観戦記2479 WBOライトフライ級王座戦 ジョナサン・ゴンサレスvs岩田翔吉 | 人生マイペンライ

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2019年12月に、経営者とのトラブルから協栄ジム金平桂一郎会長がジムに休会届けを提出した。経営者が(オーナー?)が別にいたのも知らなかったが、2020年2月に元協栄ジムで日本スーパーバンタム級王者にもなった瀬藤幹人さんが協栄新宿ジムの名前で事務を継承したかと思われたが・・・・金平会長は「全くの別物」と発言しビックリしたが、2022年8月に金平会長の承諾を得て協栄ジムとした活動している。日本のジムで最多の世界王者を輩出しているのが13人の男子世界王者を輩出しているのは協栄ジムで、帝拳ジムは12人だが大阪帝拳ジムを入れると15人。

しかし、2022年に入り帝拳ジムのWBAミドル級スーパー王者の村田諒太選手が4月にIBFミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキンと統一戦で9RにTKOTKO敗けして王者陥落 『観戦記2355』 6月に、IBFスーパーフェザー級王者の尾川堅一選手がジョー・コルディナに2RでKO敗けして王座陥落 『観戦記2392』 そして 『帝拳ジムには世界チャンピオンがいないといけない。そこの責任があります』 と話し、帝拳ジム13人目の世界王者を目指してWBOライトフライ級王座に挑戦するのが岩田翔吉選手!

 

1996年2月に東京都渋谷区で生まれた岩田翔吉選手は、9歳の時に山本‘KID‘徳郁さんが主宰するKRAZY BEE(当時はKILLER BEE)に入門~ラジャダムナンスタジアムでムエタイの試合にも出場したらしい~中学2年生の時にボクシングに専念し、U-15で全国優勝~日出高校時には後の世界王者になる井上拓真選手、田中恒成選手にも勝利するなど3年時に高校総体で優勝~スポーツ推薦で、早稲田大学スポーツ科学部入学しアマチュア戦績59勝12敗。

2018年2月にアメリカのカルフォルニア州でデビューし、ジョエル・バミューズに4RでTKO勝ち。

 

2019年2月に日本でプロテストを受け、5月に亀山大輝選手に4RでTKO勝ち~7月に、フィリピンのパオロ・シーに5RでTKO勝ち~11月にも、メキシコのアレハンドロ・クルス・パジャダレスに5RでTKO勝ち~2020年10月に、成塚亮選手に7RでTKO勝ち~2021年6月に、日本3位の大内淳雅選手に判定勝ち~2021年11月に日本ライトフライ級2位として、1位の芝力人選手と日本ライトフライ級王座決定戦で対戦し9RにTKO勝ちして王座栄冠 『観戦記2450』

 

2022年3月に、日本3位の大内淳雅選手を1RにTKOで下し初防衛に成功~7月に、東洋太平洋ライトフライ級王者の堀川謙一選手とWBOアジア王座決定戦も兼ねて対戦し判定勝ちで3冠王者。

 

そして勢いそのままに、わずか10戦目で世界王座に挑戦!挑む王者はWBOライトフライ級王者のジョナサン・ゴンサレス!

 

1991年4月生まれのプエルトリコの‘Bomba(爆弾)‘ジョナサン・ゴンサレスは、17歳の2008年に世界ユース選手権で優勝、2010年度中央アメリカ・カリブフライ級優勝の実績を残し、2011年4月にジョナサン・ゴンサレスを1RにTKO勝ちしてデビューを飾る~その後も7連勝6KOして、2012年3月にWBOユースフライ級暫定王座決定戦でエリクソン・マルテルを2RにTKOで降し王座獲得~4勝1無効試合も、2013年8月に元WBA&WBOライトフライ級王者のジョバンニ・セグラとのWBAラテンアメリカフライ級暫定王座決定戦を4RにKO負け。

2014年は2勝1分で、2015年2月にNABA北米ライトフライ級王座決定戦でエリクソン・マンテルに判定勝ち~10月にも、カルロス・ルーベン・ダリオ・ルイスを判定で降しWBCラテンアメリカフライ級王座を獲得~2016年3月にNABO北米フライ級王座決定戦で、ジョーバート・アルバレスに6RにKO負けで王座獲得ならず~それでも2018年2月には、井上尚弥選手のWBOスーパーフライ級王座に挑戦した 『観戦記1321』 リカルド・ロドリゲスに2-1の判定勝ちをしてNABO北米フライ級王座を獲得~7月に、田中恒成選手がWBOミニマム級王者に挑戦を退けた 『観戦記888』 フリアン・イエドラスを判定で降し初防衛に成功~11月に、2度世界挑戦があるファン・アレホを8RにTKOで降し2度目の防衛に成功。

そして、8月にWBO1位のして田中恒成選手のWBOライトフライ級王座に挑戦しダウンを奪うが7RにTKO敗け 『観戦記1787』

 

2020年2月に再起し、サウル・フアレスを判定で降しNABO北米ライトフライ級王座を獲得~2021年5月に、アルマンド・トーレスを4RにTKOで降し初防衛に成功~10月に、WBOライトフライ級王者のエルウィン・ソトに挑戦し2-1の判定勝ちし王座獲得~2022年6月に、WBO9位のマーク・アンソニー・バリガを判定で降し初防衛に成功。

 

早稲田大学初の世界王者を目指す岩田選手が、帝拳ジム世界王者不在を立ちきれるか?カジノでディーラーを勤めながら世界王者になったジョナサン・ゴンサレスは、サブトレーナーに元ボクサーの父親をセコンドに置いて日本での3年前の屈辱を晴らせるか!?

 

2022年11月1日 WBOライトフライ級王座戦 ジョナサン・ゴンサレスvs岩田翔吉

 

ジョナサン・ゴンサレス 26勝14KO3敗1分 2度目の防衛戦

 

岩田翔吉 9勝6KO無敗 WBO2位

 

1R、岩田選手が、入れ込み過ぎなぐらいに仕掛けていく~ボディーに左を伸ばして右!

 

ゴンサレスは大きく廻る~動き廻るゴンサレスを、岩田選手は積極的に詰める!右!

 

2R、サウスポーだが左回りが多いゴンサレス~岩田選手は追いかけるが、ゴンサレスがタイミングいいジャブを入れる

 

ダイレクトの左を伸ばすゴンサレス~廻りながらもゴンサレスがワン・ツーで飛び込む!

 

3R、前に出る岩田選手に、ゴンサレスはロープづたいに廻る~岩田選手が近づけばワン・ツー!

 

岩田選手がプレスをかけるが、パンチはなかなか当たらない~それでも右ボディー!右ストレート!

 

4R、やはり出ていく岩田選手だがパンチが当たらない~ゴンサレスは、下がりながらもタイミングを計る

 

 

しかし、度々頭が当たりゴンサレスはアピール~岩田選手がボディー!ゴンサレスはローブローをアピールも、レフリーは認めず岩田選手が攻める!

 

5R、ゴンサレスも、リング中央で手を出し合う~お互いにカウンターを狙う!ゴンサレスのダイレクトの左ストレートが速い!

 

岩田選手は、コツコツとボディーを打ち削っていく~ゴンサレスが前に出るも、岩田選手はバックステップでかわしてボディー!

 

6R、ゴンサレスが強く出てくる~岩田選手を追い回して左!

 

ゴンサレスが詰めて打ってくるが、岩田選手もロープに詰まりながら当てていく

 

7R、やはり、ゴンサレスが前に出ていき手数が多い~岩田選手は貰ってはいないが印象悪いか!?

 

細かく当てている岩田選手も、ゴンサレスのモーションの無いダイレクトの左を喰らってしまう

 

8R、岩田選手から手を出していく~ゴンサレスを追い回すが、ゴンサレスは大きく廻りながらダイレクトの左!

 

さらに足を速めるゴンサレス~岩田選手がコーナーに追い詰めるが、ゴンサレスはダイレクトの左で抜けていく

 

9R、ダイレクトの左を打っては動くゴンサレス~岩田選手は受けになるが、プレスをかけて押し込む!

 

岩田選手がボディー連打~しかし、ゴンサレスはクリンチをしながら廻りダイレクトの左を当てていく

 

10R、ゴンサレスが出てくる~岩田選手は上手く回り込むも、ゴンサレスのダイレクトの左は貰ってしまう

 

廻るゴンサレスに、岩田選手は付いていくように追いかけてしまい左を当てられる

 

11R、ポイントはリードしているだろうゴンサレスが、あからさまに距離を取り廻る~岩田選手は追いかけるがクリーンヒットは奪えない

 

それでも岩田選手は手数で追いかけるが、ゴンサレスは廻りながら有効打を当てる

 

12R、走るように廻るゴンサレスに、岩田選手が追いかけるが当たらない

 

スピードが落ちないゴンサレスに、岩田選手は正面から打ち込むが試合終了

 

判定は、117-111 116-111 116-111 3-0でジョナサン・ゴンサレスが2度目の防衛に成功!前に出て積極的に攻めていた岩田選手だったが、クリーンヒットが少なかったかポイントには結び繋がらなかった。岩田選手は 『結果がすべてなので負けを認めます。自分のボディーが効いたというのは何度もあったのですが、そのへんから向こうがポイントを取るボクシングをしてきた。あれがジョナサン・ゴンサレスのスタイルなんだなと。最後終わった時、向こうの陣営が勝ったという雰囲気で‘エッ‘って思った。これが世界の採点なんだなと。相手のパンチは1Rの時点で全く問題なかった。これは倒れることはないと思った。でも、クリンチされてブレイクの時にすぐに離れなかったり、ほどこうとしたら注意を受けた。『これ以上やると減点する』と、思い切りできないというのも世界戦なんだなと思いました。ゆっくり時間をかけて考えたいと思います。世界戦のこういう雰囲気を作ってくれたのは簡単なことではない。チャンスがそう簡単に来るとは思っていないので、簡単に『次』とは言えませ』 と話す。

また、元WBAスーパーフェザー級&ライト級王者の畑山隆則さんは 『えー!!嘘でしょ!?フットワークに点数をあげようないじゃん。これいいの?これヤバくないですか?こんなのありえないでしょ!これで勝てないならどうやって勝つんですか!?岩田がかわいそうですね…言っちゃいけない言葉が出ちゃいそうですよ』と話すが、採点表を見ると岩田選手にジャッジ3者が10点を付けたのは4Rのみで、ゴンサレスにジャッジ3者が10点を付けたのは2R、7R、8Rとジャッジ3者も分かれる採点だった。私的にはゴンサレスのダイレクトの左がダメージは少ないが見栄えよく当たり、どっちのラウンドかなぁ~となった時にゴンサレスに流れたテンポイントマストシステムながらの点差だと感じた。

 

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