『坂の上の雲』前半 司馬遼太郎 | ぷぷぷ日記

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更新は思いついたとき。

坂の上の雲 (1)
(和書)1999
文芸春秋
司馬 遼太郎

1~3巻までのレビュー。3巻は正岡子規の死で終わるのでここでひとくぎりと思われる。

3週間の旅行中、1巻をずーっと読んでいたのだがなかなか終わらず、同行者に「いったい何冊読んでるの?」と聞かれてしまった。

秋山兄弟と正岡子規、3人の幼少期つまり明治初頭から始まる物語なのだが、歴史についてのあやふやな記憶と突合せながら読むためずいぶん時間がかかった。

しかし斜め読みできないゆえのおもしろさがある。3人の人物ひとりひとりの動きと日本・世界の動きを行き来しながら読むうちに作者が描き出す時代が立体的に楽しめるのがいい。

秋山兄・好古がヨーロッパから中国大陸を大股に駆け巡る豪快さにやられた。秋山弟・真之が粛々と作戦を遂行した旅順の海戦あたりは没頭して止まず。正岡子規の暮らしがまた明治という時代の流れをうかがわせてくれる。

小説はあくまでも小説なのでどこまで真に受けていいのかわからない・・・・という問題はさておき、作品世界に浸れる至福のためならゆっくりと時間をとって続刊を読みたいと思わせられた。

本日4・5巻を購入。「NHK『21世紀スペシャル大河』ドラマ放送予定」と帯がついている。新聞の記事によると阿部寛、本木雅弘などが出るもよう。作品のスケールからしてドラマの成功はかなりハードルが高そうだが、キャスティングは星4つかな。