観戦記1825 UFC Fight Night.166 カブ・スワンソンvsクロン・グレイシー | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

契約で揉めている話も出ていた「グレイシー柔術正当後継者」のクロン・グレイシーが8ヶ月振りにUFCに登場!

いまや1つの技術体系となりつつある「柔術」ボクシング&タックル全盛のUFCに2019年2月のUFC on ESPN.1に参戦しアレックス・カサレスをリアネイキッドチョークで1Rに1本勝ち 『観戦記1670』 以前に、クロンの父であるヒクソン・グレイシーが 『今の柔術家たちがMMAにおいて使っているのはスポーツ的なガードだ。でもクロンは、MMAにバーリトゥード・ガードを持ち込むんだよ。だからまったく話が違ってくるよ。寝技で下にいようといまいがね。スポーツ的なガードの目的は要するにアームロックや三角締めを極めたり、あるいは相手をスイーブすることにある。バーリトゥード・ガードの目的は上の相手を痛めつけることにあるんだよ。下からの打撃方法、相手を追い詰め、打ち勝つ方法においてスポーツ用のガードよりもはるかに効果的なものなんだ。』

と、実に‘らしい‘言いかたで話していたのを体現するクロン・グレイシー!

 

クロン・グレイシーはヒクソン・グレイシーの次男として1988年に生まれ、19歳でヒクソンから柔術黒帯を授与される~2009年のADCC(アブダビコンバット)2回戦負け~2011年のADCCでは銅メダルを獲得~2013年のADCCは金メダルを獲得。2014年12月にREAL.1でMMAデビューして、キム・ヒョンスに1Rで1本勝ちする 『観戦記1675』 2015年の大晦日にはRIZINに参戦し山本アーセン選手との格闘一家争いを1Rに三角締めで見事に1本勝ち~2016年4月に所英男選手と対戦が合意と報道もあったが、クロンがヒジの怪我で流れ・・・・9月のRIZINになんとか参戦して、完璧に所選手を1Rで1本勝ち 『観戦記1690』 そして大晦日にUFCから帰ってきた‘クラッシャー‘川尻達也選手を2Rに1本で降す 『観戦記1730』 そして、やはり契約問題ですったもんだがあったらしくRIZINを離れ2年が経ち・・・・・

2019年にUFCと契約して、2月のUFC on ESPN.1に参戦してアレックス・カサレスを1Rにリアネイキッドチョークで1本勝ち!

 

そして8ヶ月振りのUFCで対戦するのが、名勝負男のカブ・スワンソン!

 

スワンソンは、スウェーデン人系のアメリカ人の父親とメキシコ系アメリカ人の母親の間に生まれる。しかし、スワンソンが3歳の時に父親が亡くなる~19歳から柔術を習い学生時代はサッカーをしていたらしい。脳性麻痺協会で働らき障害を持つ子供介護をしながら練習を続け、2004年7月にTotal Combat でデビューも1Rで1本負け~その後は連勝し、2005年8月からはKOTCにも参戦し連勝を重ねる。2007年3月にはWECに参戦し、トミー・リーを1Rで1本勝ち~12月に初代UFCライト級王者だったジェンス・バルヴァーと対戦も、1Rのわずか35秒で1本負けし連勝が11で止まる。2008年12月には高谷裕之選手に勝利するが、ジョゼ・アルド、チャド・メンデスなどのトップファイターには黒星。2012年11月の、UFC on FOX 1でUFCにデビューもリカルド・ラマスに2Rに1本負け~しかし、その後はシャールズ・オリヴェイラ、デニス・シヴァーなどに連勝しランキングもフェザー級4位まで上げる。2014年6月のUFC Fight Night 44のメインでジェレミー・スティーブンスとのランカー対決を、壮絶な殴り合いで判定勝ち 『観戦記820』 しかし、11月の UFC Fight Night 57で元ライト級王者のフランク・エドガーに5Rに1本負け~2015年4月の UFC on FOX.15でマックス・ホロウェイにギロチンで1本負け~それでも2016年4月のUFC on FOX.19で、ハクラン・ディアスに判定勝ち~8月のUFC Fight Night.92では川尻達也選手に判定勝ち 『観戦記1584』 2016年12月のUFC206では、フェザー級11位のチェ・ドゥホと凄まじい殴り合いで判定勝ち~2017年4月のUFC Fight Night.108ではアーテム・ロボフと、またも激戦をして判定勝ち~しかし、12月のUFC Fight Night.123で6位のブライアン・オルテガに2Rで1本負け~2018年4月のUFC Fight Night128で、3位のフランク・エドガーに判定負け~8月のUFC227で、10位のヘナート・モイカノに1Rで1本負け~2019年5月のUFC Fight Night.151で、シェーン・ブルゴスに判定負けし4連敗。

 

誰がなにを言おうとUFCの歴史はグレイシー一族から始まり、MMAは世界中に広がりUFCがMMAの最高峰であり再び「最も有効な戦闘技術を有する格闘技とは一体何か」を魅せつけるか!?

 

ヒクソンはバーリトゥード・ガードについて『誰も正しい技術を使ってないんだ。その部分はいわばミッシングリンクになっているんだ。柔術を用いてMMAを使う場合におけるね。失われた柔術を再び取り戻すのがクロンとなるだろう』 と語っていてセコンドに立つ!

 

2019年10月12日 UFC Fight Night.161 カブ・スワンソンvsクロン・グレイシー

 

カブ・スワンソン 25勝11敗

 

クロン・グレイシー 5勝無敗

 

1R、クロンか前に出ながら関節蹴り~スワンソンは距離を取り廻る

 

クロンがガンガン打撃で出てプレッシャーをかける!

 

スワンソンは組まれないように、動きまわりながらパンチを出す

 

クロンがジリジリ詰めるが、スワンソンを捕まえられない!スワンソンがロー~ボディーストレート!クロン嫌がる!

 

さらにスワンソンの右ミドルが、クロンの腹をエグる!

 

2R、ガードを固めながら前に出るクロン~スワンソンは足を使い大きく廻る

 

手数はクロンも、パンチが当たっているのはスワンソン!

 

徹底して距離を取るスワンソン~クロンが組み付きにこようとするとボディー!

 

クロンが組ついて引き込もうとするが、スワンソンは切る!そして、距離を取りながらボディー!

 

クロンがパンチから組みついて引き込む!

 

しかし、またもスワンソンはパウンドを落としながら抜ける!

 

スワンソンはパンチを当てながら廻る~クロンが組つこうとしても、パンチで引き剥がす!

 

3R、動いて出入りでパンチを当てるスワンソン~何度も組ついてグラウンドに持ち込もうとするクロンだが、スワンソンはパンチを当てては距離をとる

 

それでもクロンが組んで投げる!しかし、スワンソンは直ぐに立ち上がる

 

スワンソンが廻りながら、的確にパンチを上下に打ち分ける!クリンチアッパー!

 

残り時間が少ない中、クロンがタックル!スワンソンがガブる!

 

クロンがクロスガードから首を狙うが、スワンソンは逃れてスタンドに戻りスワンソンのボディー!

 

判定は、ジャッジ3者とも30-27でスワンソンの判定勝利!

 

スワンソンは4連敗から脱出して、価値ある勝利!まさにスワンソンらしい激しい打撃も魅せたが、引いて足を使い廻ることに徹底してとにかく組みとグラウンドには付きあわない作戦を完遂。クロンは魅せ場をつくれずに完敗だが、いかにも柔術家がいなくなったMMAの中でなんとも言えない魅力があるので来年もUFCで観てみたい!この試合がファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれ両者にファイトマネー+5万$

 

★でもクロンはRIZINの方が似合うかな 格闘技blogランキングをクリック⇒闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村