観戦記2000 WBCスーパーウェルター級王座戦 オスカー・デラ・ホーヤvsフロイド・メイウェザ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD鑑賞》

 

5階級制覇を達成して無敗のまま引退、それでも数々の話題を振りまく‘Money‘フロイド・メイウェザー。2度の引退をしながらも、MMAのスーパースターコナー・マクレガーとSNSでの争いから

まさかの復帰となり2017年8月にPPV430万件を売り300億円を稼ぐ 『観戦記1605』 さらにマニー・パッキャオとの再戦や、UFCのハビブ・ヌルマゴメドフとの対戦などで話題を振りまきながら・・・・・

2018年の大晦日に、まさかのRIZINで那須川天心選手とボクシングルールのエキシビションをして1RでTKO勝ち 『観戦記1745』 ウォーミングアップもせずに、ヘラヘラと笑いながら9億9000万円を稼ぎそのままプライベートジェットでアメリカに帰る。

常に交渉では‘自分はAサイドだ‘主役と、あくまでもメイウェザーありきのイベントだと時に我がまま放題な要求も許される‘Money‘振りをみせるが、メイウェザーがBサイドだった最後の試合は2007年5月のオスカー・デラ・ホーヤ戦ではないだろうか!?2007年時点でボクシング界きってのスーパースターは‘ゴールデンボーイ‘オスカー・デラ・ホーヤ!

 

1973年2月にアメリカのカルフォルニア州で生まれたデラ・ホーヤは、両親がメキシコからの移民~6歳からボクシングを始め、19歳の時の1992年バルセロナ五輪にライト級で出場してマルコ・ルドルフを判定で降し金メダルを獲得。

アマチュア戦績234勝6敗(後に3階級制覇するシェーン・モズリーに2敗)の戦績を残し、トップランクと100万$の契約をして早くも10月にデビューしてラマー・ウィリアムズを1RにKOする~さらに3連続KOして、1993年3月にフロイド・メイウェザーJrの叔父であるジェフ・メイウェザーを4RにTKOで降す~6連勝5KO後の1994年3月に、ジミー・ブレダルを10RにTKOで降しWBOスーパーフェザー級王座を獲得。

5月に、ジョルジョ・カンパネラを3RにTKOで降し初防衛に成功~王座を返上して、1994年4月にはWBOライト級王座決定戦でホルヘ・パレスを2RにKOして2階級制覇達成。

11月に、カール・グリフィスを3RにTKOで降し初防衛に成功~12月にも、ジョン・アビラを9RにTKOで降し2度目の防衛に成功~1995年2月には、元IBF&WBOスーパーフェザー級王者のジョン・ジョン・モリナを判定で降し3度目の防衛に成功~5月には、IBFライト級王者のラファエル・ルエラスとの統一戦を2RにTKOで降しWBO4度目の防衛とIBF王座を獲得 『観戦記617』 IBF王座は返上して、9月には元WBAスーパーフェザー級王者‘リングの職人‘へナロ・エルナンデスに6RでTKO勝ちして6度目の防衛に成功~12月には、元WBCスーパーフェザー級王者のジェシー・ジェームス・レイハを2RにTKOで降し6度目の防衛に成功~1996年2月にはスーパーライト級への試運転で、ダリル・タイソンとのノンタイトル戦を2RにKO勝ち~そして、1996年6月にWBCスーパーライト級王者のフリオ・セサール・チャベスに挑戦し4RにTKO勝ちして3階級制覇達成 『観戦記163』

1997年1月に、元WBCライト級王者のミゲル・アンヘル・ゴンザレス(東京三太)を判定で降し初防衛に成功~4月には、4階級制覇王者のパーネル・ウィテカーが保持するWBCウェルター級王座に挑戦し判定勝ちで4階級制覇達成。

6月に、デビッド・カマウを2RにTKOで降し初防衛に成功~9月にも、元3階級制覇王者のヘクター・カマチョを大差判定で降し2度目の防衛に成功~12月にも、ウィルフレド・リベラを8RにTKOで降し3度目の防衛に成功~1998年6月には、パトリック・シャルバンティエを3RにTKOで降し4度目の防衛に成功~そして9月には、フリオ・セサール・チャベスとの再戦を9Rに棄権に追い込み5度目の防衛に成功 『観戦記165』 1992年2月には、WBAウェルター級王座を剥奪されてまで挑んできたアイク・クォーティーをダウンの応酬も判定勝ちして6度目の防衛に成功~5月にも、オーバ・カーを11RにTKOで降し7度目の防衛に成功~しかし9月に、IBFウェルター級王者のフェリックス・トリニダートとの無敗同士の統一戦で0-2の判定負けで王座陥落し初黒星。

2000年2月にダレル・コーリーとのWBCウェルター級挑戦者決定戦を、7RにTKO勝ちするが・・・トリニダートがWBC王座を返上した為にWBC王者に認定される。

6月に、IBFライト級王座を返上して挑戦してきたシェーン・モズリーに1-2の判定負けで王座陥落~2001年3月に‘激闘男‘アルツロ・ガッティを5RにTKOで降す 『観戦記261』 2001年6月に、WBCスーパーウェルター級王者のハビエル・カスティリェホを判定で降し5階級制覇達成。

2002年9月には、WBAスーパーウェルター級王者のフェルナンド・バルガスとの統一戦を11RにTKOで降してWBC王座の初防衛とWBA王座を獲得 『観戦記257』

2003年5月には、元IBFスーパーウェルター級王者のルイス・ラモン・カンパスを7RにTKOで降しWBC2度目&WBA初防衛に成功~9月にはシェーン・モズリーと再戦するも、判定負けしてWBA&WBC王座から陥落~2004年6月に、無敗のWBOミドル級王者フェリックス・シュトルムに挑戦し判定勝ちで6階級制覇達成。9月に、WBA&WBC&IBFミドル級王者のバーナード・ホプキンスと4団体ミドル級王座統一戦で対戦するも、9RにKOされ王座陥落~2006年5月に1年8ヶ月振りの復帰戦で、WBCスーパーウェルター級王者のリカルド・マヨルガに挑戦し6RにTKO勝ちして王座返り咲き 『観戦記263』

 

そして、まさにメガマッチ!当時の日本でもかなり話題になった初防衛戦の相手は!元4階級制覇王者で無敗のフロイド・メイウェザー!

 

1977年2月にアメリカのミシガン州に生まれたフロイド・メイウェザーJrは、叔父が元2階級制覇王者のロジャー・メイウェザー、もう1人の叔父のジェフ・メイウェザーも元ボクサー。父親のフロイド・メイウェザーシニアも元ボクサーだが、麻薬の密売人をして母親も麻薬中毒らしくまともな教育は受けられなかったらしい。

幼い頃からボクシングをしていたが、16歳の時に父が麻薬の密輸で刑務所へ行き母親も薬物の中毒で叔母に育てられる~1993年のナショナルゴールデングローブでは、ライトフライ級で後のWBAフライ級王者になるエリック・モレルに勝利し優勝~1994年はフライ級で優勝~1995年にはフェザー級で全米選手権を優勝~ナショナルゴールデングローブでも優勝。

1996年のアトランタ五輪に出場し、準決勝で明らかに勝っていたらしいが敗退し銅メダル~直ぐにトップランク社と契約しプロデビュー。なんとこの時のスポンサーに、後のUFC社長になるデイナ・ホワイトが居たというのだから面白い。

五輪後すぐの10月にデビューして、ロベルト・アポダカを2RでKO~1年8ヶ月の間に17連勝(13KO)で、1998年10月にリングの職人へナロ・エルナンデスのWBCスーパーフェザー級王座に挑戦し8RTKO勝ちで初の世界王座栄冠~12月に9位のエンジェルマン・フレディを2RにTKOで降し初防衛に成功 『観戦記599』 1999年2月に、カルロス・リオスに判定勝ちして2度目の防衛に成功~5月にジャスティン・ジューコを9RにKOして3度目の防衛に成功~9月に、カルロス・ヘレナを8Rに棄権に追い込み4度目の防衛に成功~2000年3月には、グリゴリオ・バルガスを大差判定で降し5度目の防衛に成功~10月にノンタイトル戦でエマヌエル・バートンを9RにTKOに降す~2001年1月にディエゴ・コラレスを、まさに‘覚醒‘したような左フックで10RにTKOで降し6度目の防衛に成功~5月に、カルロス・エルナンデスを判定で降し7度目の防衛に成功~11月にWBC1位のヘスス・チャベスを、9R終了時に棄権に追い込み8度目の防衛に成功 『観戦記1078』

2002年4月にライト級に上げて、ホセ・ルイス・カスティージョのWBCライト級王座に挑戦し苦戦するも判定勝ちして2階級制覇達成。12月に、ホセ・ルイス・カスティージョとのリターンマッチを今度はキッチリ判定勝ちして初防衛に成功 『観戦記443』 2003年4月に、ビクトリアーノ・ソーサを大差判定で降し2度目の防衛に成功~11月にフィリップ・ヌドゥを7RにTKOで降し3度目の防衛に成功。

ライト級に上げて2005年6月に、アルツロ・ガッティを6Rに棄権に追い込みWBCスーパーライト級王座獲得~11月にも、ジャンバ・ミッチェルを6RにTKO勝ち~2006年4月には、ザブ・ジュダーとの超スピード対決を判定で制しIBFウェルター級王座獲得し4階級制覇達成~IBF王座は返上して、11月にWBCウェルター級王者のカルロス・バルドミールを大差判定勝ちしてWBC王座の4階級制覇を達成。

 

このスーパービックマッチの為に、世界中のVIPがラスベガスに集結する!興行収入だけで150億円を稼ぎ、PPVでは当時最高となる240万件を売り上げた1戦!

 

2007年5月5日 WBCスーパーウェルター級王座戦 オスカー・デラ・ホーヤvsフロイド・メイウェザー

 

オスカー・デラ・ホーヤ 38勝30KO4敗 6階級制覇王者

 

フロイド・メイウェザー 37勝24KO無敗 4階級制覇王者

 

1R、デラ・ホーヤが前に出ていく~メイウェザーは下がって距離をキープしながらも、素晴らしい瞬間移動の左フック!

 

デラ・ホーヤがくっついてラフに打つも、メイウェザーは距離を取りながら左!

 

2R、やはり、デラ・ホーヤがプレスをかける~メイウェザーをロープに追い込むが、メイウェザーはL字ガードから柔らかくかわす

 

それでもデラ・ホーヤが出る~メイウェザーは左を打ちながらヒットはさせない

 

3R、メイウェザーの左では、デラ・ホーヤを止められない~デラ・ホーヤがメイウェザーをロープに詰めて打ちまくるが、メイウェザーは廻る

 

メイウェザーが左をボディーにも入れて、デラ・ホーヤを止めにいく~そして、瞬間移動の左フック!

 

4R、メイウェザーが廻る~ジャブと左フックを打ち、デラ・ホーヤを入らせない

 

しかし、デラ・ホーヤもラフにメイウェザーをロープに押し付けボディー連打!

 

5R、またもデラ・ホーヤが、くっついてからラフに打つ~メイウェザーはボディー~右!

 

それでもデラ・ホーヤは、ラフに打ちながら前に出る~メイウェザーをロープに詰めて連打!距離が出来ると、メイウェザーの右が飛んでくる

 

6R、デラ・ホーヤが出る~またもメイウェザーをボディーでロープに押し込み、左をカチ上げる!

 

メイウェザーが動いて距離をつくりジャブを通す~左フック!左ボディー!

 

7R、やはりデラ・ホーヤが出て、メイウェザーをロープに追い込み連打もメイウェザーは驚異のディフェンス能力

 

それでもデラ・ホーヤは、前に出て手数多く打つ~メイウェザーは打ち終わりにボディーを入れる!さらにレバー打ち!

 

8R、デラ・ホーヤのジャブが当たる~ガンガン手を出してメイウェザーを追い込む!

 

メイウェザーもムキになり強く振る~右!右!

 

9R、デラ・ホーヤはパンチが当たらない~手を止めると、メイウェザーの右が飛んでくる!

 

デラ・ホーヤが、やはり体格で押し込む~連打!しかし、なかなかメイウェザーには当たらない

 

10R、前に出続けて手を出すデラ・ホーヤ~メイウェザーはクリーンヒットさせないも、やはり見映えが悪くなる

 

廻りながら左を細かく当てるメイウェザーだが、ジャッジはどうポイントにみているか!?

 

11R、デラ・ホーヤが距離を詰める~メイウェザーも押し合いから左ボディー~左アッパーを突き上げる!

 

それでも前に出るデラ・ホーヤに、メイウェザーは左でボディーを当ててから右!

 

デラ・ホーヤは手数が落ちない~メイウェザーの足を、手数で止める~右!

 

12R、最後までデラ・ホーヤ出る~メイウェザーもポイントは競っていると読んでいるか!?珍しくムキになり打ち込む!

 

デラ・ホーヤは止まらない~ガムシャラに打つ!メイウェザーも回転を上げて打ち合う~デラ・ホーヤの右!メイウェザーも右!

 

判定は、112-116 115-113 113-115 2-1でメイウェザーが2-1の判定勝ちで5階級制覇達成!

 

見事に史上初の無敗での5階級制覇したフロイド・メイウェザーだが、アグレッシブに打ち込み揉み合ってもパンチを振ってくるデラ・ホーヤにメイウェザーは苦戦するもクリーンヒットでは上回る。初のスーパーウェルター級での試合となったメイウェザーはキャリア唯一のスプリットでの判定勝利となる。

採点表を見ると、1R、5R、6R、11Rがジャッジ3者ともメイウェザー。2R、4R、7Rがジャッジ3者デラ・ホーヤに付ける。デラ・ホーヤにジャッジ2者が付けたラウンドは、3Rと12Rのみ。115-113でメイウェザーに付けたジャッジのみが12Rをメイウェザーに付けていて、もし12Rをこのジャッジがデラ・ホーヤだったらドローとなりその後の歴史が変わっていたかもしれない。

デラ・ホーヤは1年明けて、2008年5月にスティーブ・ホーブスに判定勝ち~そして、12月にラストファイトとなる・・・・まさかまさかのマニー・パッキャオ戦 『観戦記67』

 

★メイウェザーの次戦はリッキー・ハットン戦 『観戦記61』 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村