観戦記2334 WBAスーパーミドル級王座戦 ロッキー・フィールディングvsサウル・アルバレス | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD観賞》

 

再戦が確定的だったWBAスーパー&IBF&WBOヘビー級王者のオレクサンドル・ウシクと前3団体統一ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュアの再戦は、ウクライナ軍隊に入隊したウシクの復帰がみえない為に延期・・・・代わりに前WBCヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダーとアンソニー・ジョシュアの対決が計画されているらしい。その他にも、イギリス期待のジョー・ジョイスや元WBA暫定王者のルイス・オルティスなどがジョシュアの対戦候補も上がっているらしい。アンソニー・ジョシュアとデオンテイ・ワイルダーは、2018年には4団体統一ヘビー級王座戦が合意されたニュースもあったが流れる~その後は両者ともに王座陥落などあったが、両者ともに無冠となっての対戦というのも皮肉なものだ。

井上尚弥選手にしてもそうだが、統一戦というのは本当に簡単には決まらないものだ・・・とんでもない金額が動くヘビー級は、いままで4団体統一王者は誕生していなくクルーザー級4団体制覇したウシクが戦線に復帰し4団体統一ヘビー級王座戦が開催されることを祈る。

簡単には世界戦すら実現できない国やジムが多い中で、統一戦も望みのまま。統一戦どころか、階級を超えての世界戦すら意のままに実現出来てしまうのがフロイド・メイウェザー去りしボクシング界の顔となったサウル・カネロ・アルバレス!

 

1990年7月にメキシカのハリスコ州で生まれたサントス・サウル・アルバレス・バルカンは、兄7人のうち3人がプロボクサーというボクシング一家で育つ~13歳のときに兄に連れられてボクシングジムに行き始め中学校を中退している~14歳でメキシコジュニア全国大会にて銀メダルを獲得~15歳の2005年には、同大会で優勝しアマチュアで44勝2敗の戦績を残す。

2005年10月に15才でデビューし、アブラハム・ゴンザレスに4RでTKO勝ち~5戦目に1つ引き分けはあるも、負けなしの連勝を重ねる~2007年8月にリカルド・カノを判定で降し、ハリスコ州ウェルター級王座~2010年5月にはミゲール・コットの兄、ホセ・ミゲール・コットを降す~2011年3月に、リッキー・ハットンの弟マシュー・ハットンを破りWBCスーパーウェルター級王座を獲得。5度防衛して 『観戦記283』 2013年4月に、WBAスーパーウェルター級王者のオースティン・トラウトとWBC&WBAの統一戦を行い判定勝ちで統一王者 『観戦記483』 しかし、9月のWBAスーパーウェルター級スーパー王者のフロイド・メイウェザーとの世紀の対決で完敗 『観戦記578』

 

2014年3月の再起戦で、元WBOスーパーウェルター級暫定王者のアルフレド・アングロを10RでTKO 『観戦記731』 7月のWBAスーパーウェルター級王者のエリスランディ・ララでは苦戦するも判定勝ち 『観戦記834』 2015年5月には、強打のジェームス・カークランドと戦い戦慄の3RでKO 『観戦記874』 そして、2015年11月にWBCミドル級暫定王者のゲンナディ・ゴルフキンとの統一戦を飛ばしていたWBCミドル級王座のミゲール・コットに挑戦し155ポンドで対戦し獲得 『観戦記1009』 さらに、2016年5月にスーパーウェルター級で戦ったことがない元WBA&IBFスーパーライト級王者のアミール・カーンと防衛戦を6RにKO勝利 『観戦記1124』 この試合はミドル級リミットの160ポンド(72.57kg)ではなく155ポンド(70.3kg)のキャッチウェイトでの防衛戦・・・・

さぁ!ゴロフキンとの統一戦か!?と、全世界のボクシングファンが望んだが・ ・・・『WBCにはタイトルの返上を申し出た。ゴロフキンを倒すつもりだが、設けられた期限にリングへ上がることを強制されたくはない』 とコメント。その後、アルバレスが契約するオスカー・デラ・ホーヤが 『アルバレスとゴロフキンのビッグファイトを来年秋に行うことで合意に至った』 と表明をだす。 アルバレスはスーパーウェルター級に戻り、9月にWBOスーパーウェルター級王者のリアム・スミスに挑戦し9RにボディーでKOし栄冠 『観戦記1207』 やはり格の差を魅せつけた1戦だったが、アルバレスは試合中に右手親指を骨折し、WBOからWBOミドル級王者のビリー・ジョー・サンダースへの挑戦を指名されるが流れる。

2017年に入りアルバレスは、ゴロフキンへの挑戦への体重調整?で同国のスター!‘伝説の続き‘フリオ・セサール・チャベスJrとメキシコで最も重要な愛国的な国の祝日(実は独立記念日は9月16日)シンコ・デ・マヨで対決し圧勝 『観戦記1341』

 

2017年9月、ついにWBA&WBC&IBFミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキンに挑戦も微妙な1-1のドロー 『観戦記1370』 2018年5月に再戦予定も、2月にアルバレスへの抜き打ちドーピング検査で陽性反応~アルバレスは汚染肉の問題だと、6ヶ月だけのライセンス停止。そして、9月にゴロフキンに再挑戦し2-0の判定勝ちでWBAスーパー&WBC王座栄冠 『観戦記2140』

 

そして、まさにカネロ・ルールのごとくミドル級王座を保持したままスーパーミドル級王座に挑戦!挑戦するのはWBAスーパーミドル級王者のロッキー・フィールディングス!

 

1987年8月にイギリスのマージーサイド州リヴァプールに生まれたロッキー・フィールディングことミッチェル・フィールディングは、アマチュアでは2007年と2008年にABA英国選手権で決勝に進出~2010年9月にデビューして、ジェームズ・タッカーに判定勝ち~さらに2連勝して、2011年3月に2011年度英国プライズファイター・ワンデートーナメントを3連続KOで優勝。

さらに5連勝2KOして、2012年10月にカール・ダイックスを5RにTKOで降しBBBofc英国スーパーミドル級王座を獲得~2013年3月にも、ウェイン・リードを6にTKOで降し初防衛に成功~その後も2連勝1KOし、9月にモハメド・アクロンを1RにTKOに降しコモンウェルス英連邦スーパーミドル級王座を獲得~11月には、ルーク・ブラックリーグを1RにTKOで降し初防衛に成功~2014年3月の防衛戦も、チャールズ・アダムを判定で降すが前日計量をクリアーできず王座剥奪。

しかし7月には、ノエ・ゴンサレス・アルコバを5RにTKOで降しWBAインターコンチネンタルスーパーミドル級王座を獲得~2015年3月には、オレグ・フェドーテスに判定勝ち~6月には、ブライアン・ベラを2RにTKOで降しWBCインターナショナルスーパーミドル級王座を獲得~11月に、カラム・スミスとWBCシルバー&BBBofc英国スーパーミドル級王座決定戦で対戦も1RにTKO負けで王座獲得ならず。

しかし、2016年4月にクリストファー・レブラスとのWBAインターナショナルスーパーミドル級王座決定戦を2-1の判定で制し王座栄冠~10月に、イスワン・ゼラーを2RにTKOで降す~2017年4月には、ジョン・ライダーを2-1の判定で降しBBBofc英国スーパーミドル級王座を獲得~9月には、コモンウェルス英連邦王者のデビッド・トロフィーとの統一戦を1RにTKO勝ちしBBBofc英国王座初防衛とコモンウェルス英連邦王座を獲得~2018年3月に、カレル・ホレセクに判定勝ち~7月に、WBAスーパーミドル級王者のタイロン・ツォイゲに挑戦し5RにTKO勝ちして王座栄冠 『観戦記2107』

 

この時点でWBAスーパーミドル級王者は、WBSSスーパーミドル級トーナメント優勝の 『観戦記2215』 カラム・スミスがいるが・・・WBAのスーパー王者問題で、ボクシング界の中心であるアルバレスはスーパーミドル級で闘った事がないのに王座挑戦が認められる

 

2018年12月15日 WBAスーパーミドル級王座戦 ロッキー・フィールディングvsサウル・アルバレス

 

ロッキー・フィールディング 27勝15KO1敗 初防衛戦

 

サウル・アルバレス 50勝34KO1敗2分 WBAスーパー&WBCミドル級王者

 

1R、お互いに高いガードから、リング中央に出る~やはり、1回り大きいフィールディングが左を伸ばす!

 

アルバレスは、スピードある踏み込みからパワフルな右を打ち込む!

 

やすやすと詰めていくアルバレスが、強烈な左ボディー~左フック!

 

アルバレスがボディーで、フィールディングをロープに追い込む~さらにアルバレスは詰めてボディー!早くもフィールディング崩れる!

 

立ち上がったフィールディングが必死に左を突くが、アルバレスはスッと入り左アッパー~左ボディー!

 

2R、フィールディングが必死に左を突きながら廻るが、もはやアルバレスは踏み込まなくても追い込む!

 

さらにアルバレスが、密着していき左右のボディー!距離が開けば右をブチ込む!

 

アルバレスがノッシノッシと近付き、頭を付けてアッパー!左ボディー!

 

大カネロコールのなか、淡々だがエグい音のボディーを打つアルバレス~左アッパー!ボディー!フィールディングは、またもダウン!

 

立ち上がったフィールディングにアルバレスが詰めていくが、フィールディングは大きく廻りラウンド終了

 

3R、手を出してはいくフィールディングだが、アルバレスは淡々とガードしながら左アッパー~ボディー!

 

アルバレスが常に追い回してボディー!ロープに詰める~フィールディングは細かい連打で逃れる

 

アルバレスが攻める~フィールディング何もできずに廻るが、ロープに詰まってアルバレスの右!再びフィールでィンはダウン!

 

フィールディングは立ち上がるが腰が引け、アルバレスの左アッパー~左ボディ!

 

フィールディングは崩れる!流石にレフリーは、カウントを取らずに止めて終了!

 

いやぁ~ロッキー・フィールディングが‘かませ犬‘に見えてしまうほどの圧倒的なKO勝ちで、サウル・アルバレスが3階級制覇に成功!ブロッキングしながら前に出て、ボディーをブチ込んで倒す・・・・長身のフィールディング相手に誰もが考える事だが、それをいとも簡単にできるアルバレスの凄さと引き出し多さ。この試合の前にストーリミングサービスのDAZNと5年で410億円という大型契約をかわしたアルバレスは(2020年には契約で揉めるが)試合後にIBFミドル級王者のダニエル・ジェイコブスが上がり、ミドル級王座も保持するアルバレスト3団体統一ミドル級王座戦への前振りを魅せる。

まさにボクシング界はカネロを中心に廻る!という感じのアルバレス劇場だったが、好敵手がカズフスタン人のゲンナディ・ゴロフキンしかいないのが残念なところ。

初防衛に失敗したロッキー・フィールディングは、11ヶ月後にイギリスで再起してタンザニアのアブダラ・シャバニ・パジと対戦し2RにKO勝ち。

 

★その後もカネロはコロナ禍でもビックマッチを邁進する! 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村