観戦記2415 WBOアジアパシフィックライト級王座戦 荒川仁人vsリマール・メツダ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

私のような50代には映画「ロッキー」シリーズは良くも悪くも金字塔であり、同年代の男で1回も観たことがない人はいないのではないか!?と、思わせるほどロッキー.1&ロッキー.2はテレビで繰り返し放送された。そしてシリーズでもっともヒットした1985年公開のロッキー.4炎の友情は私も劇場で観たものだ。そのロッキー.4が、なんと!8月19日に未公開映像42分を足して再上演されるというのだから驚きだ!

そして今でも、激闘を繰り広げるボクサーに対して○○○のロッキーと呼ぶことがあるのだから「ロッキー」の名はシルベスター・スターローンを飛び越えて「逆境に挫けない」の代名詞になっている。

日本では「浪速のロッキー」と呼ばれた赤井英和さんが有名だが、海外で「ジャパニーズ・ロッキー」とまで呼ばれ、2013年7月のオマール・フィゲロアとのWBCライト級暫定王座決定戦は大激戦で 『観戦記560』 海外の各メディアで年間最優秀試合候補とまで言われたのが荒川仁人選手!

 

1981年12月に東京都武蔵野市に生まれた‘THE Babyfaced Sniper‘荒川仁人選手は高校時代には野球でピッチャーをしていたらしいがWOWOWのエキサイトマッチを観てボクシングを始める決意をし、高校卒業後に同級生の父親が会長を務める八王子中屋ボクシングジムに入会~アマでは全日本実業団のライトウェルター級で優勝。

2004年2月にデビューし、山下真外選手を1RでKO勝ち~5月には中沢勇輝選手を2RでKO、10月に前田拓馬選手に判定勝ち~その後も4連勝3KOで、2005年11月には後の日本&東洋太平洋ライト級王者の加藤善孝選手に2-1の判定勝ちし東日本新人王を獲得~全日本新人王でも小出大貴選手に判定勝ちし、2005年全日本新人王を獲得~しかし、2006年9月には加 藤善孝選手に0-2の判定でリベンジされ初黒星~2007年4月に遠藤智也選手を8RにKOし再起し、3連勝後に東洋太平洋ライト級王者のランディ・スイコに挑戦するも0-1のドローで王座獲得ならず~3連勝後の2010年4月に、近藤明広選手を2-0で降し日本ライト級王座を獲得~9月に、大村光矢選手を5RにTKOで降し初防衛に成功~2011年1月、中森宏選手を8RにTKOで降し2度目の防衛に成功~6月には、生田真敬選手を4RにTKO勝ちで3度目の防衛に成功~10月には、東洋太平洋ライト級王座決定戦でジェイ・ソルミアノを2-1の判定で降し王座栄冠。

2012年2月には、三垣龍次選手に判定勝ちし初防衛に成功~8月にも、嶋田雄大選手を8RにTKO勝ちし2度 目の防衛に成功 『観戦記251』 2012年11月に、メキシコで1位の荒川選手と2位のダニエル・エストラーダでWBCライト級挑戦者決定戦を争い大激闘も10Rに負傷判定負け(しかし、この試合の負傷判定になった原因の5Rの傷は荒川選手のヒッティングであり本来はTKO勝ちのハズ)WBCは再戦を指令するが、エストラーダは再戦を拒否し荒川選手がWBC1位に復帰する~2013年5月に、調整試合でパクプーム・オーベンジャマッドを2RにKOする~アントニオ・デマルコを、2012年11月に8RTKO勝ちでWBCライト級王者を奪い 『観戦記390』 2013年2月にギャビン・リースを5RにTKO勝ちし初防衛に成功している 『観戦記430』 エイドリアン・ブローナーがポール・マリナッジのWBAウェルター級王座に挑戦する為に設定された、WBCライト級暫定王座決定戦をWBCライト級2位のオマール・フィゲロアと対戦し場内大熱狂の激戦も判定負けで世界王座栄冠ならず 『観戦記560』

 

2014年3月には、MGMガーデンアリーナでホルヘ・リナレスとWBCライト級次期挑戦者決定戦で対戦も判定負け 『観戦記728』 7月に近藤明広選手との再戦を制すも、12月に日本ライト級王者の加藤善孝選手との3度目の対戦で判定負け~所属ジムをワタナベジムに移籍するも、2015年6月には元日本スーパーフェザー級王者の内藤律樹選手に判定負けし連敗 『観戦記902』 11月に杉崎由夜選手に判定勝ちで再起し、2016年4月に徳永幸大選手の日本ライト級王座を再栄冠~9月に塚田祐介選手を6RにKOし初防衛に成功~2017年1月には、WBOアジア太平洋ライト級王座決定戦でアンソニー・サバルデを判定で降し栄冠~7月にマルボン・ボディオンガンを6RにTKOで降し、WBOアジア太平洋ライト級王座の初防衛に成功~12月には、フィリピンライト級3位のアドニス・アゲロに判定勝ち 『観戦記1401』

 

そしてWBOアジアパシフィック王座2度目の防衛戦の相手は、WBOアジア5位のリメール・メツダ!

 

1994年3月にフィリピンミサミス・オリエンタル州カガヤン・デ・オロで生まれたリマ―・カガタス・メツダは、2013年10月にデビューしてアルバート・キャタビランに判定勝ち~さらに6連勝3KOし、2015年9月にジェイソン・ティナンブ―を5RにTKOで降しWBFアジア太平洋フェザー級王座を獲得~さらに2連勝1KOして、2016年9月にミルザン・ジクシリコフとWBCアジアスーパーフェザー級シルバー王者決定戦で対戦も判定負け。

12月にも、イサ・チャにコフとIBFユーススーパーフェザー級シルバー王座決定戦で判定負け~2017年6月に、ジョバビー・ロータに1RでTKO勝ち~9月に、ギャビー・シンプ―に判定負け~11月に、リチャード・ベトスに5RでTKO勝ち。

 

WBOでは2位にランクされる荒川選手は、この時点でのWBOライト級王者レイムンド・ベルトランに標的を絞り再挑戦を狙う!ベルトラン同様にハードパンチャーたしいメツダを倒し、荒川選手は世界をアピールできるか!?

 

2018年5月20日 WBOアジアパシフィックライト級王座戦 荒川仁人vsリマール・メツダ

 

荒川仁人 31勝18KO6敗1分 2度目の防衛戦

 

リマール・メツダ 12勝7KO3敗 WBOアジア5位

 

1R、サウスポー同士、お互いに右に廻る~荒川選手が入っていくが、メツダもかわしながら合わせてくる

 

リング中央で待ち構えるメツダは、荒川選手が入ってくるところに左を外から廻してくる!

 

2R、メツダが、身体を振りながら低く潜り込んでいきボディー~荒川選手も押し負けずにボディー!

 

ガードが固いメツダに、荒川選手はポジションを細かく変えながら細かい連打~メツダは急に振り回してくる!

 

3R、細かく打つ荒川選手に、メツダは溜めて振り回す~アッパー!

 

さらにメツダが勢いに乗る~フィリピン人らしい踏み込みからの左ストレート!

 

4R、軽いものの細かく当てていく荒川選手と、手数は少ないが豪快に振るメツダ

 

荒川選手はくっついてのショートで、メツダに振らせないようにする

 

5R、手数は出していく荒川選手も、メツダも身体をぶつけた押し合いから振り回す!

 

メツダがボディー連打からアッパーを突き上げる!荒川選手効いた!荒川選手は距離を取る

 

6R、荒川選手らしい回転力ある連打が出ていくが、メツダも下がりながらアッパーを捩じ込んでくる!

 

さらに振り回すメツダも、荒川選手は手数で押し込んでいく!

 

7R、メツダが振り回しても、荒川選手の前進は止められずコーナーに押し込みボディー!

 

さらに荒川選手がボディー~顔面も、メツダもまだまだ返してくる!

 

8R、終盤に入るも、流石の手数でメツダを追い込む荒川選手

 

それでもメツダは、豪快なパンチで押し戻す~ボディー連打も低いか!?

 

荒川選手が攻め、メツダが返してくるところにカウンター!

 

9R、メツダは、下がりながらも強烈なボディー~右フック!

 

さらに、メツダのローブロー気味のボディーで荒川選手下がる~メツダが振り回す!

 

10R、荒川選手が前に出るが、メツダも打ち終わりに合わせてまとめる!

 

しかし、荒川選手は前進し続けて連打が止まらない!

 

11R、お互いに、まだまだ手数落ちなく打ち合うがクリーンヒットが奪えない

 

細かい連打で荒川選手が出ていくも、メツダは堪えて打ち終わりにフルスイング!

 

12R、荒川選手が凄まじい手数で突進も、メツダは狙いすました左ストレート!

 

それでも、荒川選手らしい頭をつけたラッシュ~下がったメツダに左ストレート!

 

荒川選手がムキになって倒しにいくも、メツダもかわしながら返して試合終了

 

判定は、116-112 114-114 114-114 1-0のドローで荒川選手が2度目の防衛に成功!

 

荒川選手のターゲットであるWBOライト級王者のベルトランは、3ヶ月前の2月に開催されたWBOライト級王座決定戦で、元WBAライト級王者のパウルス・モーゼスに判定勝利して4度目の世界王座挑戦で涙の王座栄冠。ベルトランをプロモートをするトップランクは、5月にホルヘ・リナレスをKOして 『観戦記2026』 WBAライト級王者になったワシル・ロマチェンコとの統一戦を8月25日にロサンゼルスで行うことを目指すもロマチェンコが右肩の手術を行ったことで消滅~トップランク社6月のWBOランキングで荒川選手に代わりWBO2位にホセ・ペドロサを捻じ込み指名挑戦者としてベルトランの初防衛戦を計画。しかしWBOは、WBO1位のロマン・アンドレーエフを指名挑戦者として認めてトップランクとアンドリーフ陣営の間で指名戦の入札指令を出すもアンドレーエフ陣営は入札に応じずベルトラン陣営が落札。

しかし、アンドレーエフが虫垂の切除手術を受けなくてはならなくなり辞退~この一連のトップランクの世界挑戦試合計画の企ての煽りを食う形で、WBO2位だった荒川選手はWBO3位にランクダウン。荒川選手はアメリカに渡りトップランク社の総帥ボブ・アラムに自身のデータファイルを手渡し挑戦をアピールするなどするもオリジナル階級であるライト級での世界挑戦への道は険しく2019年1月にタイでタードサック・シーナムに判定勝ち~そして5月にウクライナでWBOインターナショナル王者のデニス・ベリンチクに挑戦!

 

★メツダはその後もアジア中で闘い3勝3敗で2021年3月が今のところ最後 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村