観戦記2483 NABO北米ヘビー級王者決定戦 ジャレル・ミラーvsニック・ギバ | 人生マイペンライ

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何度目かの引退宣言から、誰もがやっぱりと思ったWBCヘビー級王者タイソン・フューリーの防衛戦が2週間後に迫ってきた。3団体統一ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシクや前3団体統一ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュアにオファーを出したらしいが・・・・ウシクは年内は休養、ジョシュアと12月3日にウェールズで決定と言われたがジョシュアからの正式な返事が無かったと元WBAヘビー級王者のマヌエル・チャーとの交渉も噂されたがデレック・チゾラとの3戦目に決まった。大きいお金が動くヘビー級王座戦と、気まぐれなタイソン・フューリーだけに簡単には決まらない「英国史上最大対決」と云われたフューリーvsジョシュアは今後も実現しないのか!?

2019年6月に初のアメリカでの試合となるマジソン・スクエア・ガーデンで、アンディ・ルイスJrにまさかのTKO敗けし3団体統一王座を失い初黒星となったアンソニー・ジョシュア。生活の為にボクシングを辞める事すら考えていたアンディ・ルイスJrが一夜にして世界的なスターになった1戦だったが、アンディ・ルイスJrは40日前の4月20日に試合をしていて 『観戦記1983』 急遽代打出場でのアップセットだった。その代打出場になった原因は、ニューヨークがホームの人気者WBA2位&WBO3位のジャレル・ミラー(ジャーレル・ミラー)が薬物検査に引っ掛かったのが原因だった。

 

1988年7月にアメリカのニューヨーク州ブルックリンで生まれた‘Big Baby‘ジャレル・キング・ミラーは、父親がハイチとドミニカの血筋で母親がアイルランドとベリーズ系。14歳の時に身を守るために格闘技を習い始め、16歳で本格的にボクシングを始める~2007年のゴールデングローブでは決勝でトー・ハマーに判定負け。同時にキックボクシングのプロ興業にも参戦していたので、ボクシングのアマチュアでの戦績はそれほど積むことは出来なかったらしく公式には10勝7KO1敗。

2009年7月にボクシングでプロデビューして、ダリウス・ウィットソンに1RでKO勝ち~さらに3連勝3KOで、途中にK-1にも出場しミルコ・クロコップとも対戦し判定負け~GROLYでもミルコ・クロコップに敗ける。2013年1月にジョーイ・ダウェイコとドロー~それでも9月からは再び11連勝9KOして、2016年1月に初の王座戦となるNABA北米ヘビー級暫定王座決定戦でドノバン・デニスを7RにTKOで降し王座栄冠 『観戦記2427』

 

そして、今度はWBO参加のNABO北米ヘビー級王座決定戦に出場となり対戦するのはニック・ギバ!

 

アメリカのカンサス州出身のニコラス・ギバことニック・ギバは、2011年10月に地元のカンサス州でデビューもリッキー・トンプソンとドロー~12月に、チャールズ・八ックマンに判定勝ちし初勝利~その後は7勝5KO1敗で、2014年3月に初の国外となるオーストラリア遠征もボウイ・ツボウに6RでTKO敗け。

その後はアメリカで4連勝4KOするも、2015年8月に後にオレクサンドル・ウシクのヘビー級デビュー戦で闘うチャズ・ウィザスプーンに3RでTKO敗け~12月に、マシュー・グリーに判定勝ち。

 

4ヶ月前に初の王座となるNABA北米王座を獲得したジャレル・ミラーが、今度はNABO北米王座決定戦に出場!ミラーの地元ニューヨークで2本目のベルト獲得なるか!?ギバが初の王座戦で意地を魅せるか!?

 

2016年5月27日 NABO北米ヘビー級王者決定戦 ジャレル・ミラーvsニック・ギバ

 

ジャレル・ミラー 16勝14KO無敗1分 NABA北米暫定王者

 

ニック・ギバ 12勝9KO3敗2分

 

1R、ミラーがノッシノッシと出ていき、パンチを出さなくてもギバをコーナーに追い込む

 

ギバは廻りながら左を突く~ガード固いギバに、ミラーはボディーで追い込む!

 

ギバも打ち終わりに返すが、ミラーに追い回されて右フック~左右のボディーでギバはダウン!

 

立ち上がったギバにミラーが極めにいく~ボディー!ギバも左フックを返す!

 

しかし、ミラーの豪快な右フックから左フックで再びギバはダウン!

 

終わりかと思われたが、ギバ諦めずに立ち上がる~ミラーが極めにいくが、時間無くラウンド終了

 

2R、ミラーが、ジャブを突きながら前に出る~ギバも返そうとはするが、直ぐにロープに詰められる

 

必死に廻るギバだが、ミラーはジャブを突きながら左右のボディー!

 

ギバは心も折れて膝を着き、ミラーのトドメの右は寸前で止まる!

 

レフリーはカウントを取る必要もなく直ぐに止める!ミラーは地元の大歓声に応える!

 

圧倒的なド迫力で、ジャレル・ミラーが2RにTKO勝ちしてNABO北米ヘビー級王座を獲得!力の差があった1戦となったが、やはりミラーの圧力と意外と上下の打ち分けやガードの隙間を狙い撃つ上手さが目立つ1戦だった。計量時で283ポンド(128.19kg)229.5ポンド(103.96kg)と25kgの体重差があるのもヘビー級の醍醐味だが、まさに‘動けるデブ‘のジャレル・ミラーらしいスピードでもニック・ギバを上回り人気者の実力を魅せつけた。

そして世界ランキングを上げていくミラーの次戦は、わずか2ヶ月と3週間後の2016年8月にカメルーンのフレッド・カッシとニューヨークでNABO北米王座の初防衛戦。4敗目となったニック・ギバは、2勝6敗1無効試合で2019年5月からはコロナ禍もあり試合を組まれていない。

 

★いまだに無敗のミラーだがドーピング問題で世界挑戦は叶わず 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村