入学はしたものの、誰とも会えない1年生向けのグループワーク授業をTeams上で実践しています。第6回授業(最終回) は「ポジティブ人生相談所」です。
「ポジティブ人生相談所」はオリジナルネタの授業ですが、単純に言うとリフレーミングを主題とした内容になります。
予め学生たちに自分の短所やそれに関する相談事を3点送信してもらいます。
ここで短所とは性格または行動習慣に関することで、身体的特徴や能力に関することは除くこととします。送られてきた短所は無記名でシャッフルして一連の「相談事」として数件のファイルにまとめられます。学生たちはチャネルに移動して3人でグループになり、「ポジティブ人生相談所」の相談員となりますが、そこへ先ほどの相談事のファイルが送信されます。彼らは徹底してポジティブシンキングの相談員で、どんな相談事もポジティブに解釈してあれこれ言い合い、最後は「こんな相談は相談に値しない!」と言って棄却してしまいます。その際に、彼らが参照するのが「ネガポ辞書」です。「ネガポ辞書」ではさまざまなネガティブな言葉がポジティブに変換されています。ポジティブ人生相談所の相談員はこのネガポ辞書を参考に相談に対応することになります。
ポイントは、各相談所に送られた相談事のファイルには彼ら自身が書いた相談事が紛れ込んでいる、という点です。しかし、学生たちには「自分が書いた相談事を他の相談員に絶対に悟られてはならない」という指示もされています。相談員である学生たちは否応なく、自分の「短所」に視点を変えて向き合うことになります。
グループはやはり3人グループだった第3回の授業時と同じメンバーとし、相談所の営業時間は30分間としました。下の感想にもありますが、以前一緒にワークをやったメンバーとチャネル上で再会できたことも嬉しかったようです。
心理学的には「自己受容」に関する内容で、授業ではコンプレックスに関する解説も併せて行いました。ちなみにこの授業は本来計8回のクオーター制授業ですが、初回がガイダンスにとられたのと、毎回の授業時間を90分から100分に延長して休校期間の1回分を吸収したため6回で終了となりました。 本当ならもっと実施したいワークもあったのですが残念です。
〔感想〕
・以前のグループのメンバーと再び活動できたのが良かった。(複数有り)
・みんな似たようなことを短所にあげていたことが興味深かった。
・どう考えても短所だとしか思えなかった自分の性格を他人が長所に言い換えてくれることで、考え方に新たな発見があったし、自分のことをありのままに受け入れてみようかなと思えた。
・この言葉は絶対にポジティブに変換できないだろうと思っていても、ほかの人の意見を聞いていくとすごくいい言葉に変換できていたことが面白かった。
・自分が書いた短所があっという間に解決されたとき少し気持ちよかった。
・自分の短所は優柔不断で人に流されやすいところだと思っていたけれど、ポジティブに考えると慎重に行動できて、周りに気を配ったり空気を読めるという面が認識できて面白かった。
・他のメンバーに自分の短所がわからないように自分で解決策を発言した。そのため、自分の短所をどうすれば克服できるのか知ることができたのが良かった。
・活動をしていたら急に一人のメンバーが黙った。その時は気が付かなかったが、もしかしたらその人自身の短所だったのかもしれない。私がポジティブな側面を言うと、納得の反応とともに安心感が混ざった笑いが起こった。自分の考え方が役に立ったのなら嬉しい。
・影があるところには光がある事と同じように、ネガティブな部分があるところには、ポジティブな部分もあると考えた。
・良いところも悪いところもありのままの自分だから自分に自信をもって生活しよう!と強く思いました。
・自分の嫌いなところも受け入れて生きていこうと思えた。
・今度バイトの面接で使ってみようと思う。
・心理学という学問を遊びを交えながら教わったことで、自分の中で心理学はこのような活動に生かされているんだなと肌で感じることができて、今後心理学を学ぶことにとても興味が湧いた。
・慣れてきて楽しく受講できてきた頃に授業が終わってしまって悲しい。
◎「今日の授業は楽しかった」得点 4.66(5点満点)
「今日の授業はためになった」得点 4.77(5点満点)

ポジティブ人生相談室
ものの見方に関する枠組み(フレーム)に関しては「ボケて」のガッチャマンの絵を解説の例に使わせていただきました。



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