アニメ vs 実写、どっちが上か?
配信で実写を見た後、アニメを映画館で鑑賞した。
結論から言うと、個人的には実写の映画が好みでした。
大人向きの映画です。
しかし、今、制作するなら実写版の表現と物語は
いろいろ問題があり
若い人にすすめるならアニメのほうかなあ。
アニメもなかなか良かったです。
実写版の良いところ アレなところ
主人公のジョゼは脚の悪い
二十代前半の女の子。池脇千鶴。
相手役は妻夫木聡で大学生。
女関係の多いチャラ男である。
時代は制作年2003年より昔の設定なのでしょう。
バブルっぽいです。
ジョゼは祖母と貧しい二人暮らし。
祖母は身障者のジョゼを「こわれもの」と言い、
人目に触れてはいけないと言って、外へ出さない。
身障者は家に閉じこもってるのが普通。
働くとか、性的なことに興味を持つとかあり得ない。
そのような常識がまだあって、
普通の生活を否定されていた時代です。
そういう背景を踏まえて
ジョゼの青春をきちんと描いたのが実写版。
いろんなことを諦めなくてはいけない厳しい現実、
それに対するジョゼの生きる態度
といったものが描かれていました。
鑑賞後は、ほろ苦いものが残ります。
思えば、障害者のノーマライゼーションが
叫ばれ始めた頃なんですよね。
ジョゼはその最先端をいってたのかもしれない。
しかし、これを今の時代に
同じものを作ったら絶対に叩かれますね。
「こわれもの」って……あんまりじゃないですか。
身障者って外に出たらいけないの?
学校にも行けない、絶対 働けるわけがない
ってどういうこと?
異性に興味を持つのも
ぜんぶ無理なの?
という感じで、
現代の繊細な若い人は
ドン引きするんじゃないでしょうか。
当事者が見たら傷つくし、
そうでない人にも偏見を植え付けかねない
そんな批判が出るような気がします。
今はかなり制度が改善されてます。
それでも現実は厳しいので、
実写で描かれている酷さを、
あっけらかんと「昔話」として
見ることは難しいかと思います。
アニメ版は人を励ます物語
アニメ版は全然異なる物語になってます。
ジョゼも、彼も辛い目に合い、
挫折しそうになるけれど
がんばって前向きになるお話。
一緒に見に行った人は
きれい事すぎる/うまく行き過ぎ/
性的要素も抜け落ちてる
という評でした。
たしかに、そうかも……。
でも、今の状況なら可能な範囲だったので、
(ネタバレは控えますが)
絵空事ではないと思えます。
今はつらいことが多い時代なので、
人ががんばる姿にみんなが励まされる、
そんな映画の需要に応えるものになってます。
私も、うまくいきすぎかなー と思いつつ、
作中に出てくる絵本がとても素敵で
ウルウルと不覚にも感動してしまったので、
良いお話であったと思います。
暗い時代には明るい映画
今の時代、
本当に若い人がしんどそう と思います。
酷い扱いに耐性のある昭和人間に比べると、
みんな繊細なので、
余計しんどいだろうという気がします。
実生活がしんどいとき、
みんなが見たいのは明るい映画。
私はハードボイルドが好きなので、
明るい映画ばかりだと
つまんないんですけどね。
明るい時代になってほしい。