観戦記2380 激戦必至! ブランドン・リオスvsウンベルト・ソト | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

フィリピン大統領選挙では、やはり惨敗してしまった元6階級制覇王者のマニーパッキャオ。ちょうどチャリティーマラソンやら来日中みたいで奥さんと末っ子と銀座で買い物をしている記事が出ていた。長男のエマニュエル・パッキャオがアマチュアデビューだとかで記事になっていたが、マニー・パッキャオがボクシング史上かつてない突然変異みたいなボクサーだったので才能を引き継いでいるとかの問題では無く厳しいだろう。パッキャオの実弟のボビー・パッキャオも兄と同じくサウスポーでWBOアジアパシフィックライト級王者などになっている。2004年11月からはアメリカ進出し、2006年6月には元WBCフェザー級王者のケビン・ケリーと対戦するが4RにKO負け~2007年6月にマジソン・スクエア・ガーデンで開催されたミゲール・コットvsザブ・ジュダーのPPV興行に出場し後の3階級制覇王者(この時点で1階級)ウンベルト・ソトと対戦し7RKO負けしている。当たり前と言えば当たり前だが兄みたいな活躍とは程遠く、ウンベルト・ソト戦の1年5ヶ月後に判定負けを最後にして引退している。

ボビー・パッキャオ戦(スーパーフェザー級)まで5敗をしていたウンベルト・ソトだが、その後は3階級制覇をするなどウェルター級まで上げて激戦を繰り続けた。

 

1980年5月生まれメキシコのシアロア州出身の‘La Zorrita‘(狐)アルマンド・ウンベルト・ソト・オチョアは、1997年9月に17歳4ヶ月でデビューしてギジェルモ・フエラに判定勝ち~10月の2戦目は、イバン・グティエレスとドロー~その後は3連勝1KOするが、1998年5月にアンヘル・エドゥアルド・マタに判定負け。

6月にカエタノ・ロメロに判定勝ちし、1999年1月にはラモン・バレスを判定で降しメキシコ太平洋沿岸フェザー級王座を獲得~しかし、4月にルイス・クラウディオ・フレイタスに判定負け~5月にヘスス・エスカランテを6RにKOして、メキシコ太平洋沿岸王座の初防衛に成功~7月にも、ヘラルド・サヤスを11RにTKOで降し2度目の防衛に成功~8月にラモン・アラゴンに判定勝ちし、9月にはNABFフェザー級王座決定戦でエミジオ・ハステラムとはドロー~2000年3月に、カルロス・ラモン・マイレナを4RにTKOで降しWBCフェザー級ユース王座を獲得~5月には、ヘクター・ハビエル・マルケスとメキシコフェザー級王座決定戦で対戦するも11RにTKO負け。

9月に、WBCスペイン語圏フェザー級王座決定戦でラモン・バレスを1RにKOして王座獲得~しかし11月に、ダビド・ムリロに判定負けしてWBCフェザー級ユース王座から陥落。

2001年3月に、エンリケ・コリンとWBCスーパーフェザー級ユース王座決定戦を2RにKOして王座獲得~さらに8月にも、ヘスス・エスカランテを5RにTKOで降しWBA中央アメリカスーパーバンタム級王座を獲得~ノンタイトル戦を7連勝5KOして、2002年7月にNABF北米スーパーフェザー級王座決定戦でケビン・ケリーと対戦するも0-2の判定負け。

11月にファン・ルイスを4RにKOして再起すると、2002年11月にエメディオ・ハステルムを12RにTKOで降しWBC中央アメリカライト級王座を獲得~さらに11勝1無効試合で、2005年8月にWBCフェザー級暫定王座決定戦でロッキー・ファレスを判定で降し暫定王座獲得~2006年2月に、オスカー・レオンを9RにTKOで降し初防衛に成功~スーパーフェザー級に上げ、2006年8月にWBCスーパーフェザー級王座挑戦者決定戦でイバン・バーレを4RにTKOで降して挑戦権を獲得~さらに、マニー・パッキャオの実弟のボビー・パッキャオを含む3連勝3KO~2007年11月に、ホアン・グスマンのWBOスーパーフェザー級王座に挑戦するも判定負け。

2008年3月に、カルロス・ウィリアムスを5RにTKOで降す~6月にWBCスーパーフェザー級暫定王座決定戦でWBC2位のフランシスコ・ロレンゾと対戦するも4Rにダウン後のパンチで失格負け~10月に、WBCスーパーフェザー級暫定王座決定戦でガマリエル・ディアスと対戦し10R終了時にTKO勝ちし王座獲得~12月に、WBCスーパーフェザー級王座決定戦でフランシスコ・ロレンゾとの再戦を判定勝ちして正規王座を獲得~2009年3月に、アントニオ・デービスを4RにTKOで降し初防衛に成功~5月にマニー・パッキャオvsリッキー・ハットンの 『観戦記91』 前座で、WBC9位のベイノト・ガウデを9RにTKOで降し2度目の防衛に成功~9月に、アリスティディス・ぺレスを2RにTKOで降し3度目の防衛に成功~12月に、元2階級制覇王者のヘスス・チャベスを判定で降す~2010年3月に、デビット・ディアスとのWBCライト級王座決定戦を判定勝ちして2階級制覇達成。

5月に、リカルド・ドミンゲスを判定で降し初防衛に成功~9月にも、フィデル・モンテロッサを判定で降し2度目の防衛に成功~12月に、ウルバノ・アンティロンを判定で降し3度目の防衛に成功~2011年3月に、フィデル・モンテロッサとノンタイトルで再戦し判定勝ち~6月にも、佐々木基樹選手を11Rに負傷判定で降し4度目の防衛に成功~王座を返上してスーパーライト級に階級を上げ、元WBAライト級王者のホセ・アルファロを2RにTKOで降すさらに2連勝1KOして、WBA&WBCスーパーライト級1位にランクされる。そして世界前哨戦としてWBCスーパーライト級4位The Machineルーカス・マティセと対戦も5R終了時TKO敗けで初の判定以外の敗け 『観戦記1960』

11月に再起し、ホセ・ロペスに判定勝ちしてWBFウェルター級王座を獲得~2013年2月にも、シルベリオ・オルティスを判定で降しWBCインターナショナルスーパーライト級シルバー王座を獲得~6月には、中森宏選手を9RにTKOで降しWBCインターナショナル王座の初防衛に成功~9月にも、マホンリ・モンテスを判定で降しWBCインターナショナル王座の2度目の防衛に成功~2014年3月に、ファン・カルロス・アブレウを判定で降す~6月にも、ウィルフレド・ブエルバスを判定で降しWBCインターナショナル王座の3度目の防衛に成功~9月には、ジョン・モリナを判定で降しNABO北米スーパーライト級王座を獲得~2015年10月に、アントニオ・オロスコに判定負け~その後は、度々ブランクを作りながらも2連勝2KO。

そして81戦目にウェルター級契約で対戦するのは、元WBAライト級王者の‘Bang Bang‘ブランドン・リオス!

 

1986年4月にアメリカのテキサス州に生まれた、ブランドン・リー・ゴンサレス・リオスは高校を喧嘩で退学になるなど荒れていたらしい~喧嘩や盗みで度々逮捕されるなどの生活をする~ボクシングでは17歳で出場したナショナル・ボクシング・グローブでは準々決勝に進むが、後のIBFライト級王者になるミッキー・ベイに判定負け~アテネ五輪予選でもミッキー・ベイに敗北し、アマチュアでは230勝35敗。

2004年7月にデビューし、ラウル・モンテスに3RでTKO勝ち~さらに17連勝10KOするが、2008年10月にサンドロ・マルコスに0-1ドロー~しかし直ぐに5連勝5KOして、2010年2月にはホセ・ルイス・テロンを3RにTKOで降しNABF北米ライト級王座を獲得~9月には、アンソニー・ピーターソンとのWBAライト級王座挑戦者決定戦を7R反則勝ち(度重なるピーターソンのローブロー)11月にオムリ・ローザを5RにTKOで降し、2011年2月にもミゲール・アコスタを10RにTKOで降しWBAライト級王座を獲得。

7月に、ウルバノ・アンティロンを3RにTKOで降し初防衛に成功~12月にMSGでジョン・マレーと2度目の防衛戦も、リオスが計量オーバー・・・・試合は、11RにリオスがTKO勝ちして王座は空位~2012年4月にWBAライト級暫定王者のリカルド・アブリルと、WBAライト級正規王座決定戦で対戦もリオスがまたも体重超過・・・・試合はリオスが2-1の判定勝ち~そして10月にWBOスーパーライト級1位のマイク・アルバラートと、WBOラテンアメリカスーパーライト級王座決定戦で対戦し凄まじい打撃戦を7RにTKO勝ちして王座獲得。

2013年3月に、WBOスーパーライト級暫定王座決定戦でマイク・アルバラートと再戦し判定負け 『観戦記465』 さらに11月には、マカオでマニー・パッキャオと対戦するも判定負け 『観戦記636』 2014年8月に元WBAウェルター級王者のディエゴ・チャベスと対戦し、揉みあった展開が続きリオスが反則勝ち~~2015年1月に、マイク・アルバラードとの3度目の対戦を3R終了時TKOで降す~11月に、WBOウェルター級王者のティモシー・ブラッドリーに挑戦も9RにTKO負けして引退を口にする 『観戦記1046』 しかし、2017年6月に復帰してアーロン・ヘレラを7RにTKOで降してWBC9位にランクイン~2018年2月に、WBCウェルター級王座挑戦者決定戦としてWBC2位のダニー・ガルシアと対戦するも9RにTKO負け 『観戦記1982』 11月に、サウル・アルバレスの実兄のラウル・アルバレスに9RTKO勝ち。

 

スーパーウェルター級(69.85kg)契約で開催される激戦必至の1戦!老獪ななソトに、突貫ファイターのリオスは、ノンタイトル戦でも12ラウンドでDAZN中継のメインに置かれる正にサバイバルマッチ!

 

2019年2月23日 激戦必至! ブランドン・リオスvsウンベルト・ソト

 

ブランドン・リオス 35勝26KO4敗1分 元WBAライト級王者

 

ウンベルト・ソト 68勝37KO9敗2分 元3階級制覇王者

 

1R、お互いに慎重に距離を取る~ソトから左を伸ばしていく

 

やはり、打ち合いになる!リオスが前に出ていくが、ソトが細かく当てる~左フックから右ストレート!

 

それでもリオスがガンガン前に出るが、ソトは廻りながら左ボディー!

 

ソトは足を使いながらも、パンチをまとめる~リオスは動き悪く連打される

 

2R、さらに、リオスがグイグイ攻める~下がったソトに右!ソトも首を振ってダメージを逃がす

 

リオスが打ちまくるも、ソトが上手くかわす~ソトはスイッチをして更に撹乱しようとするが、リオスの右!ソトも、足を止めて打ち合い押し返す!

 

ソトの手数が増していく~メキシコらしい外から廻すような右!当然、リオスも引かずに正面から打ち合う!ソトも引かない!

 

3R、ソトが多彩な左を細かく当てるも、リオスは止まらず前に出て右!

 

リオスが右ストレートで突っ込むも、ギリギリかわしたソトはサイドに廻りながら右ストレート!

 

リオスはガンガン攻めるが、ソトはノラリクラリといなしながらパンチを入れていく

 

手数はリオスも、ソトはパンチを流しながら右を打ち込む!

 

4R、リオスがさらに出ていきソトをロープに追い込むが、ソトも右を狙い打ち!さらにアッパー!

 

顔面ばかりのリオスに、ソトはガードしながらしっかり見てボディー!

 

それでもリオスが頭を付けて押し込む~身体を入れ換えたソトがボディー連打!明らかに低く、リオスが止まったところにソトがラッシュ!

 

5R、やはり、リオスが低く押し込んでいき左フック!ソトが左を伸ばしながら足を使うが、リオスは逃がさず押し込み連打!

 

ソトは左を上下に打ちながら廻る~ボディー!コーナーに詰まっても連打はソト!

 

6R、老獪なソトも、リオスのプレスに追い詰められ打たれる!ソトが速い連打で抜けようとするも、リオスは逃がさず左フック!

 

ソトは必死に廻る~リオスは真っ直ぐに詰めるが、ソトも待ち構えて連打!

 

リオスは低く押し込むがパンチは当たっていない~ソトが狙い済ましたアッパー!連打!

 

7R、リオスが突っ込む!ソトを身体ごとロープに押し込むも、ソトは上手く抜けながら細かくパンチを当てる

 

前に出るリオスも、ソトはスイッチしながら動いてパンチを捩じ込む!

 

リオスは、しつこく押し込んでいく~ボディー連打から左フック!ソトも右ストレート!

 

8R、リオスのプレスに、ソトは疲弊してきて押し返せない

 

リオスが連打も、ソトは身体をズラして左フック~右を打ち降ろす!

 

凄まじい打ち合いになる~ソトがアッパー!リオス効いたか!?

 

9R、ソトの左ではリオスは止められず、リオスが押し込み連打!

 

頭を押し付けリオスが連打~ソトはアッパーでリオスを起こす!

 

ソトがカウンターの右を当てるも、リオスは止まらない~押し込んでボディー連打から左フック!

 

10R、やはり押し込んでくるリオスも、ソトは左右に逃れながら連打!

 

ソトが大きく廻る~リオスが近づけばコンビネーションで速い連打!

 

11R、ソトが廻りながら細かく打ち分けるも、リオスの前進は止まらず打ちまくる!

 

リオスの圧力と手数に、ソトは疲弊し心が折れてきたか!?それでも必死に手を出すソトも、リオスは低く突き上げていき右!

 

12R、お互いに打ち合う~リオスが押し込むが、手数はソトが上回っている!

 

しかし、リオスの前進は止まらない~押し込んで押し込んで連打!ソトもロープを背負いながら合わせる!

 

判定は、119-111 118-112 118-112 大差3-0でウンベルト・ソトが判定勝ち!

 

あらぁ~私的には意外な大差が開いた採点だったが、現地の放送席の採点は116-114だった。確かにリオスは常に前に出て見栄えのいいパンチは出していたが、ソトはガードか流してクリーンヒットは少なかった。逆にソトは細かい連打を確実に当てていてラウンド毎の採点だとソトに振られて合計すると大差になってしまった印象。

激闘で人気者のブランドン・リオスは試合前にプロモーターのエディ―・ハーンと3試合契約を結んで 「多くの可能性が広がった」 と、1人娘に対し 『ミアは空手に夢中なんだ。黒帯を取りたいって毎日練習してる。だから、約束したんだよ。ミアが黒帯を取ったら、お父さんも必ず世界王者に返り咲くって。そのときはチャンピオンベルトをプレゼントするよって』 と話していたがこの試合以降は試合をしていなく、何度か引退~復帰をしたが本当にラストファイトとなったか。

 

★ソトは2ヶ月後に元2階級制覇王者のジェシー・バルガスと対戦 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村