ケルン市立歴史文書館の崩壊について、ブログで触れはじめてから三週間あまりが経過しました。私としては、日本で、この事件について第一報が為された後に、ほとんど報道が行われなかったために、事件の深刻性が忘れられるような危険を感じて、続報を紹介しようと考えたのです。
たまたま三月には、時間があったということもあります。
インターネットのすごさというものも体感しました。ネットが普及してから10年くらいの期間しか経ていないはずなのですが、現在では、ドイツ各紙の報道を自分の勉強部屋で読むことができます。これは物凄いことです。
さて、最近では、日本ではドイツ史研究者たちによって、ケルン市立歴史文書館の再建に積極的に関わっていこうという動きが生まれています。すばらしいことだと思います。
また、ドイツでは史料関係の報道が次第に減少して、次第に善後策や責任問題に関する報道が主流になってきました。
自分に関しては、もうそろそろ潮時かなと思わないでもありません。
ただ、問題を風化させるというのは、危険なことで、それをできるだけ遅らせるという意味では、このブログでドイツの報道を紹介することも意味があるのかなとも思います。この問題に触れた更新の頻度は減少するとは思いますが、もうしばらくだけ、少しずつでも、ケルン市立歴史文書館問題について触れていきたいと思います。