観戦記2563 WBOスーパーミドル級王座決定戦 ビリー・ジョー・サンダースvsシェファ・イスフ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

いよいよ明日は(4月15日)岩佐亮佑選手が、韓国で10勝4KO無敗のプロスペクトであるジャフェスリー・ラミドと対戦する。岩佐選手は 『いい感じに仕上がった。勝っても負けてもラストの気持ち。もう怖いものもないので、のびのび楽しくやる。今までの自分のキャリアを結集したリングにしたい。相手はテクニシャン。技術戦を挑み、完全燃焼してリングを降りたい』 と話しているのでネット中継を心して鑑賞したいと思う。

岩佐選手と言えば、山中慎介さんとの痺れるサウスポー同士の日本タイトルマッチ 『観戦記172』 やっと掴んだ、イギリスでのリー・ハスキンへの世界挑戦 『観戦記915』 小国以蔵選手を降して世界王者になるも、2度目の防衛戦でTJ・ドヘニーに判定敗け 『観戦記1516』 そして、アメリカでの歓喜の世界再栄冠となったマーロン・タパレス 『観戦記1858』 ウズベキスタンでのWBA王者ムロジョン・アフマダリエフとの統一戦 『観戦記2158』

本人もサウスポーが苦手と話すが、サウスポーだがスイッチが上手いジャフェスリー・ラミドに対してどんなファイトを魅せてくれるのか!?黄金の中量級と言われた、シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズ、ロベルト・デュラン、マービン・ハグラーの中でもサウスポーのマービン・ハグラーは少年の頃にカッコイイなぁ~と思って観ていた。

昔は対戦を嫌がられたりしてボクサーにサウスポーが少なかったと聞くが、確かに大リーグなどと比べるとボクシングのサウスポーはまだ少ない気がする。特にヘビー級でのサウスポーは少なく、重い階級ほどサウスポーが少ないのは何故なのだろうか!?マービン・ハグラーが12度の防衛をしたミドル級でも、現代の代表的なサウスポー王者はセルヒオ・マルチネスか!?そして無敗のミドル級王者で、スーパーミドル級に上げて2階級制覇を目指すサウスポーが‘SUPERB‘ビリー・ジョー・サンダース!

 

1989年8月にイギリスハードフォート州で生まれたサンダースは、18歳で2008年の北京オリンピックにウェルター級で出場するも2回戦で敗退~2009年2月にデビューし、モロッコのアッティラ・モルナールを2RにTKOで降しデビューを飾る~10連勝7KOで、2011年11月にゲイリー・ボールデンを判定で降しBBBofc南部ミドル級王座を獲得~2012年4月に、トニー・ヒルを1RにTKOで降しコモンウェルスイギリス連邦ミドル級王座を獲得~6月に、ブラッドリー・プライスに大差判定勝ちし初防衛に成功~9月にジャロッド・フレッチャーを2RにTKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記2154』

 

12月にニック・ブラックウェルに判定勝ちし、BBBofc英国ミドル級王座を再び獲得するとともにコモンウェルスイギリス連邦ミドル級王座の3度目の防衛に成功~2013年3月にマシュー・ホールを判定で降し、コモンウェルスイギリス連邦王座4度目、BBBofc英国の初防衛に成功~7月にゲーリー・オサリバンとWBOインターナルミドル級王座決定戦を判定勝ちし王座獲得~9月にジョン・ライダーに判定勝ちしコモンウェルスイギリス連邦王座5度目、BBBofc英国の2度目の防衛に成功~2014年7月には、今年の4月に村田諒太選手のWBAミドル級王座に挑戦した 『観戦記1443』 エマヌエーレ・ブランダムラに8RKO勝ちしEBU欧州ミドル級王座獲得。

2014年11月に、EBU欧州&BBBofc英国&コモンウェルス英連邦ミドル級王座戦でクリス・ユーバンクJrの挑戦を受け2-1の僅差判定勝ちでコモンウェルス英連邦王座6度目&BBBofc英国王座3度目&EBU欧州王座の初防衛に成功 『観戦記2495』

 

そして12月に、アンディー・リーのWBOミドル王座に挑戦し2度ダウンを奪い判定勝ちし王座獲得 『観戦記1182』 1年空いての2016年12月に、WBO10位のアルツール・アカボフを判定で降し初防衛に成功 『観戦記1484』

 

またも9ヶ月空いて、2017年9月にWBO2位のウィリー・モンローJrの挑戦を受け判定勝利で2度目の防衛に成功 『観戦記1811』わずか3ヶ月の12月に、元IBFミドル級王者デビッド・レミューの挑戦をレミューの地元モントリオールで受け判定勝ち 『観戦記1953』

 

ミドル級王者を返上しスーパーミドル級に階級を上げ、2018年12月にチャールズ・アダムを4Rに棄権に追い込む。

そして、WBOスーパーミドル級王者のヒルベルト・ラミレスがライトヘビー級に階級を上げた事によりWBO1位のシェファ・イスフィと王座決定戦!

 

1990年1月にセルビアのベレキ・トルノバル(出生時はユーゴスラビア)で生まれたシェファ・イスフィは、ドイツに渡りドイツに国政も代える~2010年4月にドイルのバイエルンでデビューし、アリ・チャキエフとドロー~その後は、1分はあるも12勝無敗1分~2014年3月にはデニス・ロナードのWBCクルーザー級ユース王座に挑戦も判定敗け~さらに2週間後にも、タソス・ベルデシスに判定敗け。

6月から3連勝3KOし、2015年3月にイストバン・ツェラーを3RにTKOで降しEPBCユーラシアクルーザー級王座を獲得~5月に、アキレス・シャボを5RにTKOで降す~しかし7月に、EPBCライトヘビー級王座決定戦でダリウス・セクを8Rで棄権に追い込まれる。12月にパアダ・アドゥアシュビリを判定で降し、さらに同月にスラビサ・シメノヴィッチを3RにTKOで降しIBF東西欧州ライトヘビー級王座を獲得~2016年5月にも、ジョルジ・ベロシュベリを2RにTKOで降しPABAパンアジアライトヘビー級王座を獲得~8月に、ミクヘイル・クチシビリを8Rで棄権に追い込みPABAアジア王座初防衛に成功~さらに2連勝2KOして、2017年7月にダビド・セガラを11RにKOしてWBOインターコンチネンタルスーパーミドル級王座を獲得。

12月にもパドリ・ケレセリゼを1RにTKOで降し、2018年2月にラファエル・ソーサ・ピントスを判定で降しWBOインターコンチネンタル初防衛に成功~7月にも、モハメド・エル・アチを判定で降しWBOインターコンチネンタル王座2度目の防衛に成功。

 

WBOスーパーミドル級王者のヒルベルト・ラミレスがライトヘビー級転向模索中に、暫定王者決定戦で組まれたWBO1位のシェファト・イスフィと、元WBOミドル級王者のビリー・ジョー・サンダースによるWBOスーパーミドル級王座戦!会場はイギリス・スティーブンエイジの屋外会場ラメックス・スタジアム!

 

2019年5月18日 WBOスーパーミドル級王座決定戦 ビリー・ジョー・サンダースvsシェファト・イスフィ

 

ビリー・ジョー・サンダース 27勝13KO無敗 元WBOミドル級王者

 

シェファト・イスフィ 27勝20KO3敗2分 元WBOインターコンチネンタルスーパーミドル級王者

 

1R、跳ねるように動くイシェリに、サンダースは低く構えて出ていく

 

ガードを下げながらも、サンダースがプレッシャーをかける~下がったイシェリに左ストレート!

 

2R、お互いにフェイントを掛け合うが、距離を取って手数少ない

 

サンダースが、サウスポーの良さを出すポジショニング~細かい連打も、イシェリのガードは固い

 

3R、ガードを降ろし、上体をよく動かしながらサンダースがジャブを上下に出す

 

イシェリが手を出してきたところに、サンダースがコンビネーションを返す!イシェリ効いた!

 

イシェリ効いた~ズルズル下がるイシェリに、サンダースが連打で追い込む!

 

4R、サンダースが上体をよく動かしながら、細かく当ててはイシェリのパンチをかわす

 

再びサンダースが出てくると、イシェリは下がる~コーナーまで追い詰められる

 

5R、イシェリが強く出ていく~サンダースのガードの上だろうと強振して連打!

 

サンダースは、ヒラヒラ廻りながらジャブ~コンビネーションからボディー連打!

 

6R、サンダースがボディーでイシェリを下げるが、イシェリも右を振る~サンダース効いたか!?下がったサンダースに、イシェリが右!右!

 

イシェリがサンダースを追う~サンダースは距離を取ってジャブで追撃させない

 

7R、左右に動きながらジャブを当てるサンダース~イシェリは右を振るが、サンダースは距離を取る

 

サンダースはペースを緩めたか!?貰ってはいないが、イシェリに押し込まれる

 

8R、サンダースは距離を取りながらジャブも、イシェリが入ってこないと出ていきコンビネーションからボディー!

 

イシェリは、右ストレートから入るのを読まれて当たらない~サンダースが出入りで攻める

 

9R、お互いに手数が少ないが、サンダースのプレッシャーにイシェリはズルズル下がる

 

イシェリが出てきても、サンダースはジャブを打ちながら回り込みボディー!

 

10R、イシェリはガードを固めて入って行こうとはするが、サンダースの細かいジャブ~ストレートに弾かれる

 

サンダースがヒラヒラ廻ると、イシェリは着いていけなくなる

 

11R、ポイントでは厳しいだろうイシェリが出ていくが当たらない~サンダースは様々な角度のパンチをまとめていく!

 

余裕があるサンダースは、ガードを下げながら打っては動いてイシェリのパンチをかわす

 

12R、イシェリが必死に突っ込んでいくが、サンダースはサイドに廻りながら当てては動く

 

まったく打ち合わないサンダースを、イシェリは捕まえられずに試合終了

 

判定は、120-108 117-111 118-110 3-0でビリー・ジョー・サンダースが、新WBOスーパーミドル級王者!

 

大差判定で、ビリー・ジョー・サンダースが2階級制覇達成!サンダースらしい子憎たらしいファイトでテクニシャン振りを魅せたが、挑発しまくる割には倒しにいかないサンダースらしい試合。それでもイギリスでは大人気で、場内は大盛り上がりなのが不思議なほど。一時は村田諒太さんとの対戦も噂されたが、サンダースがテクニックでいなしたのか!?村田選手の圧力がサンダースを捕えていたのか!?観てみたかったきもする。

そして、この試合は当初はヒルベルト・ラミレスが王者を返上する前に組まれた暫定王座戦だったが、直前にラミレスが正式にライトヘビー級に転級となり正規王座決定戦となるサンダース=WBOのイメージだったが何か優遇されるものでもあるのだろうかと思ってしまう。ドーピングによる出場停止中も試合をするなどのサンダースだったが、初防衛戦は6ヶ月後の2019年11月にKSIvsローガン・ポールのYOUTUBER対決のセミでWBO10位のマルセロ・エステバン・コセレスと初防衛戦。初の世界王座挑戦も敗退のシェファト・イスフィは、その後コロナ禍に入ろうと10勝4KO無敗でWBFライトヘビー級王座を2度防衛中。

 

★大物とは闘わず独自路線だったサンダースも2021年5月にカネロ戦 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村