観戦記2413 BOM パコーン・PKセンチャイジムvs松本芳道 | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD鑑賞》

 

昨日は、朝倉未来選手がスペシャルアドバイザーを務める1分間の金網キックボクシング「Breaking Down」の第4回大会がPPV配信された。会場チケットは20万円と高額だが、関連動画が2200万回を超えるなどの話題もありどれだけPPV数を稼いだのか!?なにせ6月の「The Mutch」では50万件以上のPPVを売上げ、チケット収入も20億円を超えていまや地上波テレビを必要としない格闘技番組が化け物状態になってきた。THE Mutchをプロデューサーとして成功させたRIZINの榊原CEOは、PRIDEと同様にスカパーのPPVをRIZINの柱としつつも民放の影響力の強さを元テレビマンとして自覚していたがThe Mutchの成功もあり「RIZIN STREAM PASS」 の動画配信に力を入れていくみたいだ。

The Mutchを最後のボクシングに転向となった那須川選手も、やはり地上波放送が知名度を上げるのに後押しになった事は間違いない。那須川選手と武尊選手の対戦も、2021年末かと思われたが決まらず那須川選手のRIZINラストマッチに一時は吉成名高選手に決まりかけたが3週間前に時期早々でオファーを断る。

吉成選手をRIZINに参戦し続けてビックマッチを!と考えていた榊原CEOは悔しさからか吉成選手を批判し、思わず「ムエタイが日本で流行することはない」など批判めいた勇み足をしてしまい大炎上。

ムエタイ&キックボクシングファンからすると、いやいやMMAが競技化する遥か前から世界中で愛されている格闘技だ!と声を荒げたが、確かに賭けの対象であるムエタイは日本人が好きな激闘は少ない。しかし、とんでもない激戦は多々あり余りムエタイを好きではない人に私はポンサネー・シットモンチャイvsパコーン・PKセンチャイジムの試合をいつも薦めている。ポンサネーは、2020年7月に殺人事件に関与で指名手配との報道もあったがどうなったのだろうか!?片やパコーンは2021年6月にも来日して生きる伝説健在ぶりを魅せる!

 

1990年8月にタイのサムットプラカーンで生まれたパコーン・PKセンチャイジムは、ムエタイ好きの父親の勧めで幼少からムエタイを始める~2008年に17歳でラジャダムナンスタジアム・スーパーフライ級王座を獲得~2010年3月には‘爆撃機‘ポンサネー・シットモンチャイと歴史に残る大激闘で判定勝ち 『観戦記367』 6月の再戦は1戦目程では無いが、それでも壮絶な打ち合いでパコーンが2連勝~2012年にはスコットランドで、センチャイ・ソー・カムシンと対戦も判定負け~2013年には、プロムエタイ協会ライト級王座獲得し2013年度タイ国スポーツ統括局MVPを獲得~2014年4月には、セクサン・オー・クワンムアンと大激闘も判定負け~しかし、5月のセクサンとの再戦では判定勝ち~10月には、シンダム・ギャットムー9を判定で降しルンピニースタジアム・ライト級王座を獲得。

2014年6月にフランスで開催されたモンテカルロファイトマスターズで、イェトキン・オズクルを判定で降しWMCライト級王座を獲得~9月に、サゲッダーオ・ギャットプートンを判定で降しルンピニーライト級王座を防衛~10月にはイギリスで、グレッグ・ウートンを判定で降しYOKKAO65kg級王座を獲得~2週間着に来日し、REBELS.31でヤスユキ選手と対戦も計量で500gオーバー・・・・ヤスユキ選手の希望でハンデ無しの対戦で判定勝ち~2015年3月に、イギリスでリアム・ハリソンを判定で降しYOKKAO65kg級王座を防衛~5月に名古屋で、REBELS MUAY THAIライト級王者の小川翔選手と対戦予定も計量で1.7kgオーバーで試合中止。海外での試合が増え、12月に再来日し、名古屋で大和哲也選手と対戦も判定負け~武林風63kgトーナメントに参戦し決勝まで進むも、2016年1月の決勝で後のK-1王者ウェイ・ルイに判定負け。

2016年6月には、スロバキアでマルコ・ノヴァクを判定で降しWKU67kg級王座を獲得~12月には、MAX MuayThaiでチャド・コリンズに判定負け~2017年4月にレバノンで、モーガン・アドラーを判定で降しフェニックスファイティング王座を獲得~その後も世界各地で闘い、2019年4月に久しぶりに来日しBOMで元NJKFウェルター級王者の中野椋太選手を2RにKOする。

 

そして再び来日しBOMに参戦!対戦するのは元新日本キックライト級王者の松本芳道選手!

 

1982年4月に神奈川県横浜市で生まれた‘ザ・パニッシャー‘松本芳道選手は、K-1を観て22歳でキックボクシングを始める~2005年7月に新日本キックボクシングからデビューし、桐生大地選手に1RでKO勝ち~さらに8勝3KO無敗1分後の2009年2月に、勝次選手に判定勝ち~3連取2KO後の2010年4月に、朴龍選手を判定で降し新日本キックライト級王座を獲得~5月のK―1MAX63kgトーナメント1回戦で、大槻晴明選手を判定で降す~7月の準々決勝でも、上松大輔選手に3RでTKO勝ち~同日の準決勝では、久保優太選手に1RKO負けも3位入賞。

 

9月に新日本キックで、元WFCA世界ライト級王者の西山誠人選手に1RでKO負け~2011年9月に、勝次選手と再戦も判定負け~12月に石井達也選手に2RでKO勝ちも、2012年3月にジョニー・オリベイラに判定負け。

ボクシングに転向し、2013年1月に大橋ジムからデビューして石川ベジータ選手に1RでKO勝ち~さらに3連勝2KOも、2013年11月の東日本新人王戦準決勝で三瓶数馬選手に判定負け~直ぐに再起して3連勝3KOし、2015年5月に韓国でサン・ドン・キムに判定勝ち~さらに2連勝2KOするも、2016年10月にタイ国スーパーライト級王者のカンピー・ファヨムに判定負けし「タイの王者でこんなに強いなら世界王者は無理」と引退してしまう。

 

しかし、自身のジムで練習しているうちに「現役選手より強い」と周りからも言われて現役に復帰!2019年1月に、Road to KNOCK OUTで杉本卓也選手に判定勝ち~4月のKNOCK OUTでも、前口太尊選手に判定勝ち

 

松本選手はキックに復帰するきっかけに 『後輩がKNOCK OUTのスーパーライト級トーナメントの動画を持ってきて、俺の方が強いって言うわ、優勝賞金300万円だってんだから、やるしかないなと。小野寺力プロデューサーに自分で連絡して売込みました。7年ぶりのキックでここまでの2試合、全然納得はできてないっすけど、体力も技術も戻ってきてることをひしひしと感じます。相手がムエタイMVPだろうがなんだろうが5ラウンドあれば倒せます』 と話し、対策としては 『ムエタイにつきあったら100パーセントやられます。蹴りの距離でもないヒジ・ヒザでもない自分の得意なパンチの間合いを作る。それができるようになったんです。俺は、相手が強ければ強いほど燃えます。最高に強い奴とやれば、最強の俺が出せるって自信あります。前回、前々回のダッサイ試合見て幻滅した人たちにこの試合を見せつけてやりたいです!』 と、地元の横浜で開催するBOMのビックマッチに参戦!

 

2019年6月1日 BOM パコーン・PKセンチャイジムvs松本芳道

 

パコーン・PKセンチャイジム 元ルンピニースタジアムライト級王者

 

松本芳道 元新日本キックボクシングライト級王者

 

1R、松本選手から仕掛けていき、ローを蹴りながら廻る

 

パコーンは松本選手のパンチをかわしながらヒジ!左フック!

 

松本選手は激闘に持ち込ませない為か!?スイッチしながらヒラヒラ廻るが、パコーンは出てきて強烈なローで松本選手のバランスを崩す!

 

松本選手は細かくパンチを当てるが、パコーンは全く気にすることなく踏み込みロー!

 

2R、やはり前に出ていくパコーンが、松本選手のパンチに対して右ミドル!

 

パコーンのローにパンチを合わせる松本選手も、パコーンは怯むことなく蹴っていく!

 

松本選手は近い距離にはしないで動き続けるが、パコーンの右が伸びてくる!

 

松本選手がパンチをまとめると、パコーンはヒザを突き出していく!

 

3R、お互いにロー~パンチも、松本選手はパコーンに押し込まれてしまう

 

それでも松本選手は細かくパンチを打つが、パコーンはヒジでダメージを与える!

 

さらにパコーンが追いかけ右!パコーンがパンチで追い込む~ワン・ツー!

 

松本選手も必死に返すが、パコーンにヒジを振り落とされる!

 

4R、突っ込んでくるパコーンに、松本選手も流石のテクニックでかわしながら返す!

 

変則的なパンチの松本選手に、パコーンはパンチではなくローを効かせる!

 

パコーンが松本選手をコーナーに追い込むも、松本選手パンチを当てながら抜けていく

 

しかし、首相撲で捕らえたパコーンが凄まじいヒザを入れる!

 

5R、ポイントでは厳しいだろう松本選手が出るが、パコーンは前蹴り~右ミドル!

 

松本選手がパンチで追うが、パコーンは組み付いていなしから右ミドル!

 

パコーンは流してくる~松本選手に打ってこいと挑発しながら右ミドル!

 

パコーンはチョコチョコ当てながら、松本選手のパンチはかわして試合終了

 

判定は、50-48 50-46 50-46 3-0でパコーン・PKセンチャイジムの勝利!

 

流石の強さを魅せつけ、パコーン・PKセンチャイジムが完封。基本的に近い距離での闘いのパコーンに、松本選手は距離を取りながらの闘いだったが多少は被弾しようとも踏み込んでくるパコーンに飲み込まれてしまった。

パコーンはこの後も、11月にはブラジルで闘うなど世界中で金が取れる試合振りを魅せていき2019年12月にはミャンマーでラウェイに挑戦しソー・リン・ウーと対戦も4Rに頭突きでKO負け。そして、2022年4月に横浜のエイワジムにトレーナーとして就任したことが発表される。

復帰後、初の敗戦となってしまった松本選手は9月にRISEへ初参戦となりRISEライト級6位の直樹選手と対戦。

 

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