茨城大学人文社会科学部正保研究室 -18ページ目

茨城大学人文社会科学部正保研究室

研究室の活動を紹介していきます。最新の研修会情報は左カラム上側の「研修会情報」をクリックしてください。

7月10日に水戸第三高校で第2回のグループワークを実施しました。

コロナ休みに入る前の4月10日以来の授業です。

実施したワークは手合わせ、聖徳太子ゲーム、おもちゃジェスチャー、家電ジェスチャーの4つです。

手合わせは始めに2人組、4人組とやった後、他のワークを挟んで、最後に全員で実施しました。

グループは基本的に4人1組としましたが、ワーク毎にトランプのカードを引き合って同じ数字で新しい4人組を作りました。

トランプで組み合わされたどんな相手とも笑顔でワークができるのは人間関係力に余裕があるからできることです。これは素晴らしい。中高生年代ではなかなかできることではありません。

8クラスを2クラス合同で80人ずつ、計約300人に対する実施となりました。

さすがに最後は疲れました(^_^;)

 

聖徳太子ゲーム

 

おもちゃジェスチャー

 

おもちゃジェスチャー

 

手合わせ(全員で)

 

6月9日の第1回授業に続いて6月30日、7月7日の両日、筑波高校で第2回、第3回のグループワーク授業を行いました。が、今回は前回とは違ってかなり厳しい結果となりました。生徒たちの反応は鈍く、予想(期待)とは異なる動きが多く見られました。

6月30日の第2回授業でその傾向は顕著だったので7月7日の第3回授業では少し対応を考えたのですが、ほとんど効果はありませんでした。

理由は明快です。人数が多すぎました。

第1回はクラス別の活動だったのですが、第2回、第3回は学年合同の形になりました。グループワークの実施法について貴重な示唆を与えてくれる体験となりました。

グループワークを実施する際は、「何をするか」よりも「誰とするか」が大事、と何度も強調して来ましたが、今回得た教訓は「何人でするか」もとても大事、ということでした。

肝に銘じます。

 

 

おもちゃジェスチャー

 

おもちゃジェスチャー

 

彫刻ネーミング

 

トラブル発生

 

入学はしたものの、誰とも会えない1年生向けのグループワーク授業をTeams上で実践しています。第6回授業(最終回) は「ポジティブ人生相談所」です。

 

「ポジティブ人生相談所」はオリジナルネタの授業ですが、単純に言うとリフレーミングを主題とした内容になります。

予め学生たちに自分の短所やそれに関する相談事を3点送信してもらいます。

ここで短所とは性格または行動習慣に関することで、身体的特徴や能力に関することは除くこととします。送られてきた短所は無記名でシャッフルして一連の「相談事」として数件のファイルにまとめられます。学生たちはチャネルに移動して3人でグループになり、「ポジティブ人生相談所」の相談員となりますが、そこへ先ほどの相談事のファイルが送信されます。彼らは徹底してポジティブシンキングの相談員で、どんな相談事もポジティブに解釈してあれこれ言い合い、最後は「こんな相談は相談に値しない!」と言って棄却してしまいます。その際に、彼らが参照するのが「ネガポ辞書」です。「ネガポ辞書」ではさまざまなネガティブな言葉がポジティブに変換されています。ポジティブ人生相談所の相談員はこのネガポ辞書を参考に相談に対応することになります。

ポイントは、各相談所に送られた相談事のファイルには彼ら自身が書いた相談事が紛れ込んでいる、という点です。しかし、学生たちには「自分が書いた相談事を他の相談員に絶対に悟られてはならない」という指示もされています。相談員である学生たちは否応なく、自分の「短所」に視点を変えて向き合うことになります。

グループはやはり3人グループだった第3回の授業時と同じメンバーとし、相談所の営業時間は30分間としました。下の感想にもありますが、以前一緒にワークをやったメンバーとチャネル上で再会できたことも嬉しかったようです。

 

心理学的には「自己受容」に関する内容で、授業ではコンプレックスに関する解説も併せて行いました。ちなみにこの授業は本来計8回のクオーター制授業ですが、初回がガイダンスにとられたのと、毎回の授業時間を90分から100分に延長して休校期間の1回分を吸収したため6回で終了となりました。 本当ならもっと実施したいワークもあったのですが残念です。

 

〔感想〕

・以前のグループのメンバーと再び活動できたのが良かった。(複数有り)

・みんな似たようなことを短所にあげていたことが興味深かった。

・どう考えても短所だとしか思えなかった自分の性格を他人が長所に言い換えてくれることで、考え方に新たな発見があったし、自分のことをありのままに受け入れてみようかなと思えた。

・この言葉は絶対にポジティブに変換できないだろうと思っていても、ほかの人の意見を聞いていくとすごくいい言葉に変換できていたことが面白かった。

・自分が書いた短所があっという間に解決されたとき少し気持ちよかった。

・自分の短所は優柔不断で人に流されやすいところだと思っていたけれど、ポジティブに考えると慎重に行動できて、周りに気を配ったり空気を読めるという面が認識できて面白かった。

・他のメンバーに自分の短所がわからないように自分で解決策を発言した。そのため、自分の短所をどうすれば克服できるのか知ることができたのが良かった。

・活動をしていたら急に一人のメンバーが黙った。その時は気が付かなかったが、もしかしたらその人自身の短所だったのかもしれない。私がポジティブな側面を言うと、納得の反応とともに安心感が混ざった笑いが起こった。自分の考え方が役に立ったのなら嬉しい。

・影があるところには光がある事と同じように、ネガティブな部分があるところには、ポジティブな部分もあると考えた。

・良いところも悪いところもありのままの自分だから自分に自信をもって生活しよう!と強く思いました。

・自分の嫌いなところも受け入れて生きていこうと思えた。

・今度バイトの面接で使ってみようと思う。

・心理学という学問を遊びを交えながら教わったことで、自分の中で心理学はこのような活動に生かされているんだなと肌で感じることができて、今後心理学を学ぶことにとても興味が湧いた。

・慣れてきて楽しく受講できてきた頃に授業が終わってしまって悲しい。

 

◎「今日の授業は楽しかった」得点 4.66(5点満点)

「今日の授業はためになった」得点 4.77(5点満点)

 

ポジティブ人生相談室

 

 

ものの見方に関する枠組み(フレーム)に関しては「ボケて」のガッチャマンの絵を解説の例に使わせていただきました。

 

前回授業【オンラインで結婚の条件】

 

 

 

 

茨城県立佐和高校2学年(約240名)でグループワーク授業でした。

先週の1学年に続いての授業です。1学年とは内容を全く変えて、2クラス合同の授業を3時間行いました。


手合わせ(2人組、4人組)。聖徳太子ゲーム。上下ドン!(ハイ、イハ、ドン!)、木とリス、手合わせ(全員)。軽い身体接触(手合わせ等)があるので手指消毒をしてから実施しました。

 

始めのクラスでは上下ドン!をやってから聖徳太子ゲームという流れでやったのですが、生徒さんのノリがイマイチなので順序を入れ替えました。効果はてきめん。聖徳太子ゲームの効果は強力です。構造が簡単なこと、個々にやることがはっきりしていること、全員参加なこと、正解があってゲーム性が高いこと、課題がどんどん続くこと、などが理由かな。全体としては、みんなでかかわりながら、そのかかわりを楽しみつつ一体感を感じることがテーマです。50分ぴったり。

 

ワーク終了後は私から、仲いい友達とのC(コンフォート)ゾーンを越えて、L(ラーニング)ゾーンに踏み出すと、少し抵抗あるかもしれないけど、もっと楽しい世界が待っているよね、という話をしました。


夜、学校の先生から送られてきたメール。
「生徒たちの「めっちゃ楽しかった!」という言葉をたくさん聞けて、とても嬉しかったです。表情も明るくなった気がします。クラスの絆が深まるきっかけになることを確信しました。」
良かったです。

 

手合わせ(少人数)

 

聖徳太子ゲーム

 

上下ドン!

 

木とリス

 

手合わせ(全員)

入学はしたものの、誰とも会えない大学1年生向けのグループワーク授業をTeams上で実践しています。

第5回授業は自己主張がテーマの「結婚の条件」です。「容姿」「収入」「人柄」「愛情」「健康」「知恵」の6つに結婚相手の条件として重要なものに順位をつけ、さらにそれをグループで話し合ってコンセンサスを得ます。

 

まず、一人の状態で順位をつけます。その後、全部で7つのチャネルに分かれそこで話し合いをし、最後はまた戻って来て結果を全体で報告・共有します。1グループの人数は通常は6人程度ですが、今回はオンラインであることを考慮し、1人減らして5人としました。各チャネルでの議論はとても活発なものになり、当初話し合いの時間は20分として始めましたが、各チャネルを巡回したところもっとかかりそうなので延長し、最終的に40分となりました。自己主張とはいいながら、相手を言い負かすことが目的ではなく、むしろ他者の考えを聞くことが重要で、「自分の考えはどんどん変えていい」と始めに強調しておいたことも影響したかもしれません。

 

最後は、各グループからの報告を画面共有をしながら表に入力し、目についた結論についてその理由などを問いかけてグループの代表者に発表してもらいました。

 

教師側の感想としては、対面の授業ではこの課題の討論にかける時間は30分が標準的ですが、予想としてはむしろ短くなるのではないかと思っていましたが、それよりも長くなったことが意外でした。前回の授業(6月11日報告)でやりとりを交わす細かなワークを積み重ねていたことが良い準備になっていたようでした。また、人数を少なくしたことはよかったと思いました。オンライン上で6人以上でディスカッションをするのは難しそうでした。「愛情」が第一、というグループが多かったと思いますが、各グループの結果をまとめたファイルを消してしまったのが残念です。今日の授業ではこのワーク1件です。学生の「対面でこの授業を受けたかった」という感想が考えさせられました。

 

授業も段々終わりに近づいています。

 

〔感想〕

・今までの中で一番面白く、話も盛り上がった。女性との真面目な意見交換も今まではあまりしたことなかったので、新鮮でした。(男性)・今までで一番楽しい授業だった。結婚もそう遠くないことな気もするのでこういうことがみんなと話せて楽しかった。・大体みんな同じ順位になるだろうと思っていたけれど、グループメンバーそれぞれ大幅に順位が違っていて、人によってこんなにも違うのか、というところが面白かった。・なかなか意見が一致しなかったので議論が白熱した。・途中どうすればよいのかわからず皆黙ってしまう時がありました。でもそんな中色々考えて発言してくれる人がいて、こんな人になりたいなと心から思いました。・皆で恥ずかしがりながらも、「愛情が一番!」と言い合うのが楽しかった。・とても盛り上がりました。対面でもう一度やりたいくらい楽しかった。・やはり実際に対面でこの授業を受けたかったと感じた。・はじめて自分からまとめ役になれた。・毎回面白く、もう終わってしまうのかと本当に残念です。最後まで楽しみたいと思います。

 

◎「今日の授業は楽しかった」得点 4.67(5点満点)

 「今日の授業はためになった」得点 4.72(5点満点)

 

前回授業【オンラインでインプロ】

 

 

 

 

2020年6月16日。茨城県立佐和高校1学年(240名)でグループワーク授業でした。未報告の水戸三高も含めて今年4校目になります。佐和高校では自宅待機期間中にオンライン授業でビデオメッセージを2回送るなどしていたので、生徒たちからすれば「初対面」という訳ではありませんでした。内容は各校同じ風船ゲーム、一歩前へ!、スゴロク・トーキング(自宅待機ver)です。コロナ対策もあり、今年はこれがテンプレートです。前回(筑波高校)の失敗を反省して英語verも持っていったのですが、今回は需要なし。2クラス合同で80人ずつの授業を3回繰り返しました。人数が多くて大変でしたが、みんなとても積極的で楽しく授業ができました。学年担当の先生方からも、「一度やっている様子を見れば、こうやればいいんだ、というのが分かる」という声がありました。先生方の実践がどんどん広がってくれると嬉しいです。

昨夜、オンラインでゼミの新歓コンパを開催しました。
毎年、当ゼミの新歓コンパといえば私の家で流しソーメンをやり、たこ焼きを焼き、その後ゲームをやり倒す、というのが恒例行事ですが、今年は集合してのコンパは自粛ということでオンライン上でコンパをやりました。とはいえそこは伝統の(?)ゼミ新歓。全員の自己紹介・近況報告の後、オンラインでできそうなゲームを選んで、みんなで楽しく遊びました。


まずは、「カタルタ」で軽くウォーミングアップ。「カタルタ」は「ワンワード」あるいは「シェアードストーリー」の応用版ですね。

 

それから「知ったか映画研究家」。その気になれば製品版がなくても問題なくできます。

 

そして「はぁって言うゲーム」。これは去年Amazonで買ってそのままになっていたのを初めてやりましたが、オンライン上なのでやり方は少し変えました。

 

最後は去年卒業生が持ってきて盛り上がった「クイズいいセンい行きまSHOW!」。数字で答えが出る出題に対して各自が答えていきますが、全員の「中央値」が正解となります。


「クイズ…」以外の各ゲームはみんな即興性の強いゲームで、特に「知ったか映画研究家」はまさにインプロ。研究家チームと観客チームに分かれて交代で実施しましたが、高得点をとったのはいずれもゼミ在籍期間の長い高学年生。やはりゼミの空気にどれだけ慣れ親しんでいるかがポイントのようでした(笑)。
2時間余りでお開きとしましたが、みんななかなかパソコンから離れようとしなかったのでもう少しやってもよかったか? でも楽しみは後日の対面新歓にとっておきまSHOW!

入学はしたものの、誰とも会えない大学1年生向けのグループワーク授業をTeams上で実践しています。

第4回授業はインプロ(即興)に挑戦です。オンライン上で学生たちがかかわりながらさまざまなアイディアを表現することに取り組みました。本日のワークはすべて予め教務情報ポータルで送信指定しておいた4人一組(新規・固定)で行いました。毎回全員(36名)出席が続いていますので、欠席者があったときの対応ををせずに助かっています。チャネル内では基本カメラオンを指示しました。

 

1.知ってるよ!

 相手の言うことはすべて既に知っている・お見通しであるという前提で架空の会話をします。相手の言葉に対するイエス・アンドのワークです。各自に予め送信しておいた「話題(お題)」を言っていきますが、出された話題には必ず「知ってるよ!」と言い、その上でさらに情報を付け足していきます。4人でぐるぐる回して2分で終了としました。(計8分)

 

2.それはちょうどいい!

 「知ってるよ!」での基本的なイエスアンドの体験を踏まえた発展的なワークです。社長と社員A・Bに分かれ、社長は社員が持ち込んだ困りごとにすべてポジティブに対応します。社員「社長、大変です!・・・」、社長「それはちょうどいい!・・・」、社員「さすが社長!」がテンプレートで「・・・」部分はアドリブ(即興)になります。発想を転換し、状況に対するリフレーミングを行います。余った一人は計時役になり、社長1人につき2分間です。(計8分)

 

3.ワンワード

 一人が一言ずつ言葉を繋いで物語を作っていきます。「昔々」「あるところに」「おじいさんが」「いました」「ある日」・・・といった具合です。1話3分間です。実施に先立ち、みんなの共通イメージ(クラウド)の説明をしておきました(図)。(計12分)

 今までの授業で、オンライン上でのかかわりの力を育ててきましたが、今回は、その力の上でみんなで協力して創造する活動に取り組んでみました。各チャネルを回ってみると、どこも時に悩みながらも笑顔で課題に取り組んでいる姿がありました。

 今回のように小さなワークを積み重ねていく場合はチャネルと一般を何度も往復する形になり、時間管理が重要になります。その都度「○時○分に戻ること」と指示しますが、各チャネルへの一斉指示も行うと安心かと思います。チームの投稿欄に「複数のチャネルに投稿」という機能があることを教えていただき、別授業で試してみたところうまく行きました。もっと早く知っていればよかったです。授業は残り少ないですが次回から活用します。

 

〔感想〕

・アドリブで会話を広げていくことが難しかったけど、一言「ちょうどいい」と言ってしまえば、でたらめでも次の言葉が出てきてしまうのが自分でも驚いた。

・皆とかかわる中で何か新しいものが生まれるという感覚を味わうことができてとても面白かった。

・初対面なのにとても盛り上がれてとても面白かった。早く対面でやりたいです。

・みんなで爆笑することが何度もあり、とても楽しかったです。

・相手の返答がとても面白く、秀逸なものばかりでわくわくしました。何度もツボに入りました。

・将来先生になった時に,今回みたいな授業をやってみたいなと思った。クラス結成してすぐでもいいし,少し仲良くなってからでも「なんだよそれー」とか言いながら仲も深められる楽しい授業だなと思った。

 

◎「今日の授業は楽しかった」得点 4.86(5点満点)

 「今日の授業はためになった」得点 4.81(5点満点)

 (どちらも過去最高得点でした)

 

前回授業【オンラインで初めてのお使い】

 

 

 

県立筑波高校でグループワーク授業でした。

先日の大洗高校に続き、あちこちの高校での授業が徐々に再開されています。筑波高校では本格的な登校再開は昨日からだったということで、事実上新学期2日目の授業ということになりました。

内容はどの学校も同じ風船ゲーム、一歩前へ!、スゴロク・トーキング(遠隔ver)です。今年はこれがほぼ定型パターンです。今日の一歩前へ!はお互いの名前を紹介するところから始めました。

毎年お邪魔している筑波高校さんですが、こう言っては失礼ですが、入学直後ってこんなに授業をしやすいのか、と驚きました。ややこしい人間関係やペアリングがないので真っ白なホワイトボードに字を書いていく感じとでも言ったらいいでしょうか。これが学校開始後2〜3ヶ月後だと、既にあらかた埋まったホワイトボードに空きスペースを探して字を書くような感じになります。

失敗したのはスゴロク・トーキングの英語バージョンを用意しなかったこと。各クラス日本語がわからない生徒が一人ずついて申し訳なかったです。話し言葉は簡単な日本語でなんとかなっても、スゴロクシートの日本語表記がちんぷんかんぷんだったと思います。次回から忘れないようにします。

風船ゲーム

 

一歩前へ!

 

スゴロク・トーキング

大学1年生向け遠隔授業でグループワークを続けています。

第3回目は他者視点がテーマでワークは2件です。

 

◎まずは「初めてのお使い」。親が電話で子どもにお使い先を伝えるという設定。3人1組で親役と子ども役に分かれ、8軒のお使い先を計8分間で伝えます。役割は順次交代します。

問題点が1つ。親役に課題の地図を渡す際、3人1組なので3種類の別々のものを渡す必要がありますが、遠隔上で提示するとみんなに見えてしまう、または送信するとみんなに渡ってしまう。どうしたものかと考えて、教務情報サイトを使って前日に3種類の課題を個別に送信することに。親役はそれをプリントアウトしておいて、それを見ながら道順を説明することに。子ども役は同時に送信された白地図に経路とお使い先の場所を書き込んでいく。対面の状態だと、「課題図形が子ども役に見えないように!」と念押ししなければならないけれども、遠隔上ならカメラをオフにすれば簡単。これなら楽勝!と、授業で手順を説明して学生たちをチャネルに送り出して一服。

 

 

◎ところがそこで問題発生。学生がチャネルから戻ってきて「先生、全員に同じ課題が渡っているようです。」??? 大失敗でした。3人1組に組んだメンバーに同じ課題を送信してしまっていました(大汗)。学生が36名だったので12グループにキリよく分けたところまではよかったのですが、同じ課題を送信した3人を同グループに組むという大失敗。今から課題を再送信している時間はないし、すでに全員「正解」を見てしまっているので意味なし。結局、全員に一旦中止を指示して戻らせ、白地図を元に親役が各自適当な8箇所を設定して説明することにしてなんとか再開。あーあ。

 

◎次の課題「電話でSOS」は、誘拐された被害者が刑事役に窓から見えるビルの看板の図形を電話で伝えるという課題で本来はこれも本来なら計3回繰り返す課題。でも3回はやっている時間がなくなり、「私がやります!」ということで、私が被害者役となって刑事役の全学生に伝えるという設定で1回だけ実施。

その後は、他者視点取得について概説の後、ピアジェの3つ山課題やプレマックの心の理論やサリー・アン課題について説明して今回の授業は終了。

「電話でSOS」

 

◎反省点としては対面授業では学生がそこにいて、課題図形のプリントを手に持っているので、配布の際に間違えることはないのですが、遠隔では結局すべてバーチャル上でやっていることになるので、「これでいいハズ」と思っていることが思わぬ失敗に繋がることを身を以て実感しました。

 

◎感想:

・説明なんてすぐ終わるし、簡単だと思っていたが予想以上に手間取り、伝えることの難しさを知った。

・はじめからグループ分けされているとスムーズに授業が進んでよかった。人数も多すぎず少なすぎずよかった。メンバーは毎回変えない方が混乱しなくてよいかもしれない。

・実際にある地域の地図を使っての説明なら具体的に説明することが容易なのに、道や交差点の名前がないだけでこれだけ説明が難しくなるのが面白かった。

・同じ説明をしても受け取り手によって異なる場所に行き着くことがあるとわかり、説明と解釈の恐ろしさを感じた。わずか2人への単純なことの説明でも齟齬が生まれることがあるため、多数の児童生徒に複雑な説明をするときには年齢や生きる社会が違うことも踏まえて取り組みたい。今、文章を書いていても、自分のつける「、」は読む側としては本当は読みにくいのではないかと考えるようになった。

・毎回面白いグループワークで日常生活に役立つスキルを鍛えることができて楽しいです。

・もともと心理学に興味があったが、ここまで授業を受けてさらに興味が湧いてきた。

・先生の説明がわかりやすくてびっくりしました。

 

◎「今日の授業は楽しかった」得点 4.59(5点満点)

「今日の授業はためになった」得点 4.67(5点満点)

(大失敗した授業でしたが、意外にも苦情は皆無で評価も前回同様でした。)

 

前回授業【オンラインでWANTED!】