観戦記2500 UFC on ESPN.3 フランシス・ガヌーvsジュニオール・ドス・サントス | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

早朝に決着したワールドカップ2022年カタール大会だが、改めてカタールは中東やアフリカ大陸ではなく西アジアなんだなとドーハの悲劇以来思った。3位決定戦ではスペイン、ポルトガルを降したアフリカ大陸代表のモロッコが惜しくもクロアチアに敗れた。優勝候補のブラジルは準々決勝でクロアチアにPK戦で敗れたが、この大会で本戦で敗けたのはグループリーグでカメルーンに敗けたのみだった。

いつも言われる事だが、アフリカ勢がいつ優勝してもおかしくない現代のワールドカップだがMMAでもアフリカンパワーが爆発している。UFC王者はアメリカ、ブラジル、ロシア圏が殆んどだったがミドル級でイスラエル・アデサニヤ、ウェルター級のカマル・ウスマンなどのアフリカ大陸王者が出現している。サッカーや陸上にみるように身体能力が高く、幼い頃から格闘技を優秀なコーチの元でしていたら多くの格闘技で王者はアフリカ勢が君臨するのではないか!?

そんなワールドカップでブラジルに勝ってしまうほどのカメルーンだが、あの村田諒太選手とWBAミドル級王座を争い1勝1敗のアッサン・エンダムもプロに転向時にフランスに国籍を変えたがカメルーン出身。そして、いまやUFCの活躍でカメルーンでは英雄扱いなのがフランシス・ガヌー!

 

まさにヘビー級幻想満載の‘The Predator‘フランシス・ザビエル・エンガヌーは、貧困から抜け出す為にボクサーで成り上がろうとカメルーンからフランスへの移民 『カメルーンの貧困生活から脱するために3年かけて港町まで歩いていった』そして、ボディーガードの職についているらしくプロレススーパースター列伝に出てきそうな経歴。

しかし行ったジムがMMAのジムだったらしく、2013年にMMAでデビューしフランスで最大級のトーナメントらしい“100%ファイト”のヘビー級ベルトを獲得~クリスチャン・ムプンボやカール・アモーゾなどとフランスで練習を重ね、7勝1敗の戦績。勝った試合の総てが完全決着のKOか1本勝ちで3試合が1Rでの決着らしい。2015年12月のUFC on FOX.17でUFCデビューしルイス・エンリケに2RでKO勝ち

 

2016年4月のUFC Fight Night.86でカーティス・ブレイズを2RにTKO勝ち~7月のUFC on FOX.20でもボヤン・ミハイロビッチに1RでTKO勝ち~12月のUFC Fight Night.102ではアンソニー・ハミルトンに1Rで1本勝ち

 

2017年1月のUFC on FOX.23では元ヘビー級王者のアンドレイ・アルロフスキーに1RにTKO勝ち

 

ランキング4位まで上げてきて、2017年12月のUFC218で1位のアリスター・オーフレイムと次期挑戦者決定戦を1Rに豪快にKO勝ち 『観戦記1485

 

しかし、2018年1月のUFC220でヘビー級王者のスティーペ・ミオシッチに挑戦も判定敗け 『観戦記1528』 7月のUFC226でも、ヘビー級5位のデリック・ルイスにお見合い状態の判定敗け 『観戦記1810』 11月のUFC Fight Night.145では、ヘビー級3位のカーティス・ブレイズとの再戦を1R45秒でTKO勝ち 『観戦記2004』 2019年2月のUFC on ESPN.1でも、元ヘビー級王者のケイン・ヴェラスケスを1R26秒でTKOに降す 『観戦記2162』

 

ランキングを2位に上げて、UFC on ESPN.3で対戦するのはヘビー級3位のジュニオール・ドス・サントス!

 

1984年1月にブラジルのサンタカタリーナ州で生まれたジュニオール・ドス・サントス・アルメイダは、母子家庭育ち家計を助ける為に10歳から働く~ユーリ・カールトンにブラジリアン柔術を習う。州の柔術王者になり、元ボクサーのルイス・ドレアにボクシング技術を習う~2006年7月、Demo Fightでジャイウソン・シウバ・サントスを1RにKOしMMAデビューを飾る~XFCブラジル大会トーナメントで優勝など5試合連続KO勝利も、2007年1月のMo Team Leagueでホアキム・フェレイラに1Rに腕十字で1本負けし初黒星~2008年5月にDemo Fight 3でジェロニモ・ドス・サントスに1RでTKO勝ち~2008年10月のUFC90でUFCに初参戦し、後のヘビー級王者になるファブリシオ・ヴェウドゥムを1RでKO~2009年2月のUFC95でステファン・ストループも1RでKO~2009年9月のUFC103でもミルコ・クロコップを1RにKO~2010年1月のUFC108でもギルバート・アイブルを1RにKO 『観戦記665』 3月のUFC on Versasでガブリエル・ゴンザーガを1RにKO~8月のUFC117では、ロイ・ネルソンなどに判定勝ち~2011年6月のUFC131でシェーン・カーウェインに判定化地誌8連勝!そして、11月の UFC on FOX 1 でヘビー級王者のケイン・ベラスケスに挑戦し64秒でKOし栄冠  『観戦記30』

 

2012年5月のUFC146での初防衛戦は、フランク・ミアを相手に2RにパウンドでTKO勝ち 『観戦記191』 しかし、2012年12月の2度目の防衛戦でケイン・ベラスケスとのリターンマッチで判定負け 『観戦記360』 2013年5月の UFC160でマーク・ハントとの復帰戦を後ろ回し蹴り~パウンドでTKO勝ち 『観戦記487』

 

2013年10月のUFC166で、3度目の対決となるケイン・ヴェラスケスのヘビー級王座に挑戦するも5Rに壮絶なTKO負け 『観戦記608』 試合をほとんど覚えていなく鼻と耳の怪我により無期限出場停止。2014年12月にスティーぺ・ミオシッチに判定勝ちで再起を飾る。

 

またもや1年振りでの試合となる2015年12月の UFC on FOX 17 で元K-1王者で、元DREAMヘビー級暫定王者、Strike Forthヘビー級王者のアリスター・オーフレイムに左フック~鉄槌で2RにTKO負け 『観戦記1032』 2016年4月の UFC Fight Night.86でベン・ロズウェルに判定勝ち 『観戦記1110』 2017年5月のUFC211で、ヘビー級王者のスティーペ・ミオシッチに挑戦も1RにTKO敗け 『観戦記1338』2018年7月のUFC Fight Night.133で、WSOF王者のブルゴイ・イワノフに判定勝ち~12月のUFC Fight Night.142でも、ヘビー級11位のタイ・トゥイバサ2RにTKOで降す

 

2019年3月のUFCFight Night.146で、ヘビー級3位のデリック・ルイスを2RにTKOで降す 『観戦記2216』

 

2戦連続元UFCヘビー級王者との対戦となったフランシス・ガヌーだが、王座戦から2連敗するまでは4試合連続で1Rにフィニッシュ勝ちで連敗後の2連続1Rで秒殺勝利中!元王者のジュニオール・ドス・サントスも、王座挑戦に失敗後は3連勝中でヘビー級2位と3位の対戦で勝者が挑戦権を得てもおかしくない1戦!

 

2019年6月29日 UFC on ESPN.3 フランシス・ガヌーvsジュニオール・ドス・サントス

 

フランシス・ガヌー 13勝3敗 ヘビー級2位

 

ジュニオール・ドス・サントス 21勝5敗 ヘビー級3位

 

1R、お互い慎重に距離を取る~ガヌーがローキック!

 

左右に動くドス・サントスに、再びガヌーがロー~ドス・サントスはフェイントを入れながらカーフキック!ガヌーはバランス崩す

 

それでも出てくるガヌーに、ドス・サントスはボディーストレート~ガヌーは右オーバーフック!

 

廻るドス・サントスに、ガヌーがカーフキック!ドス・サントスも返す!

 

ガヌーが蹴り終わりに右を狙うが、ドス・サントスはかわす

 

ドス・サントスが動きながら右を振るも、ガヌーはかわして左!右!

 

ドス・サントス効いた!フラフラっと後ろを向いたドス・サントスに、ガヌーは後ろから右!

 

崩れるドス・サントスを、ガヌーは逃さず殴る!

 

ドス・サントス動けない!ガヌーが鉄槌!ドス・サントスは意識が飛んだか!?ガヌーがサイドから左右のパンチをぶち込む!

 

堪らずレフリーが飛び込んで試合を止める!

 

見事にフランシス・ガヌーが1R71秒でTKO勝ち!なんでドス・サントスはアップライトで距離を取っているガヌーに、あんな見切られやすいオーバーハンドの右をバランスが崩れるほど強振してしまったのか・・・・ドス・サントスは 『もっと作戦通りに、もっと注意深く戦っていれば、もっと上手くやれたと思う。調子は良かったしパンチもキックも上手く繋がっていた。だがミスがあった。どうして俺は右のオーバーハンドを打ってしまったんだ?もっと作戦に固執して、ストレートパンチを打っていくべきだった。おそらくジャブとクロスが良い選択肢だった。チャンスだと思いハングリーになりすぎた。その代償は高くついた。彼の手柄にケチをつけるつもりはないが、俺が勝たせてしまったようなものだ。接近戦のオーバーハンドでチャンスを与えてしまった。大きなミスだった。デリック・ルイス戦では上手く行ったが今回はそうじゃなかった』

そして3連勝となり1ヶ月半後の王座戦の勝者への挑戦を聞かれたフランシス・ガヌーは 『デイナ・ホワイトはその件について話し合うと言っていた。俺はイエスという意味だと受け取っている。俺にタイトル挑戦の資格があると思うか? 答えはイエスだと思う。どちらかが怪我をしたら契約書を送って欲しいし、こっちは準備ができている。ダニエル・コーミエが勝ってそのまま引退するのならタイトルを空位のままにしておくことは出来ない。その時のトップコンテンダーは俺だろう。スティーペとは再戦したいと思っているし、ダニエル・コーミエはダブルチャンピオンで引退を検討している。どっちになっても俺にとっては良い試合だ』 と話し、デイナ・ホワイト社長は 『まずはUFC241のダニエル・コーミエvsスティーペ・ミオシッチが終わってからだ。どっちが勝つか、コーミエが勝った場合どうしたいのか。いろんなパターンがある。『今日勝ったんだから、次は俺だな』なんて簡単なものじゃないことは我々がよく知っている。試合のたびにこういうことを経験している』 と王座戦後に引退を示唆しているコーミエもあり、ハッキリとは口にしない。

しかし、コロナ禍や王座戦の再選やらありガヌーの王座挑戦は1年9ヶ月後の2021年3月に実現。

 

★ドス・サントスはここから泥沼の連敗街道に・・・ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村