観戦記2473 ‘ハートブレイカー‘ブランドン・フィゲロアvsオスカル・エスカンドン | 人生マイペンライ

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とんでもない事をしようとしているが、勝負論では無く勝った後の2023年の展望を語られる3団体統一バンタム級王者の井上尚弥選手。バンタム級で残す1冠となったWBO王者のポール・バトラーとの対戦が、残すところ1ヶ月と2週間に迫ってきた。4団体統一後は1階級上げてスーパーバンタム級にあげる事が既定路線だが、スーパーバンタム級(55.338kg)は最初に世界王者になったライトフライ級(48.988kg)とは6.35kg差があり、フェザー級の体格から落としてきている選手などとは1回り体格が違うだろう。同じくバンタム級で絶対王者だった長谷川穂積さんも、フェザー級王座を獲得したとはいえパワーの差もありスーパーバンタム級に落とした。

長谷川穂積さんが身長168.5cmで、井上尚弥選手が身長165cmと3.5cmの差しかないのも意外だがWBAスーパー&IBFスーパーバンタム級王者のムロジョン・アフマダリエフは166cmと1cmしか差は無いがリーチは井上選手171cmにアフマダリエフは173cmで身体の分厚さが違うように見える。あの辰吉丈一郎さんは、身長164cmでリーチ178cmと井上選手と6cmも違う。そして井上選手と同じく兄弟ボクサーで、スーパーバンタム級で身長173cm、リーチ183cm見事な体格を持つのがブランドン・フィゲロア!

 

1996年12月にアメリカのテキサス州に生まれた‘ハートブレイカー‘ブランドン・リー・フィゲロアは、メキシコ系の家庭に生まれ実兄は元WBCライト級王者のオマール・フィゲロア。

アマチュアでは2004年の全米ユース選手権で、後にWBAスーパーフェザー級王者になるクリス・コルバートに勝利も準決勝で後に2階級制覇王者になるシャクール・スティーブンソンに判定敗けで3位。

2015年5月に地元テキサス州でフェザー級にてデビューし、ヘクター・グティエレスに判定勝ち~その後はスーパーバンタム級に落としテキサス州で10連勝~2017年5月に、ロスアンゼルスでルイス・ヘルナンド・サーベドラに判定勝ち~その後はニューヨーク州などでも4連勝3KO。

そして、いよいよ名前のある相手と対戦となり対戦するのは元2階級制覇王者のオスカル・エスカンドン!

 

1984年7月にコロンビアのトリマで生まれたオスカル・エドゥアルド・エスカンドン・ベリオは、アマチュアで2004年のアテネオリンピックに出場するも、銀メダルを獲得するルスタムホッツア・ラヒモフに2回戦で判定負け~2006年南アメリカ選手権で銀メダルを獲得するなど活躍。

2008年6月にデビューして、ルイス・メサに判定勝ち~その後もコロンビアで13連勝8KOしてで、2011年3月にハビエル・コロナドを1RにTKOで降しWBCラテンアメリカフェザー級暫定王座を獲得~6月にウーゴ・ベリオを5RにTKOで降し、10月には後のWBAフェザー級王者になるヘスス・クエジャルを7RにTKOで降す~さらに4連勝3KOして、2013年3月にはWBCラテンアメリカフェザー級暫定王者決定戦でハビエル・コロナドを1RにTKOで降して王座獲得~8月にネオマール・セルメニョと、WBAスーパーバンタム級暫定王者決定戦で対戦も1-2の判定負けで王座獲得ならず。

新WBAスーパーバンタム級暫定王者のネオマール・セルメニョと、正規王者のスコット・クィッグで王座統一戦をする為に新暫定王座決定戦でヨアンリス・サリナスと新暫定王者決定戦に出場予定も・・・・王座統一戦が中止になり暫定王座決定戦も中止。

そしてWBAは、12月に15ヶ月以上防衛戦をしていないネオマール・セルメニョの暫定王座を剝奪~WBA2位のオスカル・エスカンドンとWBA5位のタイソン・ケープで、新暫定王座決定戦をしてエスカンドンが微妙な2-1の判定勝ちで王座獲得。

2015年4月に、WBA10位のモイセス・フローレスとWBA暫定王座の初防衛戦も1-2の判定負けで暫定王座陥落~11月にWBCフェザー級王者のゲイリー・ラッセルJrに挑戦予定も、ラッセルJrが負傷して暫定王座決定戦でWBC1位のロビンソン・カステジャノスと対戦し7RにKO勝ちで2階級制覇達成 『観戦記1194』

 

2017年5月に、WBCフェザー級正規王者のゲイリー・ラッセルJrと王座統一戦も7RにTKO敗けし暫定王座陥落 『観戦記1740』

 

2018年5月にも、トゥグソト・ニャンバヤルに3RでTKO敗け 『観戦記2119』

 

カナダのオンタリオ州で、元2階級制覇王者と無敗のホープが激突!フェザー級暫定王者にもなったエスカンドンは身長160cmリーチ168cmだが、フィゲロアは身長173cmリーチ183cmと2回り大きいがファイトスタイルはインファイターで、やはり兄同様に激しく打ち合うのか!?

 

2018年9月30日 ‘ハートブレイカー‘ブランドン・フィゲロアvsオスカル・エスカンドン

 

オスカル・エスカンドン 25勝17KO4敗 元2階級制覇王者

 

ブランドン・フィゲロア 16勝11KO無敗

 

1R、体格で勝るフィゲロアが、遠い距離から上下に左を伸ばす

 

エスカンドンがガンガン入ってくると、フィゲロアはスイッチする~エスカンドンが押し込む!

 

2R、スイッチしながら長い距離で闘うフィゲロアに、エスカンドンは入るタイミングを計る

 

フィゲロアも打ち合いに応じる~お互いに手数多いも、徐々にエスカンドンは追い込まれる

 

3R、頭から入ってくるエスカンドンに、フィゲロアは距離を取りながらもボディー連打!

 

それでもエスカンドンは密着する~しかし、パンチは少なくフィゲロアにアッパーを狙われる!

 

4R、エスカンドンの突進力が弱まる~そうなるとフィゲロアが、ジャブで突き放しながらワン・ツー!

 

さらにフィゲロアは、回り込みながらボディー~サイドからエスカンドンのガードを壊すアッパー!

 

フィゲロアも身体を折り畳んで、頭を付けて打つ~エスカンドンをロープに追い込み、左フックから右アッパー!

 

5R、このままではジリ貧のエスカンドンが、強引に低く入っていく~ボディーから右!

 

フィゲロアも足を止めて打ち合う~リング中央でお互いに引かない!

 

激しい打ち合いになる~エスカンドンがボディー連打も、フィゲロアの左!

 

エスカンドン効いたか下がる~フィゲロアが追いかけ左!

 

6R、ゴングと同時にリング中央で打ち合う~エスカンドンの右!しかし、フィゲロアは直ぐに左を返し連打!

 

エスカンドンも引かない~凄まじい打ち合いになる!頭を付けた打ち合いも、上から覆い被さるフィゲロアが押していく!

 

7R、フィゲロアのボディーに、エスカンドンの動きが止まる~さらにフィゲロアがボディーも、エスカンドンがカウンター!

 

接近戦での打ち合いが続く~エスカンドンは潜って潜ってボディー!

 

8R、エスカンドンが勢いにのる~低く入ってボディー連打から左フック!アッパー!

 

さらにエスカンドンの回転が上がる~堪らずフィゲロアは下がって距離を取るも、エスカンドンは止まらない

 

9R、やはりエスカンドンが出ていくが、パンチを当てているのは下がりながらもフィゲロア

 

エスカンドンの手数は落ちないが、フィゲロアが押し込んでくる~ロープに追い込みボディー連打!

 

10R、最終ラウンドになっても、頭を付けた打ち合いが続く!

 

フィゲロアが、驚異的なスタミナで強振していく~ボディーから顔面!エスカンドン効いているか!?

 

動きが止まったエスカンドンに、フィゲロアが左ボディー~右アッパー!

 

バッタリ倒れたエスカンドン!立ち上がろうとするも、再び頭から崩れて終了!

 

見事に最終ラウンドでブランドン・フィゲロアがKO勝ち!身長&リーチがありながらも、兄同様に激しい打ち合いに出ていき長い腕を畳んでのボディー~アッパーで元2階級制覇を倒し切ったフィゲロア。コアカードを見ると、1R~5Rまではジャッジ3者ともフィゲロア。6Rはジャッジ3者ともエスカンドンで、7Rと8Rは1者エスカンドンに付けている88-83が2者、89-82が1者でフィゲロアが大差リード。全勝を続け、次戦はついにWBAスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦で元WBAスーパーバンタム級暫定王者でWBA4位のモイセス・フローレスと対戦!

3連敗が総てKO敗けとなったオスカル・エスカンドンは、流石に休養をつくり1年3ヶ月後の2019年12月に元WBAフェザー級暫定王者全勝のジャック・テポラと対戦。

 

★一応アメリカ人になっているのが不釣り合いなメキシカンスタイル 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村