行政書士試験 平成19年度問32 民法の問題 | 行政書士試験 独学チャレンジ!!

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法律知識「0」から独学で数冊の参考書と「過去問だけ」で、資格を取得しました。
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   修正予定もありませんので注意して下さい。      

こんにちは。

 

昨日に引き続き、民法を続投です。

 

行政手続法の過去問が終了しましたからね。

 

行政手続法の過去記事も一記事読んで頂けると忘れることはありませんし、記憶の定着にもつながるんじゃないかと思います。

 

是非是非に。。。m(__)m

 

今日の過去問は、平成19年度問32の問題○×式でやりたいと思います。

 

直接強制の方法によって債務者の債務の強制的実現を図ることができるものってことで。。。

 

今日のは本試験では、個数問題でしたので一個とは限りませんよ。ニヤリ

 

中身をよく検討して下さいね。

 

 

それでは、早速。

 

 

 

問題

ある者の名誉を毀損する記事を雑誌に掲載した出版社が、名誉毀損を理由として謝罪広告の掲載を命じる確定判決を受けたにもかかわらず、謝罪広告の掲載をしない事例

 

 

 

正解は?

×

 

 

 

今日は、直接強制の問題です。

 

簡単に言うと「できる」か「できない」かを判断しろって問題です。

 

直接強制とははてなマーク

 

直接強制=義務を果たさない者の体や財産に、直接、実力を加えて義務を果たさせようとする強制執行

 

条文を確認してみますね。

 

履行の強制

第四百十四条 債務者が任意に債務の履行をしないときは、債権者はその強制履行を裁判所に請求することができるただし債務の性質がこれを許さないときはこの限りでない

2~4 略。

 

条文の内容に関しては、過去記事、あれ、これ期日までに払わなくちゃ。。。 をご参照下さいね。

 

この直接強制は、債務者の意思にかかわらず国家権力が債権の内容を直接的・強制的に実現する方法です。

 

これは何故はてなマーク

 

民法では、自力救済が禁止されているからですね。

 

債権者自らが直接的に債権を回収することができるとすると、過剰な取立てが行われたり、問題が発生しますよね。

 

そのため、裁判所という中立かつ公正な第三者が関与して債権の回収をはかるようにしている訳です。

 

そして、この直接強制ができるのは「与える債務に関してのみです。

 

与える債務重要ビックリマーク

金銭の支払=財産を差押え競売し、代金より配当する

物の引渡し=執行官が売主より目的物を引取り、買主に引渡す

 

直接強制は、「債務者が任意に債務の履行をしないとき、」 ようするに、相手方の協力なしに債権を実現するものです。

 

ですから、協力が必要とされる行為等に対しては直接強制できません

 

つまり、債務者の作為不作為を必要とする場合は、直接強制をすることができないと言うことです。

 

問題の「謝罪広告の掲載をしない事例」はどうでしょうかはてなマーク

 

これは、「為す債務」です。

 

絵を描くピアノを演奏する物を作る謝罪広告を掲載する、これらには債務者の意思が介在します。

 

つまり、「為す債務」については、債務者の意思を無視して実現することはできないと言うことです。

 

条文の但し書きの規定「ただし債務の性質がこれを許さないときはこの限りでない。」に当てはまるものですね。

 

 

*代替執行

 

 

 

問題

建物の賃貸借契約が終了し、賃借人が建物を明け渡さなければならないにもかかわらず、賃借人が建物を占有し続けている事例

 

 

 

正解は?

 

 

 

この問題はどうでしょうかはてなマーク

 

一問目でガッチリ見ましたので大丈夫ですよね。

 

与える債務」は、金銭の支払物の引渡しでしたよね。

 

建物を明け渡すことは、「物の引き渡し」に当たりますので直接強制ができます

 

一問目をしっかりと理解できていれば、こんな感じですね。

 

解説も楽です。ニヒヒ

 

 

 

問題

画家が、顧客との間で顧客の似顔絵を描く契約を結んだにもかかわらず、似顔絵を描こうとしない事例

 

 

 

正解は?

×

 

 

 

どうですかはてなマーク

 

理解してしまえば、何の問題もないでしょう。。。爆  笑

 

「ハイ、Aさん、これはどっちはてなマーク

 

そうですね、「為す債務」です。

 

これ、一問目を理解してしまうと問題として成立しませんね。笑い泣き

 

と言うことは、時間の貯金問題ですね。

 

この問題に3分かけるようでは時間の貯金は出来ません

 

貯金は多いに越したことはありません

 

Yenもね。てへぺろ

 

 

 

問題

カラオケボックスの経営者と周辺住民との間で騒音をめぐって紛争が起こり、夜12時から朝10時まではカラオケボックスの営業をしないとの合意が両者の間で成立したにもかかわらず、夜12時を過ぎてもカラオケボックスが営業を続けている事例

 

 

 

正解は?

×

 

 

 

これはいかがでしょうかはてなマーク

 

これは、「営業をしない」合意ですね。

 

この「○○をしない」というような債務は、「為す債務の不作為債務にあたります。

 

そのため、直接強制をすることはできません

 

一問目で、債務者の作為」「不作為を必要とする場合は、直接強制をすることができないと書きました。

 

これは、債務者の不作為を必要とする場合ですね。

 

 

*間接強制

 

 

 

問題

銀行から500万円を借り入れた企業が、返済の期限が到来したにもかかわらず、返済をしない事例

 

 

 

正解は?

 

 

 

この問題はもう大丈夫ですね。

 

与える債務」は、金銭の支払物の引渡しでした。

 

と言うことで、貸金返還債務は、「与える債務」ですね。

 

直接強制をすることによって債務者の財産を処分し、一定の金額を調達して、これを債権者に渡すことができます

 

端的に、直接強制は、「お金を払うもの」と「物の引き渡し」に関するものです。

 

これだけ覚えておけば対応できますね。

 

 

問題文最後の*印は、直接強制はできないけれどもとることが出来る手段です。

 

 

今日も最後まで有難うございました。

 

今日のところはここまでです。

 

 

 

んでまずまた。

 

 

 

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