《本日のＤＶＤ観賞》
村田諒太選手とゲンナディ・ゴロフキンのミドル級王座統一戦に、大号泣した土曜日（４月９日）だが翌日には（現地９日）アメリカのテキサス州アラモドームで女子ボクシングの第一人者であるＷＢＡ女子フライ級王者藤岡奈穂子選手がＷＢＣ女子フライ級王者のマーレン・エスパーザと統一戦をするも判定負け。フライ級統一戦に挑んだ藤岡選手は、なんと日本人初の５階級制覇をしている女子ボクシングの枠を抜けた実績。ストロー級で初めて世界王者になったのが２０１１年５月で、２０１３年１１月にＷＢＡスーパーフライ級～２０１４年１１月にＷＢＡフライ級～２０１５年１０月にＷＢＯバンタム級～２０１６年１０月にＷＢＣフライ級～２０１７年１２月にＷＢＯライトフライ級王座を獲得し５階級制覇。
日本人男子では井岡一翔選手の４階級制覇が最多複数階級制覇王者だが、日本王座では５階級制覇しているのが湯場忠志さん。湯場さんも１９９９年９月にライト級で日本王者に輝き、２００２年３月にスーパーライト級王座～２００５年１月にウェルター級王座～２０１２年２月にミドル級王座 『観戦記１０１』 ２０１３年８月にウェルター級王座を獲得して日本王座５階級制覇 『観戦記５５５』 その湯場選手が日本王座に初挑戦する前年に生まれたのが、同じサウスポーの息子さんである湯場海樹選手！
１９７７年１月に宮城県都城市に生まれた湯場海樹選手は、アマチュアでは日章学園時にインターハイ準優勝。高校在学中にプロへ転向して２０１７年２月にペットマハーラ―ト・イミネントエアーに３ＲでＴＫＯ勝ち～６月にも、ベナー・サンティグに１ＲでＴＫＯ勝ち～１０月には、パブリト・カナダに判定勝ち～２０１８年２月に、富岡樹選手と日本ライト級ユース王座を争うも２Ｒ負傷引き分け。
１１月に、スー・バオションに判定勝ち～２０１９年４月に、リュ・ヘと３Ｒ負傷ドロー～７月に、キム・ジンスを２ＲにＴＫＯで降す～１０月の日本ライト級ユース王座トーナメントで、小西帝士選手に１ＲでＴＫＯ勝ち～２０２０年１月の決勝では、竹中関汰選手を４ＲにＴＫＯで降し王座栄冠。
そして、やはり血筋なのか！？複数階級制覇を狙って、日本スーパーライト級ユース王者に佐々木尽選手に挑戦！
２００１年７月に東京都八王子市生まれた佐々木尽選手は、中学１年生で「世界王者になって有名になる」 と自転車で５０分かけて八王子中屋ジムに通う。高校はボクシングが出来るように定時制に通い、アマチュアでは１勝３敗～２０１８年８月にデビューして、加藤剛選手に２ＲでＴＫＯ勝ち～さらに４連勝４ＫＯして、２０１９年８月の東日本新人王準々決勝では、佐藤光選手を判定で降す～９月の準決勝では、近藤哲也選手に１ＲでＴＫＯ勝ちも決勝は欠場。
２０２０年８月に、赤岩俊選手に１ＲでＫＯ勝ち～１１月に、宮崎辰也選手にも１ＲでＫＯ勝ち～１２月には、石脇麻生選手を３ＲにＴＫＯで降し日本スーパーライト級ユース王座を獲得。
勝者は、日本スーパーライト級１位で世界ランカーの平岡アンディ選手と日本スーパーライト級王座決定戦へ進む事が決定している日本ユース王座戦！コロナ禍で５月から延期になった１戦は、ＫＯ率が高い同士の無敗対決！
２０２１年７月２１日 日本スーパーライト級ユース王座戦 佐々木尽ｖｓ湯場海樹
佐々木尽 １０勝９ＫＯ無敗 初防衛戦
湯場海樹 ７勝５ＫＯ無敗２分 日本ライト級ユース王者
１Ｒ、スタンス広めで、ガード高く前に出た佐々木選手がいきなり左フック！湯場選手もワン・ツーを返す！
湯場選手が細かくジャブを出す～佐々木選手は、ガードしながら大きく振る！
佐々木選手が、来い来いとパフォーマンスを魅せる～湯場選手は廻りながらワン・ツーも、佐々木選手が豪快に振ってくる！
湯場選手が右フックを引っ掛けながら廻るも、佐々木選手の左フックが襲い掛かる！
さらに、佐々木選手が低く入っていき右～左フックを連打！
湯場選手はクリンチで堪える～離れて佐々木選手が入ってくるところに、湯場選手が狙い済ました左ストレート！佐々木選手ダウン！
立ち上がった佐々木選手に、湯場選手は無理には詰めずラウンド終了
２Ｒ、佐々木選手のダメージはどうか！？変わらず低く入っていき左フック！
湯場選手は、サイドに動きながら左ストレート！佐々木選手は正面から貰いダウン！
立ち上がった佐々木選手に、湯場選手が一気に連打！
佐々木選手はコーナーに詰まる～湯場選手がラッシュ！佐々木選手はガードを固めて打ってこいと煽る！
湯場選手は左ストレート～佐々木選手左フックを狙うが、佐々木選手はダメージがありフラつく
佐々木選手は、ガードを固めて前に出るが手数が出ない～湯場選手がアッパー！
湯場選手がワン・ツー連打～佐々木選手も右から左フック！湯場選手がダウン！
なんとか立ち上がろうとする湯場選手も、フラフラとロープにもたれて終了！
見事に、２Ｒに佐々木尽選手のＫＯ勝ち！噂通りの剛腕振りで、２度のダウンから逆転ＫＯ勝ち。佐々木選手は 『湯場選手の左は全然見えなかった。１度目はダメージがなかったけれど、２度目はありました。湯場選手のパンチは、これまでもらったことがないくらい硬かった。立ったとき、足はもうしっかりしていたし、湯場選手のラッシュも全部見えていたのでガードで防ぎました』 と話し、湯場選手は『あの連打で、レフェリーストップに持ち込みたかった』 と話す。
そして勝った佐々木選手は３ヶ月後の２０２１年１０月に、日本スーパーライト級１位でＩＢＦスーパーライト級８位にランクされている平岡アンディ選手と空位の日本王座決定戦。初黒星となった湯場選手は、７ヶ月後の２０２２年２月に後楽園ホールで近藤哲哉選手に判定勝ちして再起を果たしている。
★佐々木選手は次戦で平岡アンディ選手とだが前日計量で・・・ 格闘技ｂｌｏｇランキングをクリック⇒
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