観戦記2436 ‘キングコング‘世界再挑戦へ向けて! ルイス・オルティスvsクリスチャン・ハマー | 人生マイペンライ

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8月20日にサウジアラビアで、戦地から帰ってきたWBAスーパー&IBF&WBOヘビー級王者のオレクサンドル・ウシクが、前3団体統一ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュアとのリマッチを判定で制した。敗戦後のアンソニー・ジョシュアの駄々っ子振りはいただけなかったが、ウシクは引退を発表しているWBC王者のタイソン・フューリーの名前を上げて史上初の4団体統一ヘビー級王座戦を希望した!さらにWBAスーパー&WBC&IBFバンタム級王者の井上尚弥選手も、12月にWBO王者のポール・バトラーとの4団体統一戦が決まり9人目の4団体統一王者が2022年中に誕生するか!?

しかし、王座独占となると各団体の指名挑戦者の問題が出てきてWBSSのようなイベントや、よっぽど人気選手の政治力がないとベルトが集まらない。

2022年1月には、指名挑戦に1番厳格なIBFがIBF2位のチャールズ・マーティンとIBF10位の元WBA暫定王者ルイス・オルティスで指名挑戦者決定戦をしてルイス・オルティスが6RにTKO勝ちしてオレクサンドル・ウシクへの挑戦権を獲得している。

ルイス・オルティスはWBA暫定王座もビックマッチを求めて、WBA3位のアレクサンダー・ウスティノフとの対戦指令に応じずに剥奪されている。そして、オルティスはWBCヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダーに挑戦し大激闘を繰り広げたが10RにTKO負け 『観戦記1967』 しかし、直ぐに再起し2連勝2KOしてワイルダーとの2戦目に突き進む!

 

1979年3月にキューバで生まれた‘リアルキングコング‘ルイス・オルティスは、キューバなので詳しいことは分からないが・・・・2004年に25歳でアマチュアボクシングを始めたことになっている~2005年11月、中国で開催された世界選手権にヘビー級で出場するも準々決勝で敗退~アマチュア戦績が349勝(343勝?)19敗だから、2004年より前からボクシングをしていたのだろう!?

2010年2月に、難病の娘さんの治療をする為に8人のボクサーと共にキューバから亡命~2010年2月にアメリカでデビューし、ラマー・デービスを1RにTKOで降す~6月にチャールズ・デイビスを4RにTKOで降し、8月にはケンドリック・レルフォードを判定で降しWBC中央アメリカヘビー級王座を獲得~さらに7連勝6KOして、2011年6月にルイス・アンドレス・ピネダを6RにTKOで降しWBC中央アメリカ王座の初防衛とWBAラテンアメリカヘビー級王座を獲得。

7月にヘンリー・サエンスを3RにTKOで降し、WBAラテンアメリカ王座の初防衛に成功~さらに2連勝2KOして、2012年2月にエピファニオ・・メンドーサを7Rにローブローによる失格勝ちを収めWBCラテンアメリカ&WBOラテンアメリカヘビー級王座を獲得~4連勝4KOするも、2013年7月のジョセフ・ラポットとは3R無効試合~直ぐに2連勝2KOして、2014年9月にWBA5位のラティーフ・カヨデとWBAヘビー級暫定王座決定戦をし(正規王者にルスラン・チャガエフがいる)1RにTKO勝ちするが・・・ドーピング検査で陽性反応が出て王座獲得は無効となる。

2015年6月にバイロン・ボリーを1RにTKOで降す~10月に再度、WBA15位のマティアス・アリエル・ビドンドとWBAヘビー級暫定王座決定戦をし3RにKOして暫定王座獲得 『観戦記1421』12月に、WBA6位のブライアント・ジェニングを7RにTKOで降し初防衛に成功 『観戦記1178』 WBAは、7位のアレクサンダー・ウスティノフとの防衛戦を指令だすが、オルティスはトニー・トンプソンと防衛戦を計画する。しかし、トンプソンが直近の試合で負けているためにWBAは認可をしない・・・・

2016年3月に試合はノンタイトル戦で行われ、6RにオルティスがKO勝ち 『観戦記1215』 改めて、アレクサンダー・ウスティノフ陣営と対戦交渉するも決裂~入札でウスティノフ陣営が落札するが、オルティス陣営は試合日程などで合意しなく結局オルティスの暫定王座は剥奪されてしまう。

オルティスはWBA1位をキープしたが、WBAインターナショナル王座決定戦としてマリク・スコットと対戦し大差判定勝ち 『観戦記1503』そして、わずか1ヶ月後の12月にイギリスに上陸してメインで闘うアンソニー・ジョシュアのIBF王座を狙い地元イギリスのデビット・アレンを7RにTKOで降す 『観戦記1944』 1年明けて、2017年12月にダニエル・マルツを2RにKOする。

 

そして、ついに2018年3月にWBCヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダーに挑戦し凄まじい激闘も10RにTKO負け 『観戦記1976』

 

早くも7月に再起し、元WBOアジアパシフィック王者のラズバン・コジャヌを2RにKOする 『観戦記2128』

 

12月にも、元WBAフェデラテン王者のトラヴィス・カウフマンを10RにKOする。

 

そして、デオンテイ・ワイルダーとの再戦に向けて対戦するのは元WBO欧州ヘビー級王者のクリスチャン・ハマー!

 

1987年4月にルーマニアのガラツィで生まれたクリスチャン・シオカン(クリスチャン・ハマー)は、アマチュアでは欧州を中心にヘビー級で活躍しマイケル・ハンターやデビッド・プライスなどと鎬を削る~2008年11月にデビューして、ロバート・グレゴールと対戦も1Rに棄権敗け~その後は7連勝4KOするも、2010年7月にマウリシオ・ワフに6RでKO負け~12月にもタラス・ビデンコーに判定負けも、その後は2連勝1KO~2012年2月に、セルダル・ウイサルを2RにTKOで降しドイツインターナショナルヘビー級王座を獲得。

3月に、アレクサンダー・カールを1RにTKOで降しドイツインターナショナル王座の初防衛に成功~9月には、ダニー・ウィリアムズを4RにTKOで降しWBO欧州ヘビー級王座を獲得~2013年2月にも、アレクセイ・マジキンを6Rに棄権に追い込みWBO欧州王座の初防衛に成功~8月に、レイフ・ラーセンを7RにKOしてWBO欧州王座2度目の防衛に成功~王座を返上し、3連勝してWBO3位まで上げる~2015年2月に、WBOインターナショナル王者のタイソン・フューリーに挑戦も8R終了時にギブアップする 『観戦記2424』

 

8月に再起して2連勝1KOして、2016年10月に、エルカン・テーバーを2-1の判定で降しWBO欧州ヘビー級王座を獲得~2017年2月に、デビッド・プライスに7RでTKO勝ちしてWBO欧州王座の初防衛に成功~5月にも、ジネ・バンマクロフを判定で降し2度目の防衛に成功~12月に、WBAインターナショナル&WBAインターコンチネンタル王者のアレクサンドル・ポベトキンに挑戦も大差判定負け~2018年9月に再起し、ダビッド・ゴーギシュビリを3RにTKOで降す~12月に、マイケル・ウォリッシュを5RにTKOで降しWBO欧州ヘビー級王座を獲得。

 

病気の娘さんに適切な治療を受けさせたい為にキューバから亡命し31歳になる1ヶ月前にプロデビューしたオルティスが、再びビックマッチの為にWBC3位&IBF8位としてIBF12位のハマーとワイルダー戦への前哨戦!

 

2019年3月2日 ‘キングコング‘世界再挑戦へ向けて! ルイス・オルティスvsクリスチャン・ハマー

 

ルイス・オルティス 30勝26KO1敗2無効試合 元WBAヘビー級暫定王者

 

クリスチャン・ハマー 24勝14KO5敗 WBO欧州ヘビー級王者

 

1R、身体に似合わず、軽やかな動きでジャブを連射するオルティス

 

サウスポーのオルティスは、正面から来るハマーを右フックで廻しながら左ストレート!

 

2R、ガードを固めながら突進してくるハマーに、オルティスは右廻りしながら上下に打ち分ける!

 

しかし、オルティスの足が縺れた瞬間にハマーがラッシュ!オルティスは冷静に廻りながらかわし、正面からハマーに左!今度はハマーが廻り、オルティスが追いかける~ガードを固めるハマーに、オルティスがボディー!効いた!

 

3R、オルティスは軽快に廻りながら、長いジャブを内から外から突き刺す

 

ハマー入れない~下がりながらアウトを取って右も、オルティスはガードして返す

 

4R、オルティスが長く上下に打ち、ハマーをコーナーに追い詰める~ハマーもカウンターを狙うが、オルティスのアッパー!

 

さらにオルティスが、上下に多彩なコンビネーションでハマーをコーナーに詰め連打!

 

5R、廻るばかりのハマーはカウンターを狙おうとはするが、オルティスの踏み込みが速く長い!

 

ハマーが前に出てくると、オルティスは軽快にアリシャッフルからジャブを突き左!

 

6R、やはりオルティスがハマーを追い回すが、ハマーも右ストレートはタイミングが合ってきている

 

さらにハマーがボディー連打~オルティスはアウトを取って、右を様々な角度で伸ばす

 

7R、ハマーは必死に前に出るが、オルティスは打ち合わずリズミカルに動きながら当てていく

 

ハマーが止まると、オルティスは手数を増して追い込む!

 

8R、またまだハマーは出てきて振る~しかしオルティスは、柔らかくかわして廻りながら右を伸ばす

 

ハマーは追い足がなく、オルティスにカウンターを狙われる!

 

ハマーは追い足がなく、オルティスにカウンターを狙われる!

 

9R、オルティスが軽快にボディーへジャブ連打~下を見ながら左オーバー!

 

ハマーはガンガン右を振る~しかし、オルティスが軽いフットワークからのジャブで入らせない

 

10R、ポイントでは厳しいだろうハマーが、フルスウィングの右を連打!

 

オルティスは手数落ちずに、コンビネーションで当てていく~沈み込んでの左オーバーハンド!

 

判定は、100-90 99-91 99-91 大差で3-0でルイス・オルティスの判定勝ち!

 

ディフェンシブなクリスチャン・ハマーにダウンを奪えなかったが、ルイス・オルティスがヘビー級では珍しいサウスポーから様々な角度のジャブ~左ストレートでレッスンをつけているかのような圧勝。そしてオルティスはリング上で 『アンソニー・ジョシュア、デオンテイ・ワイルダー、レディ!』 と、いつでも闘おうとアピールする。そして同じく娘を持つデオンテイ・ワイルダーは、ワイルダーが付けた1敗のみだが不遇の扱いだったオルティスとの再戦を実現させ700万$(約7億6000万)を稼がせるリマッチは8ヶ月後の2019年11月に実現!

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