トランペット改造シリーズ第8回です。
ヤマハの古いトランペットを題材にして、改造を進めていく様子をブログで報告しています。
前回までで1、2、3番抜き差し管とチューニングスライドの改造が終わりました。
今回はいよいよマウスパイプを改造します。
ということで、まずはマウスパイプとチューニングスライドについて、必要な箇所の分解を行い、管をカットした画像をご覧ください。笑
(前回のチューニングスライド改造前です。)
すでに分解済みの楽器ですが、さらにバラバラになってしまいましたね。
なかなか見れない状態だと思いますので、折角なので載せてみました。笑
それでは、本題のマウスパイプの改造に入ります。
実はここに大きな難所がありまして、ここをクリアできるかどうかが今回の改造が成功するかどうかが決まると言っても過言ではないです。
なぜなら、マウスパイプはテーパー管と言って、管がだんだんと太くなっているんですね。
途中で管を切ってしまうと、太さが変わってしまいます。
マウスパイプのチューニングスライド受け部分を分解
マウスパイプを必要分だけカットします。
数センチカットしましたが、これだけでも数ミリ出口の円形が小さくなります。
これをまた元のチューニングスライド受け部分の管と繋がないといけませんが、そのままでは口径が小さくてうまくハンダ付けできません。
なので、いくつか方法を考えましたが、なるべく音への影響も少ないようにマウスパイプ出口を少し膨らませることにしました。
結構な手間と時間をかけて少しずつ調整してからハンダ付けしました。
結果がこれです。指掛けもハンダ付けしました。(かなり短くなりましたね)
文章で書くとたった数行ですが、いろいろ大変でしたね。苦笑
かなりコンパクトになりましたね。
仮り組みするとこんな感じになります。
ということで、最大の難所も何とかクリアできたので、ここで今回の改造のネタばらしを。
今回の改造は、B♭管のトランペットをC管にする、というものです。
いわば「トランペットC管化計画」ですね。
(管楽器をやっていない方はなんのこっちゃ分からないかと思いますが。笑)
今回の部分の改造ができなかったら途中頓挫していたかもしれませんが、ここを乗り越えれば残りはベルを改造したら、組み上げと調整で完成という流れになります。
そんなわけで、ここまでで7~8割くらいは終わった感じでしょうか。
細かい部分で抜き差し管の指掛けを付けたりとか、支柱を追加したりとかはするかもしれませんが、C管化計画の主要部分はかなり進んだと言っていいでしょう。
次はベルの改造を進めますのでお楽しみに!