観戦記2351 WBCシルバー&WBOインターナショナルヘビー級王座戦 ジョセフ・パーカーvsデ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

那須川天心選手、元K-1スーパーウェルター級王者の木村ミノル選手がボクシング転向を発表し、元K-1スーパーバンタム級王者の武居由樹選手がボクシングに転向して3連続1RKO勝利中。昔からキック~ボクシング、ボクシング~キックは多くあったが、引退後に名前を使っての参戦が多かった。海外では当たり前のように両競技を並行している選手も多く、日本では考えられないプロ~アマチュアでオリンピック出場の例も多々ある。日本でも同時期に試合をするのは無理でも、MMAも含めて 「引き抜き」 どうこうなど揉め事無く活躍する存在に那須川選手がなってほしい。

キックボクシングでイギリス&ヨーロッパ王者になり、MMAに転向~さらにアマチュアボクシングに転向してオリンピックを目指し、2階級制覇王者のデビット・ヘイやUFCに参戦中だったクイントン・ランペイジ・ジャクソンとスパーリングをしている強さが噂がデビッド・ヘイのプロモートもしていたフランク・マロニーの目に止まりボクシングで世界王者を目指す事になったのが‘Body Snatcher(死体泥棒)‘ディリアン・ホワイト!

 

1988年4月にジャマイカのポートランド教区で生まれた‘Villain(悪党)‘ディリアン・ホワイトは、12歳の時に家族でイギリスに移民する~キックボクシングを始めて、イギリス&ヨーロッパスーパーヘビー級王座を獲得するなど20勝1敗~MMAに転向して、2008年12月にUlyimate Charenge MMAでデビューし1R12秒でKO勝ち。しかし、アマチュアボクシングに戻り後の五輪金メダリストで3団体ヘビー級王者にもなるアンソニー・ジョシュアにも勝利する。

しかし、イギリスのアマチュア団体と経歴で揉めてプロに転向~2011年5月にデビューして、タヤル・メフメドに判定勝ち~さらに14連勝12KOして、2015年9月にブライアン・ミントを3RにTKOで降しWBCインターナショナルヘビー級王座を獲得~しかし、12月にアンソニー・ジョシュアとWBCインターナショナル&コモンウェルス英連邦&BBBofc王座を賭けて対戦し7RにTKO負け 『観戦記1991』

 

2016年6月にイビカ・バクリンを6RにKOして再起し、7月にデビット・アレンを判定で降しWBCインターナショナル王座を再獲得~さらに10月には、イアン・レウィソンを10R棄権に追い込む~12月に、WBC14位、WBA13位、IBF10位のデレック・チゾラと凄まじい大打撃戦を繰り広げ2-1の判定勝ち 『観戦記1945』 当初は、この試合は、WBC王座挑戦者決定戦とされていたが両者のランキングが低いと取り消される。

 

2017年4月にマルコム・タンに3RでKO勝ち~10月にはアンソニー・ジョシュアのアンダーカードでロバート・ヘリニウスを判定で降しWBCシルバー王座を獲得~2018年3月に、ルーカス・ブラウンを6RにKOして初防衛に成功~5月にIBFが、2位のクブラト・プーレフ4位のホワイトにIBF王座挑戦者決定戦を指令するが入札不成立

 

そしてWBCシルバー王座の2度目の防衛戦と、WBOインターナショナルヘビー級王座決定戦を兼ねて対戦するのは前WBOヘビー級王者のジョセフ・パーカー!

 

1992年1月にニュージーランドのオークランド州で生まれたジョセフ・デニス・パーカーはサモア人の両親を持つ~11歳で父親の勧めでボクシングを始めたらしく、世界ユース選手権で3位、ユース五輪で準優勝。2011年9月には世界選手権に出場も2回戦負け~2012年3月のロンドン五輪ではオセアニア予選で敗退。直ぐにプロ転向して、7月にディーン・ガーモンズウェイを2RにTKOで降す~さらに4連勝3KOで、2013年6月に、後のIBFヘビー級王者になるフランソワ・ボタに2RでTKO勝ち。

 

10月に、ファ・タトゥプのNZNBFニュージーランドヘビー級王座に挑戦し2RにTKO勝ちし王座獲得~2014年4月には、マルセロ・ルイス・ナシメントとPABAパンアジアヘビー級暫定王座決定戦で対戦し7RにTKO勝ちし王座獲得~7月にはブライアン・ミントのWBOオリエンタル王座と、保持するPABAパンアジアヘビー級王座のWタイトル戦を7Rにミントを棄権に追い込みPABA王座の初防衛とWBOオリエンタル王座を獲得~8月にはキース・トンプソンを3RにTKOで降しWBOオリエンタルを初&PABAパンアジアヘビー級王座2度目の防衛に成功~10月にもシャーマン・ウィリアムスを判定で降し、WBOオリエンタル2度目&PABAパンアジアヘビー級王座3度目の防衛に成功~12月にイリネウ・ベアト・コスタJrを4RにKOし、WBOオリエンタル3度目&PABAパンアジアヘビー級王座4度目の防衛に成功~2015年3月にはジェイソン・パタウェイを4RにKOし、WBOオリエンタル4度目&PABAパンアジアヘビー級王座5度目の防衛に成功~6月にヤクプ・サグラムを2RにTKOで降し、WBOオリエンタル5度目&PABAパンアジアヘビー級王座6度目の防衛に成功~8月には、WBOオリエンタル王座&PABAパンアジアヘビー級王座の防衛と、WBOアフリカヘビー級王座との統一戦&OPBF東洋太平洋ヘビー級王座決定戦でボウイ・トゥポウを1RにKOして、両王座の防衛とともにWBOアフリカヘビー級王座&OPBF東洋太平洋ヘビー級王座を獲得~さらに10月には、保持する4本の王座とWBAオセアニア王座を持つカリ・ミーハンとEPBCユーラシア太平洋ヘビー級王座決定戦で対戦し3RにTKOで降し6冠王になる。12月にはWBOオリエンタル王座の防衛戦で、ダニエル・マーツを1RにTKOで降し8度目の防衛に成功~2016年1月にジェイソン・バーグマンを8RにTKOで降し、WBOオリエンタル王座の9度目の防衛に成功~5月にカルロス・タカムとのIBFヘビー級挑戦者決定戦を判定で降し挑戦権を得る~7月にソロモン・ハウモノを4RにTKOで降し、WBOオリエンタル王座の10度目、東洋太平洋2度目の防衛に成功~10月に、アレクサンドル・ディミトレンコを3RにKOしてWBOオリエンタル王座の11度目の防衛に成功~12月にタイソン・フューリーが返上したWBOヘビー級王座をアンディ・ルイスと王者決定戦で対戦し、2-0の判定勝利でニュージーランド人として初のヘビー級世界王座を獲得 『観戦記1841』

 

そして2017年5月にWBO1位のヒューイ・ヒューリーと防衛戦予定も、ヒューリー側の問題で延期~代わりにWBO14位、ルーマニアのラズバン・コジャヌの挑戦を受け大差判定勝ちで初防衛に成功 『観戦記1583』

 

そして2017年12月に、改めてWBO指名挑戦者のヒューイ・ヒューリーの挑戦を敵地イギリスのマンチェスターアリーナで受け2-0の判定勝ちで2度目の防衛に成功 『観戦記1853』

 

2018年3月に、WBAスーパー&IBFヘビー級王者のアンソニー・ジョシュアと統一戦も判定負けで王座陥落 『観戦記2003』

 

初黒星を喫して世界王座を手放したジョセフ・パーカーが、3戦連続でイギリスに乗り込む再起戦!同じくアンソニー・ジョシュアには敗けたものの、その後も地域王座3本巻き4本目の王座と世界再挑戦を狙うディリアン・ホワイトのサバイバルマッチ!

 

2018年7月28日 WBCシルバー&WBOインターナショナルヘビー級王座戦 ジョセフ・パーカーvsディリアン・ホワイト

 

ジョセフ・パーカー 24勝18KO1敗 元WBOヘビー級王者

 

ディリアン・ホワイト 23勝17KO1敗 WBCシルバー王者

 

1R、ホワイトが左を出しながら様子見も、パーカーは細かく身体を振りながら右を強振してくる!

 

パーカーが右を打ち込む~ホワイトも打ち終わりに左フック!それでもパーカーは振る~ホワイトは打ち終わりを狙う!

 

2R、パーカーは飛び込んでいき、ホワイトは待ち構えて合わす~ヘビー級らしい、凄まじい打ち合いになる!

 

スピードもある両者~パーカーがボディーにも散らすが、ラウンド終了際に明らかに頭が当たり倒れるがダウンを取られる

 

3R、さらにホワイトが勢いに乗っていく~下がったパーカーに右!

 

パーカーも細かく動きながら返すが、ホワイトがボディー~右フック!アッパー!

 

4R、パーカーが足を使いながら綺麗なジャブを当てるが、ホワイトは振りかぶった豪快な右!パーカーはギリギリかわす

 

パーカーは廻りながら左右のフック!ホワイト効いたか!?パーカーがラッシュ!

 

5R、廻るパーカーに、ホワイトは豪快に振るが空振りが多い~パーカーは距離を取りながらもワン・ツー!

 

しかし、ホワイトもプレスを強めて打ちまくってパーカーはロープに詰まる

 

6R、ホワイトは振り回すが、パーカーは廻って当たらない~ホワイトはイラついて、クリンチするパーカーの後頭部を連打

 

パーカーも押し合いに応じるが、ホワイトは押しながらも打ちまくる~右アッパー!

 

7R、細かいパンチのヒット数はパーカー、豪快なパンチで見栄えはいいホワイト

 

パーカーが足を使いながら左を当てる~ホワイトは左フック!右ストレート!

 

8R、このラウンドは、ホワイトが足を使いながら左を連射していく

 

パーカーは左は出るが廻るばかり~ホワイトが豪快に振りながら、パーカーをロープに追い詰める!

 

9R、お互いに疲れてきているか~左を突き合うが、パーカーが打ち終わりに踏み込んでアッパー!

 

パーカーがリズムよく左を打つ~パーカーの右アッパーをかわして、ホワイトが左フック!パーカー前のめりに崩れる!ダウン!

 

立ち上がったパーカーに、ホワイトは焦らず攻めるも極めきれない

 

10R、パーカーはダメージを感じさせず、前に出ていき打ち込んでいく!

 

ホワイトが出ていくと、パーカーはアウトボクシングで廻る~ホワイトは、ジャブを貰いながらも詰めていきボディー!

 

11R、パーカーは廻りながらジャブ~右で飛び込んでくるも、かわしたホワイトがカウンターの右!

 

しかし、ポイントでは劣勢だろうか!?パーカーも打ち続ける~強引に突っ込みアッパー!

 

12R、左を突きながら動くパーカーに、ホワイトが右を振り回すが当たらない~パーカーがコンパクトにワン・ツー!

 

ホワイト効いた!パーカーがラッシュも、ホワイトは必死にクリンチ~ホワイトが逆襲の右!今度はパーカー効いた!

 

パーカーは必死にクリンチも、最後まで打ち合いが続く~パーカーの右!ホワイト効いた~パーカーの追撃でホワイトはダウン!

 

立ち上がったホワイトだがフラフラ~パーカーが右!しかし、時間無く試合終了

 

判定は、112-113 111-115 111-114 3-0でディリアン・ホワイトの勝利!

 

いやぁ~セミファイナルの 『観戦記2350』 と同じく 「This is ヘビー級!」 と、いう試合でディリアン・ホワイトがWBCヘビー級王座の2度目の防衛とWBOインターナショナル王座を獲得。明らかに2ラウンドのパーカーのダウンはバッティングだが・・・・パーカーはジョシュアとの統一戦前には、日本で藤本京太郎選手の挑戦を受ける噂もあったが実現したらパーカーのKO勝ちだったかな!?と、思わせるほど敗けたけどパーカーの突進力と耐久力はサモアの血を感じさせずにはいられなかった。

大打撃戦に敗けたパーカーだが、5ヶ月弱の12月に地元ニュージーランドで再起してアレクサンドル・フローレスに3RでKO勝ち。2冠王者になったディリアン・ホワイトも、12月に更なる大激闘となるデレック・チゾラとの再戦で11RにKO勝ち 『観戦記2324』 そして、このblogを書いている2週間後の2022年4月23日にWBCヘビー級王者のタイソン・フューリーとウェンブリースタジアムで対戦!

 

★ウシクとジョシュアの再戦は本当に決定なのか!? 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村