ばれる!

 

★やはり、この試合もファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれる 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村