観戦記2353 UFC Fight Night.149 アリスター・オーフレイムvsアレクセイ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

村田諒太選手とのミドル級王座統一戦で、強さと共に紳士振りでも 「王者」 を魅せてゲンナディ―・ゴロフキンが試合後に日本観光をしている姿が微笑ましい。そして、いつもゴロフキンの横にいる双子の弟のマキシム・ゴロフキンもアマチュアでミドル級の選手だったらしくアテネ五輪代表を兄に託してゲンナディ・ゴロフキンのサポートに廻ったらしい。さらに上に兄が2人いたらしく、元々は兄に連れられてボクシングジムに行ったらしいが兄2人は戦争で亡くなられみたいだ。ボクシングを兄弟でしている例は多く、やはり環境と才能の両方が揃っているので兄弟で王者になる例や双子で世界王者も多々ある。

キックボクシングでも卜部兄弟、朝久兄弟、レオナ・ペタス&加藤虎於奈選手、玖村兄弟など多く活躍。MMAでは日本ではRIZINを支えているといっても過言ではない朝倉兄弟がいるが、意外と兄弟で活躍は少なく海外ではエメリヤーエンコ兄弟、ノゲイラ兄弟というPRIDE全盛時に活躍した兄弟が思い出深い。がヴァレンタインとアリスターのオーフレイム兄弟も、日本のMMA初期から参戦していたが弟のアリスターの活躍で兄が隠れてしまった。

 

1980年5月に、実はイングランドのハウンズローでジャマイカ人の父とオランダ人の母との間で生まれる~両親の離婚で6歳の時に兄のヴァレンタイン・オーフレイムと母の母国のオランダに移住。15歳の時に兄の影響で、クリス・ドーリマンの道場でMMAを習う~1999年には、RINGSで開催されたKOKトーナメントに19歳で初来日~2002年12月にはPRIDEに参戦するも、2003年のミドル級グランプリではチャック・リデルに1RでKO負け~PRIDE29では、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラに判定負け。2005年のPRIDEミドル級グランプリではビクトー・ベウフォート、イゴール・ボブチャンチンに勝利もマウリシオ・ショーグンに1RにKOされる。その後も、PRIDEでは4連敗するなど印象に残るような活躍はできなかった。

しかし、PRIDEは消滅しHEROSで2007年9月に、セル ゲイ・ハリトーノフに1RでKOされる~11月にStrike Forth王座決定戦ボール・ブエンテロ DREAMになってからは、ミルコ・クロコップ戦でのローブローによるノーコンテス ト以外は総て1Rで1本またはKO勝ちをする。その間には、K-1でトーナメント制覇、Strike Forthで初代のヘビー級王座も獲得。

2011年11月に、いよいよUFCに登場。元ヘビー級王者のブロック・レスナーを、左ミドルキック~パウンドで1RにTKO勝ち 『観戦記70』 そのまま2012年5月のUFC146で、ヘビー級王者のジュニオール・ドス・サントスに挑戦予定もドーピング検査で引っかかり・・・9ヶ月の出場停止。

勝てば、再度ヘビー級王座の挑戦権を与えると、2013年2月のUFC156でアントニオ・シウバと戦うもガス切れもあり3Rに逆転TKO負け 『観戦記391』 再起戦は、2013年8月のUFC Fight Night 26でトラヴィス・ブラウン と戦うも、またも スタミナが切れたところを逆転のTKO負け 『観戦記559』 2014年2月のUFC169で、ヘビー級10位で元王者のフランク・ミアに判定勝ち 『観戦記700』 5月の、UFC Fight Night 50でベン・ロズウェルに1Rに右フック~パウンドでTKO負け。しかし、ジャクソンズMMAに移籍した効果が出てきたのか、ステファン・ストルーフを1RでKO~ロイ・ネルソンに判定勝ち~そして、元ヘビー級王者でランキング2位のジュニオール・ドス・サントスを2RでTKO勝ち 『観戦記1032』 ランキングも3位にあがり王座戦も目の前まで来て、2016年5月のUFC Fight Night 87で元王者のアンドレイ・アルロフスキーを2RにパウンドでTKO勝ち 『観戦記1129』

 

そして、9月のUFC203でUFCヘビー級王者のスティーペ・ミオシッチに挑戦しアリスターはPRIDEのテーマ曲で入場し念願のUFC王者を目指したが1RにKO負け 『観戦記1218』 2017年3月のUFC209では、DREAMでも勝利しているマーク・ハントと再戦しヒザ蹴りでKOする 『観戦記1322』

 

7月のUFC213では、元王者でランキング1位のファブリシオ・ヴェウドゥムに微妙な判定も勝利 『観戦記1387』 12月のUFC218では、ヘビー級4位のフランシス・ガヌーに1RでKOされてしまう 『観戦記1485』 さらに2018年6月のUFC225でも、カーティス・ブレイズに3RでTKO負けしてしまう~11月に中国・北京で開催されたUFC Fight Night.141で、無敗のセルゲイ・パブロビッチに1RでTKO勝ち 『観戦記2001』

 

他のランキング者との関係でランキングは7位に落ちたが、2019年初戦に迎えるのはヘビー級9位のアレクセイ・オレイニク!

 

1977年6月にウクライナ・ソビエト社会主義国(後のウクライナ)に生まれたオレイニクは、現在はウクライナとロシアの国籍を持つ~少年時代から柔道、サンボ、テコンドー、ボクシング、そして柔術を習い、1996年からMMAの練習を積み、1997年にプロデビュー~2006年12月にはBodog Fightでチェール・ソネンと対戦するも判定負け~初期のBellatorなどにも参戦しながら、世界コンバットサンボ大会では2度優勝~2013年11月のロシアで開催されたLegend.2では、ミルコ・クロコップに1Rに1本勝ち。

2014年6月のUFC Fight Night.44でUFCに初参戦して、アンソニー・ハルミトンに1Rで1本勝ち~11月のUFCFight Night.57でもジャレット・ロシェルドを1RでKOする~11月のUFC217では、ヘビー級12位のカーティス・ブレイズが4点ポジションで顔面を蹴るもその前に戦闘不能の判断で2Rに不可解なTKO負け~2018年5月のUFC224でヘビー級14位のジュ二オール・アルビニを、1Rにまたもエゼキエルチョークで1本勝ち

 

2018年9月にロシアで開催されたUFC Fight Night.136で、ヘビー級8位のマーク・ハントに1Rで1本勝ち 『観戦記1943』

 

2連続KO(TKO)敗け後は、このままズルズルとランキングを落としてしまうかと思われたアリスターも、前戦はUFC初参戦となるセルゲイ・パブロビッチTKOに降し踏みとどまる。前戦でヘビー級8位のマーク・ハントを降し9位にランキングを上げたオレイニクが、またも日本で活躍したアリスターに対し得意の軍隊格闘技をベースとした寝技で締め落とすのか!?

 

2019年4月20日 UFC Fight Night.149 アリスター・オーフレイムvsアレクセイ・オレイニク

 

アリスター・オーフレイム 44勝17敗1無効試合 ヘビー級7位

 

アレクセイ・オレイニク 57勝11敗1分 ヘビー級9位

 

1R、意外や、打撃で来ようとするオレイニクにアリスターが組み付く

 

オレイニクが引き込むように後ろに倒れ、下から締めを狙っていく!

 

アリスターはグラウンドに付き合わずに立ち、オレイニクの立ち上がり際にハイキック!

 

オレイニクが打撃で出てきたところに、アリスターはカウンターのヒザ!

 

さらにパンチで来るオレイニクに、アリスターは首を捕らえてコカそうとする

 

それでもオレイニクは、大振りなパンチで出る!オレイニクが、アリスターを金網に追い込み連打!

 

一旦離れるも、何度もオレイニクがアリスターを金網に押し込みパンチを振る!

 

アリスターはテンカオを打つが、オレイニクに追い回され金網に押し込まれる~アリスターが身体を入れ換えヒザを連打!

 

オレイニクもパンチ~ヒザを出すが、ヒザではアリスターが1枚上で連打!

 

オレイニクも押し込もうとするが、アリスターの首相撲に捕まる!ヒザ!ヒザ!

 

オレイニクは後方に倒れる~アリスターがパウンド!

 

オレイニク動こうとするも、アリスターが上になり拳を落とす!

 

アリスターが鉄槌!オレイニク動けずレフリーが止めに入る!

 

見事にアリスター・オーフレイムが、1RにTKO勝ちで連勝を飾る!アリスターらしい首相撲からのヒザを活かした闘いで、2戦連続の1RでKO勝ち。アリスターは試合後に 『オレイニクは本当に手強い相手だし、このスポーツのベテランだ。一緒にトレーニングしたこともあって、友人でもある。オレイニクと闘わなきゃいけなくなったことは嫌だったけれど、ロシアでの3試合目は本当に最高だった。ファンが本当に素晴らしかったから、ここで戦えてうれしかった。もし自分で選べるのなら、戻ってくるよ。彼が頭から突っ込んできて、こっちをプッシュバックさせようとしてきたけど、距離を取って抑えられたし、膝を入れていけた。何度かアゴに当てたら向こうはそれを受けたけど、最後の一発がヒットしてダウンを奪えた。弱ったのを感じたから、グラウンド&パウンドで仕留めにいったのさ。もともとはアレクサンドル・ヴォルコフと戦うことになっていた。今日は実現しなかったけど、今後、その試合ができるなら俺はかまわない』

これでアリスターは1つランキングを上げてヘビー級6位で、次戦は8月後の12月のUFC on ESPN.7でヘビー級14位のジョルジーニョ・ホーゼンストライクと対戦。敗けたオレイニクは代わらず9位のままで、わずか3ヶ月後のUFC on ESPN.4でウォルト・ハリスと対戦。

 

★オレイニクはソ連生まれ後のウクライナ出身だがアメリカ在住 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村