観戦記2279 K-1ヘビー級王座戦 ロエル・マナートvsクリス・ブラッドフォード | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV鑑賞》

 

まもなくクリスマスイブだが、子供も大きくなったので普通に年末の金曜日という事で仕事が忙しそうだ。それよりも、2005年8月に自宅で撃たれて亡くなった‘ザ・ハリケーン‘ピーター・スミットの誕生日という方が格闘技好きには思い入れが深い日。ピーター・スミットは16歳からオランダで極真空手を始め、1984年の極真第4回世界大会で黒澤浩樹さんと大大激闘も3度目の延長で敗退~判定を不服として極真空手を離脱~1年2ヶ月後の1989年1月に来日し、全日本キックボクシングでアンドレ・マナートと対戦し判定勝ちしていた。

そのアンドレ・マナートは、あのオランダのメジロジム所属でMMAにも挑戦し修斗でエンセン井上さん、オランダリングスでリー・ハスデルなどと闘っていて今やメジロジムの会長として何度も来日している(後楽園ホールで一緒に写真を撮らせてもらいました!メチャメチャいい人で大きい!)弟子にはアンディ・サワー、レミー・ボンヤスキーなどを多くの選手を育てたが、なんと息子のロエル・マナートがさらに大きく197cmでK-1ヘビー級王者になっている!

 

1994年2月にオランダの北ホラント州で生まれたロエル・マナートは、17歳で父が指導するメジロジムに入門

 

オランダなので練習や試合には困らず、デビュー後は公式戦だけで5年間に15連勝無敗~2016年5月のFighting Rukiesで、セミ―・オノヤフィーに2RでKO勝ち~6月にはDay of Destruction.11で、マイケル・ローレンツを1RでKOする~10月のRINGSでも、トーマス・ブリッジウォーターに3RでTKO勝ち~2017年5月のRINGSでは、ニコ・ペレイラオルタに判定勝ち。

そして2017年11月の新生K-1初代ヘビー級王座決定トーナメントに出場し、1回戦で岩下雅大選手に1RでKO勝ち~しかし、準決勝でイブラヒム・エル・ボウニに1RでKO負け。しかし、2018年3月のKS‘FESTA.1で王者のアントニオ・パラチバットに判定勝ちしてK-1ヘビー級王座を獲得。

 

9月のGLORY.59で、ダニエル・スカボローに判定勝ち~12月のGLORY.62でも、キリル・コロニロフに判定勝ち。

そして1年8ヶ月振りにK-1に参戦して、ヘビー級王座の初防衛戦に迎えるのはオーストラリアのクリス・ブラッドフォード!

 

1977年3月にオーストラリアのメルボルンで生まれたクリス・ブラッドフォートは、喧嘩に明け暮れた幼少期を過ごしていたらしいが芦原空手に出会い立ち直る~芦原空手のタトゥーを入れるほど心酔している。さらにムエタイ、キックボクシングに転向してタイでもキャリアを積む~2014年にはケージムエタイ王座、2016年にIKBFヘビー級オーストラリア王座、IKBFヘビー級南パシフィック王座、2017年にはIKBFヘビー級コモンウェルス王座を獲得。

 

旧K-1で活躍した同郷のサム・ゴレコ推薦で、42歳にてK-1初登場となったクリス・ブラッドフォートがいきなりヘビー級王座に挑戦!自らの怪我で3月に挑戦を受ける予定だったマナートは「手首の怪我で前回の試合をキャンセルしてしまったが、練習できることは続けていたし、もうコンディションは問題ない。私はチャンピオンが試合をする時は常に防衛戦であるべきだと思っていて、今回も自ら防衛戦を希望した。これからもK-1のベルトを守り続け、ロエル・マナートの時代を創っていきたい」 と決意を語る!

 

2019年11月24日 K-1ヘビー級王座戦 ロエル・マナートvsクリス・ブラッドフォード

 

ロエル・マナート 24勝14KO2敗 初防衛戦

 

クリス・ブラッドフォード 24勝9KO14敗 2017IKBFヘビー級コモンウェルスヘビー級王者

 

1R、マナートがパンチで出るところに、ブラッドフォートは廻りながらロー!

 

マナートもオランダらしくパンチ~ローを前足&奥足に蹴る!

 

さらにマナートがブラッドフォートを追いかける~下がるブラッドフォートに、マナートの左ミドル連打!

 

さらにマナートが、パンチからローのコンビネーション~ローが効いてきたらハイキック!ブラッドフォートも必死に打ち返してくるが、マナートはバックステップしながら右!左フック!

 

ブラッドフォート効いている~ズルズル下がったところに、マナートの右!

 

一気にマナートが極めにいく~飛びヒザ!右!

 

必死に廻るブラッドフォードだが、足はついてこなくマナートが右!右!

 

もう走るように逃げていくブラッドフォードを、マナートが追いかけ打ちまくる!

 

背中を向けたブラッドフォードに、レフリーはダウンを宣告!

 

崩れ落ちたブラッドフォードは、なんとか立ち上がろうとするが終了!

 

見事に1RにTKO勝ちで、でロエル・マナートがK-1ヘビー級王座の初防衛に成功!マナートはピーター・アーツからも祝福され、リング上で 『こんにちは。1年リングから離れていましたが、また戻ってこれて嬉しく思います。クリス、試合をしてくれてありがとう。ベルトも無事守ることができ嬉しく思います。日本で試合ができて嬉しいです。またこうやって試合をして、こういう勝ち方を見せて行きたいと思います』 と話しているので、少し重量級の選手層を厚くしてほしい。

ヘビー級であってもコンパクトにストレートを打てるマナートが、完勝過ぎてなんとも大味な試合となった。だが、コロナ禍もあってマナートの来日はこの後は無く・・・・2020年2月には、GLORYでセルゲイ・マスロバエフに1RでKOされている。

 

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