《本日のTV鑑賞》
読売ジャイアンツの原監督が、2年連続のセ・リーグ4位に終わり監督を辞任した。私の世代では巨人といえば王・長嶋ではなく原・江川だっただけに、現役15年より長い監督17年での1291勝は巨人歴代1位らしい。巨人の監督を長嶋さんから引き継ぎ、WBCでは王さんから監督を引き継ぎ第2回大会を優勝。2026年の日本代表監督は中日~巨人で活躍した井端さんが就任予定らしいが、イチローさん、松井秀喜さん、工藤公康さん、井口資仁さんなどに断られての選考らしい。サッカーや野球の日本代表などでは「侍ジャパン」と呼ばれ定着しているが、海外での‘サムライ‘は黒澤監督が製作し三船敏郎さん主演の「七人の侍」を始めとする映画の影響もあって日本よりも神格化している印象で、格闘技でも寡黙な仕事人的なファイターを‘サムライ‘と呼ぶことがある。
カザフスタン生まれのロシア人ボクサーであるセルゲイ・リピネッツは、‘サムライ‘よりも‘侍‘の方が似合う無骨な元世界王者。
1989年3月生まれ国籍はロシアのセルゲイ・アレクセイビッチ・リバインだが、カザフスタンのアクトベ州の出身で9歳からキックボクシングを始める~2012年ブカベストで開催されたWAKOヨーロピアンチャンピオンシップで金メダル~2013年にも、ワールドコンバットゲームで銀メダルを獲得。アマでは500戦以上闘い、プロでも20戦以上キックボクシングの戦績を積む。
さらにアマチュアボクシングでも35勝5敗の戦績で、2014年4月に25歳でプロデビューしフランクリン・バレラに判定勝ち~3連勝3KO後の2014年11月に、アーニー・サンチェスとのWBCインターナショナルスーパーライト級王座決定戦を8RにKOして王座獲得~2015年3月にも、コスメ・リベラを9RにTKOで降しWBCラテンアメリカスーパーライト級王座を獲得~4連勝3KOして、2016年12月にレオナード・ザッパヴィグナとIBFスーパーライト級王座挑戦者決定戦で対戦し8RにKO勝ちして指名挑戦権を獲得。
2017年3月に、IBFスーパーライト級1位のセルゲン・リピネッツと、2位は空位なので3位の近藤明広選手でIBFスーパーライト級王者決定戦を判定勝ちでリピネッツが新王者 『観戦記1878』
2018年3月に、4階級制覇を狙った3階級制覇王者のマイキー・ガルシアの挑戦を受け判定負けで王座陥落 『観戦記』2023』
8月に再起し、エリック・ボネに判定勝ち~2019年3月に、元2階級制覇王者のレイモント・ピーターソンに10RTKO勝ち 『観戦記2406』
そして、2階級制覇を狙ってウェルター級でWBOインターコンチネンタル王座を狙う!対戦相手はウェルター級ランカーのジョン・モリナの予定だったが急遽欠場。アンダーカードに出場予定だった、フィリピンのジェイ・アー・インソンと決定戦!
1994年にフィリピンの南ダバオ州で生まれたジェイ・ヤール・コンジュラド・インソン(ジェイアー・インソン)は、アマチュアではPLDTフィリピンライトウェルター級優勝などするが戦績は少ない。2013年12月に、フィリピンのジェネラルサントスでデビューしてワリエル・ベラーノに2RでTKO勝ち~さらに11連勝7KOして、2016年12月に日本で矢田良太選手を7RにTKOで降しWBOアジア太平洋ウェルター級王座を獲得。
しかし、6月に南アフリカでトゥラニ・ムベンゲに判定敗け~9月に北京で再起して、ヤンチェン・ジンに判定勝ち~12月にも、ハギビス・ギノンに2RでTKO勝ち~2018年3月に、ロミオ・ジャコサレムを3RにTKOで降しフィリピンゲームスウェルター級王座を獲得~7月に、テリー・ツォラマニスに判定勝ち~10月にも、アラン・タナダを4RにTKOで降しフィリピンゲームスウェルター級王座初防衛に成功~2019年1月に、初のアメリカでジョナサン・スティールと対戦も判定敗け。
元キックボクサーでカザフスタン生まれのリピネッツは、ボクシングキャリアのほとんどをアメリカで築き2度目のMGMグランドガーデンアリーナに登場!急遽代打での出場となったジェイ・アー・インソンだが、メインに登場のマニー・パッキャオのように代打出場の王座戦でスターのキッカケを掴むか!?
2019年7月20日 WBOインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦 セルゲイ・リピネッツvsジェイアー・インソン
セルゲイ・リピネッツ 15勝11KO1敗 元IBFスーパーライト級王者
ジェイアー・インソン 18勝12KO2敗 元WBOアジアウェルター級王者
1R、ドッシリ構えるリピネッツに、インソンはサウスポーからの速い右ジャブ
インソンは、大きく廻りながら右フック~ボディーアッパー!
リピネッツはガードを固めながらも、身体を振りながら飛び込みボディー!
インソンも廻りながら手を出すが、パンチが弱くリピネッツを止められずリピネッツ押し込む
2R、リピネッツが、プレスを強める~インソンもフィリピン人らしい左ストレートを返す
しかし、ガード固いリピネッツは、インソンを追い回して左フック!
リピネッツが詰める~左フックのフェイントから右を伸ばす
インソン何とかかわして右を伸ばすが、リピネッツ掻い潜って・・・・
インソンは左アッパーを狙うが、リピネッツの左フックカウンター!
前のめりに倒れるインソン!これは終わったか!?
何とか立ち上がって続行をアピールするインソンも、レフリーは終了を告げる!
見事に2RにTKO勝ちで、セルゲイ・リピネッツがWBOインターコンチネンタルウェルター級王座を獲得!急遽オーソドックスのモリナからサウスポーのインソンに代わったが、リピネッツは問題なく攻めまくり圧倒的なKO勝ち。この試合でリピネッツは、25万$(約2,700万円)ジェイアー・インソンは10万$(約1,080万円)を稼ぐ。
試合前にリピネッツの世界ランキングは、ウェルター級でWBA11位、WBC3位、IBF4位、WBO4位だったが、IBFは3位に上がるもコロナ禍で次戦が決まらず・・・・次戦は1年3ヶ月後の2020年10月にIBFウェルター級5位のカスティオ・クレイトンとIBFウェルター級暫定王座決定戦をアメリカのコネチカット州で対戦。ラスベガスでのチャンスを2連敗となったインソンは、フィリピンで再起し2連勝。
★サムライと呼ばれる選手は坊主頭が多い気がする 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村