観戦記2562 ‘Jugger Note‘ ジョー・ジョイスvsアレクサンドル・ウスティノフ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

4月8日の有明アリーナでのビックイベント、WBAスーパー&WBCライトフライ級王者寺地拳四朗選手の防衛戦、WBAバンタム級王座決定戦の井上拓真vsリボリオ・ソリス、IBFフェザー級王座挑戦者決定戦の阿部麗也vsキコ・マルチネス、そして素晴らしいサバイバルマッチのWBOアジアパシフィックウェルター級王座戦の佐々木尽vs小原佳太。しかし・・・・大会のポスターを含め、報道が1番多かったのは‘神童‘那須川天心選手のボクシングデビュー戦だったのは微妙な気持だった。AmazonPrimeでの放送冒頭から、那須川選手の事を聞かれた井上尚弥選手が‘微妙な‘はにかんだ表情をしていた。そして、試合後に『みんなさ、デビューしたばかりの天心と俺を比べるのは流石に可哀想だからやめーや。。素材は一流だからいつか戦える日が来るまで楽しみにしておる そして俺も絶対に負けられない、、』 那須川選手の事を思ってというよりも、まだまだ俺と比べるなよ!というプライドが滲み出ている。

井上尚弥選手、そして兄が返上したWBAバンタム級王者になった井上拓真選手と同じ大橋ジムの東洋太平洋スーパーバンタム級王者で元K-1スーパーバンタム級王者の武居由樹選手との対戦も期待されている。武居選手と那須川選手は、2012年2月にアマチュアのキックボクシング時代に対戦し1-1のドローだったらしい。武居選手は高校生ではアマチュアボクシング部のキャプテンで大学からの推薦も来たらしいが、2014年11月にKrushでデビューしてK-1王者~足の怪我でボクシングに転向している。

キックボクシングからボクシングに転向は海外も含め多くある話だが、武居選手と同じく足の怪我もありK-1から31歳でボクシング1本に転向したのがロシアのアレクサンドル・ウスティノフ!

 

1976年12月にロシアのパウストボで生まれた‘ロシアン・ビックベアー‘アレクサンドル・ウスティノフは、キックボクシングで頭角を現し2002年5月にK-1ウクライナ大会に出場も準決勝でアンドレイ・キルサノフに判定敗け~2003年5月のK-1モスクワ大会に出場し、決勝でアンドレイ・キルサノフをKOし優勝~6月のK-1ヨーロッパ予選では、準決勝でアレクセイ・イグナショフに判定敗け~12月のK-1スペインでは決勝に進み、ピーター・マエストロボビッチに判定勝ち~2004年8月のラスベガスでのK-1最終予選では、1回戦でヤン・ノルキアに判定勝ちも足の負傷で棄権する。

2005年5月にベラルーシのミンスクでボクシングデビューして、アレフ・ツカノフに2RでTKO勝ち~さらに5連勝5KOして、2007年7月にビタリ・シュクラバを1RにTKOで降しドイツインターナショナルヘビー級王座を獲得~さらに6連勝4KOし、2009年2月にもマキシム・ペジャーラを5RにTKOで降しEBA欧州ヘビー級王座を獲得。

さらに4連勝3KOして、2009年12月にモンテ・バレットを判定で降しWBAインターナショナル王座を獲得~2010年3月に、エド・マホーンを4RにTKOで降す~6月にも、パオロ・ビドスを判定で降しEBA欧州王座の初防衛に成功~5連勝4KOして、2012年4月にジェイソン・ガバーンを7RにKOしてIBOインターコンチネンタル王座を獲得~しかし、2012年9月にIBFインターナショナル王者のクブラト・プーレフに11RでTKO敗けし初黒星。

2013年4月に再起し、イベカ・ベルコビッチを判定で降す~11月に、デビッド・トゥアを判定で降しWBA環アフリカヘビー級王座を獲得~さらに2連勝1KOして、2015年10月にモーリス・ハリスを1RにKOしてWBAインターナショナルヘビー級王座を獲得~2連勝2KO後の2017年11月に、マヌエル・チャーとWBAヘビー級王座決定戦に挑むも判定敗け。2018年11月に1年振りに再起するも、WBAインターナショナル王座決定戦でマイケル・ハンターに9RにTKO敗け。

 

連敗となったアレクサンドル・ウスティノフが、半年置いての再起戦で対戦するのはオリンピック銀メダリストでプロ無敗のジョー・ジョイス!

 

1985年9月にイギリスのロンドンで生まれた‘JUGGENURUT(圧倒的破壊力)‘ジョセフ・オベイ・ジョイスは、アマチュアで2012年度GB英国アマチュアボクシング選手権スーパーヘビー級優勝~2012年度ABA英国選手権スーパーヘビー級優勝~2014年度コモンウェルスゲームススーパーヘビー級優勝~2015年度欧州選手権スーパーヘビー級優勝などして、2016年8月のリオ五輪にスーパーヘビー級のイングランド代表で出場~決勝に進出も、フランスのトニー・タカに敗北して銀メダルを獲得。

2017年10月にデビューし、イアン・ルイソンを8RにTKO勝ち~2018年2月に、ルドルフ・ジョツィックを1RにKOする~3月にも、ドニー・パーマーを1RにKOする~そして4戦目で早くも地域王座戦決定戦に挑み、レンロイ・トーマスとのコモンウェルス英連邦ヘビー級王座決定戦で2RにKOして王座獲得 『観戦記2074』

さらに6月に、イビカ・バクリンを1RでKO~9月にも、イアゴ・キライザを5RにKOする。そして世界戦を近づけるアルヘイモンと契約して、アメリカでWBAコンチネンタル王座決定戦でジェラルド・ワシントンも候補にあったがジョー・ハンクスと対戦し1RにTKO勝ちで王座獲得 『観戦記2299』

 

2019年2月には、元WBCヘビー級王者のバーメイン・スティーバーンを6RにTKOで降しコモンウェルス英連邦王座の初防衛とWBAゴールド王座を獲得 『観戦記2376』

 

キックボクシング時代にはマネージメントでの対立が多かったらしく、K-1本戦になかなか出れなかったアレクサンドル・ウスティノフ。K2プロポーションと契約し、元WBAヘビー級王者のビタリ・クリチコからも世界王者になれる太鼓判を貰うが世界王座戦では敗北。次世代のプロスペクトWBAゴールド王者のジョー・ジョイスが、前戦の元王者スティバーンに続き世界ランカーを倒して正規王者で3団体統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュアへの挑戦に近づけるか!?

 

2019年5月18日 ‘Jugger Note‘ ジョー・ジョイスvsアレクサンドル・ウスティノフ

 

ジョー・ジョイス 8勝8KO無敗 WBAゴールド王者

 

アレクサンドル・ウスティノフ 34勝25KO3敗 元WBAインターナショナル王者

 

1R、スピード感は無いものの、ジョイスが前に出て上下に打っていく

 

こちらもスピードが無いウスカティノフも、振っていくがジョイスは廻りながらかわす

 

2R、ウスカティノフはジョイスの前進を止めようと左を伸ばすが、ジョイスは止まらず右クロス!

 

ジョイスが一気にラッシュ!下がるウスカティノフに連打!

 

ウスカティノフは左を伸ばしながら必死に廻るも、ジャブは細かく打つジョイスの方がヒット

 

3R、ゴングと同時にジョイスが極めにいく!ウスカティノフをコーナーに追い詰め連打!

 

ウスカティノフも右を返すが、ジョイスがボディー~右!

 

ウスカティノフも必死に打ち返していくが、ジョイスの右ストレート!ウスカティノフ効いた!

 

ズルズル下がるウスカティノフをジョイスが追いかける~ウスカティノフもカウンターを狙う!

 

しかし、ジョイスが止まらない!ウス化ティノフをロープから逃さず連打~左フック!

 

崩れたウスカティノフ!何とか立ち上がろうとするも無理!終了!

 

見事にWBAゴールド王者のジョー・ジョイスが、3RTKO勝ちで9連勝9KOの全KO記録を伸ばす!しかし・・・・両者ともにスピード感なく、ある意味でヘビー級らしいというか微妙なところだ。この時点でのヘビー級世界王者は、WBC王者はデオンテイ・ワイルダー、WBAスーパー&IBF&WBO王者がアンソニー・ジョシュア。そして、WBAレギュラー王者にマヌエル・チャーがいるがドーピング問題もあり2017年11月から1年半試合をしていない。さらにWBA暫定王者のトレバー・ブライアンは、2018年8月に暫定王座を獲得してから試合をしていない。そして、この試合の2週間後の2019年6月1日にアンソニー・ジョシュアがWBA2位のジャレル・ミラーとニューヨークで防衛戦予定も・・・・ジャレル・ミラーが、またもドーピング違反が発覚し4月30日に出る。そして、6月1日に代役で4月20日に試合をしたばかりの 『観戦記1983』 アンディ・ルイスJrが抜擢され世界を驚愕させる!

 

★ジョー・ジョイスは2ヶ月後にブライアント・ジェニングと対戦 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村