観戦記2484 UFC on FOX.19 アレクサンダー・グスタフソンvsアンソニー・ジョンソ | 人生マイペンライ

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11月14日(現地11月13日)に悲しいニュースが伝わってきた・・・・UFC&Belatorで活躍したアンソニー・ジョンソンが臓器不全で亡くなられた。いかにもアメリカンアスリートという感じの身体能力を持つアンソニー・ジョンソンは、レスリングでジュニアカレッジ時に全米王者になる。友人の勧めでMMAを始めて23歳でUFCで契約したエリートではあったが、ウェルター級でキャリアを始めるがライトヘビー級でUFC王座に2度挑戦するなど波乱万丈な人生が38年で幕を閉じてしまった。

体重超過も多々あったアンソニー・ジョンソンは30kg近い減量をしていたらしく、2012年1月のUFC142でのビクトー・ベウフォード戦では11ポンド(4.989kg)もオーバーして、試合には勝つもUFCからリリースされた。それでも様々なマイナー団体で連勝を続けて、ヘビー級で元UFCヘビー級王者のアンドレイ・アルロフスキーを降すなどしてUFCに復帰したファイター!

 

1984年3月にアメリカのジョージア州ダブリンで生まれた‘Rumble‘アンソニー・ケウォア・ジョンソンは、レスリングのジュニアカレッジの全米王者になるなどアマレスで鳴らし20歳でMMAを始める~2006年8月に22歳でPangea Fightでデビューしジョナサン・ロメロを1RにパンチでKO~9月のRocky Mountain Nationalsのワンデイトーナメントでキース・ウィルソン、リッチ・モスコヴィッツを判定で降し優勝。

2007年6月のUFC Fight Night.10でUFCに初参戦し、チャド・レイナーに1R13秒でKO勝ち~9月のUFC76では、リッチ・クレメンティに2Rで1本敗け~2008年4月のUFC Fight Night.13で、トミー・スピア―を1R51秒でKOする~7月のUFC Fight Night.14では、ケヴィン・バーンズに3RでTKO敗け~12月のThe Ultimate Fighter.8では、ケヴィン・バーンズとの再戦を3RにKOする~2009年2月のUFC Fight Night.17では、ルイージ・フォオラヴァンティに2RでTKO勝ち~10月のUFC104では、吉田善行選手に1R41秒でKO勝ち。

 

11月のUFC106で、ジョシュ・コスチェックに2Rで1本敗け~2011年3月のUFC Fight Night.24で、ダン・ハーディーに判定勝ち~10月のUFC on Versus6で、チャーリー・ブレネマンに1RでKO勝ち~2012年1月のUFC142では、体重超過した上にビクトー・ベウフォートに1RでKO敗け。

そしてUFCから契約をリリースされ、5月のTITANS FC.22でデイブ・ブランチに判定勝ち~8月のTITANS FC.24でも、エステヴェス・ジョーンズに2RでTKO勝ち~9月にはXFLで、ジェイク・ロシェルトに2RでTKO勝ち~2013年3月にはWSOF.2で、元UFCヘビー級王者のアンドレイ・アフロフスキ―に判定勝ち~2014年1月のWSOF.8でも、マイク・カイルに1RでKO勝ち。

UFCと再契約し、4月のUFC172でフィル・デイヴィスに判定勝ち~7月のUFC on FOX.12でアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラに1RでKO勝ち。

 

そしてライトヘビー級3位として、UFCライトヘビー級王座挑戦者決定戦として対戦するのはライトヘビー級1位のアレクサンダー・グスタフソン!

 

1987年1月生まれスウェーデンのヴェストマンド出身のアレクサンダー・ラーズ-オーケ・グスタフソンは、10歳からボクシングを始めて16歳でスウェーデンのユース王者~2008年、2009年もスーパーヘビー級で王者になるが18歳の時には喧嘩で逮捕されなど荒れていたらしい~エメリアエンコ・ヒョードルへの憧れもあり、MMAも2006年から始めて2007年11月にはフィンランドの修斗大会で優勝。

さらにマイナー大会で7連勝してUFCと契約~2009年11月のUFC105に参戦し、ジャレット・ハマンを1R41秒でKOする~2010年4月のUFC112では、フィル・デイヴィスに1Rで1本負けして初黒星~しかし直ぐに再起し4連勝して、2012年4月に地元スウェーデンで開催されたUFC on FuelTV.2でアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦予定もホジェリオの怪我でチアゴ・シウバと対戦し判定勝ち 『観戦記675』 12月のUFC on FOX.5でも、元王者のマウリシオ・ショーグンに判定勝ち~2013年9月のUFC165で、ジョン・ジョーンズのライトヘビー級王座に挑戦も判定負け 『観戦記583』

 

2014年3月のUFC Fight Night.37で、ライトヘビー級11位のジミ・マヌワに2RでTKO勝ち

 

アレクサンダー・グスタフソンの母国スウェーデンで開催されるUFC on FOX.14で、この時点でのライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズへの挑戦権を賭けるランキング1位とランキング3位の対戦!

 

2015年1月24日 UFC on FOX.19 アレクサンダー・グスタフソンvsアンソニー・ジョンソン

 

アレクサンダー・グスタフソン 16勝2敗 ライトヘビー級1位

 

アンソニー・ジョンソン 18勝4敗 ライトヘビー級3位

 

1R、試合開始と同時に、両者ともにオクタゴン中央に出る~グスタフソンがロー!

 

さらにグスタフソンがジャブ~ローも、ジョンソンは前に出てきてローを蹴る

 

さらにジョンソンが詰めていきパンチを振るも、グスタフソンの方がコンパクトな振りで当てる

 

グスタフソンが廻りながらパンチを出すが、ジョンソンはハイキック!

 

グスタフソンは、大きく廻りながらリーチを生かしたジャブ~ジョンソンが出てきたところに手を伸ばし、指がジョンソンの目に入り中断

 

再開後グスタフソン前蹴りも、流したジョンソンが突っ込み明らかにバッティングでグスタフソン倒れる!

 

直ぐに立ち上がったグスタフソンも、ジョンソンがパンチ連打!

 

グスタフソン必死に廻るが、ジョンソンがパンチで追いかける

 

金網に詰まったグスタフソンに、ジョンソンがパンチの連打!

 

ジョンソンが、グスタフソンを吹き倒すようにダウンさせる!

 

ジョンソンが一気にパウンド!グスタフソンが必死に堪えるも、ジョンソンはガードの隙間をよく見ながら鉄槌!

 

グスタフソン効いた!ジョンソンが止まらない!殴る!

 

ジョンソンがよく見ながら。グスタフソンのガードの下からアッパー!グスタフソン効いた!レフリーが止めに飛び込む!

 

見事にアンソニー・ジョンソンが1RでTKO勝ち!アレクサンダー・グスタフソンの地元5万人の観客が凍り付く・・・・そうなんだよアンソニー・ジョンソンは18勝のうち10試合が1RKOを記録する選手。アンソニー・ジョンソンは 『現実じゃないようだった。俺の中ではジョン・ジョーンズに勝ってた男を倒したなんて信じられない気分だった。自分でも本当に衝撃的だった。誰もアレクサンダーにこういう勝ち方はしてないので言葉にならない気分だ。俺はジョン・ジョーンズがこれまで対戦した中でも最もハードパンチャーになると思う。俺は誰も彼にして来なかったことができると思う。アレクサンダーは過去最悪のパンチを浴びたはずだ。おそらく10倍強烈なヤツをジョン・ジョーンズにも浴びせることができるだろう。俺は試合におかしな感情を持ち込むことはしない。これは俺のやりたいことだし、これをエンジョイしている。ジョン・ジョーンズに対しても変な感情は持っていない。これが俺たちのやってることだし得意なことだ。アルファメール同士だし互いに負けられない試合になる。俺は自分の願いを決して諦めたことはなかったが、それでもここまで来るとは思ってなかった。神のおかげだね。グスタフソンが泣いてるのを見て気の毒だと思った。どういうことかは分かってる。目標があったのに阻止されたからな。俺も以前にそういうことがあった。俺も人間だ。彼の目標については何とも言えないが達成することはできなかった』 と話す。

しかし、この試合の3週間前に開催されたUFC182でダニエル・コーミエを降してライトヘビー級王座8度目の防衛に成功したジョン・ジョーンズが、3ヶ月後に薬物を吸った状態でひき逃げ事件を起こして王座剥奪・・・・4ヶ月後の2015年5月のUFC187でライトヘビー級3位で前王者のダニエル・コーミエとUFCライトヘビー級王座決定戦。

 

★それにしても38歳での死去は早すぎる・・・・ご冥福をお祈りします 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村