観戦記2335 カネロ戦実現なるか!? イルンガ・マカブvsトーマス・ロデ | 人生マイペンライ

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2020年に犬に襲われた妹を、体を張って助けた少年の名前から取ったブリージャー級224ポンド(101.604kg)の設立を発表したWBC。世界中から大ブーイングが起きたが、2021年10月に初代WBCブリージャー級王者オスカル・リバスが誕生した。元WBCヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダーは、タイソン・フューリーとのド迫力の3戦ではキャリア再重量の238ポンド(108.1kg)だったが、2戦目の時は231ポンド(104.7kg)1戦目は212.5ポンド(96.3kg)だったのでワイルダーもブリージャー級の選手という事になってしまう。ヘビー級とライトヘビー級(79.379kg)の間にクルーザー級(90.719kg)ができたのがWBCが最初で1980年3月。その後もWBAが1982年2月、IBFが1983年12月、WBOが1989年12月に初代王者が誕生した。

階級が細分化すると複数階級王者が誕生しやすいのは当然のことだが、クルーザー級とライトヘビー級の差は11.34kg。ライトヘビー級とスーパーミドル級(76.204kg)の差は3.175kg。あの現代唯一無比の存在になった4階級制覇王者のサウル・アルバレスは2022年5月にディミトリー・ビボルのWBAライトヘビー級王座に挑戦する予定だが、2022年中にもクルーザ級で5階級目を目指す予定。ターゲットは、WBCクルーザー級王者のイルンガ・マカブというのだから驚きだ。

 

1987年11月に中部アフリカに位置するコンゴ共和国の西カサイ州に生まれたイルンガ・ジュニア・マカブは、非公式の試合で8連勝してみ生井アフリカに出る~2008年6月に南アフリカのハウテン州でデビューするがクヘエニー・フランフェンに1RでKO負け。マカブは英語が分からず、レフリーにKO負けにされたと話す~直ぐに再起し9連勝9KOして、2011年11月にペドロ・オタスを11RにTKOで降しWBFクルーザー級王座を獲得。

2012年3月に、マイケル・ベンガを5RにTKOで降す~2013年2月には、ゴリタ・ゴルギランザを4RにTKOで降しIBFクルーザー級ユース王座を獲得。

 

そして、世界に名を売るために初のアフリカ以外での試合となるモナコのモンテカルロで対戦するのはタマス・ロディ!

 

ハンガリーのベーケーシュチャバに生まれたタマス・ロディは、2012年6月に地元のベーケーシュチャバでデビューしてジョナス・フレディに判定負け~しかし、3週間後にイタリアでファブリシオ・ゾンパトーレに2RでKO勝ち~その後もハンガリーで8連勝6KOして、初の名前がある相手と対戦!

 

デビュー戦でまさかのつまずきをするが、その後は全勝全KOでユース王座を獲得したイルンガ・マカブが初の欧州での闘いで世界へ実力を魅せつけるか!?

 

2013年3月30日 カネロ戦実現なるか!? イルンガ・マカブvsタマス・ロディ

 

イルンガ・マカブ 12勝12KO1敗 IBFクルーザー級ユース王者

 

タマス・ロディ 9勝7KO無敗1分

 

1R、ドッシリ構えるマカブが、廻るロディに右を上下に伸ばす

 

マカブが、高いガードからガンガン攻めていく!左ストレート!

 

2R、マカブが出る~ロディも返してはいるが、マカブがロープに詰めて打ち込む!

 

さらにマカブがボディーを連打~必死に廻るロディだが、直ぐにコーナーぬ詰められ打ち込まれる!

 

必死に廻るロディ~マカブは、ノッシノッシと追いかけアッパー!

 

3R、ラウンド開始直後から、一方的にマカブが攻める~亀になるロディにレバー打ち!

 

ロディは下がる~マカブが追いかけ、右フックから左ストレートでロディを吹っ飛ばす!

 

立ち上がったロディは必死にガードを固めて廻るが、マカブは追い詰め左右のボディー!

 

マカブはコーナーに詰めて連打!ロディは必死に廻ろうとするが、マカブは右フックで回り込み逃がさない!

 

再びロディをコーナーに詰めて、マカブの左ストレート!

 

なんとか廻って抜けていくロディだが、直ぐにマカブに捕まる!連打!

 

マカブの左ストレートで、ロディは大きく仰け反る!すかさずレフリーが止めに入る!

 

重量級では珍しいサウスポーを生かしたボクシングで、イルンガ・マカブがトーマス・ロディに何もさせずに完勝!ヘビー級には無いスピードとテクニックでクルーザー級の面白さを魅せた1戦。この日の興行はメインイベントでゲンナディ・ゴロフキンに石田順裕さんが挑戦した 『観戦記441』 アンダーカードに組まれていた。

そしてマカブの次戦は、4ヶ月後に同じくモンテカルロでウクライナのディミトロ・クッシャー(ドミトロ・クッチャー)とWBCクルーザー級シルバー王座決定戦で対戦。

初黒星となったタマス・ロディは、わずか2ヶ月で再起して4連勝4KOして2014年5月にヌリ・セフェリのWBO欧州スルーザー級王座に挑戦も判定負け。

 

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