観戦記1582 K-1 70kg級王座戦 チンギス・アラゾフvs日菜太 | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

野杁正明選手が、見事に大和哲也選手をKOして65kg級王座を防衛した 『観戦記1577』 K‘FEST.1から続いて70kg王座戦!

やはり70kgまでくると欧州勢の強さが際立ち、新生K-1 初代スーパーウェルター級王者はマラット・グレゴリアン。グレゴリアンがKunllun FightやGROLYなど、K-1以外の試合が忙しくて防衛戦をしないで返上~第2代王者トーナメントが開催され、ブッちぎりで優勝したのがチンギス・アラゾフ

 

1993年生まれのアラゾフはグルジア国のガルダバニ出身だが、現在はベラルーシ国籍。10歳の頃からキックを始め、アレクセイ・イグナショフがいた事で知られる名門・チヌックジムで実力をつける~アマ戦績は色々な説があるが、197勝117KO3敗と云われている(200勝以上説もあるが)タイで13歳の時に試合をしたこともあるらしいが、正式には16歳の時にプロデビュー~欧州で様々な強豪と対戦し43勝?39勝?などプロ戦績も様々な記録があるが、初来日時点で負けは2敗みたいで初代王者のマラット・グレゴリアンと、欧州を中心に活躍するタイ人のシッティッチャイ・シッソンピーノンに延長判定負けした2敗。最後のK-1MAX王者と呼ばれる、エンリコ・ケールにWAKO70kg王座戦でKO勝ち~中国を中心に活躍するタイ人サイヨーク・プムパンムアン、OCTGONでボーウィー・ソー・ウドムソンにもKO勝利している。

そして、2017年6月の第2代 K-1スーパーウェルター級トーナメントに待望の初来日をし、1回戦で中島弘貴選手を2RにKO 『観戦記1479』

 

準決勝でジョーダン・ピケオーを1RでKO 『観戦記1491』

 

決勝で城戸康裕選手にダウンを奪われるも、合計3度のダウンを奪い判定で完勝

 

そして、今や日本人には鬼門となった70kg王座に挑戦するのが!K-1に憧れ続けた日菜太選手。

 

神奈川県平塚で生まれ育ち 「湘南の太陽」 と呼ばれる日菜太選手は、小学生の時から空手を始める~高校ではサッカーをしていたが、卒業後の地元の湘南格闘倶楽部へ入門~アマではRISEのKAMINARIMON70kgトーナメントで優勝するなど活躍し、2005年6月にRISEでデビューも吉川英明選手に判定負け~しかし、その後は3連勝。2006年5月には、RISEのゴールドジムでの大会でまだお互いに10代の時期に健太選手と対戦し3RにKO勝ち~その後もRISEを中心に戦績を積み、2007年9月にはラジャダムナン・スタジアムにも上がる~2007年12月に、当時のRISEの看板トーナメント(旧K-1 MAXへの出場権も賭かった)D・O・Aトーナメント(Dead or Alive)で龍二選手に準決勝でKO負け~しかし、2008年7月のRISEで龍二選手には判定勝利する~2008年11月のRISE51でK-1 MAXに出ているHAYATO選手に判定勝ち~2009年2月のK-1 MAX日本大会に出場し、1回戦で城戸康裕選手に判定勝ち。しかし、大会前から鼻骨骨折をしていたらしく準決勝は棄権~7月のK-1 MAXでジャバル”チンギスハン”アスケロフに延長で判定負け~10月のK-1ではマイク・ザンビディスに判定勝ち~2010年1月のRISE61でオ・デュソクに判定勝ち~3月のK-1 MAX日本大会では、1回戦で山本優弥選手に判定勝ち~準決勝では中島弘貴選手に1Rの58秒でKOされてしまう~しかし、3月のRISE68ではアルトゥール・キシェンコを三日月蹴りでKO 『観戦記86』 9月にはシュートボクシングに乗り込みアンディ・サワーと対決も1Rの48秒にチョークで1本負け~11月のK-1 MAXでアンドレ・ジダに判定勝ち~REBELS、新日本キックでも勝利するが、2011年7月のITS SHOW TIMEとREBELSの合同興業でジョルジオ・ペトロシアンに完封される 『観戦記68』 10月のREBELSでペク・ミンを1RでKOするも、2012年1月のオランダでのITS SHOW TIMEではアンディ・リスティにあっという間にKOされてしまう 『観戦記98』 その後も日本人には強いが、やはり70kgクラスの欧米人には苦戦が続く~2013年12月には、小西拓磨槙選手を判定で降しREBELS70kg王座を獲得~シュートボクシング、REBELSで連捷を重ねるが、2014年7月のRISE100(BLADE.0)でサモ・ペティに2RでKO負け~10月のREBELS.51では廣野祐選手に2-1の判定勝ちでREBELS70kg王座の2度目の防衛に成功~2014年12月のBLADE.1で長嶋自演乙選手に判定勝ち~その後も2連勝し、2015年3月のREBELS.38でアンディ・サワーにハイキックでダウンを奪い判定勝ち 『観戦記1001』

 

さらに年末にはRIZINで、宮田和幸選手とMIXルールで闘いキックルールの1RにKO勝利~2016年3月に、REBELS.41でハミシャ・モーチェに判定負け 『観戦記1101』それでも、6月のREBELS.43でレドアン・ダウディに判定勝ち~8月のREBELSとKunllun Fightの合同興業ではアルバート・クラウスに判定勝ち

 

11月のREBELSでも郷野聡寛選手にKO勝ち~そして、2017年2月に念願のK-1に参戦し、松倉信太郎選手の意地に食い下がられたが判定勝ち~6月の70kg王座決定トーナメントではジョーダン・ピケオーにダウンを奪われ判定負け~9月のK-1では、スペインのセルジオ・サンチェスに判定勝ち。そして、12月のK-1で70kg王座挑戦者として廣野裕選手と対戦し2-0の判定勝ちで挑戦権を得る 『観戦記1513』

 

K-1王者になってからは拳の怪我もあり試合数が減ったが、トーナメントで魅せつけた強さを発揮するか!?日本人70kg最後の砦と言われる日菜太選手が念願のK-1王者になれるか!?

 

2018年3月21日 K-1 70kg級王座戦 チンギス・アラゾフvs日菜太

 

チンギス・アラゾフ 52勝32KO2敗1分

 

日菜太 45勝15KO17敗

 

1R、アラゾフは、前後に動きながら前蹴りで日菜太選手を近づけない

 

日菜太選手は奥足へロー!アラゾフは左フックを合わせる

 

日菜太選手が得意の左ミドルも、アラゾフは捌いてパンチから蹴りで日菜太をコカす

 

日菜太選手が蹴っていくも、アラゾフはステップでかわしがら左ボディーで押し込む

 

日菜太選手は早くもアラゾフのパンチで顔が腫れてくるが、なんとかクリーンヒットは避ける~しかしロープに詰められヒザ!

 

さらに強烈な左ボディー!日菜太選手効かされたか!?

 

アラゾフはさらにボディー!左ミドル!日菜太選手効いている!

 

それでも日菜太は奥足ローを連打!

 

アラゾフは冷静に右を出しておいてからの左ハイキック!日菜太選手ダウン!

 

日菜太選手は立ち上がるも、明らかにダメージはある~手は出していくがアラゾフの左ボディー!どうしても下がる

 

2R、日菜太選手はダメージが残っていそうだが、それでも前に出て奥足ロー!アラゾフは狙っている!

 

そして、日菜太選手が左ミドルを蹴った瞬間にアラゾフの左フック!

 

吹っ飛んだ日菜太選手!アラゾフは勝ちを確信!

 

動けない日菜太選手をみてレフリーは止める!

 

見事にアラゾフが2RにKOで初防衛に成功!いやぁ~強い!スピード&パワーで圧倒・・・・やはり、70kgクラスでは日本人は不毛の地になってしまうのか!?シッティチャイのようなタイ人もいるのだから、今の時代で日本人だから70kgクラスでは勝てないという事はないだろう。ましてや、競技は違えど村田諒太選手のようなパワーで捻じ伏せられるミドル級で(72.575kg)世界王者が誕生した現代で梅野選手の70kg版みたいな選手が出てきてほしい

 

★しかしこのアラゾフでさえペトロシアンには・・・ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村