観戦記2478 2階級制覇へ向けて! 中谷潤人vsフランシスコ・ロドリゲスJr | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

日本人初の4階級制覇なのに、何故か批判の声もある井岡一翔選手。事の始まりはWBA&WBCミニマム級王座を返上し、2012年12月にWBAライトフライ級王者のローマンゴンサレスをWBAライトフライ級スーパー王者に格上げしてのWBAライトフライ級レギュラー王者決定戦をし 『観戦記361』 WBAからローマン・ゴンサレスと統一戦の指令が出て入札予定も・・・・井岡選手サイドから 『ゴンサレス戦回避の理由について準備期間が短かったことと、統一戦はラスベガスで行うべきとゴンサレス陣営と意見が一致した』 と発表があり、何故かその後のローマン・ゴンサレスはノンタイトル戦をロナルド・バレラ、フランシスコ・ロドリコJr 『観戦記612』 オスカル・ブランケット 『観戦記626』 ファン・カントゥン 『観戦記738』 ファン・プリシマとノンタイトル戦をして、スーパー王座の統一戦どころか防衛戦もしないで王座を返上して階級を上げ八重樫東さんのWBCフライ級王座に挑戦した。

この一連の流れで、八重樫選手に勝ってミニマム級王座を統一したが 『観戦記210』 ローマン・ゴンサレスと激闘をした八重樫選手の方が男を上げた雰囲気になった。

しかし、井岡一翔選手のマッチメイクを振り返ると日本王座は日本1位の瀬川正義選手と決定戦~WBCミニマム級王座は王者に挑戦~初防衛戦はWBC1位、2度目はWBC3位、2度目はWBC10位 『観戦記69』 3度目はWBC王者八重樫選手との統一戦。そして、ライトフライ級に上げてWBA5位のホセ・ロドリゲスとWBCライトフライ級王座決定戦をしてミソが付いた。

その後はWBAフライ級王者時に暫定王者と防衛戦 『観戦記1256』 井岡ジムを離れてからはハードマッチメイクで、当時元3階級制覇王者のドニー・ニエテスとWBOスーパーフライ級王座決定戦 『観戦記1646』 WBO1位と王座決定戦 『観戦記1749』 1位とは初防衛戦 『観戦記1872』 元3階級制覇王者で、1位の田中選手との2度目の防衛戦 『観戦記2079』 5度目の防衛戦でも、1位のドニー・ニエテスと防衛戦 『観戦記2412』 そして、今年の大晦日にWBA王者と統一戦。

そんな大一番が決まっているのに、早くも現在井岡選手が保持するWBOスーパーフライ級王座への指名挑戦が約束された選手が前WBOフライ級王者の中谷潤人選手!

 

1998年1月に三重県東員町で生まれた中谷潤人選手は、両親の礼儀作法を学ばせたい気持ちもあり小学4年生から空手を習う~小学6年生時に階級がしっかりしているボクシングに転向~三重県桑名市で、東洋太平洋スーパーバンタム級王者の石井正三さんが開設したKOZO BOXING GYMに入会し、2012年アンダー15の32.5kg級優勝。2013年にもアンダー15の40kg級で優勝~中学を卒業して高校には行かずに、アメリカに渡り畑山隆則さん、伊藤雅雪選手の指導で知られるルディ・エルナンデスの指導を受ける。

2015年4月にデビューして、糸賀純一選手を1RにTKOで降す~その後も3連勝して、2015年度ルーキーズトーナメントライトフライ級優勝。2016年は4連勝4KOで東日本新人王に輝き、12月にも矢吹正道選手を判定で降し全日本フライ級新人王に輝く~2017年は3連勝2KO後の8月に、ユーリ阿久井政悟選手を6RにTKOで降し日本フライ級ユース王座を獲得~さらにフィリピン人、メキシコ人、フィリピン人に3連勝2KOして日本ランキング1位になる~2018年10月に、日本フライ級2位の小坂俊選手との日本王座次期挑戦者決定戦に判定勝利して挑戦権を獲得 『観戦記1709』 そして、当時日本フライ級王者の黒田雅之選手がIBFフライ級王者のモルティ・ムザラネに挑戦する為に返上。そして、1位の中谷選手と2位の望月直樹選手で王座を争い9RにTKO勝ちで中谷選手が日本王座を獲得 『観戦記1747』

 

6月に中野ウルフ選手と初防衛予定も、中野ウルフ選手が怪我で出場できず代役のフィリピンバンタム級8位のフィリップ・ルイス・クエルドを6RにTKOで降す~10月に世界前哨戦として、元IBFライトフライ級王者でWBCライトフライ級9位のミラン・メリンドと対戦し6RにTKO勝ち 『観戦記1885』 そして、大晦日にWBOフライ級王座3度目の防衛に成功した 『観戦記1866』 田中選手がスーパーフライ級へ階級を上げるために王座を返上~2020年4月に、WBOフライ級1位のジーメル・マグラモと王座決定戦予定も・・・・コロナウィルスの影響で8月に延期。しかし、8月でもコロナウィルスの猛威は衰えず再度延期・・・・そして、ついに7ヶ月遅れで11月に王座決定戦となりジーメル・マグラモを8RにKOして王座獲得 『観戦記2056』

 

コロナ禍で防衛戦がなかなか出来ず、10ヶ月を置いての初防衛戦はアメリカのアリゾナ州ツーソンで元WBOライトフライ級王者のアンヘル・アコスタを4RにTKOで降し初防衛に成功 『観戦記2230』

 

2021年末の2度目の防衛戦予定は、コロナウィルスの影響で延期~2022年4月に、WBO2位の山内涼太選手を8RにTKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記2356』

 

井岡選手が身長164.6cmに対して身長172cmの中谷選手は減量の厳しさもあり、ついにスーパーフライ級へ階級を上げる!テストマッチで対戦するのは、WBOスーパーフライ級3位&IBFスーパーフライ級4位のフランシスコ・ロドリゲスJr!

 

1993年7月に生まれメキシコのモンテレイ出身のロドリゲスは、17歳でフライ級デビューしてエリック・ベントゥラに1RでTKO勝ち~8連勝7KOも、2012年3月にサルバドル・アリアスに判定負け~しかし、その後は4連勝3KOして2013年4月にNABF北米ライトフライ級王座決定戦でイバン・ロドリゲスを5RにTKOで降し王座栄冠~7月にはビクトル・ルイスを5RにTKOで降すも、9月にローマン・ゴンサレスと対戦し善戦するも7RにTKO負け~11月にモイセス・カジェロス、2014年1月にエルネスト・ゲレーロに判定勝ち~そして2014年3月に、WBCミニマム級王者のメルリト・サビーリョに挑戦し10RにTKO勝ちで世界王座獲得。8月に、IBF王者の高山勝成選手との統一戦を判定勝ちしてWBO王座初防衛とIBF王座を獲得 『観戦記1529』

 

ノンタイトル戦を2連勝して、2015年7月にドニー・ニエテスのWBOライトフライ級王座に挑戦も判定負け~さらに、12月にも元2階級制覇王者のモイセス・フエンテスに1-2の判定負け~2016年に再起して7連勝5KOし、2018年3月にパブロ・カリージョを4RにTKOで降しWBCラテンアメリカスーパーフライ級王座を獲得~6月に戸部洋平選手を2RにKOして初防衛に成功~10月にも、元WBAフライ級王者のエルナン・マルケスを3RにKOして2度目の防衛に成功~2019年4月には、元WBCミニマム級王者のオスワルト・ノボアを判定で降し3度目の防衛に成功~6月にも、ダビド・バレトを2RにTKOで降し3度目の防衛に成功~ベルトを返上し、ノンタイトル戦を3RにTKO勝ち~11月に、ホセ・マリア・カルデナスを6RにKOしてWBCラテンアメリカスーパーフライ級王座を獲得~2020年はコロナ禍で試合が出来ず、2021年6月にマルティン・テクアペトラを判定で降す~9月に、WBO2位として井岡一翔選手のWBOスーパーフライ級に挑戦も判定敗け 『観戦記2225』

 

2022年1月に再起して、アルファンソ・サルバトールに7RTKO敗け~7月に、エリック・オマール・ロペスに判定勝ち。

 

日本王座決定戦から6連続KO中の中谷選手は、WBOフライ級王者を返上してスーパーフライ級に転級届を出した時点でWBO1位にランクされる。1年前に井岡選手のWBOスーパーフライ級王座に挑戦したロドリゲス相手に、どんな試合を魅せて‘ネクストモンスター‘振りを魅せるか!?

 

2022年11月1日 2階級制覇へ向けて! 中谷潤人vsフランシスコ・ロドリゲスJr

 

中谷潤人 23勝18KO無敗 前WBOフライ級王者

 

フランシスコ・ロドリゲス 36勝25KO5敗1分 元IBF&WBOミニマム級王者

 

1R、中谷選手は距離を取りながら様子をみているが、ロドリゲスは走り込むように突っ込んでくる

 

ロドリゲスが、スイッチしながらガンガン振り回してくる!

 

2R、ロドリゲスが、サウスポーから飛び込んでくる~中谷選手も受け止めるが、ロドリゲスはボディー連打!

 

手数多く前に出るロドリゲス~背が低いロドリゲスに密着されると、中谷選手はパンチが出づらい~バックステップして左!

 

3R、中谷選手がジャブ~鋭い右フックでロドリゲスを入れなくする

 

それでもロドリゲスは、スイッチを繰り返して距離を潰してくる~しかし、打たせない中谷選手にロドリゲスはイライラする

 

4R、中谷選手のジャブを貰おうと、ロドリゲスは頭から突っ込みボディー連打!

 

荒々しく突っ込んでくるロドリゲスに、中谷選手はアッパー~ボディーアッパー!

 

5R、突っ込んでくるロドリゲスに、中谷選手はバックステップしてパンチを当てるが後手になる

 

中谷選手も身体で押し返し、アッパー連打で突き上げる!

 

6R、廻りながら長いジャブを打つ中谷選手に、ロドリゲスは貰いながらも突っ込み当ててくる

 

中谷選手もカウンターの左~距離が出来ると中谷選手の左が伸びる!

 

ロドリゲスも手数は落ちないが、中谷選手が足を使い中谷選手の距離だとガードするしかない

 

7R、そろそろ勝負をかけたい中谷選手の左に、ロドリゲスは入れなくなる

 

ロドリゲスが頭から強引に入ってボディーも、低くローブローで減点1~中谷選手が、リズムよく動き廻りながら左ストレート!

 

8R、ロドリゲスが疲れとダメージで前進が弱まると、中谷選手は自由にアウトを取って左を伸ばす

 

ロドリゲスも連打で返してくるが、中谷選手がアッパー連打!ロドリゲス効いている!

 

中谷選手がパンチを当てまくるが、ロドリゲスは出血するも下がらず押し込んでくる

 

9R、中谷選手が左ストレートで攻めるも、近くなるとロドリゲスも振り回して当ててくる

 

中谷選手が、見ながらカウンターを狙うとロドリゲスは止まる~中谷選手も踏み込んでいくが、クリーンヒットを奪えない

 

ロドリゲスは凄まじい連打~中谷選手は下がりながら当てていくが、ダウンは奪えない

 

 

最後まで、中谷選手が左ストレートでKO寸前まで追い込むが試合終了

 

判定は97-92 98-91 99-90 大差判定3-0で中谷潤人選手が判定勝ち!色々と試したかった中谷選手だったが、ここまで圧倒するならダウンシーンが見たかったのは贅沢ではないだろう。中谷選手も 『近い距離で闘ってみたがタフな選手でした』 と話すが近い距離でもアッパーが素晴らしくサウスポーならばの死角からロドリゲスをカチ上げていた。

ロドリゲスは 『サウスポーでやりにくかった。足を使われて逃げられた部分があった。中谷は井岡とやるにはまだ早いよ。経験と体力がない。カウンターはいいパンチを持っている。体をつくればスーパーフライ級に通用する選手になる。私に勝ったことを誇りに思ってほしい』 と、とんでもない負け惜しみを言う。

ロドリゲスはミニマム級から上げてきた選手なので、中谷選手の階級の壁というのは全く感じなかったが激戦区のスーパーフライ級で問題無いどころか適正にさえ見えた。

これで大晦日のWBO王者井岡選手とWBA王者ジョシュア・フランコの勝者に挑戦する事になるはずで、井岡選手が2団体王者になれば日本人同士のビックマッチなのだが・・・・やはり世間で云われているより、井岡選手のマッチメイクは守られていないと感じる。

 

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