《本日のDVD鑑賞》
来年の2021年は、白井義男さんが日本初のボクシング世界王者になってから(1952年5月19日)60年になる。当時は1団体世界王者が8階級8人しかいない時代で、しかも白井さんは現役~戦争で海軍~復帰後はGHQの職員の生物学者アルビン・ロバー・カーンの指導とマネージメントで世界王者になっている。1954年1月に、パスカル・ペレスに判定負けして白井さんは王座陥落~2人目の世界王者もフライ級で、ファイティング原田さんが1962年10月にポーン・キングビッチを11RにKOして世界フライ級王座を奪取。1963年9月にも、海老原博幸さんがフライ級世界王座(当時は分裂前のWBA・WBC王座)を奪取して3人目の世界王者になっている。
まさに日本の世界王者はフライ級から始まっているが、系統でいくとWBAになる伝統の世界フライ級王者は井岡一翔選手が2017年11月に引退発表~王座を返上して以来、日本人はWBAフライ級王座には挑戦すらしていない。
その井岡一翔選手がWBA王者時代にWBA1位で、指名挑戦を指令されていたが実現しなく返上後に王座決定戦でWBAフライ級王者になったのがアルテム・ダラキアン!
1987年8月にアゼルバイジャンで生まれたアルテム・ダラキアンは、ウクライナに移住して24歳でプロデビューなのでアマ戦績も豊富だと思われるがアマ戦績は分からず・・・・2011年8月に24歳でデビューしアルツール・オガネシアンを3RにTKOで降す~その後も5連勝3KOして、2013年4月にデビッド・キャナラズを1RにKOしてWBAインターナショナルフライ級王座を獲得8月に、ファン・プリシマを大差判定で降し初防衛に成功~ノンタイトル戦を2KO勝ちし、2015年7月にアンヘル・モレノに大差判定勝ちしてWBAコンチネンタルフライ級王座も獲得~12月に、シルビオ・オルテアヌを8RにTKOで降し2度目の防衛に成功~11月に、ジョズゼフ・アジタイを3RにTKOで降し3度目の防衛に成功~2017年4月にも、ルイス・マヌエル・マシアスを6RにKOして4度目の防衛に成功。
そして当時、WBAフライ級王者だった井岡一翔選手との指名挑戦がWBAから指令されるが・・・井岡選手は突如、引退を発表して王座を返上~2018年2月の‘SUPER FLY.2‘でWBA1位のダラキアンと2位のブライアン・ビロリアで王座決定戦をして大差判定勝ちで王座獲得 『観戦記1994』
6月に、WBA1位のヨドモンコン・ウォー・センテープを8RにTKOで降す 『観戦記2117』
そして半年置いて、2度目の防衛戦の相手はWBA4位のグレゴリオ・レブロン!
1962年6月にドミニカ共和国のサントドミンゴで生まれたグレゴリオ・レブロン・セベリーノは、2011年1月に28歳でデビューして、ルイス・コスメに4RでKO負け~その後2連勝1KOするが、2013年1月にフリオ・セサール・パ二アグラに判定負け~6連勝5KOした後の2014年1月に、ドミンゴ・ギジェンを1RにKOしてドミニカ共和国フライ級王座を獲得。
さらに2連勝2KO後の2014年9月に、エドガード・バルガスを5Rに棄権に追い込みドミニカ共和国フライ級王座初防衛に成功~9月には、アンヘロ・ムニョスを4RにKOしてWBAラテンアメリカフライ級王座を獲得~7月に、WBAフライ級暫定王者のスタンプ・キャット・二ワットに挑戦も0-2の判定敗け~さらに2016年2月にスタンプ・キャット・二ワットと再戦でWBA王者に挑戦するも再び0-1の判定負けで王座獲得ならず。
直ぐに再起して、ドミニカ共和国とベネズエラで8連勝5KOしてWBA4位に上げて世界再挑戦!
ダラキアンは、WBA1位だった時に井岡一翔選手の指名挑戦を掴んだが挑戦できずに、王座決定戦がWBA2位のブライアン・ビロリア、初防衛戦のヨドモンコン・CPフレッシュマートがWBA1位、そしてレブロンが4位の上位ばかりとの対戦となるが自国で連続KO防衛なるか!?
2018年12月15日 WBAフライ級王座戦 アルテム・ダラキアンvsグレゴリオ・レブロン
アルテム・ダラキアン 17勝12KO無敗 2度目の防衛戦
グレゴリオ・レブロン 21勝16KO4敗 WBA4位
1R、レブロンが、ジャブを打ちながら前に出ていく~ダラキアンは下げた両腕から合わせる!
廻るダラキアンにレブロンが警戒しながら詰めていくが、ダラキアンは急に飛び込む!
レブロン効いたか!?必死にクリンチしながら崩れるが、レフリーはダウンを取らない
2R、ダラキアンが距離を取りながらも、いきなり走るように飛び込んでいく!
それでもレブロンは、ガンガン突っ込んで振っていく!ダラキアンはロープ際を廻る
レブロンが振り回す~左フック!ダッキングでかわしたダラキアンが右!
後方に吹っ飛んだレブロンは早くもダウン!
立ち上がったレブロンは、まだまだ振り回して突進していく!
3R、突っ込むレブロンを、ヒラヒラかわしていくダラキアン
ダラキアンは被弾していないが、自分もパンチは出せていない
4R、やはり大振りなレブロンを、ノーガードのダラキアンがスウェーでかわす
ダラキアンが、廻りながら左フックで飛び込む!縺れるようにレブロン倒れるが、またもダウンは取られない・・・
5R、ラウンド開始直後にレブロンが突っ込み振り回す!かわしたダラキアンが右!
尻餅をついたレブロンは、今度こそはダウンを取られる
ダラキアンが顔を突き出しながら挑発~またも左フックで飛び込んで右!
レブロンは再びダウン!かなり効いている!
立ち上がったレブロンはフラフラだが、クリンチしながら凌ぐ~レブロンの大振りなパンチをかわして、ダラキアンの右!
またも、後方に吹っ飛んだレブロンは立ち上がるが・・・・
ファイティングポーズを取らずに止められてしまう!
最後は締まらなかったが、アルテム・ダラキアンが5RにTKO勝ちでWBAフライ級王座2度目の防衛に成功!変則的な軌道のパンチを打つダラキアンにレブロンは突っ込んでいったが、距離を取りながらいきなり飛び込み斜めから出るパンチが見えないまま4度倒されてしまった。
2連続KO防衛を果たしたダラキアンはホームの歓声に応えながら子供をリングに呼び込むが、王座を奪取したブライアン・ビロリア戦以外はウクライナ以外では試合をしていないだけに日本には来てくれないだろうなぁ~。
なにせ伝統のあるフライ級だけに、日本人が挑戦して欲しいがフライ級はWBA3位&IBF9位&WBO2位に山内涼太選手、WBC8位&IBF15位&WBO5位にユーリ阿久井政悟選手、WBC14位に畑中健人選手がランクインしている。
★1年10ヶ月試合から離れている木村翔選手もOPBF10位 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村