ここで『風の谷のナウシカ』原作の結末を思い出してほしい。あまり読んだ人は多くないかな?
映画のストーリーは最初のほうだけで、原作はもっと長く続きました。
私も単行本を買ったもののヘビーな内容なので何度も読み返したわけじゃない。
だから結末の部分は詳しくおぼえてないけど・・・・・・・・・こんなんじゃなかったかな。
----いずれ世界は腐海に飲み込まれ、すべての人も里も腐海の底へ沈む運命にある。
人々の営みはどんなにがんばっても腐海の波には勝てない。--------
最初に読んだ感想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
絶望・絶望・絶望・絶望・真っ暗闇!!!!!!!!
ちょっとこの物語、あまりにもひどいんじゃないか?
いいのか宮崎! 少年少女読者に対して、こんなに過酷な結末を残して連載おわるわけ?!!!
地球がきれいになるには、人類は滅亡するしかないんですか。
町も村もみんな影も形も残らないんですか。
いやいや・・・・希望はありますよね。
それは腐海の浄化作用が汚れた土地も水もすべてを清浄にしてくれるってこと。
腐海の浄化が終了したあとは、まるで天上の楽園のように穢れのない世界になる。(だったっけ)
この結論で物語は終わり、 ナウシカは腐海とともに生きる方法を探して(だったっけ)
森の人と共に腐海へ・・・などと後日談がついていたと思う。
宮崎氏が希望として示したのは、ナウシカが腐海と生き、浄化された世界にたどりつく道を探すという(だったっけ)
またたく小さな星の光ほどのもの。
氏のメッセージは
「街も人もとにかく滅ぶんだけど、
しかし、君たち若者はかすかな希望の光を求めてがんばってね。
たいへんだけど」とかね。
大変無責任、とまではいわないけど、若者を突きはなした希望だなー。
大人の宮崎氏としては、
まあしかたない、人間は地球にやさしくないんだし、
滅ぶもんは滅ぶし、滅ぶまでは生きていくしかないよね。
というくらいのスタンスであると思えるが。
ナウシカを読んで以来、私は宮崎作品を見るとその「不吉さ」が気になってしかたない。
もののけ姫にしろ、千と千尋にしろ・・・。
『世界は人間の業に満ちている。それがひどくなると世界は魔界そのものになる。そして世界は滅ぶのである。人間も滅ぶのである。』
宮崎氏がこんな世界観を持っているに違いないと、私は思っている。
インタビューその他はふだんからチェックしていないので、確証はないけど。
彼にはこれから描きたいことはあるのかな? やるならもっと徹底的に、クリアに自分のメッセージを押し出したものを
つくってみてほしいなあ・・・・と思ってみたりするのでした。